青魚中心の仕入れ
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3725回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に行くと、
鳥取県境港産の真鰯が入荷しており、
【鰯の丸煮】用に、
2ケース仕入れることにし、このところ仕入れている真鰯の多くが、境港産で、ハズレが殆どありません。
嬉々としながら、別の売場で、
静岡県網代(あじろ)産の鯵(あじ)を仕入れ、
網代は熱海市にある位置しています。
この他には、
宮崎県産の岩牡蠣(いわがき)や、
大分県産の鱧(はも)などを仕入れました。
また、今日は、
【西京漬】用の鯖(さば)も、
仕入れ、青魚が3種類を仕入れたことになります。
鯖は、
冷凍のノルウェー産で、
フィレーと呼ばれる卸し身ですので、卸す手前もありません。
さらに、生、冷凍に限らず、国産のものよりも、脂が乗っている点が、最大の長所です。
鯖は、そのまま冷凍庫にしまい、
鯵、
真鰯の順で仕込んだのですが、鱗を取り、頭を落とし、はらわたを抜いた後の水あらをしてくれたのは、いつものことながら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
また、身だけなく、
どちらの頭も焼いてから、出汁を取るため、
下処理をしてくれ、最終的には、
このようになり、鱧のあらも入っています。
水洗いまで終えたら、
真由美さんと、まな板周りとカウンター内の掃除を終える頃には、ランチの営業時間が近づいていました。
その後、合間を見ながら、
水洗いを終えた真鰯の最終チェックをしていると、
熱血君がやって来て、「親方、真由美さん、お疲れ様です。最終チェックって、どういうこと?」
「最終チェックっていうのは、
お腹に残っている胆のうの痕を包丁することだよ。胆のうは苦玉とも呼ばれていて、残っていると、食べた時に苦味を感じるから、取り除くんだよ。」
「へぇ~。」
「その後に、
取り切れなかった部分も洗い流すと、汚れているのが分かるでしょ?」
「うん、随分と汚れているもんだね。」
「これが残っていると、仕上がりを左右するから、スルーするわけにはいかないんだよ。」
「手間がかかるね。」
「手間をかけてこそ、お金をもらえるわけだから、手抜きは出来ないよ。」
「その通りだよね。」
仕上げの水洗いを終えた真鰯を、
クッキングシートを敷いた鍋に並べ、水と酢を注いだら、
火に掛け、仕上るのは、明日の予定です。
今日の仕入れで、事足りる予定とは言え、明日も魚市場に行くので、この辺で失礼させて頂きます。
祝日出勤の手当ての桃
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3722回目の今日も認(したた)めます。
祝日ですが、月曜日ということもあり、今日は定休日でしたが、御中元シーズンということもあり、
【鰯の丸煮】の 箱詰と発送をし、
昨日までのご注文でしたので、すぐに詰められるように、化粧箱も準備しておきました。
冷凍庫から【鰯の丸煮】を出したら、
10パック入のものと、
5パック入りのものを作り、1パックに2本入っています。
どちらも、
御中元用のシールを貼ったのですが、
5パック入りの殆どは、直接お渡しするものなので、
要冷凍のシールを貼っておきました。
すると、ふぐネット29匹衆がやって来て、
「祝日出勤、ご苦労様です。」
「ありがとう。今日は集荷に来てもらわないから、後で一緒に、行く?」
「えっと~、あの~、・・・・・。」
「どうしたの?もしかして、暑いから、嫌だとか?」
「う~ん。まぁ、その~。」
「いいよ、いいよ。」
箱詰が終わったら、手持ちと、
発送分のどちらも、
冷凍庫にしまっておき、夕方になり、
営業所に持ち込み、発送したら、
長野県でシャインマスカットやりんごを作っている先輩が、試しに作った桃を送ってくれたので、桃を受取り、
【佳肴 季凛】に戻ると、
「この桃も、デザートにするの?」
「硬めで、自分好みだから、そのまま食べようかな~。」
「親方って、硬い桃が好きなの?」
「桃に限らず、熟す前のものが好きだよ。トマトも青い方がいいし、マンゴーもそうだよ。」
「そうなの。」
「歯応えがあるものの方が、好きだし、熟すと、甘味の方が強くなるから、嫌いじゃないけど、どうもね。でも、中には熟していなきゃ、だめなものもあるよ。」
「それは、何?」
「苺だよ。あれだけは、だめだね。あと、食べるのは宜しくないけど、青い梅も、1、2個くらいは、食べる時もあるよ。」
「青梅は、ヤバくない?」
「食べ過ぎると、良くないけど、硬くて、酸っぱいのが好きだし、自分自身が未熟で、人間が青いから、いいにするさ。」
「言うことが、親方らしいね~。」
そんなやり取りをしていると、
【西京漬】の注文が入り、
箱詰をし、銀鱈、サーモン、鯖が各2枚入ったセットで、15種類あるセットのうちで、一番人気のものです。
【西京漬】は明日発送するので、冷凍庫にしまい、そんなこんなで、祝日出勤が終わったのでした。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
2022.7.18|西京漬 鰯の丸煮 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
バスツアーの日の【西京漬】
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3717回目の今日も認(したた)めます。
今日のように、バスツアーの御予約を頂いていた日は、いつも以上に仕込みの段取りに気を使わざるを得ません。
諸々の準備、お客様の到着時間との兼ね合いもあるので、急ぎの仕込みでなければ、明くる日以降に延ばすこともあります。
とは言え、御中元の時季ということもあり、
【西京漬】に仕込むため、冷凍庫から鯖(さば)を出すと、
ミニふぐ達がやって来て、「おはようございます、親方♬今日は、バスが来るんだよね。」
「おはよう、そうだよ。せわしないから、離れていて。」
「はぁ~い。」
その後、全ての準備が、
調(ととの)い、
添乗員から連絡が入ると、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんも、臨戦態勢。
程なくすると、予定通り、
到着すると、戦闘モードはMAXに達しました。
バスツアーの御席は、料理を出し終え、デザートをお出しするまでの間、ひと息つけるので、洗い物などをしようとすると、
ゆるキャラ達にせがまれ、外へ。
その後、デザートをお出しし、御食事を終えたら、
出発時間となり、
今度は、ふぐネット29匹衆にせがまれ、いつものように、皆でお見送りです。
片付をし、
箱詰しておいた【西京漬】を冷凍庫から出したら、
直接お渡しするため、熨斗(のし)を巻き、
袋に入れ、再び冷凍庫へ。
そして、夜の営業が終わったら、
明日発送する【西京漬】の箱詰をしながら、
鯖をお手製の西京味噌と共に真空パックしたら、冷蔵庫にしまいました。
箱詰した【西京漬】は、
銀鱈(4枚)、サーモン(3枚)、鯖(3枚)の合計10枚入りの豪華版で、普段なら、ゆるキャラ達が覗きに来るのですが、既にZZZ・・・。
【西京漬】を冷凍庫にしまったら、自分達も打止(うちどめ)にして、一日が終わったのでした。
新しいショップカードは、西京焼&とらふぐ
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3716回目の今日も認(したた)めます。
レジ前に置いてあるショップカードですが、
表と、
裏は、
それぞれ、このようなもので、このバージョンにしたのは、8年ほど前のことです。
ところで、 【西京漬】のページ、
自分個人の名刺の両方を、
リニューアルしたので、ショップカードもリニューアルすることにしました。
そして、先日届いたショップカードの表が、
こちらで、左側に、
『佳肴 季凛』のロゴ、ふりがなを兼ねた検索バー、QR コードがあり、右側には、
【西京漬】のページの冒頭にある西京焼(銀鱈、サーモン、鯖)の盛り込み写真があります。
裏返すと、
自分と女将兼愛妻(!?)の真由美さんの写真があり、
手には、ふぐキャラ達。
右側には、
住所、電話番号などが印刷されていますが、前回のように地図が無いのは、QRコードを読み込むと、ホームページにつながり、様々な情報をご覧になることが出来るからです。
8年前にも、QRコードはあったのですが、現在ほどスマホが普及していなかったこともあり、載せることを考える余裕がありませんでした。
技術というものは、色んな形で進化し、生活の中に溶け込んでいることが分かり、先取をすることはしなくても、それに対してのアンテナを立てておくことは、大切なことです。
ここで終わろうとすると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、新しいショップカード、いいじゃん!でも、僕たちが載っていないよ~。」
「小さい君達は、写り映えしないから・・・。」
「そっか~。こればかりは、しょうがないね。」
「その代わりに、ブログやらSNSに登場しているから、勘弁してよ。」
「そうだね。あと、気付いたんだけど、表と裏とか言っていたけど、こうやって見ると、どっちも、表で通用しそうな気がするけど・・・。」
「言われてみると、そうだね。実物を見るまでは、感じなかったけど、言われてみると、そうだね。」
ちなみに、自分が持っているのが、
癒しのふぐギャラリーのボスキャラのジャンボちゃんとふぐ子ちゃんで、真由美さんが持っているのが、
ふぐりん、ふぐお、ふぐPです。
新しいショップカードの正式なデビューは、旧バージョンが終了次第ですので、これまで同様、宜しくお願いします。
急遽、休み明けのランチの準備と【西京漬】の箱詰
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3715回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
定休日の今日は、仕込みなどもなく、女将兼愛妻(!?)の真由美さんと神聖なる休日を満喫とまではいかなくても、程々の気分転換を楽しんでいました。
出先からの帰り道、定連さんからの鳴り、運転中だったので、真由美さんが出てくれたのですが、運転中の携帯電話の使用は、以前よりも、反則金や違反点数も増えたので、皆様もくれぐれも、ご注意下さい。
ちなみに、自分は、1月の更新で準ゴールドとも言うべき、
5年更新の青です。
自宅である【佳肴 季凛】に戻ったら、着替えをし、
真由美さんは、
個室に御席の準備を始めてくれ、一方の自分は、明日の仕込みの段取りと献立を確認しておきました。
その後、オンラインショップの管理画面を確認すると、
御中元の【西京漬】のご注文が頂いていたので、送り状などの準備をしている間に、
真由美さんに化粧箱を用意してもらったら、
箱詰をし、
仕上ったばかりの【西京漬】ですので、完全に凍らせるため、冷凍庫へ。
こんな様子を眺めていたふぐネット29匹衆は、「親方、真由美さん、休みなのに、お疲れ様♬」
「お疲れさん。特別な仕込みは無いし、明日の仕事を早めにすれば、平気だよ。」
「でも、休みなのに、電話も出ちゃうの?」
「掛かってくる人は、名前が分かるから出るよ。ただ、店の電話だけは、仕込みをしない定休日の時は、不通にしている。そうしておかないと、色々と厄介な部分もあるからね。」
「そうは言っても、休みじゃん。」
「確かに・・・。独り仕事っていうか、真由美さんと2個1で仕事をしているから、その辺は、何となく線引きをしているから、平気だよ。心配してくれてるの?」
「一応ね。(笑)」
「一応でも、社交辞令でも、有難う。」
「どうたしまして♬」
最後に、
器出しをし、1時間にも満たない休日出勤が終わったのでした。
先程の補足になりますが、休みの日でも、余程のことが無い限り、携帯電話は繋がりますし、SNSも同様ですので、お気遣いされることなく、ご連絡して下さい。
持ち込みで発送した御中元の『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3713回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、ランチの営業が終わったら、
昨日箱詰したおいた『西京漬』を発送する準備をしました。
袋に入れたら、
四方をテープで留め、
送り状などを貼り、
それらが破損しないように、養生し、車に積むと、ふぐネット29匹衆がやって来て、「お疲れ様、親方。今日は、集荷に来てもらわないの?」
「集荷をお願いしたんだけど、ドライバーが配達に追われているようだったから、営業所に持ち込むことにしたんだよ。」
「御中元の時季だからかなぁ~。折角だから、僕たちも行ってみたい。」
「どこに?」
「宅配便の営業所に決まっているじゃん。」
「雨も降っていないから、いいよ。」
「やったぁ~!」
全ての荷物を積み終える頃には、
シートベルトをして、「親方、早く行こう、行こう!」と、待ちわびており、10分足らずで、営業所に着き、
発送し終えると、「無事に届いてね~。」と、ふぐネット29匹衆も『西京漬』を見送ったのでした。
御中元用の『西京漬』は、4種類
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3712回目の今日も認(したた)めます。
例年のことながら、7月に入ると、御中元用の『鰯の丸煮』をはじめ、
『西京漬』などの仕込み、箱詰、発送がルーチンと化し、
今日は、
『鰯の丸煮』が仕上り、
サーモンの『西京漬』を仕込みました。
サーモンは、
今朝、沼津魚市場で仕入れたノルウェー産の2本で、
それぞれの目方は、5,2キロと5,7キロです。
1本から取れる切身は、
40枚弱なので、今日の場合、80枚ということになります。
そんな今日は、明日以降、発送したり、お渡しする『西京漬』の箱詰をすることにし、先ずは、
銀鱈(3枚)、サーモン(3枚)、鯖(2枚)のセットから箱詰しました。
写真もしくは、太字のリンクをクリックして頂くと、カートのあるページを御覧になれますが、直接のお渡しの場合、送料の924円(北海道、沖縄は別料金)を引かせて頂いております。
箱詰していると、
ふぐネット29匹衆がやって来て、「このセットは豪華じゃん。」
「そうだね。8枚入っているからね。今日は、数が多いから、離れて見ていてね。」
「はぁ~い。」
その後、
2種3入とも呼んでおり、銀鱈とサーモンが各3枚入ったものを用意し、15種類あるセットのうちで、2番人気のものです。
3番人気と思しきものが、
2番人気の2種3入から、それぞれ1枚ずつ減らした2種2入で、一番人気のものは、
銀鱈、サーモン、鯖が各2枚入った3種2入と呼んでいるセットで、詰め終わると、
「29セットあるってことは、僕達の数と一緒なんだけど・・・。」と、ふぐネット29匹衆。
「たまたまだよ。まさか、まさかで、君たち用と思っていたとか・・・。」
「いやぁ~、その~。・・・・・、えへへ。」
それぞれに不都合がないことを確認したら、
シールを貼り、
完全に凍らせてから、発送の準備をするので、養生してから、冷凍庫にしまっておきました。
しばらくの間、このような日もあり、その時は営業時間などに変更が生じる場合もございますので、予めお問い合わせをして頂けると幸いです。
『西京漬』用の鯖と『鰯の丸煮』用の真鰯の醤油干し
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3711回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に入荷していた真鰯(まいわし)は、
鳥取県境港産と、
北海道・根室産でした。
境港産の真鰯の荷主は、
全部で、
3つあり、
この中から、
この2ケースを、
『鰯の丸煮』用に仕入れることにし、選んだ理由は、一番鮮度が良かったからです。
今日の真鰯に限らず、魚には、そのようなことは珍しいことではなく、こういう違いを見ることが出来るのは、魚市場の醍醐味のひとつとも言えます。
仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻ったら、
『西京漬』に仕込むため、真鰯と共に仕入れてきた鯖(さば)の発泡スチロールを開け、
1ケース全てにして、
30枚取り出し、
解凍しておきました。
この時季ですので、20分程度で包丁が入るようになり、
腹骨の一部をすき取り、
上(かみ)と下(しも)に包丁したら、脱水シートに挟み、冷蔵庫へしまおうとすると、
ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方。半分に包丁していないのがあるけど、なんで?」
「おはよう。あぁ、これね。とりあえず、後で分かるから・・・。」
腹骨をすき取るのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの痕を取り除くためで、それが残っていると、食べた時に、文字通り苦味を感じ、食味を損ねるからです。
そして、真鰯の下処理をするため、
ざるに上げると、
再び、ミニふぐ達。
「親方、真鰯とは違うようなのが、いるみたいだけど・・・」
「あっ、
これね。」
「そう、そう。」
「この魚は、潤目鰯(うるめいわし)と言って、名前の通り、目が潤んでいるよ。」
「そうなの?」
「見てごらん。
潤目鰯が、
これで、真鰯が、
これ。」
「確かに、目が潤んでいるね。他の違いは?」
「真鰯の皮目には、
黒い斑点があるけど、
潤目鰯には、無いよ。」
「本当だ。」
「潤目鰯は、【鰯の丸煮】には使えないから、
おかず用に開いて、
干すよ。」
「干して、どうするの?」
「同じ分量の醤油と日本酒に、20分くらい漬けたら、
干すんだけど、一緒に入っているのは、さっきの鯖だよ。」
「鯖も、干すの?」
「イエ~ス!」
「お客さん用なの?」
「いやいや、賄いだよ。」
「う~ん、うまそ~だね。」
「脂が乗っているから、間違いないね。」
タイマーが鳴ったら、
ざるに乗せ、
その上から、ざるをかぶせておきました。
この状態で干すと、乾きにくいので、
冷凍庫の室外機の風があたるように、調節しておくと、
「干物って、ただ干すだけじゃないんだぁ~。」
「そうだよ。適度な風がないと、乾きにくいからね。」
「へぇ~。」
そして、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
身も頭も下処理してくれ、頭は出汁を取るため、
焼いておき、身の方は、水と酢を入れた鍋に入れ、
火に掛け、仕上るのは、明日でです。|
鯖と真鰯は仕上ったら、焼いてから、自分達のおかず用で、おかずと言えば、今日は、
真鰯をなめろう、つまり、たたきにして、鰯丼を堪能し、焼物、『鰯の丸煮』も仕上がりも楽しみです。
『西京漬』用の冷凍の銀鱈(ぎんだら)と鯖(さば)の仕込み方
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3710回目の今日も認(したた)めます。
今日は、
銀鱈(ぎんだら)と、
鯖(さば)を、
『西京漬』に仕込み、西京味噌は、有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製のものです。
銀鱈(アラスカ産)も、
鯖(ノルウェー産)も、
冷凍もので、銀鱈は、昨日から自然解凍しておき、鯖は、朝になってから冷凍庫から出し、解凍してから仕込みます。
銀鱈は、一般的な魚同様、最初に鱗を取り、この役目は、ほとんどの場合、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
すると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、真由美さん、おはようございます♬」
「おはよう。」
「親方、昨日言っていたことだけど、教えてくれる?」
「はいよ。仕込みの流れをよく見ていてね。」
「はぁ~い。」
昨日言っていたことというのは、解凍の仕方と仕込み方についてです。
真由美さんに銀鱈の鱗を取ってもらったら、
包丁を使って、自分が手直しをし、念入りにするのは、ひれの際(きわ)です。
また、包丁が身に入らないように注意しなくてはなりません。
腹を裂き、
水洗いをしたら、
三枚に卸します。
すぐに切身にはせず、
尾の部分と、
中骨を焼きます。
焼くのは、銀鱈は加熱すると、身が溶けるジェリーミートという身質のものがあるからです。
試し焼きをせずに仕込んでも、自分が焼いて、それに気付けば、大きな問題はありません。
しかしながら、当店の『西京漬』をご購入されたり、ギフトとして貰った方が焼いた時に、ジェリーミートの銀鱈にあたったら、大問題です。
自分の目が届かないところで、調理をされるので、細心の注意を払わなくてはならないのは、言うまでもありません。
また、解凍してから、卸すまでの下処理をされていないのも多く流通しており、そういう魚は、鱗、皮目のぬめり、内臓の一部などが残っていることもあります。
それらを焼いた場合、どうしても、生臭みが残るので、食べた場合、美味しく感じことが出来ず、西京漬の評価が下がってしまうはずです。
ちゃんと仕込んだものなら、そのようなことは一切なく、むしろ美味しいはずで、その美味しさを堪能して頂きたいため、基本的な下処理を怠ることは出来ません。
なお、『西京漬』という表記は、当店の西京漬を指しているので、『 』をつけており、西京漬という表記は、一般的な西京漬を指しています。
切身にした銀鱈も、
鯖も、
3時間程度、脱水シートに挟んでおきます。
脱水シートに挟まずに、漬け込むと、漬床(つけどこ)が水っぽくなり、味噌の味はせず、美味しさを感じることは出来ません。
一般的なものは、そのようなもの多く、味噌に漬け込んだとは思えないものもあり、先程同様、西京漬の評価が下がってしまいます。
繰り返しになりますが、当店の西京味噌は、有機JAS認証済の西京味噌に2種類の田舎味噌を加えてから、日本酒、味醂(みりん)、赤酒(あかざけ)で伸ばしたもので、
田舎味噌を加えることで、飽きの来ない味に仕上げてあります。
砂糖などは加えないのは、余分な甘味で、魚本来の味が失われないようにするためです。
また、鯖はフィレーと呼ばれる卸し身になっていますが、包丁が入るようになったら、
腹骨の一部をすき取るのですが、すき取るのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの痕が残っていると、著(いちじる)しく味が損なわれるからです。
御家庭でも、【佳肴 季凛】の『西京漬』を同じ様に味わって頂くため、手を抜くことは出来ないので、このやり方を貫くしかなく、つまるところ、本物の美味しさを味わって頂くためには、手抜きは出来ません。
お中元用の【西京漬】の銀鱈(ぎんだら)、サーモン、鯖(さば)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3709回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、沼津魚市場に着いたら、
『西京漬』用のサーモン(ノルウェー産)を仕入れるため、
こちらの売場に向かいました。
西京焼つまり、加熱調理する場合でも、鮮度の確認を怠るわけにはいかず、
えらを確認し、
5,2キロと5,8キロのものを仕入れることにしました。
その次に向かった売場で、
サーモン同様、『西京漬』用の鯖(ノルウェー産)、さらに、隣の売場で、
同じく、銀鱈(アラスカ産)を仕入れ、
車に積み、
仕入れたのは、『西京漬』用の魚のみです。
台風4号が近づいているゆえ、魚が少なくなるのは、想定内のことで、事実、今朝も然りでした。
こういう状況になっても、様々な魚の手持ちがあるからで、余程のことが無い限り、困ることはありません。
【佳肴 季凛】に戻ったら、 鯖は冷凍庫にしまい、
銀鱈は、
明日仕込む4本を出しておき、残りは冷凍庫へ。
すると、ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方。」
「おはよう。」
「明日、銀鱈を仕込むって言ってたけど、急いで解凍して、今日仕込むのは、だめなの?」
「水につけておけば、解けるけど、そうすると、味も抜けちゃうでしょ。そんなのは、仕事じゃないね。丁寧に仕込むからこそ、美味しい料理が出来るわけだしね。」
「なるほど。」
「この続きは、明日、銀鱈と鯖を仕込む時に教えてあげるね。」
「はぁ~い。」
そして、
2本のサーモンは、
有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、真空パックしておき、明後日仕上ったのち、箱詰し、お中元として、発送する予定です。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。