サーモンは『西京漬』用、目鯛(めだい)はコース料理用
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3698回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日のお弁当の焼物は、
鰤稚(わらさ)の西京焼で、 鰤稚を西京焼にしたのは初めてのことでした。
鰤稚を仕入れる機会が少ないだけでなく、成魚の鰤(ぶり)と異なり、脂の乗りが薄いので、焼物に仕立てることはしません。
とは言え、焼物に使った鰤稚は、
季節外れでありながらも、それなりに脂が乗っていたからで、その鰤稚については、こちらをお読み下さい。
仕上げた料理を盛付けるのは、いつものように、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、
お弁当は、このように仕上りました。
一方の自分は、
今朝、仕入れて来た目鯛(めだい)とサーモンの仕込みを始めると、
「遅くなっちゃったけど、おはようございます、親方♬」
「おはよう。」
「今日は、バタバタしているね。」
「本当は、昨日、魚市場に行くつもりだったんだけど、ちょっとしたアクシデントというか、ハプニングがあったんだよ。」
「何、何?」
「水曜日(22日)から木曜日(23日)に替わった時に、
セキュリティの誤作動があって、2度も起こされて、その確認作業に付き合ったから、寝不足で、目は覚めたけど、市場に行くのをやめたんだよ。」
「そうだったんだ~。警報や物音がしたり、電器も点いたから、気になったんだけど、そのままZZZ・・・。」
「あれでも、起きなかったとは、恐れ入りました。(笑)」
「えへへ・・・。」
「元々、昨日、今日と続けて行く予定だったんだけど、往復50キロの運転を考えると、寝不足は良くないから、やめたんだよ。」
「そうなんだ~。」
「せわしないけど、結果的に、思うような仕入れも出来たから、良しにするさ。急がないと、時間が足りなくなるから、下がっていてね。」
「はぁ~い。親方、FIGHT!」
今朝の目鯛は、
下田産で、サーモンは、
ノルウェー産です。
サーモンなのに、カンパチと書かれているのは、魚市場の問屋が、5~6本入っているものを小分けするからで、ノルウェー産と言えば、鯖(さば)もノルウェー産で、
サーモンも鯖も、
『西京漬』に仕込みますが、鯖は、とりあえず、冷凍しておきました。
目鯛も、
サーモンも、
鱗が細かいので、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除きます。
頭を落とし、水洗いしたら、
どちらも、
三枚に卸してから、
切身にし、
有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、
真空パックしたのですが、
目鯛の方は、ギフト用ではなく、コース料理の西京焼としてお出しするので、複数枚ずつ真空パックしておきました。
せわしないながらも、今日すべき仕事を終えることが出来、明日は休市日ですので、仕入れに行かないものの、別の仕込みや仕事もあるので、この辺りで・・・。
ゴルフコンペの賞品の『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3696回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、ゴルフコンペの賞品の『西京漬』を包装することにし、
コンペの賞品ですので、順位や個別の賞に応じて、色んなセットを御用意しました。
優勝賞品の『西京漬』は、
銀鱈、サーモン、鯖が各5枚入った超々豪華バージョンで、
『西京漬』のページのラインナップにもありません。
これを見た29匹ふぐちゃん達は、
「すご過ぎる!」
「優勝だから、
こんな風にしたよ。」
「向こうに、
準優勝があるけど、中身は?」
「銀鱈4枚、サーモン4枚、鯖2枚のもので、
優勝に比べると、見劣りするけど、かなりの豪華バージョンだよ。」
「確かに・・・。3位は?」
「3位は、
銀鱈とサーモンが各3枚入ったもので、
『西京漬』のラインナップの中で、2番人気のものだよ。」
「一番人気は、どんなの?」
「この中にはないけど、銀鱈、サーモン、鯖が各2枚入ったものだよ。」
「よく包装しているのだね。」
「そうそう。」
「あとは、どんなのを用意したの?」
「順位や個別の賞によって、
銀鱈とサーモンが各2枚入ったもので、ラインナップの中でも、人気のものだよ。」
「二人で食べるのに、いいね。」
「そうだね。」
「あと、個別の賞だと、
サーモン、鯖の各2枚入や、
銀鱈と鯖が各1枚入も用意して、これらには、
それぞれの熨斗も貼ったよ。」
「色々あるね。」
「あと、
参加賞が、
銀鱈と鯖の2枚入のもので、なかなかの参加賞だよね。」
「本当だ。僕たちも、ゴルフを始めようかな。」
「いいんじゃない。その時には、是非、当店の『西京漬』をご利用下さいませ。(笑)」
「もちろん!その時には、勉強してくれるよね?」
「多分!?(笑)」
今日のように、『西京漬』のラインナップにないようなものでも、ご予算、ご希望に応じて、可能な限り対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
定休日前の仕入れは、『西京漬』用の銀鱈(ぎんだら)&『鰯の丸煮』用の真鰯(まいわし)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3693回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に行くと、
北海道・根室産の真鰯(まいわし)が、
入荷しており、
2つの山のうち、 ひとつが20入(2キロ)で、
もうひとつは、
15入(2キロ)でした。
20入と、
15入ですので、
その差は、一目瞭然。
真鰯は、
『鰯の丸煮』用で、100グラムが目安ですので、
20入のものを、
3ケース仕入れることにしました。
その後、
冷凍物を扱う売場に行き、
予め注分しておいた銀鱈(アラスカ産)を車に積み、
魚市場から帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻り、荷物を下ろすと、 ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんがやって来て、
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。」
「銀鱈の箱は、大きいね。」
「そうだよ。50ポンドだから、換算すると
22,68キロになるね。」
「この中に、何本入っているの?」
「その時のサイズにもよるけど、11か12本だね。今日は、
11本で、その時にもよるけど、1本が2,5キロって感じ。」
「中国も書いてあるのは、中国向けなの?中国にも、輸出しているよ。」
「へぇ~。中国語だと、黑鱈魚なんだね。」
「Black Cod(黒い鱈)の直訳だろうけど、銀鱈は、鱈の仲間ではなく、ほっけの仲間なんだ。
「えっ、そうなの?」
「あと、Sable Fish (漆黒の魚)とも呼ばれているけど、Black Cod とほぼ同じ意味だね。」
「どれくらいの大きさか、比べてもいい?」
「はいよ。」
長さは、
ほぼ同じで、「冷凍庫にしまうから、離れてくれる?」
「はぁ~い。」
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに手伝ってもらい、
しまったら、入れ違いで、
鯖(さば)を出し、包丁が入るようになったら、
腹骨の一部を欠き、上(かみ)と下(しも)に包丁したら、
脱水シートに挟んだら、冷蔵庫へしまいました。
先程の写真のように、腹骨の一部を欠いたのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの痕が残っていると、食味が損なわれてしまうからです。
鯖の次に、
真鰯の下処理に取り掛かり、
焼いてから出汁を取るため、頭も水洗いし、
最終確認をしたら、
クッキングシートを敷いた鍋に並べ、水と酢を注ぎ、超々弱火の火加減で、火に掛けました。
また、『鰯の丸煮』に仕込まなかった分は、
なめろうにし、
ふぐ料理の先付の一品として、
お出ししました。
なめろうとは、たたきのことで、みじん切りにした長葱を合わせたのち、味噌を入れたもので、そもそもが漁師料理です。
ただ、最近では、広く認知されていることも、一般の方でも、使われる方もいらっしゃいます。
『鰯の丸煮』が明くる日に仕上るのですが、明日は定休日ですので、仕上るの明後日です。
定休日とは言ったものの、明日は、他の仕込みをするので、軽めの休日出勤になります。
長い手袋
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3692回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、
4本の銀鱈(アラスカ産)を、
『西京漬』に、
仕込みました。
銀鱈は、昨日から解凍しておき、通常の魚同様、
最初に鱗を取り除くのですが、その役目は、専ら女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
魚の鱗を取る時は、
上腕部まで隠れる手袋をはめており、これを見た29匹ふぐちゃんは、
「ずいぶん長い手袋だけど、どこで買うの?」
「沼津の魚市場にある包装資材店だよ。魚市場って言っても、近隣というか、周辺だよ。あとは、作業服専門店にもあるかも・・・。」
「へぇ~、初めて見た。」
「丈夫だよ。その包装資材店は、魚市場にあるから、一般的なところとは違う品揃えで面白いよ。」
「どんなところが?」
「道具類かな。もともと沼津は、干物などの加工屋が多いから、大きいバケツやざる、干物を干す網なんかもあるよ。」
「ねぇねぇ、干物を干すって、変じゃね?」
「言われてみれば、そうだね。魚を干したものが、干物だから、失礼しました。(笑)。」
「まるで、危険が危ないじゃん!ヤバっ、そんなこと言うから、間違えたじゃん。」
銀鱈を『西京漬』に仕込む時、
切身とは別に、 尾の部分や、頭出しの部分が出るので、
それらは、お弁当用にし、切り落としの部分は、
賄い用にし、切り落としと言えば、
賄い用に仕込むと、
「親方、刺身と西京焼で、楽しめるなんて、いいなぁ~。」
「いいでしょ?火曜日か水曜日かな~。」
「食べた~い、食べた~い。」
「いい子にしていたらね。」
「やったぁ~!」
休市日だったこともあり、魚の仕込みはこれだけでしたが、銀鱈の在庫も、1回分の3か4本になったので、明日は、魚市場に行くので、この辺りで失礼させて頂きます。
“クラブツーリズム・ロイヤルクルーザー 四季の華”の焼物は、サーモンの西京焼
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3689回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
昨日お話ししたように、今日は、バスツアーのお客様の御席を頂いており、それが、今日の仕事の全てでした。
献立は、
ランチメニューの『凛』(全8品)の西京焼を、サーモンの西京焼にバージョンアップしたものなので、内容としては、普段通りです。
ただ、バスツアーの御席ですので、食後のお飲み物はつきません。
また、焼物を一度に焼くのは、かなり神経を使うだけでなく、バスツアーの御席は、時間ととの闘いを強いられるので、いつも以上に緊張していました。
バスツアーに限らず、それなりの人数の御席の場合、
献立の最後のデザートから盛付けていき、今日のデザートはマスクメロンのアイスなので、器だけ冷蔵庫へ。
次に刺身を盛付け、
今日の刺身は、
目鯛(三重産)、〆鯵(宮崎産)、湯葉の三種盛りです。
刺身の次に、
先付(グリンピース豆腐)、
お新香を盛付けたら、冷蔵庫にしまっておくものが終わりました。
その後、小鍋(ひじきと野菜の小鍋仕立て)を盛付けたら、
御席にセットし、
蒸物(鰯つみれ錦糸蒸し)を器にきめ、あんをはったら、
温蔵庫にしまい、蒸物は、お出しする時に、海苔と紅葉卸しを天にあしらいます。
他の料理は、ご来店の直前に盛付けるサラダ素麺だけですので、料理に関しては、準備が終わりました。
そして、最後の立ち寄り場所から連絡が入ったら、
昆布御飯、
お新香を並べ、
サーモンを焼台に入れ、指定場所からのワン切”があったら、火を点け、程なくすると、
バスが到着し、ここからは一気に戦闘モードMAX。
バスツアーの場合、お出し出来るものから、お出ししていき、先付、蒸物、刺身の次に、
サラダ素麺、刺身をお出ししました。
そうこうしていると、
サーモンの西京焼が仕上がり、お出ししたら、ひと段落。
デザートをお出しするまで、時間があったので、昨日の約束を果たすべく、
ふぐファミリーを外に連れ出すと、
「豪華バスだけに、
Royal(ロイヤル)
Cruiser(クルーザー)なんて、そのまんまだね~。」
「中は見れないけど、車種にもよるけど、17~20人が定員なんだよ。」
「ひゃ~!凄いね。」
「一昨年、少しだけ見せてもらったことがあるけど、凄かったよ。」
「見るだけじゃなくて、乗ってみたいなぁ~。」
「そのうちね。」
「そのうちって、いつなのかねぇ~。」
「何か、言った?」
「いやいや、そろそろデザートを出せるようだよ。」
「じゃあ、中に入ろう。」
「はぁ~い。」
デザートをお出し、程なくすると、出発時間となり、
お見送りをしたら、片付をし、ハードな半日が終わったのでした。
明日のバスツアーの準備
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3688回目の今日も認(したた)めます。
昨日のお話しの『久々に、夕方までの休日出勤 』の最後にあったように、昨日するはずだった仕込みのひとつが、
デザートのマスクメロンの仕込みで、他には、
焼物のサーモンの西京焼に、串を打つことでした。
サーモンを見たミニふぐ達は、「沢山あるね。一度に焼くの?」
「バスのお客さん用だから、一度に焼くよ。数が数だけに、かなりハードだね。」
「どんなバスが来るの?」
「明日のバスは、
【クラブツーリズム】のロイヤルクルーザーっていうバスだよ。」
「最上級って書いてるけど、どんなの?」
「上の太字になっているところか、写真をクリックしてごらん。」
「うん!」
「どうだった?」
「超豪華じゃん!」
「【佳肴 季凛】にも、来たことあるの?」
「あるよ。今年の正月に、4回来たよ。その前は、一昨年の2月だね。」
「へぇ~。ブログにも書いてある?」
「あるよ。あとでいいから、今年の1月のブログを遡ってごらん。」
「上の太字のところをクリックすれば、いいんだよね?じゃあ、あとで読んでみるね。」
そして、仕込みの目途が着いたら、
器出しをしたのですが、グループごとの席割ですので、
個室とホールに、
分けておきました。
その後、ランチの営業が終わったら、
個室と、
ホール席に、
御席の準備をしておきました。
準備が終わる頃になると、明日のロイヤルクルーザーのことを聞きつけたふぐファミリー達が勢揃いし、
「親方、明日は豪華バスが来るみたいだけど、見てもいいでしょ?」
「外から見るくらいしか、出来ないけどね。」
「やった~!」
このような状況ゆえ、今夜の営業はお休みさせて頂いただけでなく、明日のランチもお休みさせて頂きます。
ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、くれぐれも宜しくお願い致します。
久々に、夕方までの休日出勤
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3687回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
明日、沼津魚市場休みということもあり、今日は定休日でしたが、仕入れに行って来ました。
今朝の仕入れの中心は、明後日(15日)のバスツアーの御席の刺身に使う魚で、それらは、
三重県産の目鯛(めだい)と、
宮崎県産の鯵(あじ)です。
他の仕入れを済ましたら、
休日出勤を早めに終わらせたいので、魚市場を後にしました。
【佳肴 季凛】に戻ると、女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
明日の御予約の御席の準備をしており、
一方の自分は、仕込みをする前に、
父の日用の『西京漬』と、
『鰯の丸煮』の箱詰をしたら、仕込みの開始です。
そうこうしていると、
真由美さんが、
包装と発送の準備をしてくれ、終わったら、
冷凍庫にしまっておきました。
すると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。」
「休日出勤、ご苦労様です。」
「重なる時は重なるから、こうなっちゃうんだよ。」
「ところで、こういう時の仕込みの順番というか、段取りって、前から気になっていたんだけど、見ていても、いい?」
「いいよ。大事なのは、洗い物や片付を、出来るだけ減らすことなんだ。まぁ、ご覧(ろう)じろ。」
先ずは、
目鯛の鱗を取るのですが、まな板の使い方も、仕事を早くするための段取りの一つでもあります。
鱗が細かい目鯛は、
包丁を使うすき引きという方法で鱗を取り、取り終えたら、頭を落とし、はらわたを抜き、水洗いをしたら、
卸すのですが、まな板を卸し用のものに、替えました。
先程のまな板を綺麗にしても、生臭さが残っている場合があり、それが身につくと、全てが台無しになってしまうからです。
卸した目鯛は、柵取りし、皮目に包丁を入れたら、
氷の上に乗せ、
皮目を炙ったら、
すぐに返し、粗熱が取れ、水気を拭き取ったら、
余分な水分を抜き、身持ちを良くするため、脱水シートをかぶせ、冷蔵庫へ。
この時点で、
多少なりとも、
汚れているのですが、鯵の下拵えをするのには、何ら問題ありません。
「なるほど~。」と、
ミニふぐ達。
そのまま、
鯵の下拵えをすることにし、鱗、頭、内臓を取り除いた鯵の水洗いは、
いつものように、真由美さんです。
水洗いする時は、冷たい塩水でしなくてはならず、その時に使ったのが、
目鯛の皮を炙った時の氷です。
水洗いを終えた鯵は、
酢締めにするため、塩をしておき、〆鯵の仕込み方については、こちらをお読み下さい。
一部始終を見ていたミニふぐ達は、納得した様子で、「親方、有難う。よくわかったよ。お疲れ様でした。」
「はいよ~。お疲れさんと言いたいけど、仕込みはまだまだあるよ。」
「えっ、そうなの。まだまだファイト!」
「有難う、頑張るよ。」
〆鯵の仕込みが終わったら、
器出しをし、
真由美さんは、撤収。
独り、厨房に残った自分は、
刺身のつま(大根、茗荷竹、人参、胡瓜、アーリーレッド)、
サラダ素麺の野菜(長ねぎ、茗荷、人参、アーリーレッド、紫キャベツ、ピーマン)を仕込み、ピーマンは、青、赤、黄色の三色です。
途中、買い出しや他の雑用をしながらも、
3時前には、全ての仕事が終わったのでした。
実を言うと、急ぎではない仕込みを、明日に回したことで、3時に終えることが出来たまでの話です。
なので、明日は魚市場には行かないものの、普段の火曜日よりは、色々とバタバタしそうで、今日以上に、集中力を切らすことなく、仕事に臨みます。
父の日用のラッピングをした『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3685回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
昨日から仕込んでいた『鰯の丸煮』が仕上ると、
チビふぐ達がやって来て、
「仕上ったね。冷凍庫にしまうの?」
「いやいや、父の日用のギフトのご注文があるから、冷蔵庫にしまっておいて、明日か明後日にでも箱詰しておくよ。」
「ふぅ~ん。」
「父の日と言えば、今日お渡しした『西京漬』は、超豪華番だったよ。」
「見たい、見た~い!」
「こんなのだよ。」
「これじゃ、分からないよ~。」
「あはは・・・。これから、話すから、よく読んでね。」
「はぁ~い。」
ということで、この『西京漬』が、
今回のお話しです。
豪華番とあるように、
銀鱈(ぎんだら)、
サーモン、
鯖(さば)が、
各4枚入った『西京漬』です。
ただ、リンク先のカートのページにもあるように、送料込となっているので、直接のお引き渡しの場合、924円引かせて頂いています。
また、送料、直接のお引き渡しなどについては、お手数ですが、直接お問い合わせ下さい。
父の日用ということもあり、
このような熨斗というか、帯紙を用意したのですが、色々と検索すると、様々なフリー素材があるので、最近では、色々と利用しています。
母の日と言えば、カーネーションですが、父の日は、黄色い薔薇(ばら)、ひまわり、ガーベラ、透かし百合(すかしゆり)などが定番です。
魚に関しては、それなりの知識があるのに対し、花に関しては、皆無と言っていいくらいですが、直接であれ、ネットであれ、ご注文の際に、熨斗の御要望を伺うので、色んな知識が増えました。
先程お話ししたように、フリー素材を探しては、利用しているので、飽きっぽいだけでなく、何でも知りたがりの性分が、功を奏していると言えるかもしれません。
包装をしたら、
帯紙を貼り、
冷凍しておきました。
熨斗や帯紙については、可能な限り対応させて頂きますので、色々とお申し付け下さい。
バスツアー用とギフト用に仕込んだサーモンの【西京漬】
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3677回目の今日も認(したた)めます。
三日連続で行って来た沼津魚市場の仕入れは、
このようなもので、これら以外にも、色々あったのは言うまでもありません。
そんな今日お話しするのは、
【西京漬】用のサーモンについてです。
サーモンの売場に行くと、
小分けにされたものが山積みされており、
一番上のもの(5,3キロ)の鮮度を確認したところ、
良さげだったので、
これを仕入れることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、
鱗をすき引きし、頭を落とし、水洗いしたら、
三枚に卸しました。
切身にすると、
ふぐネット29匹衆がやって来て、
「親方、おはようございます。三日連続の仕入れ、お疲れ様でした。」
「おはよう。」
「どうして、サーモンの切身の向きが違うの?」
「再来週のバスツアーのお客様に、サーモンの西京焼を出すのだけれど、それ用とギフトや単品用に包丁したからだよ。」
「そうなんだぁ~。」
「バスツアー用は、いくらか小さめにしてあるだけでなく、焼いている時に身割れしないように、上身(うわみ)の方を使っているよ。
「上身って?」
「魚って、頭を左にしておくのが一般的なんだけど、その時に上になる方の身のことだよ。」
「へぇ~、色々あるんだね。」
「また、教えてあげるから、この辺でいいかな。」
「はぁ~い。」
そして、
バスツアー用と、
ギフト用に分け、 有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に真空パックしておきました。
ちなみに、
3と書いてあるのは、尾の部分で、お弁当用にするものです。
明日は、
今日仕入れた魚の一つの目鯛(めだい)についてお話しさせて頂きますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
西京焼用の鯖&唐揚用のさばふぐ
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3668回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、沼津魚市場に行くと、
昨日注文しておいた由比産のさばふぐが、
用意されていました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、由比(ゆい)は、桜海老で有名なところで、目下のところ、桜海老の春漁が行われています。
中を確認したら、
他の売場で仕入れをしたのち、魚市場から帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻ったら、
週末用の西京焼にするため、
鯖をバットの上に出したら、 さばふぐの下拵えをしようとすると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。」
「今日はさばふぐを仕入れて来たんだね。いつものように、唐揚用?」
「そうだよ。」
「あと、さば繋がりで、鯖も西京漬に仕込むの?」
「週末の予約用だから、今日仕込めば、ちょうど仕上るよ。少しバタバタしちゃうから、下がっていてね。」
「はぁ~い。」
さばふぐは、
尻びれ(しろ)、背びれ(黄褐色)を切り落としたら、
頭の付根に包丁を入れたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
頭を掴んだら、皮を剥(む)いてくれ、この方法をぐる剥きと呼んでいます。
さばふぐの包丁を終えた自分は、
裏返しておいた鯖に包丁が入るようになったので、
腹骨の一部を欠き、
半分に包丁したら、
脱水シートに挟んでいったのですが、
この1枚だけは、そのままにしておくと、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、これって、どういうこと?」
「先ずは、
これを見てごらん。」
「うんうん。」
「一枚のまんまのものは、普通のものと比べると、
身が崩れているような感じがしない?」
「なんか、変だね。」
「こういう身質のものは、ジェリーミートと呼ばれていて、加熱すると、溶けたり、溶けなくても、美味しくないんだよ。」
「そんなのあるの!?」
「海水温の上昇だったり、寄生虫などが、その原因なんだよ。」
「食べられるの?」
「食べられるかもしれないけど、美味しくないし、寄生虫となると、加熱しても、何か・・・。だから、ごみ箱行きだよ。でも、完全に解凍するまでは、何とも言えないから、とりあえず、一緒にしておくよ。」
この間に、 真由美さんがさばふぐの水洗いをしてくれ、
その後、
自分が手直しをしたら、
真由美さんが、
拭き上げてくれ、その数44本。
そして、
唐揚用に包丁したら、真空パック用の袋に入れ、一時、冷蔵庫へ。
唐揚用と書きましたが、お弁当や会席料理などに使い、ふぐ料理でお出ししているふぐは、天然のとらふぐのみです。
魚の下拵えが終わったら、
掃除を始め、
これからの時季は、
入念な掃除が欠かせません。
さらに言うと、魚の仕込みをしない時でも、まめに掃除をする必要があります。
そして、ランチの営業が終わり、
鯖を冷蔵庫から出すと、
「親方が言ったように、使えないね。」
「こればかりは、仕方がないよ。鯖はまだしも、同じように、【西京漬】にする銀鱈で、こうなると、半泣きだよ。」
「え゛~っ、銀鱈でもあるの!?」
「うん、あるんだよ。こればかりは、一気にテンションが下がるから、勘弁して欲しいね。」
「そんな銀鱈にあたらないように、僕たちも祈るけど、そのことは、また教えてね。」
「はいよ~。」
真空パックしたさばふぐのうち、
冷凍するものには、
日付と個数を書いておき、書いていないものは、
週末のお弁当に使うので、冷蔵庫へ。
一方の鯖は、
ギフト用にも使うだけでなく、枚数はすぐに分かるので、
無記入のまま、冷蔵庫にしまい、休憩することにしたのでした。