内祝用の『西京漬』と『鰯の丸煮』のギフトセット
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3739回目の今日も認(したた)めます。
先日、『 オール4の【西京漬】と【鰯の丸煮】の詰め合わせ 』というお話しをし、こちらが、
そのセットです。
そんな今日、御用意したのが、
こちらで、これを見たミニふぐ達が、
「親方、もしかして、この間のセットのハーフサイズ?」
「そうだよ。
【鰯の丸煮】が2パック、
銀鱈、
サーモン、
鯖の【西京漬】が、各2枚入っているよ。」
「この前のセットと比べると、見劣りしちゃうけど、豪華なのは間違いないよね。」
こちらのセットに、
内祝の熨斗(のし)を貼ったら、
発送出来るようにしたら、
冷凍庫へ。
ところで、今朝、 沼津魚市場に、
鳥取県境港産の真鰯が入荷しており、
【鰯の丸煮】用に、2ケース仕入れたのですが、6月の終わりからコンスタントに入荷している産地であるだけでなく、脂の乗り、サイズ、鮮度など、全てに申し分無く、今朝も然りでした。
いつものように、下処理をしたら、
火に掛け、
仕込み始めました。
状態の良さは分かってはいても、クオリティ・チェックは欠かせないので、サイズが小さいものを失敬し、
軽く酢締めにしてから、たたきにし、霞ヶ浦産の白魚と共に、昼ごはんに食すと、案の定の満足。
となれば、仕上がりを期待したのは、言うまでもありません。
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当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
オール4の【西京漬】と【鰯の丸煮】の詰め合わせ
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3737回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日箱詰したギフトセットには、
このような熨斗を貼ったものを御用意しました。
その内容ですが、
【鰯の丸煮】が、
4パック入っており、1パックに2本入っているので、8本ということになります。
さらに、
【西京漬】が、
銀鱈、
サーモン、
鯖が各4枚、【鰯の丸煮】と合わせて、16パック入った超豪華なセットです。
詰め終えたら、
リーフレットを入れると、
このような感じになりました。
すると、ミニふぐ達がやって来て、
「超豪華だね、親方。」
「自分も欲しいくらいだよ。」
「でも、こういうセットって、ホームページには載っていないよね?」
「載っていないよ。」
「こういう注文は、どうやってすれば、いいのかな?」
「それって、ギフトのご注文を頂けるってことでしょうか?」
「そういうわけじゃないけど、普段の言葉遣いと違うような気がするけど・・・。」
「お客様となれば、その辺は・・・。(笑)冗談はともかく、単品やセットに無いものは、直接のご注文をお願いしているよ。」
「直接って?」
「電話、SNSなどかな。」
「ふぅ~ん。」
「【西京漬】が3種類、【鰯の丸煮】で組み合わせれば、無限に出来るだろうけど、とりあえず、【オンラインショップ】のページに少しずつでも、載せてみるのも、いいかもね。」
「そうだね。」
「その際には、是非・・・。」
「いや~、その~、・・・。」
今お話ししたように、お品書きにないものでも、ご要望、ご予算に応じて、可能な限り対応させて頂いておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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8月は、休日出勤でスタート
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3736回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
月曜日の今日は、定休日でしたが、明日は、沼津魚市場が休みなので、
仕入れに行って来ました。
活魚売場に行くと、
大分県産の鱧(はも)が入荷しており、
落ち鱧(おちはも)と呼ばれ、死んでしまった2本の鱧などを仕入れ、魚市場から帰ることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、
仕込みの前に、
遅お中元の『鰯の丸煮』の包装をし、冷凍庫へ。
その後、
鱧を卸し、冷蔵庫にしまおうとすると、ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方。今日は、どうして、骨切りをしないの?」
「休みだし、少しでも早く終わりたいから、今日は無しにしたんだよ。」
「包丁を砥(と)ぐ手間もないからね。」
「そういうことなら、お疲れ様でした♬」
その後、
焼いてから出汁を取るため、あらの下処理をし、
包丁を砥ぎ、休日出勤が終わったのでした。
最後になりましたが、休日と言えば、8月の休日は、通常通り、毎週月曜日のみですので、宜しくお願いします。
7月に仕入れた『鰯の丸煮』用の真鰯は、全て鳥取県境港産
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3732回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に行くと、
鳥取県境港産の真鰯が、
入荷しており、
サイズを表す大の文字。
真鰯を手に取ると、
サイズ、鮮度のどちらも良かったので、
【鰯の丸煮】用に、
2ケース仕入れることにしました。
仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻ると、熱血君がやって来て、
「親方、おはようございます。【鰯の丸煮】用にする真鰯でしょ?」
「そうだよ。熱血君は、季凛に来てから、そんなに時間が経っていないけど、知っているの?」
「うん。読める範囲で、ブログを読んだもん。」
「ほぉ~。今日で3732回目になるけど、まさか、全部は読んでいないよね?」
「さすがに、そこまでは・・・。でも、今年の分は、遡(さかのぼ)っていって、大体読んだかな。あと、SNS も何となく、遡ってみたよ。」
「やるじゃん!有難うね。」
「真鰯って言えば、今月ブログやSNSに投稿してあった真鰯は、殆どが鳥取県境港産だったような・・・。」
「鋭い!殆どというか、6月の終わりから仕入れたのは、全部、境港産だよ。」
「全部!?」
「そうだよ。境港以外のものもあったけど、鮮度も良かったし、脂の乗りが全然違ったね。今日のも、間違いないよ。」
「楽しみだね。」
「そりゃ、自分が気に入って、仕入れた魚が良ければ、最高じゃん!」
「うん、うん。境港って、有名な漁港なの?」
「全国でも、トップクラスの漁港の一つだよ。水揚げ量(目方)、金額のどちらも、5本の指に入るかどうかで、トップ10の常連だよ。」
「へぇ~。そりゃ、凄いね。」
「ちなみに、水揚げ量と金額は、必ずしも一致しないんだけど、話が長くなるから、仕込みを始めるから、離れていてね。」
「はぁ~い。」
水洗いを終え、
ざるに上げると、熱血君を呼び寄せ、
「ほら、
腹を見てごらん。」
「・・・・・。」
「皮の下の白い部分が、
脂で、身そのものも、白っぽいでしょ。」
「うん、わかる。」
「これが、脂の乗っている証拠だよ。」
「境港のものだから、こうなの?」
「そんなことないよ。時季によって、脂の有る無しは、まちまちだし、今の境港が良いってことだよ。」
「ふぅ~ん。」
「しばらくすると、他所の産地のものも入荷して来るだろうし、真鰯だけじゃなく、そこに魚そのものが、面白さがあると思うよ。そういうのも、魚市場に来る楽しみだね。」
「へぇ~。ブログを読んで、勉強しておくけど、また教えてね。」
「はいよ~。」
最終確認をした真鰯は、
クッキングシートを敷いた鍋に並べ、水と酢を注いだら、火にかけ、仕上がるのは、明日になります。
そして、ランチの営業が終わったら、クオリティ・チェックということで、
塩焼にして、その美味しさを堪能し、明日の仕上がりを期待したのでした。
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桂剥きの思い出
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3726回目の今日も認(したた)めます。
今朝も沼津魚市場に仕入れに行って来たのですが、
めぼしい魚も無く、仕入れたのは、冷凍物などだけでしたが、昨日の時点で、今日、明日使うべく魚を仕入れていたので、心配は御無用です。
とは言え、魚の仕込みが全く無かったわけではなく、
昨日仕入れた真鰯(鳥取県境港産)で仕込んだ【鰯の丸煮】が、
仕上り、
それが唯一の魚の仕込みでした。
魚市場の帰りに時々立寄るのが、
車で15分のところにある食遊市場で、今朝も立寄り、
野菜や食材を仕入れ、特に野菜は、
2軒の八百屋で、
鮮度や使い勝手を見ながら、仕入れています。
そんな今朝仕入れた野菜が、
これらです。
先程お話しした【鰯の丸煮】は、様子を見ながらの“鍋仕事”で、仕込みの中心は野菜の下拵えとも言うべき“包丁仕事”で、仕込んだのは、
当店のオリジナル料理のサラダ素麺の野菜と、
刺身用の妻(つま)で、冷水で晒(さら)してから、ざるに上げて使うのですが、とりあえず、このままれ冷蔵庫にしまっておき、晒すのは、明日にしておきました。
サラダ素麺の野菜に入っているのは、長ねぎ、茗荷(みょうが)、パプリカ(赤、黄)、人参、胡瓜、アーリーレッド、レッドキャベツで、妻に入っているのは、大根、人参、胡瓜、アーリーレッドです。
すると、ふぐネット29匹衆がやって来て、
「おはようございます、親方。刺身の妻って、こうなる前に、桂剥(かつらむ)きをするんでしょ?」
「剥いたら、トイレットペーパーみたいに、
ロール状にしてから、包丁するんだよ。」
「ふぅ~ん。桂剥きが出来るようになるには、どれくれいかかるの?」
「努力次第!(笑)」
「それじゃあ、分からないよ~。」
「桂剥きに限らず、包丁仕事って、最初は出来ないんだけど、やっていくうちに、ある程度まで上達して、そこで足踏み状態になることが多いんだよ。」
「へぇ~。」
「足踏み状態のところで、のらりくらりしている間に、何かのきっかけで上達して、もう一度、のらりくらりして、さらに上達っていき、それを繰り返していくと、完全にマスター出来るんだよ。」
「地道な努力だね。」
「だから、努力次第って、言ったじゃん。」
「そっか~。」
「自分の場合、料理の世界に転がったのが、東京の鮨屋が最初で、その店では、桂剥きをやる必要がなくて、日本料理に路線変更しようと思った時、自分で覚えるようにしたんだ。」
「どういうこと?」
「まぁまぁ、慌(あわ)てなさんな。休憩時間中に、自分で買った大根で練習したんだけど、それだけじゃ上手にならなかったんだ。そうこうしているうちに、料理屋に移ったんだけど、そこでの仕事中でも、大して上達はしないかったんだ。」
「それだと、困るじゃん。」
「休みの日に練習したり、早めに帰れた時は、大根と包丁を片手にアパートに戻ってから、練習したこともあるよ。」
「そうなの!」
「身体で覚える仕事だし、手先が器用なタイプでもないから、人より多くやらないと、だめなんだよ。」
「へぇ~。」
「包丁仕事に限らず、料理そのものが、生涯、勉強だから、厨房に立ち続けてこそ、勘が磨かれていくものなんだ。」
「なんだか凄いね。」
「自分なんて、まだまだだけど、立ち続ける姿勢だけは、持ち続けたいね。」
「頑張って、親方。また、色々と教えてね。」
「はいよ~。」
料理の道に転がり、3分の1世紀が経ち、年齢も半世紀を超えたのですが、生涯一料理人を貫くため、自らを奮い立てせながら、仕事に臨み続けます。
2022.7.22|鰯の丸煮 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
青魚中心の仕入れ
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3725回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に行くと、
鳥取県境港産の真鰯が入荷しており、
【鰯の丸煮】用に、
2ケース仕入れることにし、このところ仕入れている真鰯の多くが、境港産で、ハズレが殆どありません。
嬉々としながら、別の売場で、
静岡県網代(あじろ)産の鯵(あじ)を仕入れ、
網代は熱海市にある位置しています。
この他には、
宮崎県産の岩牡蠣(いわがき)や、
大分県産の鱧(はも)などを仕入れました。
また、今日は、
【西京漬】用の鯖(さば)も、
仕入れ、青魚が3種類を仕入れたことになります。
鯖は、
冷凍のノルウェー産で、
フィレーと呼ばれる卸し身ですので、卸す手前もありません。
さらに、生、冷凍に限らず、国産のものよりも、脂が乗っている点が、最大の長所です。
鯖は、そのまま冷凍庫にしまい、
鯵、
真鰯の順で仕込んだのですが、鱗を取り、頭を落とし、はらわたを抜いた後の水あらをしてくれたのは、いつものことながら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
また、身だけなく、
どちらの頭も焼いてから、出汁を取るため、
下処理をしてくれ、最終的には、
このようになり、鱧のあらも入っています。
水洗いまで終えたら、
真由美さんと、まな板周りとカウンター内の掃除を終える頃には、ランチの営業時間が近づいていました。
その後、合間を見ながら、
水洗いを終えた真鰯の最終チェックをしていると、
熱血君がやって来て、「親方、真由美さん、お疲れ様です。最終チェックって、どういうこと?」
「最終チェックっていうのは、
お腹に残っている胆のうの痕を包丁することだよ。胆のうは苦玉とも呼ばれていて、残っていると、食べた時に苦味を感じるから、取り除くんだよ。」
「へぇ~。」
「その後に、
取り切れなかった部分も洗い流すと、汚れているのが分かるでしょ?」
「うん、随分と汚れているもんだね。」
「これが残っていると、仕上がりを左右するから、スルーするわけにはいかないんだよ。」
「手間がかかるね。」
「手間をかけてこそ、お金をもらえるわけだから、手抜きは出来ないよ。」
「その通りだよね。」
仕上げの水洗いを終えた真鰯を、
クッキングシートを敷いた鍋に並べ、水と酢を注いだら、
火に掛け、仕上るのは、明日の予定です。
今日の仕入れで、事足りる予定とは言え、明日も魚市場に行くので、この辺で失礼させて頂きます。
伊豆下田産の目鯛(めだい)と鳥取県境港産の真鰯(まいわし)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3723回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
休み明けの今朝、沼津魚市場に行くと、
下田産の目鯛(めだい)の水揚げをしているところでしたので、
良さげなものを選り、秤にかけてもらっている間に、構内を物色していると、
鳥取県境港産の真鰯(まいわし)が入荷しており、
中を確認すると、
予想通りで、予想通りとお話ししたのは、ここ最近、
【鰯の丸煮】用に仕入れており、ハズレが無いからです。
となれば、
即決にして、2ケース(8キロ)仕入れることにし、
先程の目鯛は、1,3キロでした。
その他の仕入れを済まし、『佳肴 季凛』に戻り、仕込みを始めると、ふぐネット29匹衆がやって来て、
「親方、おはようございます。仕入れ、お疲れ様でした。」
「おはよう。昨日休みだったから、早めに寝たのに、やたら眠いんだけど、休み明けだし、張り切ってやるよ。」
「親方、ファイト!」
目鯛は、
三枚に卸したら、
脱水シートに挟んでおきました。
脱水シートに挟むのは、目鯛は水分が多く、身が柔らかいので、脱水シートに挟むことで、適度に吸い分が抜け、旨味を感じることが出来るからです。
目鯛の下拵えが終わったら、
真鰯の下処理をしようとする頃、女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
仕上った【鰯の丸煮】を入れる真空パックを、 準備してくれていました。
下処理を終えた真鰯は、
クッキングシートを敷いた鍋に並べ、
水と酢を注いだら、
火にかけ、仕上るのは明日になります。
かくして、一週間が始まり、今週もお付き合いのほど、宜しくお願いします。
祝日出勤の手当ての桃
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3722回目の今日も認(したた)めます。
祝日ですが、月曜日ということもあり、今日は定休日でしたが、御中元シーズンということもあり、
【鰯の丸煮】の 箱詰と発送をし、
昨日までのご注文でしたので、すぐに詰められるように、化粧箱も準備しておきました。
冷凍庫から【鰯の丸煮】を出したら、
10パック入のものと、
5パック入りのものを作り、1パックに2本入っています。
どちらも、
御中元用のシールを貼ったのですが、
5パック入りの殆どは、直接お渡しするものなので、
要冷凍のシールを貼っておきました。
すると、ふぐネット29匹衆がやって来て、
「祝日出勤、ご苦労様です。」
「ありがとう。今日は集荷に来てもらわないから、後で一緒に、行く?」
「えっと~、あの~、・・・・・。」
「どうしたの?もしかして、暑いから、嫌だとか?」
「う~ん。まぁ、その~。」
「いいよ、いいよ。」
箱詰が終わったら、手持ちと、
発送分のどちらも、
冷凍庫にしまっておき、夕方になり、
営業所に持ち込み、発送したら、
長野県でシャインマスカットやりんごを作っている先輩が、試しに作った桃を送ってくれたので、桃を受取り、
【佳肴 季凛】に戻ると、
「この桃も、デザートにするの?」
「硬めで、自分好みだから、そのまま食べようかな~。」
「親方って、硬い桃が好きなの?」
「桃に限らず、熟す前のものが好きだよ。トマトも青い方がいいし、マンゴーもそうだよ。」
「そうなの。」
「歯応えがあるものの方が、好きだし、熟すと、甘味の方が強くなるから、嫌いじゃないけど、どうもね。でも、中には熟していなきゃ、だめなものもあるよ。」
「それは、何?」
「苺だよ。あれだけは、だめだね。あと、食べるのは宜しくないけど、青い梅も、1、2個くらいは、食べる時もあるよ。」
「青梅は、ヤバくない?」
「食べ過ぎると、良くないけど、硬くて、酸っぱいのが好きだし、自分自身が未熟で、人間が青いから、いいにするさ。」
「言うことが、親方らしいね~。」
そんなやり取りをしていると、
【西京漬】の注文が入り、
箱詰をし、銀鱈、サーモン、鯖が各2枚入ったセットで、15種類あるセットのうちで、一番人気のものです。
【西京漬】は明日発送するので、冷凍庫にしまい、そんなこんなで、祝日出勤が終わったのでした。
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2022.7.18|西京漬 鰯の丸煮 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
持ち込みで発送した御中元の『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3713回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、ランチの営業が終わったら、
昨日箱詰したおいた『西京漬』を発送する準備をしました。
袋に入れたら、
四方をテープで留め、
送り状などを貼り、
それらが破損しないように、養生し、車に積むと、ふぐネット29匹衆がやって来て、「お疲れ様、親方。今日は、集荷に来てもらわないの?」
「集荷をお願いしたんだけど、ドライバーが配達に追われているようだったから、営業所に持ち込むことにしたんだよ。」
「御中元の時季だからかなぁ~。折角だから、僕たちも行ってみたい。」
「どこに?」
「宅配便の営業所に決まっているじゃん。」
「雨も降っていないから、いいよ。」
「やったぁ~!」
全ての荷物を積み終える頃には、
シートベルトをして、「親方、早く行こう、行こう!」と、待ちわびており、10分足らずで、営業所に着き、
発送し終えると、「無事に届いてね~。」と、ふぐネット29匹衆も『西京漬』を見送ったのでした。
『西京漬』用の鯖と『鰯の丸煮』用の真鰯の醤油干し
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3711回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に入荷していた真鰯(まいわし)は、
鳥取県境港産と、
北海道・根室産でした。
境港産の真鰯の荷主は、
全部で、
3つあり、
この中から、
この2ケースを、
『鰯の丸煮』用に仕入れることにし、選んだ理由は、一番鮮度が良かったからです。
今日の真鰯に限らず、魚には、そのようなことは珍しいことではなく、こういう違いを見ることが出来るのは、魚市場の醍醐味のひとつとも言えます。
仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻ったら、
『西京漬』に仕込むため、真鰯と共に仕入れてきた鯖(さば)の発泡スチロールを開け、
1ケース全てにして、
30枚取り出し、
解凍しておきました。
この時季ですので、20分程度で包丁が入るようになり、
腹骨の一部をすき取り、
上(かみ)と下(しも)に包丁したら、脱水シートに挟み、冷蔵庫へしまおうとすると、
ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方。半分に包丁していないのがあるけど、なんで?」
「おはよう。あぁ、これね。とりあえず、後で分かるから・・・。」
腹骨をすき取るのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの痕を取り除くためで、それが残っていると、食べた時に、文字通り苦味を感じ、食味を損ねるからです。
そして、真鰯の下処理をするため、
ざるに上げると、
再び、ミニふぐ達。
「親方、真鰯とは違うようなのが、いるみたいだけど・・・」
「あっ、
これね。」
「そう、そう。」
「この魚は、潤目鰯(うるめいわし)と言って、名前の通り、目が潤んでいるよ。」
「そうなの?」
「見てごらん。
潤目鰯が、
これで、真鰯が、
これ。」
「確かに、目が潤んでいるね。他の違いは?」
「真鰯の皮目には、
黒い斑点があるけど、
潤目鰯には、無いよ。」
「本当だ。」
「潤目鰯は、【鰯の丸煮】には使えないから、
おかず用に開いて、
干すよ。」
「干して、どうするの?」
「同じ分量の醤油と日本酒に、20分くらい漬けたら、
干すんだけど、一緒に入っているのは、さっきの鯖だよ。」
「鯖も、干すの?」
「イエ~ス!」
「お客さん用なの?」
「いやいや、賄いだよ。」
「う~ん、うまそ~だね。」
「脂が乗っているから、間違いないね。」
タイマーが鳴ったら、
ざるに乗せ、
その上から、ざるをかぶせておきました。
この状態で干すと、乾きにくいので、
冷凍庫の室外機の風があたるように、調節しておくと、
「干物って、ただ干すだけじゃないんだぁ~。」
「そうだよ。適度な風がないと、乾きにくいからね。」
「へぇ~。」
そして、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
身も頭も下処理してくれ、頭は出汁を取るため、
焼いておき、身の方は、水と酢を入れた鍋に入れ、
火に掛け、仕上るのは、明日でです。|
鯖と真鰯は仕上ったら、焼いてから、自分達のおかず用で、おかずと言えば、今日は、
真鰯をなめろう、つまり、たたきにして、鰯丼を堪能し、焼物、『鰯の丸煮』も仕上がりも楽しみです。