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もっとおいしいお話し

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定休日明けは、仕入れとお弁当

定休日明けの今日は、

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沼津の魚市場に行って来ました。

 

最初に寄ったのは、鱧の仕入れ先の問屋で、

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和歌山県産の活かしの鱧(2本)を仕入れたのですが、この鱧は、

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和歌山県産でした。

 

その後、市場構内の売場で、

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北海道産の秋刀魚や、

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佐賀産の新子や、岩手県産の帆立などを仕入れました。

 

また、今日は、お弁当のご注文を頂いていたので、

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市場周辺に店舗を構える厨房道具屋に立ち寄り、

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お弁当の折を受け取り、そのまま市場から帰ることにしました。

 

『佳肴 季凛』に戻り、

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鱧を水槽に入れた後、

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車からおろした折を、カウンターに置いておきました。

 

その後、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

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折を取り出し、

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盛り付ける準備をし、

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盛り付けを、始めてくれました。

 

そして、仕上がったのが、

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このようなお弁当で、

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蓋をし、仕上がりました。

 

こうして、定休日明けの一日が始まっただけでなく、『佳肴 季凛』の一週間が始まりました。

一昨日の昨日、そして今日

一昨日、

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昨日、

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そして今日と、

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三日連続で、

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沼津の魚市場に、仕入れに行って来ました。   台風10号の影響も、ようやく収まり、陸送便の荷物だけでなく、

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地物の魳(かます)、鯵(あじ)、鯖(さば)なども、水揚げされていました。   昨日の時点で、小物類もひととおり仕入れておいたので、次に向かったのが、

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鱧の仕入れ先の問屋でした。

 

ちょうど、早朝というか、深夜に、

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和歌山から届いた鱧の仕分けをしているところで、

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輸送中に死んでしまった4本の落ち鱧と、

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1本の活かしの鱧を仕入れ、、

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市場から、帰ることにしました。

 

帰り道に、

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宅配便の営業所に立ち寄り、

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2つの荷物を受け取り、【佳肴 季凛】に戻りました。

 

1つめの発泡スチロールには、

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神奈川県三浦市から届いた伊勢海老が、入っていました。

 

普段なら、沼津の魚市場で仕入れるのですが、台風の影響や、全国的に禁漁期の産地が多いので、三浦から、仕入れることにしたのです。

 

そして、もう1つの発泡スチロールには、

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築地から届いた生の本鮪が入っており、御覧のように、宮城県塩釜産のものです。

 

ランチの営業後、お昼御飯を食べたのですが、そろそろ鱧の時季も終わりに近づいたこともあり、

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鱧を天ぷらにして、雑穀御飯と具沢山の味噌汁と共に、食べました。“鱧の天婦羅定食”と言った感じです。

 

休憩後、夜の準備をしたのですが、

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おがくずから取り出した伊勢海老を、

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きれいに水洗いしてから、

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半分に包丁し、背わたを抜いてから、

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オーブンで焼けるように、準備しておきました。

 

そして、伊勢海老は、

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具足焼にして、お出ししました。“伊勢海老の具足焼”については、こちらをご覧下さい。

 

 

また、活かしの鱧は、

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鱧料理のお客様に、このようにしてお出し、鱧以外のものは、生の本鮪(塩釜)、新子(佐賀)、湯葉でした。

 

また、今日の本鮪は、『特別会席』のお客様に、

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赤身と中とろの部分を、2切れずつ盛り付けお出ししました。

 

そして、お客様の人数が、増えたりすると困るので、伊勢海老を、2本ですが、余分に仕入れたので、

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片付けを終えた後、女将兼愛妻!?の真由美さんと、バイトと共に、試食しました。

 

問答無用の美味しさだったのは言うまでもなく、あと2,3本は食べたいくらいで、伊勢海老は、焼いたものが、一番なことも再認識したのですが、市場に通っていても、伊勢海老は、元々の仕入れ値が高いので、おかずにすることが出来ないが、残念でなりません。(笑)

 

台風10号の影響も収まったものの、今度は、12号が海上にあるので、

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今後の行方が、気になるばかりです。

 

★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★

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(全9品  お一人:3,000円) お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。

 

そんな感謝の想いを込めた会席コースを御用意致しております。   なお、お召し上がり頂ける期間は、10月2日(日)までです。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。

昨日の今日

昨日に引き続き、今日も沼津の魚市場に、

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行って来ましたが、昨日の今日ですので、魚の入荷は少なかったものの、昨日よりも、多くありました。

 

地元の定置網や旋網水揚げされた魚が、

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秤にかけられ、

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売場に並べられていました。

 

特に、自分好みの魚も無かったので、素通りし、

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いつもの行先である活魚売場に向かうと、

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地物の蛸や鯖などが、いくらか入荷していたものの、無いに等しいくらいで、

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職員の一人は、生簀の籠を、掃除していました。

 

結果として、活魚売場で、今日仕入れたのは、

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2本の大分産の鱧と、

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佐賀産の新子でした。新子とは、小肌の幼魚のことです。

 

その後、別の売場に行くと、

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秋刀魚が、

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入荷していました。

 

今朝の秋刀魚は、

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どれも、

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北海道・根室産のものでした。

 

焼物の“秋刀魚の難波焼”に使うので、最初の秋刀魚の写真のものを、1ケースだけ仕入れることにしました。“秋刀魚の難波焼”とは、こんな料理です。

 

そして、別の売場に行き、

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佐賀産のすっぽんを、2はい仕入れ、その他には、冷凍ものなども仕入れ、市場から帰ることにしました。

 

また、今日は、第一木曜日ということもあり、「

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ランチの営業後、富士市のローカルFM局『ラジオエフ』の番組【うまいラジオ】で、月1恒例の電話インタビューを、受けました。

 

この番組では、旬の食材について、お話しすることになっており、今日は、秋刀魚がテーマで、そんなこともあってか、今日のお昼は、

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秋刀魚を塩焼にし、雑穀御飯と具沢山の味噌汁、糠漬けと共に、和定食風にして、食べました。

 

明日も、市場に行くのですが、今日よりも、魚があることを期待しますが、昨日の今日、その明後日であるだけでなく、

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日本海というか、大陸方面に、低気圧が2つあることを考えると、・・・・・。

 

ただ、必要な魚は、既に注文済ですので、困ることはありませんが、それなりに魚が無いと、変なしわ寄せもあるので、そこが、自然相手の魚は、難しいものがあります。なかなか、ピッタリとはいかないものです。

 

★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★

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(全9品  お一人:3,000円) お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。

 

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過ぎ去りぬ台風10号

昨日 東北地方に上陸した台風10号は、

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多くの被害を、もたらしました。

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被害に遭われた方には、この場を借りて、お見舞い申し上げます。

 

台風10号の直接の被害はなかったものの、何らかの影響は、必ずあるもので、今朝、沼津の魚市場に行き、地物の魚を取り扱う売場の生簀を見ると、

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3つの生簀は、

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全て、

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空っぽで、

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海水すら、入っていませんでした。

 

構内は、

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陸送便の荷物も少なく、

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まるで、体育館のようで、

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市場の職員や仲買人は、井戸端ならぬ波止場会議中でした。

 

そんな様子を尻目に、

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活魚売場に行くと、

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先程同様、

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空っぽでしたが、

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それでも、

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北海道産の平目(天然)が、2枚だけ入荷していました。

 

ただ、

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別の生簀には、

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淡路島産と、

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山口産の鱧が、入荷しており、

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1本の淡路島産と、2本の山口産を仕入れることにし、

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活かして持ち帰るように、準備しておきました。

 

また、こんな状況ですので、地元の船は、

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停泊していました。

 

今日のような状況は、台風という気象条件が、一番の原因ですが、月末の水曜日というのも、そんな状況に拍車をかけていました。

 

というのも、水曜日は、築地などの中央市場が休みであることが多く、仮に開いていても、荷動きが鈍くなっている昨今ですので、漁師も、漁に出ないようになっているからです。

 

また、月末は、棚卸しや在庫調整などの経理面での理由で、仕入れを控えるのも、今日の状況に拍車をかけたこともあり、謂わば“三重苦”でした。

 

その後、

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別の売場にある問屋に行くと、

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水槽などで死んでしまった“落ち鱧”が、1本でしたが、

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仕入れることにしました。ちなみに、この鱧は、徳島産でした。

 

魚そのものの入荷が少なくても、自分に必要な魚である鱧を仕入れたこともあり、ひと安心し、市場から帰ることにしました。

 

かくして、台風一過ではなかったものの、台風の影響を受けた明くる日である今日の仕入れは、とりあえずクリア出来ましたが、三陸や北海道の北日本の状況を考えると、明日以降の仕入れは、一抹の不安があります。

 

ある程度の状況は、既に耳にしていますし、その他の仕入れもあるので、明日、明後日も、市場へ行く予定です。というより、決定です。

 

仕入れ無くして、まともな料理は出来ませんし、こういう時こそ、自分の目で見たものが、大事なのは、語るまでもありません。

 

☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★

毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

次回は、明日、9月1日(木)の予定です。

s-ラジオエフ

s-うまいラジオ

放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

まだまだ、御用意可能な『鱧料理』

昨日は、

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沼津の魚市場に行き、

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落ち鱧と、

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活かしの鱧を、仕入れて来ました。

 

どちらも、

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和歌山県産のものです。

 

活かしの鱧は、今日の御予約のお客様にお出しするため、

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水槽に入れておきました。

 

このように活きてはいても、落ち鱧のように、水槽で死んでしまうこともあり、市場が休みである土曜日に、『鱧料理』のコースの御予約を頂いても、鱧の代名詞でもある“落とし”(写真 下)を、

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御用意出来ない場合があるので、御予約の際に、その旨をお伝えさせて頂いております。

 

明くる日の今日、

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水槽から、鱧を取り出し、卸すことにしたのですが、鱧は長い魚ですので、網で捕まえにくいので、このように、ザルを使い、

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取り出します。

 

ただ、獰猛な性格ゆえ、噛み付かれないように、常に注意が必要です。ザルの中の鱧を、

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取り出し、締め、卸してから、

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“落とし”に仕立て、生の本鮪(塩釜)、新子(佐賀)、湯葉と共に盛り付け、『鱧料理』のお客様にお出ししました。

 

8月も終わりに近づき、秋の気配を感じますが、まだまだ『鱧料理』は、御用意することが出来ます。ただ、この時季は、台風が近づくことも多く、それにより、鱧の入荷が左右されることも多いので、予めのお問い合せをお願いしております。

 

また、来週は、

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不穏な動きをしている『台風10号』が、海上にあり、鱧の入荷が気になるところです。

夏休み明けの魚市場

4日間の夏休み明けの今日は、

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沼津の魚市場へ、仕入れに行って来ました。

 

この売場の入荷状況を見ていたら、

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ひと際大きな魚が、目に入って来ました。

 

近づいてみると、

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しろかわかじきという種類のかじきが、並んでいました。

 

このかじきは、沼津の魚市場から、そんなに離れていない石花海(せのうみ)というところで、水揚げされたものです。目方は、120キロとのことでした。

 

その後、

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活魚売場に行くと、

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南伊豆・妻良(めら)の定置網にかかっためいちだいが、

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沢山、入荷していました。

 

めいちだいは、この時季、この定置網にかかったものが、入荷してくるのですが、沢山あっても、安値になることはなく、高い時になると、1枚(1匹)が、目方にもよりますが、“1諭吉”を超えることもある高級魚なのです。

 

個人的には、色んな点で、好きになれない魚の一つで、これまでに仕入れたことは、指で数えられる程度しかありません。ですので、今日も、当然パスしました。

 

その後、

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佐賀産の新子や、

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鮑(あわび)や栄螺(さざえ)の生簀にいき、

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西伊豆産の鮑を、2はい仕入れました。

 

そして、最後に、

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鱧を扱う問屋に行き、

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活鱧2本と、

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落ち鱧1本を仕入れ、3本とも、

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和歌山県産のものでした。

 

ひと通りの仕入れを終えたので、市場から、帰ることにし、その帰り道に、

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宅配便の営業所に立ち寄り、

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東京・築地から届いた鮪の入った発泡スチロールを受け取り、『佳肴 季凛』に戻りました。

 

今日の鮪は、

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大間産の生の本鮪でした。

 

また、

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活鱧は、2本とも水槽に入れ、仕込みに取り掛かり、昨日、仕込みはしたものの、本格的な夏休み明けとなり、通常モードに、戻ったのでした。

 

★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★

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(全9品  お一人:3,000円)
お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。そんな感謝の想いを込めた会席コースを御用意致しております。

 

なお、お召し上がり頂ける期間は、10月2日(日)までです。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。

鱧(はも)の南蛮漬

今日は、

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お弁当の仕上げから、一日が始まりました。

 

仕上がったお弁当は、

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このようなもので、それぞれは、

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松前御飯、

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揚物と煮物、

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鶏肉の照焼と焼物などを盛り込んだ口取りでした。

 

口取りに、

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生の本鮪の南蛮漬を、盛り付けてありますが、先日御用意したお弁当では、

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生の本鮪の南蛮漬ではなく、

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鱧の南蛮漬でした。

 

鱧の南蛮漬以外には、御覧のように、玉子焼、サーモンの西京焼、海老の酒煮で、あしらいに、はじかみを添えてあります。この鱧の南蛮漬が、今回のお話しです。

 

骨切りをし、

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適当な大きさに包丁したら、

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軽く塩を振ってから、片栗粉をつけます。

 

それを、

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170度くらいの油で、

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揚げたら、

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盆ざるに移し、

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熱湯をかけ、油抜きをします。

 

その後、

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バットに入れ、

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塩でしんなりした玉葱を乗せたら、鱧の身を乗せ、

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玉葱と鷹の爪を入れたら、

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一番出汁に、てん菜糖、酢、薄口醤油などで調味した合わせ酢を注ぎ、

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ひたひたになったら、

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落としラップをして、味を含めるため、2,3日、冷蔵庫にしまっておきます。

 

お弁当用に仕込んだものですので、ランチをはじめ、通常のコース料理に限らず、鱧料理のコースですら、御用意したことはなく、それゆえ、鱧の南蛮漬は、当店の料理の中では、かなりのレアものと言っても、過言ではありません。

 

これまでにも、お弁当用に、仕込んだことは、何度かありますが、時季が限られた食材ですので、少ないのは事実ですが、お弁当という制限がある料理でも、季節の美味しさを味わって頂きたいので、機会があれば、また仕込んでみたいものです。

 

★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★

この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。

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当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。

二週連続の休日出勤

先週同様、定休日でしたが、今日は、沼津の魚市場に、仕入れに行って来ました。先ずは、

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鱧などを扱う問屋で、

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和歌山県産の鱧を、

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仕入れ、その場で、

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その場で、はらわたを抜きました。このようにするのは、お腹のえさの匂いが、身に回らないようにするためです。

 

その後、活魚売場で、

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山口と淡路島産の鱧を、

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1本ずつ仕入れ、先ほど同様、はらわたを抜いたのですが、悪食の鱧らしく、お腹の中から、

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小さい鯛らしき魚が、出て来ました。

 

また、この売場で、

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小肌の幼魚である新子も、仕入れました。有明海とあるように、佐賀県産のものです。

 

今度は、別の売場に行き、

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新子同様、佐賀県産のすっぽんを、

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2はいをはじめ、冷凍ものなどを仕入れ、市場から、帰ることにしました。

 

『佳肴 季凛』に戻ると、既に、女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、明日のお弁当の折を、

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並べていました。

 

そんな様子を尻目に、自分は、

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新子の仕込みから、始めることにしました。

 

鱗を取り、頭を落とし、はらわたを抜いたら、

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氷水で洗ってから、開くのですが、小魚ゆえ、鮮度が落ちないように、

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氷の上に、バットを置き、

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大きさごとに並べて、

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開いてから、

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塩を振り、このままおいておきました。

 

その頃、カウンターの端で、下の娘は、

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夏休みの宿題を、やっていました。

 

大きさにより、塩加減を調節して、盆ざるに並べ、塩が回ったら、水洗いをして、

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酢に漬け込み、昆布で挟んでおきました。新子の仕込み方については、こちらを御覧下さい。

 

市場に行って、今夜の夕飯も仕入れて来たので、今度は、

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手巻き鮨用の鮨ねたを、仕込みました。

 

また、今日は、

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岩手県産の鰹が、

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入荷しており、お値打ち価格でしたので、仕入れることにしました。

 

ちなみに、刺身の中でも、鰹は、自分が最も好きな魚ですので、‟休日出勤”のご褒美には、願ったり叶ったりでした。そんな“鰹愛”については、こちらを、お読み下さい。

 

卸したら、

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背と腹の部分に分け、

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皮目の部分だけ、バーナーで炙り、粗熱が取れたら、

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このまま冷蔵庫へ、しまっておきました。

 

その頃、宿題を終えたというより、飽きてしまった娘が、厨房にやって来て、

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お弁当用の揚物の烏賊に、打粉をしてくれ、隣で、

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真由美さんが、新挽(しんびき)粉をつけていました。

 

また、お弁当の揚物は、さばふぐの唐揚げも御用意するので、

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下味をつけるため、薄口醤油と日本酒を同割にしたものに、漬け込んでおきました。

 

揚物の仕込みを終えた真由美さんは、

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お弁当用の生の本鮪の南蛮漬や、お新香を、カップに盛り付けてくれました。

 

これで、真由美さんはお役御免となり、この後、自分は、

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煮物の彩りに使う隠元を包丁したり、

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白子豆腐を仕込んだり、

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米を研ぎ、

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刺身の妻を包丁し、ようやく仕込みが終わりました。

 

そして、最後に、

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夕飯の手巻き鮨ようのねたを盛り付けたのですが、ねたは、

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メインの鰹(岩手)、

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北寄貝(北海道)、

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赤烏賊(島根)、青柳(北海道)、

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鯵(沼津)、生しらす(沼津)、

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甘海老(北海道)、小肌(佐賀)でした。

 

こうして、二週連続の“休日出勤”は終わり、一日の労をねぎらったのでした。

鱧と車海老の天丼

夏休みに入った方達も多いようで、今朝、沼津の魚市場に行くと、

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駐車場には、一般の方の車が、いつも以上に、停まっていました。

 

そんな様子を尻目に、

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いつもの問屋で、

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和歌山産の鱧(3本)を、仕入れました。これまでにもお話ししていているように、オチハモ(落ち鱧)とは、水槽や輸送途中で、死んでしまった鱧のことです。

 

その後、市場内の活魚売場でも、

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鱧を、

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1本だけでしたが、仕入れました。ご覧のように、この鱧は、淡路島産ものです。

 

メインである鱧の仕入れも終わり、市場内を歩いている時、上を見たら、

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一般の方が、セリの様子などを、眺めていました。

 

一般の方は、許可なく、市場構内には、立ち入ることは出来ませんが、館内の2階には、飲食店もあるので、自由に行き来することが出来ます。

 

その後、別の売場にある問屋に行くと、店先に、

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車海老が、並んでいました。今朝自分が仕入れた落ち鱧同様、途中で死んでしまったものです。

 

15本くらいあったので、ちょっと贅沢な賄いを兼ねた、新商品開発のために、仕入れることにしました。その賄いとは、タイトルにもある‟鱧と車海老の天丼”です。

 

車海老は、

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頭を取り除いたら、

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皮を剥き、切込みを入れて、伸ばしておきました。

 

一方、鱧は、普段通りに、卸してから、骨切りをし、

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このように、包丁しておきました。

 

これらに、

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打粉をし、

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油で、

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揚げました。

 

揚げ上がりは、

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このようになりました。ちなみに、自分は、このように天ぷらを揚げているので、ご参考にして頂ければ、幸いです。

 

別の鍋で温めておいた天丼のつゆに、

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揚がった天ぷらを、

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くぐらせてから、盛り付けるですが、つゆは、照焼のたれと一番出汁を、同割りにしたものです。

 

そして、盛り付けたのが、

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こちらです。

 

ともかく、美味しいの一言に尽きる味わいで、昨日のお話しの最後の件(くだり)ではありませんが、商売抜きで作れる料理は、楽しくて、美味しい以外の何物でもありません。

 

明日は、休みですが、仕込みをしなくてならない“休日出勤”ゆえ、市場に行くので、夕飯のおかずも仕入れてくる予定です。それも、自分が市場に行く楽しみであるのは、紛れもない事実なのは、語るまでもありません。

鱧松

昨日は、鱧しゃぶを、

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盛り込みでお出ししました。

 

盛り付けてあるのは、

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鱧と、

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松茸をメインに、

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大豆もやし、豆腐、

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水菜、えのき、

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豆苗です。

 

盛り込みでしたので、

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塩、薄口醤油、日本酒、味醂、赤酒で味を調えた出汁を、大鍋にはり、お出ししました。出汁は、鱧のあらで取ったものです。

 

鱧と松茸は、タイトルにもあるように、“鱧松”とも呼ばれています。また、日本料理の中でも、王道的な組み合わせで、その合性の良さから、“出会いもの”と言われており、その味わいは、抜群以外の何物でもありません。

 

特に、これからの鱧は、脂が乗り始め、走りの頃とは、違った味わいがあり、そこに、松茸の風味が加わると、鱧の別次元の美味しさを、堪能することが出来ます。

 

さらに言うと、夏の名残りの鱧と、秋の走りの松茸を、同時に味わうことの出来る贅沢な逸品でもあり、日本料理の季節の移ろいの象徴とも、言えるかもしれません。

 

その趣こそ、日本料理の神髄でもあり、その伝統を大切にする姿勢を失うことなく、日々、料理を作り続けつ努力を怠ることのないよう、精進する気持ちを忘れないようにしたいものです。

 

★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★

この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。

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当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。

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