三重県産のとらふぐ&さばふぐ
月曜日が定休日ですが、仕込みをすることが多く、今日もそんな日でした。仕込みが出来るように、段取り終えてから、
宅配便の営業所に行き、三重県から届くことになっていた荷物を、取りに行って来ました。そのまま【佳肴 季凛】に戻り、蓋を開けると、
予定通り、とらふぐとさばふぐが、入っており、発送する前の三重県の市場では、
こんな感じでした。
袋から取り出すと、全部で14本あり、比較的小さいサイズのもので、一番大きいものでも、
600グラムを超える程度で、一番小さいものは、
400グラム弱のものでした。ちなみに、このよう小さいとらふぐのことを、一般的に“小とら”と呼んでいますが、自分は、
こんな風に、手のひらに乗るほどの大きさなので、“チビとら”と呼んでおり、
頭も、やはり小さいですし、生殖腺も、
やはりチビ。ちなみに、この写真のものは、オスです。
とらふぐを卸し終えたら、さばふぐ。その後、水洗いをし、
このように並べると、その数は、さばふぐの23本と合わせると、37本です。
身の上に、とらふぐの上を、
とらふぐのアラを置いて、ようやくふぐの仕込みは、終わりました。
前回お話ししたしょうさいふぐ同様、梅雨の時季になる前に、秋から冬のシーズンとは、若干違った感じで、ふぐが入荷してきます。それが過ぎると、いよいよ本格的な夏到来です。
沼津産のとらふぐは撃沈するも、由比産のしょうさいふぐでリベンジ
今朝は、二日連続で、
沼津の魚市場に行き、
予定通り、2本の鱧(愛媛産)などを、仕入れて来ました。この2本の鱧を持って帰る準備をしていると、
生簀のところにある札を、目にしました。生簀を見ると、札に書かれているように、
0,4キロの小さな天然のとらふぐでした。このとらふぐは、地元・沼津の刺し網にかかったもので、“ちびトラ”という呼び名が、相応しいくらいの大きさでした。
仕入れる予定は全くありませんでしたが、自称“富士市で一番ふぐが好きな料理人”としては、素通り出来ず、仲買人に頼んだものの、あえなく撃沈してしまいました。ただ、仕入れるべきものは、仕入れたので、お客様にお出しする料理には、全く問題がなかったので、目をつむることは出来ました。
とは言っても、結果的に、仕入れるつもりで、セリ落とせなかったことは、フラストレーションになるのは当然ですし、それが天然のとらふぐであったので、その葛藤は、如何ともしがたいものでした。
そんな不満を、頭の片隅に置きつつ、そして、薄れつつあるのを感じながら、仕込みをしていると、携帯電話が鳴りました。電話の主は、静岡の魚市場に通う富士市内の魚屋さんで、こんな感じのやり取りをしました。
「親方、由比のしょうさいふぐの活けが、6本入荷しているんですけど・・・。」
「というより、自分用でしょ?」
「もちろんです。いいですよね?」
「もちろん。待ってますよ。」
もちろんという言葉を、双方言っているのは、例年、この時季になると、しょうさいふぐが、定置網にかかるので、入荷があり、思うような値段であれば、余程のことがない限り、仕入れることは、出来レース状態だからです。
そんなやり取りを終え、ランチの営業をしていると、
魚屋さんが、配達に来ました。蓋を取り、中を確認すると、
そのまま、
バケツに移し、
6本全て、
締めてから、
再びバケツに入れて、血抜きしました。
ランチの営業が終わり、
俎板に乗せ、卸すと、
産卵間近ということもあり、オスには、成長した白子(白子)が、入っていました。しょうさいふぐの白子は、とらふぐ同様、無毒ですので、食用可能です、一方のメスには、
同様に、真子(卵巣)が入っていましたが、白子と違い、猛毒なので、食べれません。というより、食べると痺れてしまうので、食用は認められていません。
結局、6本のうち、
3本がオスで、このような白子が入っていました。
先ほどお話ししたように、この時季は、由比産のしょうさいふぐの入荷があるので、
真空パックしてから、冷凍しておきます。というのも、入荷がなくなり、十分な量がまとまってから、しょうさいふぐの白子豆腐を作るからです。
肝心の身の部分も、急なご予約や、魚の入荷が少ない時のために、
しょうさいふぐの刺身 で、お出し出来るように、白子同様、真空パックしてから、冷凍しておきます。
ふぐというと、とらふぐのイメージが強いだけでなく、冬の味覚の代表と思われがちですが、定置網にかかる由比産のしょうさいふぐのように、初夏に入荷するのもあります。ですので、時季ごとにより、旬というものを、一概に言うことを出来ないのが、自然を相手にする料理の良さなのか、そうでないのか・・・。
今季初入荷の鱧は、愛媛産
ゴールデンウイークを挟んで、約一週間振りに、沼津の魚市場に行くと、
活魚の生簀に、今季初の活きた鱧(愛媛産)が、入荷していました。他の生簀にも、
愛媛県産のものがあり、その隣には、
中国産のものも入荷していました。
国産の鱧の入荷がなかったり、状態が良くなければ、中国や台湾産の鱧を使うこともあるのですが、愛媛産のものを見ると、
ちゃんとしていたので、
500グラム位のものを、1本仕入れることにしました。【佳肴 季凛】に戻ると、
そのまま水槽に、
入れておきました。
これからの時季、色んな産地の鱧が入荷し始め、当店でも、鱧料理をお召し上がり頂けますが、入荷状況によっては、御用意出来ない場合もございますので、直接お問い合わせ下さい。なお、当店の鱧料理については、こちらをご覧下さい。
一日遅れの『子供の日』
昨日、今日と、
連休をさせて頂いている【佳肴 季凛】ですが、昨日は、一日遅れの『子供の日』ということで、朝早くから、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
お弁当を作り、
富士宮市の朝霧高原にある【まかいの牧場】へ、行って来ました。中に入ると、すぐに下の娘は、
アスレチックへ。上の娘と真由美さんは、
卓球。そんな三人を尻目に、自分は、保冷剤と氷持参で、冷やしてきた
ビールを取り出し、
軽くグビグビ。“神聖なる休日”には、やはり昼酒は欠かせません。そうこうしていると、下の娘は、
トランポリンに夢中になっていました。トランポリンを終えたら、今度は、
乗馬体験。自分の順番が来ると、
馬にまたがり、
大満足の様子でした。乗馬体験を終えると、
おっかなびっくりで、馬に餌をあげていました。そうこうしていると、お腹もすいてきたので、
お昼御飯にすることにし、富士山と共に、乾杯。持参してきたビールでは、足りなくなったので、
替え玉ならぬ替えビール。自分は荷物の見張りをしながら、半分昼寝をし、志村家の女三羽烏達は、園内を散策していました。
午前の部である【まかいの牧場】を終えて、次は、午後の部ということで、
ボウリング大会となりました。下の娘もいたので、
ガター無しのレーンでした。今まで、ガーターと呼んでいましたが、正しくは、ガターというのも、初めて知りました。小学3年生ということもあり、
投げるのが、精一杯のようで、ガター無しのレーンは、
こんな風になっていました。肝心のスコアですが、ガター無しのレーンでしたので、ノーカウントとは言え、家族4人合わせても、見るも無残なものでしたが、2人の娘達は、楽しんでいました。
そうこうしていると、日も暮れ、夜の部となり、2人の希望で、夕飯は、パスタ&ピザ。そして、自分は、
再び、ビール。パスタといえば、下の娘のお気に入りは、
烏賊墨のパスタ。家族みんなで、
色々と取り分けて、お腹いっぱいになり、家路に着きました。こうして、一日遅れの『子供の日』は、終わったのでした。
二日連続で入荷した天然のとらふぐは、富山県&三重県産
昨日は、
富山県氷見から、
天然のとらふぐが入荷しました。全部で、
3本あり、
合計で、4,0キロでした。このうちの1本は、
十分なほど成長した白子が入ったオスでした。結果としては、3打数1安打のまずまずの成績ということになります。
そして、明くる日の今日は、
宅配便で、
三重県から、2本の天然のとらふぐが、届きました。昨日、今日で合計5本仕入れたのですが、頭の付け根に切れ込みがあるのは、活きていたものを締めたからです。
活かしたままで、送ることも可能ですが、この時季、水揚げされる天然のとらふぐの多くは、冬場の釣りものと違って、定置網にかかるもので、輸送中に、陽気の関係で、水温が上がって、死んでしまうこともあるので、このように締めてものを、送ってもらっています。また、刺身ではなく、専らふぐちり、唐揚などに使うのも、その理由でもあります。
箱から出し、
1本卸すと、白子入りのオスで、もう1本卸すと、
これまた白子入りで、今日は、
2打数2安打で、二日間で、5打数3安打の好成績に終わることが出来ました。
今のところ、明日の入荷の予定は分かりませんが、沼津、由比などの地元で、意外と水揚げがあり、もしかすると・・・。