キムチ鍋バージョンのふぐちりの実食
ちょうど一週間前、
キムチ鍋バージョンのふぐちりのお話しをしましたが、その日の夜、
定休日ということもあり、実食をしてみました。
昆布と干し椎茸で取った出汁に、塩、濃口醤油、味醂、赤酒、日本酒、キムチで味を調え、鍋にはったら、ふぐのあらを入れ、煮立ってきたら、
野菜を入れます。
ふぐのあらも煮えてきたら、
取り出し、食べることにしましたが、箸でつまんでいるのは、ジャンボちゃんのくちばしの部分です。
くちばしの部分は、天然のとらふぐの中でも、稀少部位にして、加熱することで、ゼラチン質がとけ出し、ふぐ好きにとっては、垂涎の的でもあります。
“ふぐに魅せられし料理人”の自分も、くちばしの部分は、最も好きで、ゼラチン質のプルプル感は、何とも言ず、なかでも、4キロUPの超特大サイズの“ジャンボちゃん”のくちばしは、美食そのものです。
その後、
厚めに包丁した身をしゃぶしゃぶにしましたが、キムチの辛味が、ふぐの甘味を引き立ててくれます。
さらに、しゃぶしゃぶした身を、韮、焼いた白子と共に、
取り皿に乗せたら、
身に韮、
焼白子を少々、そして、
キムチを乗せて食せば、悶絶の彼方に葬られてしまいました。
もうこれ以上、御託を並べても、無意味で、食した人だけが知る境地にして、美食の楽園そのものです。
そして、締めは、
うどんで、煮崩れることもないので、冷凍の極太の讃岐うどんしかありません。
器に出汁と共に、よそったら、ふぐ皮、しゃぶしゃぶにした身、焼白子を乗せて食せば、先程同様、再び悶絶の彼方に・・・。
あ゛ぁ~、たまりません・・・。締めとは言え、銚釐(ちろり)でつけた熱燗が、さらに進んでしまいました。
ポン酢ともみじ卸しで味わうふぐちりは、
シンプルな美味しさがあり、これはこれで、王道そのものです。
一方、キムチ鍋バージョンは、天然のとらふぐの美味しさに、さらなる味を加えることで、新たな魅力を感じさせてくれるものでもあります。
また、広く知られているように、キムチの辛味と酸味は、これから暑くなり、食欲が落ちがちな時季には、スカッとしたくなるのに、うってつけの食材で、夏でも、ふぐを食したい方には、いいかもしれません。
ただ、この時季のふぐ料理は、要予約となっているだけでなく、このキムチ鍋バージョンのふぐちりも、同様です。
詳細については、直接お電話にて、お問い合せ下さい。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、
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