初めて見た膨らんだ“しょうさいふぐ”
今日は、由比産のしょうさいふぐが、
活きたまま、久し振りに入荷しました。例年、由比産のしょうさいふぐは、5月から6月にかけて、定置網にかかったものが入荷することが、殆どです。そんな様子は、こちらをご覧下さい。しょうさいふぐは、
手のひらに乗る程度の小型のふぐです。ふぐは、その名の通り、お腹を膨らませるのが特徴で、それが、名前の由来ともなっています。
これからの時季、多く入荷し、【佳肴 季凛】でもお出ししているふぐの中で、最も美味しいとされるとらふぐも、
このように、膨らみます。一度に、何度も卸すことも多いので、締めた後、シンクに入れておくと、
排水口の栓代わりになることも、しばしばです。しょうさいふぐも、とらふぐと同じふぐの仲間ですので、膨らむはずですが、これまで数えきれないほどのしょうさいふぐを、卸しているにも関わらず、実を言うと、膨らんだしょうさいふぐを見たことは、ありませんでした。
ただ、今日は、偶然にも、
膨らんだしょうさいふぐを、初めて目にし、手乗り文鳥ならぬ手乗りしょうさいふぐを、手にすることが出来ました。こんな風に、ふぐが、お腹を膨らますことが出来るのは、
他の魚とは違い、肋骨が無く、膨張嚢(ぼうちょうのう)という器官に、水や空気を吸い込んで体を膨らませませることが出来るからです。また、水の場合、自身の体重の4倍もの水を吸い込むことが出来、背びれと知りびれの屈筋がよく発達していることもあり、お腹を膨らますことが出来るのです。
他の魚にはない味同様に、このような性質も、一介の料理人の自分が、自称“富士市でふぐが一番好きな料理人”になってしまう理由かもしれません。
★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
(全9品 お一人:3,000円)
お陰様で、9月18日をもちまして、当店は五周年を迎えました。そんな感謝の想いを込めた夜の会席コースを御用意致しました。
なお、お召し上がり頂ける期間は、10月13日(日)までとなっております。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。
コメントを残す