オーストラリア産の生の南鮪
昨日、東京・築地から入荷した鮪は、
オーストラリア産の生の南鮪(天然)で、ご存じの方も多いかもしれませんが、南鮪は、通称インドマグロと呼ばれています。
南鮪は、その名の通り、南半球に棲んでいて、これからの時季、冬になる南半球ですので、ますます脂が乗り、いわゆる旬の魚といえ、例年5月の終わりから、7月の終わりに多くに入荷します。
実際、6月に入荷した生の鮪は、全てニュージーランド産の南鮪で、それらは、このようなもので、『平成30年6月の鮪コレクション』として、お話ししました。
この時季は、良質な国産の生の本鮪の水揚げが芳しくなく、代用品と思われがちですが、代用品とは言うには、おこがましいくらいに良質で、脂の乗りという点で言えば、南鮪の方に、軍配を上げざるを得ません。
そして、今日の南鮪の脂の乗りは、
尋常ならざるほどで、とろの部分は、ピンクというよりも、白いと言ってもいいくらいでした。
腹の真ん中より下の部分ですので、大とろもかすかにあり、
常温で溶け出しそうなくらいで、油田並みの埋蔵量の脂という喩えが、一番かもしれません。
そんな今日は、クオリティ・チェックを兼ねて、手くずの部分と鯵の叩きで、
こんな丼を作って、お昼に食べたのですが、南鮪は、濃厚な味わいが特徴ですので、刺身よりは、酢飯と合わせた方が食べやすく、改めて、その美味しさを堪能しました。
ちなみに、実を言うと、先週は、同じ南鮪でも、ニュージーランド産のもので、
鉄火丼にしました。
先程お話ししたように、南鮪は、今が旬ということもあり、時季の美味しさという言葉しか当てはまりません。
今更ながら、旬の美味しさを改めて感じた次第でした。
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