悪天候時の鱧(はも)は、愛媛産
ここ最近の大雨による影響もあり、今朝の沼津魚市場は、
どこそこの売場も、
ガラ~ン・・・。
貝類専門の売場も然り、
活魚売場も而(しこう)して、
生簀に入っていたのは、
神奈川県産の蛸、
地物の魚が数える程度で、
生簀は、
すっからかんでした。
そんな状況でしたが、生簀には、
前もって注文しておいた鱧(愛媛産)が、
生簀に入っていました。
そのまま、
ブクブクをセットした発泡スチロールに移し、
持ち帰ることにしました。
今日は、“昼鱧”の御予約があったので、水槽には入れず、
仕込みや段取りの目途がついたら、
落とし用に包丁しておきました。
落としに仕立てるのは、お客様がお見えになってからですので、
とりあえず、刺身は、生の南鮪(オーストラリア産)だけを盛り付けておき、共にお出しする小肌(佐賀産)と湯葉、梅肉醤油も、
盛り付けやすくするため、一緒にして、冷蔵庫にしまっておきました。
その後、ランチの営業時間となり、御予約のお客様がお見えになると、落としに仕立て、
このような四種盛りとして、
お出ししました。
ところで、今日のように、魚全体の入荷が少ないと、自ずと鱧の相場も上がることもあり、今日の鱧は、いつもの倍以上で、当店の【鱧料理】のページの冒頭にもあるように、お値段もプラスαさせて頂きました。
さらに言うと、今夜になって、今週半ばに、【鱧料理】の御予約を頂いたのですが、今朝の鱧の入荷状況と相場ゆえ、通常のお値段をはるかに越えてしまい、個人的にはおすすめ出来ない旨を伝えたところ、お客様も了承して下さり、安心しました。
商売ゆえ、然るべきものを仕入れ、お出ししたら、然るべきお値段を頂かざるを得ませんが、「自分が、お客様として、食べて、お金を払ってもいいのか?」というのが持論ゆえ、鱧に限らず、特別な料理のお問い合せを頂いた時は、必ずお伝えするようにしています。
ですので、早起きして、自ら魚市場に通う労は気になりませんし、納得した食材を使わずして、料理を作ることの方が耐えがたく、料理人の魂を失うわけにはいきません。
不器用ゆえ、不束な性分ですが、ご理解のほど、宜しくお願い致します。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、
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