ロウカット玄米
今日のお話しは、
昨日のお話しの最後で、
最後に取り上げたロウカット玄米についてです。
ロウカット玄米を知ったのは、新聞広告などを通じてのことですが、それについては、こちらをお読みください。
マクロビオティック(玄米菜食)を自分の料理の基本に据えていることもあり、玄米、雑穀に関するものを目にすると、避けては通れませんし、ものによっては、購入してみることもあります。
ロウカット玄米が届き、
中を開けると、
ロウカット玄米についてのリーフレットがありました。
リーフレットには、
通常の玄米との違いをはじめ、
下処理の仕方、
特長、
炊き方、
ロウカット玄米を使った料理について書かれていましたが、特長というより、特徴のように感じ、この点については、後ほどお話しさせて頂きます。
パッケージには、
レシピこそありませんでしたが、
同様のことが書かれており、銘柄は、
長野県産のコシヒカリです。
写真を御覧になると、お分かり頂けるかもしれませんが、ロウカット玄米は、一言で言うと、白米のように、炊きやすい玄米と言ったものです。
袋から取り出し、
一見すると、通常の玄米のような感じですが、通常の玄米の表面には、
線のようなものがあり、思うに、これがロウ層の一部だと思います。
通常の玄米同様、
炊く前に、水に浸けておくのですが、ロウ層がないこともあり、浸水時間は1,2時間程度でよいとのことで、
ザルに上げ、
鍋に入れ、水を注ぎ、
炊き始め、この時の火加減は強火です。
水の分量は、通常の玄米同様、玄米の1,5倍で、自分は、玄米を炊く時は、基本的に鍋ですが、ロウカット玄米は、浸水し、水の分量を増やしさえすれば、白米と同じ方法で、炊くことが可能とされています。
程なくすると、
玄米の姿が現れたら、
蓋をし、外火だけの弱火にすること、10分弱で、
炊き上がり、蒸らしたら、
よく混ぜ合わせます。
味見をしたところ、白米のように食べやすいのは確かですが、玄米特有の味わいはなく、玄米のような白米というのが、自分の感想です。
ロウカット層がないことで、玄米特有の栄養素もなくなってしまったこともあり、おかずを欲しくなるような感じになったことから判断すると、栄養価の真偽については、?をつけたくなるように、思いました。
というのも、玄米は栄養価が高く、言わばスーパーフードのようなもので、玄米と少しの野菜があれば、それ以上の栄養素を、身体自体が欲しないからです。
自分の経験上、栄養価が低い白米を常食していると、肉、魚などで、栄養を求めるようになり、人間の身体というのは、必要なものさえ摂取しさえすれば、他の食材の栄養素を求めないようになっており、自然の摂理としか、言い様がありません。
さらに言うと、それこそがマクロビオティックの本質で、マクロビオティックが完全無欠であるとは断言出来ませんが、食を見直すには、理想的な考えの一つだと思います。
学者のように、数値で表すことは無理ですが、料理人ゆえ、色んな食材を扱い、調理することで、マクロビオティックを自らの料理のスタイルの基本に一つに据えるようになった次第で、自分のマクロビオティックについての考え方は、こちらをお読みください。
元気で長生きしたいという多くの人の理想を実践出来るような食事のヒントを求め、これからも、“身体に優しい、美味しい日本料理”を柱に、日々の仕事に取り組んでいきます。
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毎月第一木曜日の昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
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