生の本鮪(ほんまぐろ)の鉄火丼
ご存じの方も多いように、昨日で、築地市場での取引が最終日となりましたが、
普段使う魚の殆どは、自ら沼津魚市場に通い、仕入れています。
ただ、鮪だけは、築地から仕入れているだけでなく、料理の世界に転がり込み、最初に通った市場が築地でしたので、色んな思いがあります。
ただ、豊洲移転までの経緯をはじめ、諸々の問題などを報道やSNSでの投稿を見る限り、現場で仕事をしている方達のことや、食というものを、結果として、ないがしろにしていると思わずにはいられず、この先の日本そのものを、不安視せざるを得ません。
前置きにしては、愚痴っぽくなってしまいましたが、そんな築地からの“最終便”として、一昨日届いたのが、
青森県三厩(みんまや)産の生の本鮪でした。
ところで、鮪と言えば、刺身や鮨の代表格で、そんな鮪、しかも生の本鮪を使い、
先日、鉄火丼を作ったのですが、この鉄火丼にした鮪は、
三厩同様、この時季、良質なものが水揚げされる津軽海峡の北海道・戸井産の生の本鮪でした。
赤身と、
中とろを、
それぞれ、
5切れずつ使い、
酢飯の上に、
ちぎった焼海苔、
包丁した生の本鮪を盛り付けたら、
茗荷、大葉、紅蓼、胡麻を散らし、
卸したての本山葵を天に盛り付けたら、冒頭の写真のようになります。
ところで、鉄火丼は、酢飯を使うものですが、白御飯の上に、切り付けた鮪をそのまま乗せたのが、鮪丼で、醤油などで味付けした“づけ”の鮪を乗せたものが、東(あずま)丼です。
東丼という呼び名の由来は、づけにした鮪が盛り付けられた丼を上から見たときの様子が、東の空から上る太陽に似ていることにあります。
ランチ、夕席ともにコース料理を基本としている【佳肴 季凛】ですが、ご要望があれば、生の本鮪の鉄火丼のようなものも御用意することも可能で、その味わいは、語るまでもなく、鮪好きならぬとも、多くの方を魅了することは、必至です。
詳細については、お手数ですが、直接お問い合わせください。
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