一ヶ月振りのジャンボちゃんも、白子入り
沼津魚市場に仕入れに行く時は、4時過ぎに起き、着くのが5時過ぎですが、今朝のように、自分宛の天然のとらふぐが届く時は、少し早めに起き、着くのは、
5時前で、今朝も然りでした。
普段よりも早く起きるのは、“ふぐに魅せられし料理人”ゆえ、一刻も早く会いたいからではなく、活かしで送られてきたものが、落ちて(死んで)しまったり、虫の息状態のこともあり、その時は、早めの下処理を施したいからです。
この売場に着くと、
延着することなく、
届いていましたが、中を開けるまでは、安心出来ないのはいつものことで、確認すると、
無事となれば、もちろん萌え燃え・・・❤
発泡スチロールにもあるように、このとらふぐは、三重県産のもので、車に積んだら、他の仕入れをするため、別の売場に行き、ひととおりの仕入れを終えたので、魚市場から帰ることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、
すぐに締めたのですが、
腰付きを見たところ、
オスであることを期待しつつ、
血抜きのため、海水につけておきました。
卸す前に、
ツーショットを欠かすわけにはいきません。
このとらふぐは、
4,8キロの超特大サイズのもので、天然のとらふぐへの想いを込め、独断と偏見で、ジャンボちゃんと呼んでいるサイズのもので、ジャンボちゃんの規定は、4キロ以上です。
逸る気持ちを抑え、出汁を引くなどの普段の仕込みをしたら、小肌(佐賀産)の仕込みや、
鯵(島根産)の下処理をし終えたら、ジャンボちゃんを卸すことにし、
隣では、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、鯵(島根産)の水洗いをしてくれていました。
卸すため、胴体を横にすると、
精液が出て来たので、オスが決定となり、
白子がたわわ・・・♬
ジャンボちゃんは、メスであることが殆どですが、これはオスとメスで成長というか、成熟するスピードに違いがあるからです。
そうは言いながらも、前回ジャンボちゃんが入荷したのは、一ヶ月くらい前のことで、
その時の様子については、こちらをお読みください。
卸し終えると、
真由美さんが水洗いしてくれ、
自分が手直しをし、洗い上げたら、
真由美さんが拭き上げてくれ、
ジャンボちゃんの仕込みが終わりました。
これだけ大きい白子だと、
目方が気になるもので、
秤にかけると、片方の白子は、
550グラムで、
もう一方が、
620グラムで、両方を合わせると、1170グラムですので、全体重の24%が白子の目方となり、まさに“泳ぐ生殖腺”です。
そして、天然のとらふぐの神様への感謝を込め、
白子を重ね、その上にくちばしの部分を乗せ、
“佳肴季凛的御供え”を作り、悦に入っていた自分を見ながら、
真由美さんがまな板周りを掃除してくれ、ランチの営業に備えたのでした。
ジャンボちゃんが入荷してくるのは少なく、今度もオスで、白子入りとなるのかどうかは、天然とらふぐの神様のみぞ知るばかりですが、先程の御供えの効果があるのを期待します。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、5月2日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
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