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静岡県のトラフグ(天然)の漁獲量

昨日の『静岡新聞』の夕刊の一面に、

静岡県のトラフグ(天然)の水揚げが不漁であるという見出しがあり、

“ふぐに魅せられし料理人”の自分としては、素通り出来ないのは言うまでもなく、

読んでみることにしました。

記事の冒頭には、

昨年度(2018年度)の漁獲量が最低水準の9,7トンで、

1996年度の8,8トンに次ぐ、少ない漁獲量とのことでした。

9,7トンや8,8トンと言われても、ピンと来ないかもしれませんが、普通のサイズが1キロですので、9700キロとなり、簡単に言えば、10000尾ということになります。

記事には、

最低水準だった1996年度から2018年度までの漁獲量のグラフがあり、2000年度と2002年度には、100トン以上の漁獲量があり、最も少なかった年の10倍以上ということになります。

静岡、愛知、三重の東海三県のトラフグに関する状況が書かれていますが、

トラフグの研究者から、産卵海域にはじまり、生息海域、産卵直前の状況など、様々の教えを請うて自分としては、

言うなれば、復習というかおさらいのような感じでした。

既に、トラフグの種苗放流については、行われているのですが、設備などのハード面の問題もあり、一筋縄ではいかないのも事実です。

また、トラフグに限らず、水産資源そのものが枯渇しつつあるのが、最大の原因というか、問題でもあります。

天然が少なくなれば、養殖にするのが、解決策のように思われるかもしれませんが、本マグロの養殖の場合、成長させるために、大量のイワシやイカなどを獲らなくてはならず、育てることが、結果として、水産資源の枯渇を招いていたりもするのです。

色んな意見や考えがあり、解決策を見つけるのは容易ではないのですが、水産物や農産物をはじめとする一次産業のあり方を、国策として論じることが第一で、これをないがしろにするのは、国民の生命を脅かすことにもなりかねません。

一次産業の殆どは、地方に存在している以上、地方のあり方、それを集約する中央政府の考えの変化を望みたいものです。

そして、魚市場に通っている身として思うのは、多少なりとも、一次産業に従事する人達に恩恵がないと、とんでもないしっぺ返しが待っていると思うと、身の毛がよだつ思いでなりません。

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