雌雄同体の三重県安乗(あのり)産の天然とらふぐ
沼津魚市場に仕入れに行って来ましたが、魚市場へ行っての休日出勤があっての連荘の仕入れは久々のことです。
この売場に最初に向かったのは、三重県安乗産のとらふぐが届くことになっていたからで、延着することなく届いたことにひと安心し、
蓋に火かれているように、7本(6,7キロ)入っており、中を確認すると、
7本全てスイスイとなれば、お約束の萌え燃え・・・❤
その後、お歳暮用の『西京漬』に仕込むサーモン(ノルウェー産)などを仕入れ、
魚市場から帰ることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、全ての荷物を下ろしたら、
とりあえず、
締め、
締めたら、血抜きのため、再び海水へ。
逸るもとい、萌える気分を抑えながら、出汁を引くなどのルーチンの段取りを終えたら、
サーモンを切身にし、
西京味噌と共に、専用の袋に入れたら、冷蔵庫へ。
入れ違いに、
昨日から解凍しておいた真鰯(青森・八戸産)を出し、
『西京漬』同様、お歳暮用の『鰯の丸煮』に仕込むため、下処理をしたら、水洗いを、女将兼愛妻(!?)に任せ、
嬉々としながら、7本のとらふぐを卸すことにしました。
卸すと、ようやく寒くなってきたこともあり、
オスの生殖腺の白子が成長しているものもおり、卸し終えたら、
真鰯の水洗いを終えた真由美さんが、同様に水洗いしてくれ、そんな様子を尻目に卸し続け、
怪しげな生殖腺をしているとらふぐに出くわし、その生殖腺は、
精巣(白子)と卵巣(真子)がコンビの雌雄同体のもので、
卵巣は一対にして、精巣は、大きいものが1つと小さいものが2つの変則的なもので、雌雄同体自体が、異状ゆえ、異状とは言えません。
これまでにも、様々な形状の異状生殖腺を見たことがあるのですが、今回のケースは初めてのものでした。
このような生殖腺は、有毒である卵巣という扱いをされているので、このとらふぐは、メスということになり、白子の部分も不可食部位と見なされていますが、身には何ら問題ありません。
ランチの営業時間前までに卸し終えただけでなく、
ある程度まで、水洗いを済ませたものの、
完全に終えるには、
無理でしたので、
掃除をし、ランチの営業に備えることにしました。
そして、ランチの営業時間の合間を見ながら、
真鰯を鍋に入れたら、火にかけ、
水洗いを再開し、
拭き上げ、
再び、
掃除をし、今日のとらふぐの仕込みが終わっただけでなく、定休日、定休日明けと2日続けての早起きも、無事に終わりました。
明日は市場に行かないので、早起きする必要がないものの、週末用の仕込みや御歳暮関連の仕事を考えると、気を抜けません。
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