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2020年駿河湾トロール(底引き網)漁の初日に、新子と白魚のハーフ&ハーフ丼

今朝、沼津魚市場に行くと、

9月10日の今日から解禁になった駿河湾のトロール(底引き網)漁で水揚げされた魚や、

海老、蟹の甲殻類が、

並んでいただけでなく、仕分けの最中ということもあり、

氷が入っている発泡スチロールも、並んでいました。

トロール漁は、深海魚を獲るために、深く網を沈めて行う底引き網で、日本一深い駿河湾向けの漁法とも言えます。

また、ここ数年、深海魚がメディアで取り上げられていることもあり、初日ということで、

地元のテレビ局も取材に来ていました。

ちなみに、水産業関係者の間では、甲殻類も魚という扱いをしており、さらに言うならば、魚市場に並ぶものは、基本的に魚という範疇(はんちゅう)に入ります。

ただ、セリの時間も遅いことから、トロール漁の魚を仕入れたことは皆無に近く、どんなに水揚げされていてもパスし、今朝も然りでした。

別の売場に行くと、

有明海産の新子が入荷しており、

1袋のつもりでしたが、諸々の意味というか、思惑で2袋仕入れ、その思惑は、しばしお待ち下さい。

新子とは、標準和名のコノシロの幼魚のことで、新子、小肌(こはだ)、ナカズミ、コノシロと名前を変えますが、大きくなるにつれ、評価が低い、つまり安価になるので、出世魚ではありません。

出世する以上、高値になる必要がありますし、もともと出世魚は、豊臣秀吉が、日吉丸、木下藤吉郎、羽柴秀吉、豊臣秀吉と、4回、名前が変わったことに因んでおり、厳密には、4回変わって、出世魚になるのです。

その後、別の売場に行くと、

地物の葉血引(ハチビキ)が、

入荷しており、同じ魚でも、水揚げした船が違うと、別の並びになるのが、魚市場の常識でもあります。

船が違えば、水揚げする魚も異なり、その扱いも然りで、最後は、自らの経験と勘を頼りに、良さげなものを狙うしかありませんが、7本あったうち、最も良さそうだったのは、

2本入のうちの1本でしたが、仕切りの都合ゆえ、仕方がありません。

商売ゆえ、いたずらに仕入れる訳にはいきませんので、仲買人と作戦を立て、

1,7キロの1本をセリ落としてもらうことが出来、魚市場から帰ることにしましました。

そして、或る思惑で仕入れた新子は、

今夜の御席で、

葉血引、湯葉と共にお出しし、

【特別会席】での刺身でしたので、

ふぐ刺もお出しし、ふぐは、三重県安乗(あのり)産の天然のとらふぐで、揚物のとらふぐの唐揚も、

同じ安乗さんでした。

そして、思惑は、

青森県小川原湖産の白魚と共に仕立てた賄い用のハーフ&ハーフ丼で、6月の半ばに初入荷する新子は、走りの頃、とんでもない値段で、キロ単価を聞くと、それこそ魂消(たまげ)ます。

新子に限らず小肌は、鮨屋専門の魚ですが、料理の道の振り出しが鮨屋だったこともあり、新子だけでなく小肌、さらに言えば、光物に関しては、かなりの思い入れがあり、走りの新子の値段が落ち着くと、賄いの丼にしており、

生の本鮪と合わせたこともあれば、

単独だったりと、写真こそないもののも、色々と作り、食してきました。

鮨屋と日本料理の仕事は、日本人が生み出し、使う包丁も同じだったりと同類項ですが、やはり親戚でしかありません。

ただ、両方の道にお世話になった以上、どちらの教えも大事にしながら、これからも己の道を、歩み続けます。

☆★☆ 【コエタス】 ★☆★

当店の『鰯の丸煮』などを召し上がった方々が、

【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。

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