グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 引き続き、畑にて

引き続き、畑にて

今日も引き続き、芦沢さんの畑でのお話しです。
昨日取ってもらった野菜の中に、スナップエンドウがありました。スナップエンドウの料理については、以前お話ししました。そのお話しは、こちらを。
5月も終わりになると、スナップエンドウや絹さやは、そろそろおしまいです。おしまいということは、簡単に言えば、年を取ることです。ですから、良い物が取れなくなるだけでなく、葉っぱや蔓も枯れてきます。
s-画像 215.jpg
上の写真にあるように特に、スナップエンドウ等の豆類は、葉っぱに白い斑点のようなものが出てきます。
当然葉っぱに元気がなくなってくれば、豆自体にも元気がなくなってきます。当然、味も落ちてきます。昨日取ったものは、その中でも、一番良い物でした。
芦沢さんも、「志村さん、これで最後かもしれませんね。金曜日の配達も、どうかって感じですね。」と言っていました。
そんなことを聞きながらいると、こんな野菜が目に入って来ました。
s-画像 216.jpg
空豆です。ご覧のように、サヤが空に向かって伸びるように生えるので、天豆とも言われています。また、その形が蚕に似ているので、蚕豆(てんまめ)とも呼ばれています。
何故だかわかりませんが、我々和食の世界では蚕豆と呼ぶことが、多いです。「てんまめ」とよぶと、「ん」がついえ、運が良くなることではないかと、自分では思っています。
s-画像 260.jpg
いきなりですが、「すり鉢」と「すりこぎ」です。一般には、そう呼ばれていますが、我々料理人は、「当たり鉢」、「当たり棒」と呼んでいます。
「する」が、「お金をする」に通じることから、縁起をかついで、「当たり鉢」、「当たり棒」と呼んでいます。恐らく、そんなことから、「てんまめ」と呼ぶようになったのかもしれません。
話しが逸れました。ところで、先程の蚕豆ですが、何となくというような気がしたので、芦沢さんに聞いてみました。
「あれって、もしかして失敗作?」
「・・・。はい。何でだか分からないんですが・・・。」
「来年、期待しますから。」
「そうして下さい。」
ちなみに、もう一人の提携農家の吉本さんも、今年の蚕豆は不作でした。そのお話しは、こちらを
こんなやりとりをして、思ったのが農業の難しさでした。野菜は収穫するまで、時間がかかります。種を植えたばかりでしたら、何とかなるのでしょうが、収穫間近になって、実が落ちたり、盗まれたりしたら、目も当てられません。
こういうことも、畑に行っているからこそで、店先に並んでいる野菜を買っているだけでは、作り手の苦労は分かりません。
我々料理人は、料理を作ることだけが仕事ではありません。生産者の代弁者でなくてはならないと思っています。
こういう風に、考えることが出来るようになったのも、お二人とお付き合いさせてもらうようになったからです。そして、作り手であるお百姓さんと、食べ手であるお客さんの間に立つ以上、料理人としてのバランス感覚を忘れないようにいたいものです。
最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
もっと面白い記事へのモチベーションUPの為、ランキングに参加しております。
「面白かった」と感じていただけましたら、是非クリックして応援お願いいたします。
  店主 志村     にほんブログ村 料理ブログ マクロビオティックへ    にほんブログ村 料理ブログ 和食・日本料理(レシピ)へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る