グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 水槽にいる鱧のつかまえ方

水槽にいる鱧のつかまえ方

今朝は、沼津の魚市場に仕入れに行って来ました。いつものように、最初に、向かったのは、生簀のある活魚売場でした。

s-P8136162

生簀の前に並んでいる発泡スチロールには、

s-P8136163

活〆にされた勘八(かんぱち)などが並べられており、その隣には、

s-P8136164

前もって注文しておいた鱧の入った発泡スチロールが、置いてあり、箱に書かれているように、淡路島産と、山口産のものが、

s-P8136165

それぞれ1本ずつ入っていました。その後、活かしの鱧を仕入れるために、

s-P8136166

別の問屋に向かいました。そこの水槽には、

s-P8136167

鱧が、うじゃうじゃいました。正確な数は分かりませんが、訊いたところによると、約70本あるとのことで、ちなみに、これらは、全て和歌山産のものです。

 

鱧の仕入れ先が異なるのは、それぞれの産地、状態が違うので、その日によって、仕入れ先を変えているからです。着くと、

s-P8136173

ちょうど、水槽から鱧を取り出しているところで、

s-P8136171

この2本を、仕入れることにしました。その後、『佳肴 季凛』に戻り、活きた鱧は、

s-P8116144

2本とも水槽に入れました。

 

活かしの鱧は、

s-P7115585

鱧料理の定番でもある“落とし”にするためのもので、その日の予約状況に応じて、水槽から取り出して、卸すのですが、そのつかまえ方には、ちょっとした工夫というか、方法があります。

 

仕入れてきて、その日のうちに使う時は、

s-P8116133

大きなザルに入れておき、そのまま出せるようにするのですが、今日のように、複数いる時や、次の日以降に使う時は、

s-P7315948

水槽にそのまま入れておきます。取り出す時は、鱧の状態、つまり活きの良さを見てから、取り出します。その取り出し方は、

s-P8116142

小さめのザルを、用意しておきます。そのまま、この2つのザルを、

s-P8116143

水槽の中に入れ、頭と尻尾の方から、

s-P8116144

ゆっくりと追い詰めていき、ザルに入れるようにします。このようにするのは、鱧は細長い魚ですので、網でつかまえようとしても、スルッと逃げてしまうからです。

 

それだけでなく、あまりに水槽の中で、追いかけまわしていると、段々と興奮してきて、歯をむき出しにして、向かってくることもあり、非常に危険だからです。仮に、つかまえることが出来ても、暴れているので、〆る時も、かなりの注意が必要です。

 

つかまえた鱧は、

s-P8116146

頭と首の付け根を強く握ります。この辺りには、心臓があるので、動きが鈍くなり、その瞬間、

s-P8116147

付け根に包丁を入れ、口の先端を切り落とします。ここまでくれば、そんなに危険ではありません。その後、尻尾付近にも、包丁を入れたら、

s-P8116149

神経を抜くために、脊髄に細い針金を入れることで、動かなくなり、卸しやすくなります。その後、腸を抜き取り、

s-P8116150

卸してから、

s-P6113267

骨切りをして、鱧の下拵えは、終わります。

 

ところで、沼津の魚市場は、

s-P8136169

明日の14日(金)から、16日(日)まで、

s-P8136170

3連休となっており、鱧の入荷は、全くありません。ただ、先程お話ししたように、今日、全部で4本仕入れてきたので、ある程度まで、鱧料理の御用意は可能です。詳細については、直接お問い合せ下さい。

 

★☆★ 夏期限定 鱧(はも)料理 ☆★☆

只今、夏期限定コースとして、鱧料理をご堪能いただけるコースをご用意して、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

hammosaisai.jpg

『鱧彩々』 (おひとり 6,000円)と銘打ちました。この時季の美食の極みでもある鱧の味を、是非ご賞味下さいませ。

詳細は、【鱧料理】のページをご覧下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る