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ふぐ専門の施設

 今回も、築地でのお話しです。

 築地に入荷してくる魚の量、種類は、世界一と言われています。自分が普段通っている沼津の魚市場とは、比べ物になりません。

 例えば、ふぐにしても、一軒のお店で、何本も扱っています。

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 この水槽に入っているふぐは、”あかめふぐ”と言います。沼津の魚市場にも、入荷はありますが、一日というより、一週間に一本あるかないかといった感じです。

 さらに水槽の手前にいるのが、”とらふぐ”です。

 別のお店では、こんな風に、ふぐの白子が袋につめられて、売られています。

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 また、”身欠き(みがき”といって、卸した状態で売られています。その種類も、”とらふぐ”だけでありません。ちなみに、上の写真の”正才”というのは、”しょうさいふぐ”のことです。

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 こちらの箱入りのが、養殖の”とらふぐ”の”身欠き”です。しかも、”大サービス”と書かれています。確かに、この値段は、大サービスです。

 これだけ沢山のふぐが、扱われているわけですから、当然、内臓などの有毒部位も、同じように出ます。

 各都道府県の条例によっても異なりますが、ふぐを卸すには、その施設ごとに、所轄の保健所に届出を出さなくてはなりません。”佳肴 季凛”の場合ですと、富士市の保健所に、ふぐ営業所としての届出をしてあります。

 これほど規模の大きい築地の市場の場内には、ふぐの毒を処理するための、専門の施設があるのです。

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 ”除毒所(じょどくじょ)”といいます。築地の市場のふぐ取り扱い業者は、ここでふぐを卸さなくてはならないのです。とくに、秋から春にかけてのふぐのシーズンには、毎日沢山のふぐを卸しています。

 この日は、まだ朝早かったのと、ふぐのシーズンも終わり間近ということもあり、中は静かでした。

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 この”除毒所”は、シーズンでない春、夏なると、もう一つの役割を果たすのです。

 東京都のふぐ調理師免許をとるための講習所になるのです。ふぐの卸し方を中心に、ふぐに関する知識を教えてくれます。

 静岡県にはこのような施設はないので、自分はふぐの免許を取るため、休みの日に、富士市から築地の”除毒所”まで、何度か通っていました。6,7年前のことです。先日のように、朝4時に起きで、通っていました。

 講習を受けに来るのは、東京都内の日本料理店に勤めている人が殆どで、自分のように他県から来るのは、年に一人いるか、いないかのことでした。ですから、当然顔と名前もすぐ覚えられました。もっとも、この無理強引にして、自己中心極まりない性格ゆえ、覚えられたのが、本当なのかもしれませんが・・・。

 それでも縁あって、今でもおつき合いさせてもらっているので、築地に行くときはいつも、立ち寄ることにしています。

 ”もっと美味しいお話し”の築地編は、今回が最後ですが、築地にはこれからも行くので、料理人の側から見た築地も、またお話しさせて下さい。

 志村

 
 

 

 

 

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