わにごち
沼津魚市場の活魚のセリ場には、こんな札がついていることがあります。
“ワニ”!?
“アリゲーター”とか、“クロコダイル”ではありません。
“ワニ”とはこんな魚です。正式には、“わにごち”と呼ばれています。“こち”と名前がつくだけあって、先日お話しした“鯒(こち)”の仲間です。
“こち”に比べ、入荷量は少ないのですが、何となく魚に変化を持たせたい時や、お客様のちょっとしたご要望に応えるために、仕入れてきます。
“こち”と”わにごち”を並べてみました。
手前が“こち”で、向こうが“わにごち”です。さらに近くで見てみます。
“こち”はこちらです。オヤジギャグみたいですみません。
一方、“わにごち”はこちらです。
“わにごち”の方が、長い顔をしています。
皮を引くと、こんな感じの身です。
上が“こち”で、下が“わにごち”です。やはり、形は良く似ています。“こち”の方は皮目の側線の部分が、黒い模様が入っていて、背の辺りには黒い糸のような筋が入っているのが、お分かり頂けると思います。
どちらも白身ですが、“わにごち”は”こち”に比べて、味は劣りますが、その日に卸したものでしたら、薄作りにしても十分美味しく召し上がることが出来ます。
似ているからと言って、“わにごち”を“こち”として、お出しすることはございませんから、ご心配なく。また、“わにごち”のようなちょっと変わった魚を召し上がってみたいと思われたら、予めご注文頂ければ、可能な限り仕入れてきますので、どうぞ仰ってみて下さい。
最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
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店主 志村
薄つくりにしたら、美味しいと思いますが
ちょい、、グロテスクな気がします。
修行先に関心がありました。
このように、細部にわたり説明が出来る方は
一体どのような勉強したのだろう・・・・・と。
HP 拝見させて頂きます。
私のブログですが、リンク貼ってもよろしいでしょうか。
わにごち
生の姿を見ると食べられない気がする。
きれいに料理されていると美味しいと食べられるのに。。。。
白身魚が好きです。
おばさん様
特別大した勉強してきたわけではありません。
ただ、どんな些細なことでも知らないと気が済まない性分なので、こんな風になってしまったのでは・・・。
あと、リンクはお気軽にお貼り下さい。
カリン様
白身の魚には、変わった姿をしているのが多く、どれも深い味わいがあります。
例えば、オコゼ、オニカサゴ、ホウボウ、・・・。
話し出すと、キリがないので、やめときます。