西京漬に仕込めなかった銀鱈
今日は、お弁当のご注文を頂いていたので、その仕上げから、一日が始まりました。
焼物は、
サーモン(ノルウェー産)の西京焼でした。
盛り付けるのは、いつものように、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、
手慣れた手つきで、
このように、
仕上げてくれました。
仕上がりを確認した自分は、
明日の『特別会席』の焼物の鰆(下関産)の西京漬に串を打ち、一方の真由美さんは、
お弁当の箱詰めをしていました。
串を打ち終えた鰆を、
冷蔵庫にしまってから、西京漬に仕込む銀鱈(アラスカ産)を卸そうとしたところ、完全に解凍できていなかったので、卸すことは出来ませんでした。
それでも、夕方には卸すことが可能でしたが、夜のご予約の都合で、片付けに追われてしまい、
卸せなくなってしまったので、
このまま冷蔵庫にしまい、明日、西京漬に仕込むことにしました。
昨日の時点で、冷凍庫から出しておくことが遅れてしまったので、こういう結果になってしまったのですが、一人仕事ゆえ、些細なミスが、次の仕事を妨げることを、改めて感じましたし、良い意味でも、悪い意味でも、手抜きが出来ることが、裏目に出てしまいました。
そう思うと、分かってはいても、ミスをしたことには変わりはなく、まだまだ精進の余地が、大いにあることを痛感し、明日からの仕事は、いま少し、気を引き締めて、取り掛かるようにします。
早起きして、仕込み&お弁当の準備
定休日の今日は、市場に行かない時よりも、早起きをして(笑)、6時半過ぎに、
厨房に行き、
最初に、先付の“うすい豆腐”を仕込みました。
“うすい豆腐”とは、グリンピースで作った豆腐で、グリンピースをうすい豆と呼ぶことから、このように呼んでいます。
また、明日は、
お弁当のご注文を頂いており、折は、昨日の時点で、テーブルに並べておきました。
その後、
お弁当用の御飯に使う米を研いだら、
お弁当用のお新香(写真 右)と、生の本鮪の南蛮漬(同 左)をカップに盛り付け、冷蔵庫にしまっておき、定休日の仕込みというか、お弁当の準備は、実働30足らずで、終わりました。
そんな今夜の夕飯は、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、誕生日プレゼントで、牛肉をもらったので、“おうちで焼肉” in 厨房にしました。
ちなみに、今日の食材は、
静岡県産の交雑牛のロース、
アメリカ産の牛タン、
広島産の牡蠣と、青森県の烏賊の下足。
もちろん、肉などだけではよろしくないので、
てんこ盛りの生野菜(キャベツ、紫キャベツ、人参、胡瓜、アーリーレッド)も、用意しました。
明日は、お弁当を仕上げなくてはならないので、飲み過ぎないようにする予定ですが、ついつい・・・。(笑)
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毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、3月2日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
二週連続で、昼ふぐ&晩ふぐ
日曜日の今日は、先週に引き続いて、昼ふぐと晩ふぐのご予約を頂いていたので、
ランチの営業時間までに、昼ふぐと、
晩ふぐのふぐちりを、
盛り付けておきました。
蓋をしたら、晩ふぐの方は、
冷蔵庫にしまっておき、
ふぐ刺を引き終えたら、ラップをして、冷蔵庫へ。
また、今日の昼ふぐのお客様の御席は、
個室に御用意しました。
お客様がお見えになったので、先付から、順番にお出ししたのですが、今日は、二品あるうちの一品の先付は、
キプロス産の生の本鮪の中とろの部分で、その後、
ふぐ刺、
唐揚げ、
焼白子などをお出ししました。
ランチの営業が終わり、晩ふぐの準備をし、ふぐ刺を引き終えたら、
冷蔵庫へ。
晩ふぐのお客様にお出ししたふぐ刺は、ご用望で、
LLサイズをお出ししました。
また、唐揚げは、
ジャンボちゃんのかまの部分をお出ししたのですが、ジャンボちゃんとは、4,0キロ以上の超特大の天然のとらふぐのことで、下味をつけたかまの味わいは、旨味の宝庫そのもので、自分がお客様になりたいくらいでした。
昼ふぐ、晩ふぐも、この時季は、ご予約なしでも、御用意が可能ですが、今日のような週末は、法事などの団体のお客様の御席があることも多いので、予めお問い合せの上、ご予約をして頂けると幸いです。
レモンの果汁が、メインのぽん酢
ふぐ料理に欠かせないのが、
ポン酢ですが、もちろんお手製のもので、このように仕込んでいます。
ところで、先日、知人から、
沢山のレモンを頂きました。
無農薬のものですので、
皮もきれいではありませんが、果肉は全く問題なかったので、ポン酢を仕込むのに、使ってみることにしました。
レモンだけで作っても、味や香りに深みがないので、いつものように、徳島県から、
ゆこうと橙の果汁を取り寄せただけでなく、先日、試供品としてもらった橙の果汁も、
使うことにしました。
きれいに洗って、皮についた水分を拭き取ってから、
半分に包丁し、
搾ると、
このように、果汁が取れましたが、見ているだけでも、唾液があふれてきそうです。
レモンの果汁が、約1,5リットルあり、瓶詰めのものは、それよりも、いくらか少ないので、今回のポン酢は、レモンがメインということになりました。
柑橘類の果汁の準備が出来たので、醤油などを合わせた調味料に、
レモンの果汁、
瓶詰めの柑橘類の果汁を、
合わせ、
2,3日おいておき、仕上がったものを、味見してから、普段お出ししているポン酢とあわせたところ、
なかなかでしたので、合わせて使うことにし、とりあえず、このまま瓶詰めしておきました。
自然素材ゆえ、その時々に、味に変化があるのは、当然のことですが、その誤差をできる限り、調整するのも、料理人の技量で、さらに、それをアレンジすることに、料理の妙というか、面白味があり、その変化こそが、料理の進化なのかもしれません。
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2017.2.25|ふぐ 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
初入荷のキプロス産の生の本鮪
今日は、宅配便で、
東京・築地から、生の本鮪が届きました。
中を見ると、
いつものように、袋詰めされた氷があり、
その下に入っていたのは、
キプロス産の生の本鮪(天然)で、キプロスは、鮪の産地というよりも、その国名も、あんまり知られていない国の一つかもしれないので、そんなキプロスについては、Wikipediaの引用を、お読み下さい。
地中海に位置している島国であることは、自分も知っていましたが、それ以外のことについては、全く知らず、聞くのは、学生時代の社会科の授業以来かもしれません。
また、初めて入荷してきた産地ですが、
脂もかなり乗っており、状態は良く、例年、この時季、ギリシャなど地中海産のものの中には、良質なものが多いので、無名ではあっても、それなりの期待をしていた通りでした。
そして、筋の強い部分は、
適宜包丁して、お弁当用の南蛮漬に、
仕込みました。
今年は、年明けから最近まで、時化により、本鮪に限らず、生のマグロ類の入荷が、非常に少なく、とんでもない相場でしたが、輸入物も出始めてきたようなので、少しは期待出来そうな気配という情報を耳にしました。
いずれにせよ、安定した入荷を、期待するというより、祈るばかりです。
ギフト用とお弁当用に、半身ずつ
今朝は、沼津の魚市場に行き、
西京漬に仕込むため、
5,5キロのサーモン(ノルウェー)を、仕入れました。
焼物にするとは言え、鮮度の良し悪しを確認するため、
鰓(えら)を見ると、鮮やかな赤い色をしていたので、鮮度は、問題ありませんでした。
刺身やすし種など、生で食べることの出来る魚ですので、この状態は最低限で、加熱することで、その旨味は増幅されますし、加熱するとは言え、鮮度を無視するのは、御法度です。
その後、ひととおりの仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻り、ひととおりの仕込みの後、サーモンを卸すことにしたのですが、サーモンの鱗は細かいので、包丁を使うすき引きという方法で、
取り除いていきます。
頭を落とし、
水洗いを終えたら、
3枚に卸したら、
上身(頭を左にして、上になる身)を、
ギフト用の『西京漬』の切身に、
包丁しました。
一方、下身(頭を左にして、下になる身)は、
3つの柵にしてから、
お弁当用の切身に、
包丁しました。
その後、
お手製の西京味噌と共に、
それぞれを、
真空パックしておきました。
ご覧のように、ギフト用の切身は、1枚ずつ真空パックしてありますが、お弁当用のそれは、袋に入っている数も、書いてあります。
ちなみに、ギフト用の切身は、14枚で、お弁当用の方は、55枚あり、どちらも仕上がるのは、3日後の日曜日で、火曜日のお弁当に使う予定ですが、それ以外は、そのまま冷凍庫にしまっておきます。
お弁当の仕上げの後に、明後日のお弁当の仕込み
今日の始まりは、お弁当の仕上げと盛り付けからでした。
自分は、
煮物(人参、牛蒡、白滝、さつま揚げ)にはじまり、
揚物(鶏の唐揚げ、鯵の新挽揚げ)、
口取りのサーモンの西京焼、玉子焼や、
つくねの蕃茄煮、海老の酒煮を、用意しましたが、蕃茄とは、トマトのことで、つくねをケチャップを使って、味付をしたものです。
となれば、
盛り付けをするのは、いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんですが、そんな様子を尻目に、自分は、
フライヤーの掃除に、取り掛かりました。
油の状態も良く、しばらく使えそうだったので、
漉してから、
綺麗にしたフライヤーに入れた後、
新しい油を注いでおきました。
そうこうしていると、
お弁当は、
このように、
仕上がり、
蓋をして、紐をかけたら、お手元をはさみ、
箱詰めをして、お客様が取りに見えるのを待つばかりとなりました。
その頃までに、自分は、
明後日のお弁当用の煮物、
海老の酒煮、
つくねの蕃茄煮や、
玉子焼の出汁、そして、
揚物に使う鶏肉などを、仕込んでおきました。
この鶏肉は、今日と同じく、唐揚げにするのですが、その仕込み方については、こちらをお読み下さい。
お弁当の仕込みの殆どが、今日終わりましたが、明日は、焼物のサーモンの西京漬に串を打ったり、煮物のあしらいなどを、準備するだけです。
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定休日明けは、魚三昧
今朝は、【沼津魚市場】に仕入れに行って来ましたが、最初に向かったのが、
この売場で、
片隅に、自分宛ての発泡スチロールがあり、三重県から届いたものです。
上の小さな発泡スチロールには、
生のミンク鯨の塊が入っており、下のものには、
天然のとらふぐ(1本)が、入っており、いつもなら、複数なのですが、昨日の水揚げが、1本だけでしたので、このような入荷となったものの、やはり気分は、萌え燃え・・・❤
一方のミンク鯨は、定置網にかかったもので、目方は1トンほどのものとのことでしたが、そのような単位となると、自分も、全く見当がつかないので、体長を訊いたところ、5メートルくらいと、言われたので、大体の大きさの想像は尽きました。
その後、別の売場に行くと、
真鰯が、
山積みにされていたので、『鰯の丸煮』を仕込むため、
2ケース仕入れることにしたのですが、この真鰯は、
静岡県焼津産のもので、この売場で、鯵(富山)も仕入れました。
この次に、別棟の構内に行くと、
活魚の生簀は、空っぽで、
床も乾いていて、
いつもの半分以下の入荷状況でした。
そして、活魚売場に行くと、
地物の平目などが、
一列だけ入っており、他の生簀は、先程の売場同様、
ガラ~ン。
活魚売場の後に向かったのが、滅多に行くことのない鮪の売場で、
セリ前の様子を尻目に、向かったのが、
冷凍鮪を切り分ける作業場で、
先日築地から届いた本鮪(アイルランド)の大きめの柵を、
使いやすい大きさに、
切ってもらいました。
ひととおりの仕入れを終えたので、【沼津魚市場】を後にし、【佳肴 季凛】に戻ったら、ちょっとした魚屋さん状態の仕込みが待っており、とらふぐ、鯵、真鰯の水洗いを、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに託しました。というよりも、いつもながらのことなのは、ご承知かと思いますが・・・。
そんな真由美さんの隣で、自分は、
水洗いしたとらふぐの手直しをし、拭き上げ、
とらふぐの下拵えが、終わりました。
その頃には、テーブルや個室のセットを終えたホールスタッフとともに、
出汁を取るために、包丁しておいた鯵と真鰯の頭や、
鯵の中骨を、
掃除してくれましたが、今風に言うところの“女子力”で、難なく終わらせ、
そのまま焼いてから、
野菜の手くずや、出汁を取った鰹節、昆布、干し椎茸の足と共に、出汁を取るため、鍋に入れました。
出汁用に全て使わなかったので、残りは、
このまま、冷蔵庫にしまっておきました。
真鰯の身の部分ですが、真由美さんが、
クッキングシートを敷いた鍋に、真鰯を並べ終えたら、
落とし蓋をして、
煮崩れないよう、超々弱火で、火に掛けました。
どうにかこうにか、合間を見ながら、ランチの営業時間内に、ここまで終わらせることが出来、お昼を食べることにしたのですが、仕込みが手一杯だったこともあり、
今朝の鯵をフライにし、雑穀御飯、生野菜、具沢山の味噌汁と共に、お昼御飯としました。
そんな今夜は、ふぐ料理の先付に、
ミンク鯨の刺身をお出しししました。
また、夜の営業の合間を見ながら、今朝の本鮪の柵を、
クッキングシートで包んでから、
真空パックして、冷凍庫へ。
そんな今夜は、お客様のお帰りを待ちながら、
ミンク鯨の手くずと、下足の塩焼で、“お疲れちゃん♪”@厨房と相成り、魚三昧の定休日明けの一日は、こうして終わったのでした。
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定休日のお弁当は、夕方上がり
今日は、定休日でしたが、夕方上がりのお弁当のご注文を頂いていたので、午後からその盛り付けをしました。
営業日ではないので、仕込みや準備を完全にしておかなかったこともあり、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
最初に、揚物の仕込みをし、その後、
口取りの海老の酒煮や、生の本鮪の南蛮漬、お新香などを準備してくれました。
そうこうするうちに、
煮物(人参、牛蒡、さつま揚げ、白滝)
揚物(鶏の唐揚げ、鯵の新挽揚げ)などを仕上げたら、いつものように、
真由美さんが盛り付けてくれ、揚物と口取り(サーモンの西京焼、玉子焼、生の本鮪の南蛮漬、海老の酒煮、はじかみ)の折と、
御飯(ひじき御飯)と煮物の折を、盛り付けたら、それぞれを組み合わせ、
このように仕上がり、
箱に詰め、お客様が取りに見えるのを、待つばかりとなりました。
一方の自分は、
先付に使う“南京豆腐”を仕込み、明日の準備を少ししたのですが、真由美さんは、
使った道具類の洗い物をしてくれました。
余程のことが無い限り、定休日の仕込みは、自分独りですので、片付けまでしなくてはなりませんが、今日は、真由美さんのおかげで、大助かり。
ところで、そんな今夜は、今度の土曜日(25日)が、真由美さんの誕生日ということもあり、夕飯の前に、
誕生日会というほどでもないものの、ケーキを食卓に並べ、「Happy Birthday お母さん♪ 」by 娘達!
労をねぎらえたかどうかは分かりませんが、何はともあれ、真由美さんに感謝です。こうして、定休日の一日というか、半日は終わったのでした。
”昼ふぐ”あり、”晩ふぐ”ありの日曜日
今日は、
“昼ふぐ”のご予約を頂いており、お客様のご希望で、テーブルに御席を御用意しました。
また、“晩ふぐ”のご予約を頂いていたこともあり、
両方のふぐちりを盛り付け、“晩ふぐ”の方は、冷蔵庫に入れ、“昼ふぐ”の方だけ、
準備しておきました。
その後、
ふぐ刺を引き終え、冷蔵庫へ。
今日のふぐは、木曜日(16日)に入荷した三重県産の天然のとらふぐで、卸してから、3日経っており、ちょうど旨味と歯応えのバランスが、黄金比率にさしかかっているくらいの感じでした。
お客様がお見えになり、二品の先付をお出しした後、
ふぐ刺、
唐揚げ、
焼白子など、ひととおりのふぐ料理をお出しし、頃合いを見て、
ふぐちりの後の雑炊、
デザートの桃のアイスをお出ししました。
そして、夕方になり、
“晩ふぐ”のお客様のふぐ刺を引き終え、冷蔵庫へ。
そして、今日の“昼ふぐ”と同様の流れで、
ふぐ料理をお出ししました。
“昼ふぐ”に限らず、“晩ふぐ”も、この時季は、ご予約なしでも、お召し上がり頂けますが、週末の“昼ふぐ”に関しては、法事やお祝いの御席があることも多いので、ご予約をお勧めしております。
詳細やご不明な点に関しては、直接お問い合せ下さい。