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もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ

山分けした鰹(かつお)


5月10日

卸売りが

基本の魚市場でも

仲間と山分けすることも

可能です 


そんな今朝は山分けをして

鰹を仕入れて来ました




いらっしゃいませ

マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます 




「おはよう、親方🐡

サーモンと

カツオを仕入れて来たんだね」 

と、ミニふぐちゃん 


「おはよう🐡

さっきから

腑に落ちないような

感じだけど

どうしたの?」

と、訊きました 



「どう見たって

サーモンの方が

大きいのに

4,9キロで



カツオが

5,2キロって


どういうことなの?」 



「あはは・・・

確かに、そうだよね


サーモンは

間違いなく

4,9キロだよ


サーモンを扱う問屋で


2本入っていたものから


1本選んで

秤にかけてもらったんだよ

で、4,9キロ


この写真は

別の売場で

撮ったんだけどね」


ちなみに

サーモン(ノルウェー産)は

『西京漬』用です

佳肴 季凛 謹製 西京漬け





「う~ん

確かに

4,9キロだよね」



「だけど、鰹は

山分けしたんだよ」


「山分けって

どういうこと?」 


「2本入れのを

分けたんだよ」


「そんなこと

出来るの?」 



「出来るんだよ

口で言っても

分かんないだろうから


市場の様子から

話すよ」 



「はぁ~い♬」


今朝の沼津魚市場には

地物の鰹が

入荷していました



この黄色いコンテナは

政親丸(せいしんまる)

という地元の漁船です 


こちらの鰹は

西伊豆・土肥(とい)で


大奉丸(だいほうまる)

という漁船が

水揚げしました




また、同じ土肥でも

野村さんという

漁師の鰹です



今朝の仕分けは

1本入れが少なく

殆どが

複数入りでした


1本入りは

良さげな感じが

しなかったので

当然スルー


だからと言って

2本仕入れるわけには

いきません 



ということで

知り合いの

【きえい】さんの

ご主人に

山分けの相談を

持ち掛けました 



【きえい】さんは

沼津市の居酒屋さんで

親子ぐらい

歳は離れているものの

それこそ

友達感覚で

お付き合いさせて

もらっています


ラッキーなことに

【きえい】さんも

同じことを

考えていたらしく

交渉成立!


こういう場合

確認するのが

漁師ごとの

魚の状態です 


その次に

競りの順番を

考えなくてはなりません 


早いか遅いで

値段も変わるからです 


そこに

仲買人も加え

三人寄れば

何とかで

作戦を立てて

競りに臨みました


競りの結果

2本入の5,2キロを

GET!


自分と【きえい】さんは

同じ問屋を

窓口にしているので


こういうことをしても

伝票のやり取りが

簡単に済むのです 


気持ち大きい方を

自分がもらうことにし


秤にかけると


2,8キロで


【きえい】さんの方は

引き算して

2,4キロでした



「こういうわけで

5,2キロの札が

入っているんだよ」 


「そういうこと

だったんだぁ」  




水洗いを終えたら

片身だけ

卸しました 




骨付の片身の中骨に

盛箸(もりばし)を

刺すと


「何をやるの?」




「血の塊を

取るんだよ」


「どういうこと?」



「まぁまぁ

御覧(ごろう)じろ」




身を傷つけないように

骨を割って

血を取り除き


取り切れなかった所は

骨抜きで

取り除きました 



このようにするのは

血が残っていると

鮮度が落ちやすくなる

だけでなく

生臭みが残るからです 



きれいに取り除き  

お腹に

キッチンペーパーを詰め

さらに包(くる)み


弱めの真空包装をして

氷詰めしておきました


卸した片身は

皮に包丁目を入れ

バーナーでFIRE🔥 



その後、粗熱が取れたら

冷蔵庫へ 



これまでにも

【きえい】さんとは

色んな魚を

山分けをしたことが

あります


魚市場のように

競りで買う世界では

時には商売仇に

なることも

珍しくありません

その反対で

今日のように

タッグを組むことも

可能です 


そういうことが出来るのも

お互い商売人としての

矜恃(きょうじ)を

持っているからに

他なりません


先程もお話ししたように

【きえい】さんとは

親子ぐらい

歳が離れていますが


こういうお付き合いが

出来ることは

非常に有難いことです 



もっと言うと

自分が【きえい】さんの

年齢になった時

年下の人に

同じようなことが

出来るかどうか

言い切ることが

出来ません


ただ、【きえい】さんのような

お手本がいる以上

背中を見ながら

歳を重ねて

いきたいものです

 



「この間

仕込んだすっぽん鍋だね

トゥルントゥルンじゃん

そんじゃ、また明日🐡」

by 熱血君 





⭐⭐コエタス⭐⭐

当店のお取り寄せや

通販の商品などを

召し上がった方々が 

【コエタス】というサイトで

投稿して下さっています

ご興味、ご関心のある方は

御覧ください

すっぽんの活血(いきち)のソーダ割 


5月9日 

すっぽんの活血は

ジュースや

アルコールで

割ってから

お出しするものです


昨日は

遊び心が生まれ

さらに・・・




いらっしゃいませ

マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます




「ねぇねぇ、親方

すっぽんの活血(いきち)

を飲むと

元気になるの?」 


と、熱血君が

訊いてきました 


「ならないよ

っていうか

たかだか50ccで

元気になったら

ヤバいクスリと

変わんないじゃん」 


「そうだよね」



「ただ、即効性は

ないけど

栄養価は高いらしいよ」


「へぇ~」



すっぽんの活血は

固まらないようにするため

りんごジュースなどと

割っておきます




りんごジュースの他には

赤ワイン、焼酎などで

割ることもあります 



この活血は

昨日卸した

3ハイのもので


昨日のすっぽんについては

こちらを👇



1パイのすっぽんは

1キロくらいです



人間の血液が

体重の1/13と

言われており


同じ“四つ足”と

考えると

すっぽんの血液量は

76グラムで

76ccとなります


計ったことは

ないものの

そのぐらいしか

ないような気がします 


昨日の場合

3ハイ分なので

約200ccです


それを

180ccの

りんごジュースで

割りました


それをグラスに入れ



炭酸で割り



風味づけに


レモンを絞ったら


すっぽんの活血の

ソーダ割が

出来上がりました 




「ノンアルコールの

カクテルみたいじゃん!」 

飲み終えると


「美味しかったの?

味は?」


「りんごジュース

の味の方が強いし

炭酸で割ってあるから

アップルタイザー

って感じだね」


アップルタイザーとは

リンゴ果汁100%の

炭酸飲料で

詳しいことは

こちらを👇



「やっぱ

元気にならないの?」

「だ~か~ら

ならないよ」



「じゃ、なんで

飲んだの?」




「昨日のすっぽんは

鍋用に仕込むから

活血を使う

必要が無いからだよ」 


「そうなんだぁ」


活血を使うのは

すっぽんのコースが

入った時だけです


ちなみに、こちらが

すっぽんのコースです👇


「他には

飲んだ理由があるの?」 




「ただの遊び目的」



「え~っ

何それ!

でも、こういうことを

やるのって

親方らしいよね」


「まぁね

こういう遊びが

新しい料理の

ヒントになる場合も

あるからね」 


「う~ん、そこは

ノーコメントだねwww」 



今回のソーダ割は

味としては

可もなく

不可もありませんでした 


遊び心と言うと

ふざけていたり

いい加減な気持ち

のように

思われがちです



が、しかし

英語では

何かに夢中になったり

前向きな気持ちで

溢れていることを

意味しています 


どちらが

良いかと言えば

誰もが

英語が意味する方を

求めるでしょう


オーナーシェフである以上

売上というお金のことを

考えなくてはならないのは

当然のことです


時には

そのことで

頭を抱えることも

しばしばです



それでも

料理が好きで

料理人になった以上


料理の面白さを

追い求める姿勢を

失うことなく

日々の仕事に

臨み続けます 





「母の日用の

【西京漬】じゃん

そんじゃ、また🐡」 

by ふぐとらちゃん 




 ⭐⭐コエタス⭐⭐

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鍋用のすっぽんは、全てメス 


5月8日  

すっぽん料理の

コースでは

活血をお出しするので

オスのすっぽんを

使うのですが


今日は

ONLYメスでした





いらっしゃいませ 


マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

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熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます


「ねぇ、親方🐡

今日のすっぽんは

3ハイ全部

メスじゃね?」 

と、熱血君が

訊いてきました 



「そうだよ

よく気付いたじゃん」

と、答ると


「だって前に

メスは尻尾が

出てないって

教えてくれたじゃん」


「そうだったね」


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0195.jpg



熱血君が

言うように

メスのすっぱんは

尻尾が出ていません 


いわゆる“ナニ”が

無いからです




すっぽんを卸す時は

仰向けにして

まな板に乗せます


仰向けになった

すっぽんは

首を使って

起き上がる習性があり


その時に

首を掴んで

締めるためです





「それにしても

すっぽんの

この動きは

体操をしているみたいだね」


「まぁね

でも、あんまり近くに行くと

噛み付かれるから

やめなよ」


「うん

噛み付かれたら

雷が鳴るまで

離れないって

マジな話なの?」 




「どうなんだろうwww」


「どっちなの?」 



「そんなわけないじゃん

ただ、それだけ

噛む力が

強いってことだよ」 


「へぇ~」




「今から締めるから

離れていてね」


「はぁ~い」



この後の様子は

かなりグロテスクなので

想像にお任せします 



卸し終えたら

湯通しして


薄皮を剥きます


最初に

女将兼愛妻(!?)の

真由美さんが

剥いたら


自分が手直しをしました


こちらが

下処理を終えた

すっぽんです




「こうやって見ると

グロさは

殆ど感じないね」



「そうだね」


「そう言えば

今日は

活血(いきち)とか内臓を

仕分けていないけど・・・」 


「すっぽん鍋用だから

血は使わないし

それに

メスはオスに比べて

血の量が少ないんだよ」


「そうなんだぁ

鍋用の時は

メスなの?」



「メスは

卵が入るっている

場合があるから

鍋に入れた時に

アクセントになるからだよ」 



「へぇ~」


「でも、今日は

卵は入っていなかったよ」 




「そう聞くと

ちょっと残念だね」




「そうだね

ただ、知り合いで

すっぽんをよく使う人に

オスとメスの使い分けを

訊いてみたら

メスの身の方が

柔らかいって

教えてくれたよ」 




「で、どうなの?」

鍋に仕込まないと

分かんないから

その答えは明日まで

待っててよ」 



「はぁ~い


さっき

血は使わないって

言ってたのに

取ってあるけど・・・」



「ちょっと

遊んでみようと

思ってね」


「ホイッパー(泡立て器)が

入っているけど・・・」




「そのまま取っておくと

固まっちゃうから

りんごジュースと

合わせたからだよ」 



「そうなんだぁ~」




ということで

明日のお話しは

今日の続きで


すっぽんの活血のお遊びと

鍋にした

メスの身についてです 



⭐⭐【コエタス】⭐⭐ 


当店のお取り寄せや

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沼津魚市場に、1トン以上の鰹(かつお)



5月7日 

今月に入ってから

鰹の水揚げが

増えており

今朝は約1トン近く

水揚げがありました






いらっしゃいませ 


マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます





「おはよう、親方🐡

おっ、親方の大好きな

カツオじゃん!」

と、ミニふぐちゃんが

やって来ました



「おはよう🐡

そうだよ

今朝は、かなりの

水揚げがあったよ」

と、言うと


「かなりって

どれくらい?」 

と、ミニふぐちゃん 


「ざっくり

1トンぐらいかな」 


「1トンって

言われても

よくわかんないよ~」



「簡単に言うと

この鰹が2,0キロだから

500本ってことかな」



「ひゃ~

そんなにあったんだぁ!」



「5月に入ってから

増えたんだよ」 



「そう言えば

3日にも

仕入れて来たよね」


「そうだよ

これこれ👇


その時の倍くらいだね


特に、今朝は

地元の巻網船

(まきあみせん)の

鰹もあったからね」 


「どんな感じだったの?」 


「いつもみたいに

市場時間に

戻すよ」



「はぁ~い♬」 



遅延 Vector Art Stock Images | Depositphotos




ということで 

今朝、沼津魚市場に着くと

鰹の仕分けの

最中でした


この中から

良さげなものを

選(よ)り



秤にかけてもらうと

2,0キロでした


この鰹を

水揚げしていたのは

和歌山の孝平丸で




孝平丸が

水揚げしていた鰹は

入船状況によれば

500キロでした


漁師も秤にかけているので

正確な数値ではなく

あくまでも

船内の冷蔵庫の状況による

見た目です


また、和歌山の漁船とは言っても

漁場(ぎょば)は

南伊豆から西伊豆近辺です👇

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: R.ab402b17915e34ef02566a5634d551d2



今月に入ってから

駿河湾に

鰹が入って来ており

釣り好きの方たちが

SNSで

鰹を釣って来た様子を

投稿しています



そんな状況ですので

沼津近郊の

巻網船(まきあみせん)の

鰹も売場に並んでいました




自分が仕入れたものと

同じくらいの

サイズの鰹が




2本~4本なので

5キロ~10キロの

仕分けです



「10キロ前後入のが

50個くらいの

感じだから

500キロ


ってことで

さっきの船の500キロ

と合わせて

1000キロ=1トン」



「なるほど~

で、親方の鰹

ピカピカじゃね?」 


「そうだよ

曳縄(ひきなわ)で

獲った魚だから

巻網と違って

傷もつかないからね

卸せば

分かるけど

色もきれいなはずだよ」


水洗いを終え


卸すと


打身(うちみ)が

入っていたもののの

ザ・鰹そのものにして

鮮やかな赤身です



皮に包丁目を入れたら

 

バーナーでFIRE🔥


小さいながらも

脂もあるので

炙ると

赤い炎が出ました 


炙り終えたら

皮目を下にし

粗熱を取るため

このまま

冷蔵庫へ 


そして、会席料理の刺身として

〆鯵、湯葉と共に

お出ししました 



当然

クオリティチェックも

欠かせません



「んまそう~🤤

ともかく

色がきれいじゃん!」



「選り抜いた甲斐が

あったよ

打身は残念だけど

この感じなら

金曜日までは

色が持つくらいだよ」 


「そんなに

色持ちするの?」



「多分ね

釣(つり)の魚だしね」


曳縄の魚も

釣り上げるので

釣でも

意味としては通用します  


「へぇ~

で、さっきの刺身って

何人分なの?」 


「よくぞ、訊いてくれたね!

一般レベルでは

3~4人前だけど

志村レベルでは

1人前だよ」


「え゛~っ

一度にあんだけ

食べちゃうの?」 


「っていうか

たったあれだけだよ」


「・・・・・」




「ありとあらゆる

食べ物の中で

一番好きなのが

KA☆TSU☆O

だからね🤩」 



「ヤバっ!?」





残りの半身は

中骨の血を取り除いたら

腹にキッチンペーパーを詰め


弱めの真空包装をし

氷詰めにしました



「冷たいけど

少し我慢していてね~♬」 



鰹と言うと

生臭い魚と思っている方も

多いのですが

今日のような鰹を

食べてもらうと

鰹に対するイメージが

ガラリと変わるはずです


魚の美味しさ

を伝えることは

魚菜食文化である

日本料理文化の魅力を

伝えることでもあります 



そのために

自ら魚市場に行き

さらには

漁師と直接話す機会を

作ることで

一次産業の代弁者として

声を出し続け

和食文化を後世に

伝えるのが

料理人としての

自分の使命なのです 




「明日は

すっぽんを卸すんだね

そんじゃ、また🐡」

by 熱血君 


⭐⭐【コエタス】⭐⭐


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海老で鯛を釣るならぬ、伊勢海老で黒鯛をもらう


5月6日 

予期せぬ貰い物は

有難いものです

ましてや、それが

商売で使えるもの

となると

大助かりなこと

この上なりません


いらっしゃいませ 


マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

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「この白身って

昨日のクロダイ?」

と、熱血君



「そうだよ」

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9061-1.jpg


昨日の黒鯛

(クロダイ)とは

この黒鯛のことですが


昨日のブログ

チョイ役として

登場しています



「親方が

『もらった』

って言ってたけど

どういうことなの?」 


「どうこうも

もらったんだよ」


「よくわかんないなぁ」



「そりゃそうだよね

休市日なのに

普段仕入れるような魚を

持って帰って

来るんだからね

昨日、市場に

行った時のところから

話すよ」



「はぁ~い♬」 



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9051.jpg



休市日の昨日は

注文しておいた伊勢海老を

取りに行って来ました



その後、向かったのが

外港(がいこう)と呼ばれる

漁船が水揚げする場所です


沼津魚市場なので

一般の方は

入ることが出来ませんが


自分をはじめ

問屋などの

市場関係者は

問題ありません



昨日のような休市日は

釣り好きの

市場関係者が

釣りをしているので


井戸端会議ならぬ

漁港会議をするのには

恰好の時間なのです


というのも、普段は

業務連絡が殆どで

お互いに余分な話を

しているどころでは

ないからです 


が、しかし

人間だれでも

話をすることで

お互いの距離が

近くなり

親しくなることが出来ます


こんな時でしか

話せないことも

少なくありません 


話をしていると

魚が釣れたようです


「季凛さん

黒鯛GETしたよ!

折角だから

持って行くでしょ?」




「いいの?」


「商売じゃなく

遊びで釣りをしているんだし

季凛さんが使っているのを

見ているしね

明日は(市場が)

開いても

魚がどうなるか

わかんないでしょ?」 



「そうだよ

明日は

法事が入っているから

どうしようかと

気を揉んでいたんだけど

このサイズなら

十分間に合うから

助かるよ」 


ということで

針を外してもらったら


番重(ばんじゅう)に

入れておきました


氷などが無いので

休日出勤をしている

問屋に行き

氷を貰って来たら

海水を入れ


締めて


氷入りの海水で

血抜きしてから

持ち帰って来ました 





「そういうこと

だったんだね



どっちにしても

良かったじゃん」 



「そうだよ

だから

明日は市場は

行く必要が無くなったし

法事の刺身が

用意出来たからね」



「クロダイの他のは

どうするの?」




「こういう時のために

鯵をアレしたのが

あるじゃん」



「あぁ、アレしたアジね」



アレとは

ここでは

お話ししませんが


気になる方は

ご来店した際に

お訊ね下さい


「海老で鯛を釣る

っていう

諺(ことわざ)があるけど


伊勢海老で

黒鯛をもらった

ってことだね」




卸した黒鯛は


半身のまま

キッチンペーパーに包み

冷蔵庫に

しまっておきました



そして

明くる日の今日

切り付け




〆鯵(しめあじ)

湯葉と共に

三種盛に

仕立てました



昨日の場合

早起きという

早起きではなかったものの

それでも

三文以上の得を

させてもらいました 



黒鯛をくれた

問屋の従業員は

全くの同い年で

知り合ってから

15年以上経ちます



特に、SNSで

繋がってからは

自分の店や仕事を

知ってもらえように

なったので

仕事上の話も

しやすくなりました 



先程もお話ししたように

話すことによって

お互いの距離が

近付くものです 


袖振り合うも他生の縁

と言われるように

これからも

人との縁や

繋がりを大切にすることを

忘れるわけにはいきません 






「GW最後の

娘ちゃんランチは

ねぎとろ丼じゃん

んまそう~🤤

そんじゃ、また明日🐡」

by ミニふぐちゃん 


⭐⭐コエタス⭐⭐


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ゴールデンウィーク中の休市日の仕入れは、【特別会席】用の伊勢海老


5月5日 


休市日でも

今朝は仕入れに

行って来ました

働き方改革も結構だけど

休み方改革も

セットで

考えて欲しいものです





いらっしゃいませ 


マクロビオティック

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“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

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今日も認(したた)めます



今朝は休市日でしたが

【特別会席】用の

伊勢海老を仕入れるため

沼津魚市場へ

行って来ました 


仕入れは

伊勢海老のみですので

普段とは違い

出掛ける時には

陽も昇り

既に朝 


また、ゴールデン

ウィーク中なので

道もがら空き 



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9017.jpg



そのせいなのか

道路の真ん中には

カルガモなのか

アヒルなのか

それとも

カモなのか・・・


Google先生や

Yahoo先生に訊いたところで

全く分かりませんでした


市場に着くと

ゴールデンウィーク

ということもあり


飲食店には

観光客の行列 



また、普段

市場の建物の横に

止まっているのは

トラック、バン

などが殆どなのに

普通車ばかりです



なので

今日は

完全なアウェー気分


そんな中

仕入れ先の問屋に行くと

店先には


自分用の伊勢海老が

準備されていました



店内の水槽には

伊勢海老が

うじゃうじゃ




伊勢海老を積み

【佳肴 季凛】に戻ると

熱血君がやって来ました



「おはよう、親方🐡

市場が休みなのに

たいへんだね~

お疲れ様です♬」 



「おはよう🐡

出掛けたのも

遅いから

大したことないよ」



「普段行く時と

どれくらい

時間が違うの?」 



「普段は

4時前には出るけど

今日は5時起きで

1時間以上は違うよ」



「でも、休みなのに

問屋さんは

開いてるの?」 



「前もって言っておけば

対応してくれるんだよ

こういう時の注文って

うちだけじゃないし」


「ありがたいよね~

でも、問屋さんも

休めないじゃん」


「う~ん

そうなんだけど

自分も休みの日でも

仕事をするのは

そんなに気にならないし

どうしても

休まなきゃならない時は

問屋もだけど

休みを取るよ」



「そんなら

いいけど・・・

でも、休みが

多過ぎるように思うのは

僕だけなのかなぁ」



「じゃないと思うよ

無駄に多過ぎ!

だから、仕事嫌いが

増えるんだと思うよ

これからの日本は

人口が減るし

資源もない国なんだから

働いてこそ

ナンボなんだよ」


「うんうん」



「働くっていうのは

はた(傍)を

らく(楽)にする

っていう意味が

あるんだよ」 


「ってことは

周りの人達の

役に立つってこと?」



「そうだよ

少なくとも

日本人にとっての

働くはね


それに

自分の仕事って

生業(なりわい)

と同時に


自己実現のツールでも

あるんのよ」 



「何だか

熱くなって

きたけど・・・」 



「マクロビオティック

(玄米菜食)を基本にした

身体に優しい

美味しい日本料理で

身も心も

満足してもらいたいんだよ


出来る限り

国内の漁師や

農家の人達が

生産した食材で作れば

食料自給率も

良くはなるじゃん」




「だから、親方は

料理人は

一次産業の代弁者に

ならなきゃならない

って言っているんだね」 



「それだけじゃなく

料理というか

和食文化で

日本人の食のあり方を

変える


っていうのが

自分の使命なんだよ

長くなるから

どんどん仕事を

始めるよ」




「そうだね

真由美さんも

フライヤーの掃除を

してくれているしね

これで

親方の仕事も

楽になるね」

「そうなんだけど

持って行き方が

上手くなったね~」



「えへへ・・・♬」



真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9066.jpg



「さっきから 

気になっているんだけど

仕入れて来たのは

イセエビだけじゃ

なかったの?

クロダイもあるけど・・・」 



「そうそう

もらったんだよ」


「え゛~っ

どういうこと?」 


「どうもこうも

もらったんだよ」 



「海に物を落として

困っていると

人魚が出て来て

正直に言ったら

落とし物とクロダイを

くれたとか・・・?」 




「あはは・・・

金の斧と銀の斧

じゃあるまい」


「う~ん、謎だ」



「謎の話は

明日にしてあげるよ」



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9169.jpg


「はぁ~い♬

で、今夜の

『特別会席』の献立は?

休みなのに

市場に行ったりして

お疲れだろうけど・・・」


「そうだったね

あっ、写真を

撮り忘れちゃったよ」


「え゛~っ

マジで!?」



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-8.png




この時の献立

ほぼ一緒なんだけど

西京焼が

鰆(さわら)じゃなくて

鰤(ぶり)だったんだよ」


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9156.jpg



「そうなんだぁ~

今度は

ちゃんと撮っておいてね」


「はいはい🙇」 




ということで

明日は

黒鯛を仕入れた 

経緯(いきさ)を 

お話しします



★☆★ 【コエタス】 ★☆★


当店のお取り寄せや

通販の商品などを召し上がった方々が 

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ご興味、ご関心のある方は

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普通のお弁当と年配の方向けのお弁当の違い


5月4日 


一見すると

同じような

お弁当ですが

実は

かなりの違いがあります


その違いとは・・・

 




いらっしゃいませ 


マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG8916.jpg


今日のお弁当は

こんな感じに

仕上がりました



「この2つのお弁当

内容が違うんじゃね?」

と、ふぐとらちゃん 


ビンゴイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

「BINGO!

で、どこが違うのか

分かるかな~」



◆左側のお弁当




◆右側のお弁当



「見た目の違いは

分かるけど

理由って・・・?」


「理由までは

多分無理だと思うよ」



「どうしてなの?」 



「見た目じゃ

判断出来ないもん」



「そんなに

じらさないで

教えてよ」



「マスごとに

説明するね」 



「はぁ~い♬」 


①煮物

🍱左側

 人参、椎茸、かぼちゃ

 ちくわぶ、絹さや



🍱右側

 人参、ごぼう、椎茸

 さつま揚げ、絹さや




②揚物


🍱左側

 天ぷら(あじ、さつま芋)

 しし唐の素揚げ

 

🍱右側

 鯵のしんびき揚げ

 鶏の唐揚げ

 しし唐





③口取(くちとり)


🍱左側

 鰤(ぶり)の西京焼

 つくね串

 玉子焼

 はじかみ




🍱右側

 鰤の西京焼

 海老の酒煮(さかに)

 まぐろの南蛮漬

 玉子焼

 はじかみ




④御飯

🍱左側



どちらも

筍御飯に梅干を

添えてあります

🍱右側




「どう、分かった?」


「う~ん

同じもので

はっきり違いが

分かるのは

筍ごはんの

筍の大きさみたい

だけど・・・」 




「おっ、気付いたね

あと、一歩かな」


「う~ん

・・・・・

無理無理

降参するよ」 


「左側のお弁当は

年配の方向けで

右側は

一般の方向けだよ」


「それなら

見た目じゃ

分かりづらいよね」



「年配の方のお弁当は

硬いものを

入れないように

してあるんだよ」


「だから、煮物に

ごぼうが

入っていないんだぁ

さつま揚げは

硬くなさそうだけど」



「さつま揚げは

弾力があるから

パスした」 


「そうなんだぁ~」



「南瓜は

煮崩れるから


それだけで

温めなおしたし





人参とちくわぶは

一緒なんけど



普通の方の人参を

さらに

煮上げてあるよ」 



「え゛~っ

そこまでしたの?」


「そうだよ」


「じゃ、絹さやは?」



「絹さやも

別に煮含めたよ




こういう青味(あおみ)は

色が飛ばないように

鍋ごと冷やすのが

ポイントだよ」 



「ここまで

したんだぁ

じゃ、揚物は?」




「鶏肉は硬くなるし

しんびき粉は

衣が硬いから

パスしたんだよ


天ぷらなら

衣は気にならないしね


だけど

普通は抜くことを

しないけど

念のため

骨を抜いてあるよ」 



「ちょっと

凄くね?」



「凄いってことは

ないと思うよ

前もって言って

もらえれば

出来るからね」


「そっかぁ

口取の海老も

南蛮漬も

硬い感じだから

パスしたの?」 



「そうだよ

他に代えられるものが

無さそうだったから


玉子焼は

少し大きめにして

半分に包丁したよ」



「ブリの西京焼は

特に変わらないの?」




「いやいや

少しだけ

違いがあるよ

これが

焼き上がった状態なんだけど


端の3つから

選んだよ」



「どうしてなの?」


「この3つは

腹の方で脂があるから

冷めても

硬くなりにくいのと

骨が無いところだからだよ」


「そうなんだぁ

あとは

唯一当たりに

近かった

筍ごはんだね」



「そうだね

筍と油揚げは

炊き上がりが近くなったら

釜に入れるんだけど



混ざらないようにして


炊き上げたんだよ」 


「恐れ入ったよ」


「そうかなぁ

お金をもらう以上

出来る限りのことを

するのは

当然じゃん


無理なものは

無理って伝えるけど

今日のお弁当程度なら

どうにかなるしね」 


「そっか~

頼まれ事は

試され事

って言うもんね」 



「気の利いたこと

知っているじゃん


別の機会に

他のお客さんから

同じような注文を

もらった時に

今日のブログを

見てもらえれば

説明しやすいじゃん」



「そうだよね

写真付きで

説明してあるしね」



「料理も含めてだけど

こういう説明が

出来なきゃ

プロの意味がないじゃん」 




「うんうん

今日の親方の

言うことは

それこそ

『仰る通りで

ございます』

しか言えないよ」


「それはそれは

あざ~っす!」 




その後、お弁当は

重ねてから

蓋をし



紐を掛け


お客様が

取りに見えるのを

待つばかりと

なりました 





また、今日は

祝日ということもあり

お弁当の

余り物プレートを

娘ランチに

用意することに




「余り物なのは

間違いないけど

豪華じゃね」 



「お弁当は

急に数が

増えることもあって


煮物とか焼物は

形が崩れることもあるから

どうしても

余分に仕込んだり

するようになるからね」



「そうだよね

煮物なんて

仕込みが出来ないもんね

でも、揚物は?」



「揚物の鶏とか

鯵は真空パックしたものが

冷凍してあって

すぐに解凍できるから

余分に仕込む必要が

ないんだよ」



「あぁ、だから

余り物プレートには

無いんだね」 



「そういうことだよ」


「でも、んまそう~🤤」 



お弁当に限らず

料理に関しては

前もって

ご要望を仰って

頂ければ

可能な限り

対応させて

頂きますので


お気軽に

お問い合わせ下さい 





「んまそうな鰹

そんじゃ、また明日🐡」

by 熱血君 






★☆ コエタス ★☆



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沼津港でカツオを水揚げしていた和歌山の漁師と話してみた


今朝、沼津港で

鰹を水揚げしていた漁船は

和歌山の漁船でした 


折角なので

色々と

訊いてみることに・・・


5月3日 



いらっしゃいませ 


マクロビオティック

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基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます




「おっ、カツオじゃん

大好きなんだよね

親方は?」

と、ミニふぐちゃん 




「おはよう🐡

そうだよ

ありとあらゆる

食べ物の中で

一番好きなのが

か・つ・お🤩」

と、言いました




「どんだけ~

LINEスタンプお試し!「笑門 IKKO カスタムスタンプ」 - スタンプためす

で、今日のカツオは

どこ産なの?」 



「水揚げしていたのは

沼津港で

漁場(ぎょば)は

南伊豆だよ」 


「ってことは

地物じゃん」 



「そうなんだけど

漁師は

和歌山の漁師だよ」 



「え゛~っ

そんなことあるの?」 




「あるよ

和歌山の漁船が

マグロとかを

水揚げしているのは

珍しくないし

時には

宮崎の船も来ているよ」


「そうなんだぁ~」 


「折角だから

市場で

色々と訊いてみたんだよ」 


「社会科見学みたいじゃん

親方は知りたがりだからね」 



「そうだね」



「何を訊いたか

教えてよ」 

「じゃあ

いつもみたいに

市場時間に戻るよ」



「わぁ~い♬」



時間 螺旋 ドロステ - Pixabayの無料画像 - Pixabay



今朝、沼津魚市場に行くと

鰹の水揚げを

しているところでした

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG8737.jpg





水揚げされた鰹は

運ばれ



似たようなサイズごとに

仕分けされ



秤にかけられた



売場に

並べられていきました



水揚げ直後ですので

鰹に触ると

ぬめりもベットリ


見づらいかもしれませんが

縞模様の辺りが

ザラザラしています


ザラザラしているのは

鮮度バリバリゆえのこと 



さらにさらに

秤にかける時

鰹独特の青臭いような

血の香りで

充満していました


青臭いとは言っても

鮮度が落ちた

魚の臭いではありません 

言ってみれば

ヘモグロビンのような

臭いなのです 


鰹大好きな自分にとっては

この臭いが

たまりません

うなぎ屋の近所で

たれが焦げた香りに

そそられる感覚を

想像してみてください


アレです、アレ


お分かりになりますよね?www 


そんな様子と

臭いに惹かれ

2.9キロの鰹をGET! 



嬉々としながら

帰ろうとすると

水揚げを終えた漁師が

一服しているところで


色々と訊いて

みることにしました 


「親父さんは

どこの漁師なんすか?」 


「和歌山だよ」



和歌山県の地図 | Map-It マップ・イット


「和歌山って

紀伊半島を半周する感じだけど 

どの辺ですか?」



「〇※¥◆☆

ってとこや」


関西弁なので

聞き取りづらく


訊き返して

海に放り込まれたら

困るので

あえて訊き返さず(笑) 


弧を描くような

ジェスチャーをしながら


「紀伊半島の

どの辺りです?」 


同様にジェスチャーをして

説明をしてくれ

この辺りということが

分かりました



「さっき

鰹を買わせてもらったけど

あれって、曳縄?」 


「そうや」



3月20日は「ケンケン鰹」の産地が定めた「カツオの日」 | 今日の海の日 | 船の科学館


曳縄(ひきなわ)とは

船で釣糸と釣針を

引っ張りながら

魚を釣る漁法で

ケンケン漁とも

呼ばれています


「ケンケンじゃなきゃ

ひとりじゃ

ようやれんのよ

もう年やし・・・」

「いくつなんすか?」 



「もう75過ぎや」

「それでも

一人でやれるだけ

いいじゃないですか」


「せやけど

もうえろうて

(=もう疲れて)」 


「いつ向こう(和歌山)を

出たんですか?」 



「昨日の昼過ぎに

松崎辺りで

仕事して

戸田(へだ)の仲間のとこに

泊めてもろうたんよ」 


松崎:南伊豆の地名

戸田:西伊豆の地名

   現在は沼津市 



「いつ戻るんですか?」



「この後なんやけど

焼津(やいづ)で燃料を入れて

そのままやなぁ」  


焼津:静岡県中部の地名

   沼津同様

   水産業が盛ん



その後

同じ紀伊半島の

三重からとらふぐ(天然)を

仕入れる話などをして

盛り上がりました 



「じゃ、気を付けて

帰って下さいね

また、魚を

買わせてもらうから」


「ありがとうな

お兄さんも

気ぃ付けてや」



ちなみに

和歌山の漁船が

水揚げした鰹は

入船予定表によれば

約500キロで


貴丸(たかまる)という

漁船です




「っていう

感じだったんだよ」   




「親方みたいに

漁師と直接

話をする人って

いるの?」 



「いるだろうけど

アレコレ訊く人は

いないんじゃないのかなぁ


前から言っているけど

料理人って

漁師とか農家の

代弁者じゃなきゃ

いけないんだよ」 



「うんうん

よく言っているし

このことになると

熱血料理人の本性が

モロに出るよね」 




「そりゃそうだよ

食材がなきゃ

料理は出来ないからね


だけど、今の世の中って

一次産業を

ぞんざいにし過ぎなんだよ


食の安全とか

なんちゃらとか

言うくせに

耳に手を当ている男性のイラスト(しかめっ面) | かわいいフリー素材集 いらすとや

はぁ~っていうのが

多過ぎなんだよ


しかも

選挙が近くになると

候補者が来たりするんだよ」



「何それ

ウザくね」



「ウザいよ

それこそ

間違ったふりして

魚の生臭い汁を

引っ掛けたくなるよ」 



「生臭い人間に

生臭い汁なんて

毒をもって毒を制す

ってことじゃん!」 


「上手いこと言うね」


「っていうか

【もっと美味しいお話し】だけに

美味(うま)い

でいいんじゃね」



「冴えているね~」



「じゃ、座布団じゃなくて

カツオの刺身で・・・😋」


「いいんだけど

今日は卸さないよ」 



「どういうこと?」



「明日、明後日は

市場が休みだから

水洗いしてから

氷詰めしておくよ」


「そっか

じゃ、明日まで待つかな😋」 






水洗いを終えた鰹は

腹にキッチンペーパーを詰め


水が入らないように

袋に入れたら


氷詰めにしておきました 



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG8832.jpg



「明日は

お弁当の注文が

あるんだね

そんじゃ、また🍱」

by ふぐとらちゃん




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誕生日プレゼントに、鯵(あじ)フライ


5月2日

良さげな鯵があったので

店用だけでなく

フライにしてみました 


フライにした理由とは・・・


いらっしゃいませ 


マクロビオティック

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基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます


「おはよう、親方🐡

ここんとこ

アジを仕入れて来ること

多くね?」 

と、熱血君 



「おはよう🐡

そうだね

今日はつもりは

無かったんだけど

あることが

浮かんだからね」 

と言うと


「あることって

なんなの?」 


「えへへ・・・😎」 



「出たな

お得意の不敵な笑いが・・・」 

「でも、今日は

ちゃんとした理由が

あるんだな」 


「ってことは

健全な理由?」

「まぁ、市場の様子から

話すよ」 


「はぁ~い♬」 


ということで

時計の針を戻します 

Time management. Gestisci il tuo tempo per non esserne schiavo | OTO Agency



今朝、沼津魚市場に着くと

静岡県由比(ゆい)産の

鯵(あじ)の仕分けを

しているところでした 



様子を見ていると

由比の魚屋さんに

声を掛けられました

手前の青い帽子を

かぶっているのが

魚屋さんです 


自分よりも

少し年上なので

お互いため口で

話をすることが出来ます


「季凛さん

今日、アジはどう?」


「どっちでもいいけど

いくら?」 


「◆※☆だけど」



なかなかのお値打ちでしたが

それとは別に

あることが

閃きました!

豆電球イラスト/無料イラストなら「イラストAC」



ということで

自分好みの魚を選り


秤にかけると

1,2キロでした 



「っていう

流れだったんだよ」



「で、何が

ひらめいたの?」 


「誕プレ!」


「誰の?」 


「▲$〇さん」 


▲$〇さんとは

近所の常連さんです



「あ~っ

そういうことね

前から

気になっているんだけど

親方って

常連さんの誕生日の

メモとかあるの?」 



「無いよ

頭一丁で

覚えているんだよ


まぁ、完全に日付までは

覚えていない人もいるけど

いつ頃かは

大体、覚えているよ」 



「マジで

記憶力ヤバくね?」 



「ヤバいかどうかは

分かんないけどね

あと、携帯の番号とかも

10人以上は

記憶しているよ」 



「え゛~っ

語呂とかで?」

「11桁の数字

そのまんまで」

「マジ!?」



「あと

車のナンバーも

大体覚えているよ」 


「凄すぎ

人生間違ったんじゃね」


「それは分かんないけど

ただ、集中力があれば

今とは違う人生に

なっていたとは思うよ」 


「そりゃ

そうだろうね」

「まぁ、記憶力に

関しては

そこそこ自信あるよ」


「恐れり入りました

👏👏👏」 



三枚に卸した鯵は


一部を

昨日の目鯵(めあじ)と共に

酢締めに仕込みました


目鯵とは

その名の通り

鯵の仲間で



昨日仕入れた

沼津市西浦の

定置網で

水揚げされたものです  


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG8676.jpg




三枚に卸したら

女将兼愛妻(!?)の

真由美さんに

パン粉をつけてもらいました




「真由美さん

ってことは

誕プレは

鯵フライなの?」 


「そうみたいだよ

他にも用意するようなことを

言ってたけど・・・」



「 そんなら

▲$〇さんちの夕飯で

季凛ごっこが出来んじゃね」 




「そうだね♬


こっちも

よくしてもらっているから

こういうことって

大切だよね

お互いの間で

行ったり来たりしないと

付き合いって

長続きしないから


そういう意味じゃ

有難いし

大切だよね」 




「そうだよね

親方も真由美さんも

似ているよね」


「夫婦なんて

意外と似るもんだと思うよ

特に、うちは2個1で

仕事をしているからね」 



「なるほどね~

似るってことは

記憶力も?」 



「それは、ないない

親方にはかなうわけないじゃん

だって

店電の着信を見た時点で

『何とかさんかなぁ・・・』

みたいなこと

よくあるしね」



「マジで~!?」


夕方になったら

鯵フライ


筍ごはん


生野菜で準備完了 





「袋にメモみたいのが

入っているけど・・・」 


「これは

バースデーカードで

真由美さんが

書いたんだよ」 



「誕プレが

親方で

バースデーカードが

真由美さん

ってことは

やっぱ2個1じゃん!」 



「そうなるね」 


「でも、どうして

器じゃないの?」



「これなら

使い捨てだし

変な気を使わないで

もらえるじゃん

こういう簡単なもので

OKなのも

常連さんだからね」 



「何だか

深イイ話 - - SpikyEdge

今日は色々と

深いね~」 


「1分間じゃ

収まらなかったけどね」


「あはは・・・♬」



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG8699.jpg


常連さんの夕飯だけでなく

当然のことながら

自分達の夕飯にも

鯵フライが登場



「やっと

親方の😎の答が

出たね」 



「そうだねwww」 


今日の鯵フライのように

予期せぬ仕入れをして

料理を作ることが出来るのも


自ら魚市場に

出向いているからこそです 



それ以上に

こういうお付き合いを

させてもらえる

常連さんがいることは

何事にも

代え難いもので


こういう縁を忘れることなく

日々の仕事に

臨み続けます 




「明日が連休前

最後の市場なんだね

そんじゃ、また明日🐡」 

by ミニふぐちゃん



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