2023年大晦日の仕込み
Vol.4253
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月31日)は
大晦日の仕込みの様子
についてお話しします。
大晦日ということで
焼物と揚物の持ち帰り料理の
『言祝ぎ』と
持ち帰りのふぐ料理の
『ふくはうち』をご用意しました。
「おはよう、親方🐡
無事に終わったね。
お疲れ様~♬
あとは片付けをして
おしまいでしょ?」
と、熱血君。
「おはよう🐡
お疲れさんは、まだまだ
これから仕込みを始めるよ。」
「えっ、何の仕込み?」
「とりあえず
明後日(2日)の
バスのお客さんの蒸し物と
5日のお弁当用の
鮪(まぐろ)の南蛮漬。」
「とりあえずってことは・・・?」
「時間に余裕があれば
明日の仕込みを
前倒しでやりたいんだけど・・・。」
「そんなら
おしゃべりしている余裕なんて
ないじゃん!
頑張って~♬」
そんなやり取りをしている間に
女将兼愛妻(!?)の真由美さんは
鰯つみれ錦糸蒸しにはじまり
昨日の14本の
とらふぐの皮の下処理。
とらふぐは
卸した時の水洗いだけでなく
皮の掃除もあるので
普通の魚の倍以上の
仕込みをしなくてはなりません。
一方の自分は
鮪の南蛮漬を仕込みました。
そうこうしていると
11時近くなったので
今度は、昼ごはんの準備。
普段は、二人分で済む昼ご飯ですが
冬休みということもあり
娘達の分も作らなくてはなりません。
南蛮漬のついでに
天ぷらを揚げ
うどんを茹で
用意が出来ると
「んまそう~😋
海老と牡蛎なんて
豪華過ぎんじゃね。
どうして、大晦日なのに
そばじゃなくて、うどんなの?」
と、熱血君。
「蕎麦が無かったのと
★¥◎が好きなのが
うどんだからだよ。」
※ ★¥◎ とは次女のことです
昼ごはんを食べている間に
鰯つみれ錦糸蒸しが仕上がり
「こんなんじゃ
落ち着いて
食べられないじゃん。」
「まぁ、そうだけど・・・。
それでも、座って食べられるだけ
良しとしないとね。」
「時間に追われるから
早食いになるだろうけど
二人共、よく噛んで食べてよ。」
//
はいよぉ~👍 👍 👍
\\
昼ごはんを食べ終えら
真由美さんは
フライヤーの掃除と
ふぐのひれを
貼り付けてくれました。
「陽も傾いてきたけど
まだ、仕込みはあるの?」
「今日やんなきゃならないのは
終わった感じかな・・・。」
「じゃあ、良かったね。
明日も仕込みがあるんでしょ?」
「もちろん!
仕込みもだけど
席の準備とかもあるし
今日ぐらいまでに
終われれば
いい感じかな。」
「そうなんだぁ~。」
「でも、市場が休みだから
魚の仕込みの手伝いもないし
親方も早起きの必要がないから
私も親方も
少しは楽だよ。」
「それなら
ちょっとは気楽だね。
でも、どっちが欠けても困るから
気を付けてね、二人共♬」
//
はいよぉ~👍 👍 👍
\\
とりあえず
今日の仕込みはここまでにしておき
明日の元旦も
仕込みです。
ということで
月並みの言葉では
面白味がないので
前略ならぬ全略で
締めさせてもらいます。
「👆親方らしいねぇ♬
そんじゃ
新年もよろしく~🐡」 by ミニふぐちゃん
2023.12.31|お持ち帰り(テイクアウト) お弁当 ふぐ |permalink|コメントはまだありません
2023年の止市日に、ふぐRUSH
Vol.4252
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月30日)は
止市日に仕入れたとらふぐ
についてお話しします。
2023年最後の開市日
つまり、止市日の沼津魚市場の様子です。
どこそこの売場
普段の半分以下。
◆トロール漁(底引き網漁)の売場
完全なゼロ
◆伊豆周辺の近海ものの売場
◆陸送便の売場
こちらの売場に並ぶ魚は
全国各地から送られてきます
◆地物の売場
普段の3分の1程度
こんな状況ながらも
活魚売場では
宮城県産と三重県産の
とらふぐ(天然)の
仕分けの最中でした。
というより
自分の買い番である
【47−9】の札があるように
これらは全て
自分の分です。
実は、昨日
売れ残ってしまい
担当者から
電話が👇
担当者:季凛さん
明日、とらふぐをやって(買って)
もらえないでしょうか?
自分:人助けだと思って
付き合うよ。
まぁ、良きに計らってくれれば
いいからさ。
担当者:有難うございます🙇
助かります!
助かります!
というのは
明日(12月31日)から
新年の4日まで5日間
休みになるからです。
宮城産が8本
三重産が6本
ということで
合計14本。
生簀から取り出したら
すぐに締め
血抜きのため
海水へ。
それこそ、血の海。
とらふぐに限らず
ふぐの血が有毒だと
思っている方も多いのですが
血は無毒です。
止市日ですので
今日の仕入れは
とらふぐのみでしたので
魚市場から撤収。
『佳肴 季凛』に戻ると
ふぐとらちゃんがやって来て
「おはよう、親方🐡
もしかして、もしかして・・・・。」
「おはよう、そうだよ。
そのもしかして。
ジャ~ン🐡」
「ヤァ~バっ!
宮城のが8本で
三重のが6本ってことは
ふぐRUSHじゃん!」
ふぐRUSHとは
天然のとらふぐを
卸すことです。
「おはよう🐡
まぁね、止市日に
ふぐRUSHなんて
萌え燃え・・・💖だね。」
「昨日、ボウルとか
用意してあったのは
やっぱ、そうだったんだぁ~。」
「そんなの分かって
いたでしょ?(笑)」
「まぁ~ね。」
そんなやり取りをしていると
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが
やって来て
「真由美さん、おはよう♬
こんなに来るって
知ってた?」
「おはよう♬
来るのも、沢山ってことも
知ってたけど
まぁ、こんな感じでしょ。」
「こんな感じって・・・。
ずいぶん余裕じゃん。」
「卸すのは親方だし
私は黙々と
水洗いするだけだしね。」
「寒いし、冷たいし
たいへんじゃね。」
「そうなんだけど
単純な作業って
意外と好きなんだよ。
親方は飽きっぽいから
ダメみたいだけどね。」
「そうなの、親方?」
「包丁を使う仕事なら
平気だけど
無しの仕事は
どうも駄目だね。」
「でも、苦手な部分を
真由美さんが補ってくれるなら
いいじゃん。
夫婦の鏡だね~
親方と真由美さんは・・・。」
二人して
「大人をからかわないっ!」
「こういうとこが
2個1なんだよねぇ~♬」
相手をしきれないので
おしまいにすることにし
「暮れでランチは
お休みしているけど
どんどんやらないと
終わらないから、始めるよ。」
と、言うと
「はぁ~い
頑張ってね~♬」
先ずは
14本全て
くちばし(口の先端)を切り落とし
これはがくちばしです。
「くちばしを取っちゃうと
情けないっていうか
腑抜けたような面構えだね。
ふが抜けているから
ぐじゃん!
あはは・・・。」
「・・・・・。」
「寒くて、冷たいから
固まったの、親方?」
「自分で言ってて
固まんない?」
「いやぁ、別に。
でもさぁ、こんだけあると
紛れちゃうことって
ないの?」
「あるよ。
そういう時は
二人で探しまくるけどね。」
「そうだよね。
安いもんじゃないだろうしね。」
そうこうしていると
真由美さんが参戦。
黙々と洗いをしてくれています。
全て卸し終えると
「これって何なの?」
「うぐいす。」
「えっ!
ホーホケキョって
鳴くの?」
「鳴かないよ。
ひれを動かす筋肉で
鳥みたいに見えるから
そう呼ぶんだよ。」
「そんなら
スズメでもメジロでも
いいんじゃね。」
「そうなんだけど
うぐいすって
イメージが良いからじゃないかなぁ。
そこまでは分かんないよ。」
「そっかぁ。
くちばしにウグイスなんて
とらふぐは鳥なのかねぇ~。」
その後、自分が手直しをし
洗い上げたら
拭き上げてもらい
2023年最後の
とらふぐの仕込みにして
ふぐRUSHが終わりました。
部位の落ちは無いので
心配ご無用。
一年最後の仕入れが
天然のとらふぐであっただけでなく
しかも、それが
ふぐRUSH。
さらに
とらふぐの行先未定で
頭を抱える売場担当を
助けることも出来ました。
さらにさらに
元気が良いとらふぐの命も救い
食材を粗末にしないで
済みました。
というわけで
“ふぐに魅せられし料理人”の
自分にとっては
出来過ぎたような
止市日の仕入れだったので
心置きなく
2024年を迎えられそうです。
「大晦日の明日は
持ち帰り料理だね。
そんじゃ、また🐡」 by 熱血君
ふぐ料理のハーフコースをバージョンアップさせた『特別会席』
Vol.4251
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月29日)は
ふぐ料理のハーフコース“季”を
バージョンアップさせた
『特別会席』について
お話しします。
「ねぇねぇ親方
コンロをセットしたってことは
すっぽん鍋か
ふぐちりが
出るってこと?」
と、ミニふぐちゃん。
「ふぐちりだけど・・・。」
「あっ、もしかして
今夜は伊勢海老付き🦐?」
「ピンポ~ン!」
「じゃあ
このハチビキも?」
「もう一度
ピンポ~ン!」
「今夜の予約用に
どっちも仕入れて来たってこと?」
「結果的にね。
伊勢海老は前もって
注文してあったんだけど
葉血引(はちびき)は
地物だから
その日に行かないと
分からない魚だから
出たこと勝負みたいなもんだよ。」
そんな今朝の
仕入れというか
予習は👇
①伊勢海老
鮑(あわび)、栄螺(さざえ)
伊勢海老専門の問屋の
売場で仕入れました。
この中から
希望のサイズ(250グラム前後)を選び
活かしたまま
持ち帰ります。
②葉血引
下田産のものです。
葉血引は
大きくても4キロ程度で
理想のサイズは
2~3キロくらい。
皮と身の間の脂の美味しさも
味わって欲しいので
皮目を炙ります。
3キロを超えると
皮が硬くなるので
2~3キロが
理想なのです。
「ってことで
予習はいいかな?」
「はぁ~い♬」
ということで
今日の献立です。
◆先付~さきづけ~
南京豆腐(かぼちゃの豆腐)
◆刺身①
地魚の二種盛
葉血引と肩星鰯(かたぼしいわし)
肩星鰯は
一昨日(27日)に仕入れたもので
酢で締めてあります。
◆揚物
牡蛎(かき)の天ぷら
牡蛎の揚物というと
フライが一般的ですが
天ぷらの方が
牡蛎の風味を
段違いに味わうことが出来ます。
フライよりも
食感も軽いのが
一番の長所です。
◆刺身②
ふぐ刺
福島産の天然とらふぐ
◆鍋
ふぐちり
テーブルのセットの都合で
2人前×2つのご用意です。
厨房で温めてから
お出しします。
◆焼物
伊勢海老の具足焼
◆食事
ふぐ雑炊
雑炊は一つの鍋で仕立ててあります。
ふぐちりの土鍋を下げてから
厨房で作り
茶碗と
お新香を添え
キムチは味変用です。
◆デザート
シャインマスカットのアイス
タイトルにもあるように
今夜のコースは
ふぐ料理のハーフコース“季”を
ベースにし
伊勢海老の具足焼と
牡蛎のてんぷらを追加し
二品の先付のうち、一品を
地魚の二種盛に変更したものです。
これまでにもお話ししているように
『特別会席』は
お客様とのご要望に応じて
ご用意させて頂いており
特に決まった献立はありません。
ただ、👆をクリック
または、タップしてもらえれば
カテゴリーに飛ぶので
参考にしてみて下さい。
「明日は止市だけど
この準備は、もしかして・・・!?
そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん
食遊市場で仕入れた年明けのお弁当用の野菜
Vol.4250
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月28日)は
今朝の仕入れ
についてお話しします。
今朝は
沼津魚市場に行ったものの
鮮魚の仕入れはなく
冷凍もののみでした。
明日、明後日の仕入れの確認のために
行ったようなものです。
早朝の仕入れは
魚市場だけではありません。
隣町の清水町にある
食遊市場で
野菜や他の食材を仕入れており
今朝も寄って来ました。
普段なら
駐車場も空いているのですが
暮れも押し迫っているので
6時半過ぎの時点で
駐車場には
いつも以上の車が停まっていました。
もちろん、館内は
いつも以上の人出。
写真ボケ、🙇
仕入れを終え
『佳肴 季凛』に戻ると
熱血君がやって来ました。
「おはよう、親方🐡
魚の仕入れは無し?」
「おはよう🐡
明日、明後日の仕入れの確認に
行ったようなもんだよ、今朝は。」
と、自分。
「電話とかメールとかじゃ
だめなの?」
「暮れで
行き違いを防ぐためにも
直接行った方が
早いんだよ。」
「そうなんだぁ~。
だから
食遊市場の仕入れが
メインなんだね。」
「そういうこと。」
「今日の野菜って
お弁当に使うようなものが
多いような気がするんだけど・・・。」
「鋭い!」
人参、ごぼうは
ほぼほぼ、お弁当用で
しし唐は
店用もあるので
五分五分
モロッコ隠元に至っては
100%お弁当用です。
根菜の人参、ごぼうは
日持ちするので
心配はありませんが
モロッコいんげんは
一週間先に使うので
心配ですが
初市が5日なので
仕入れておくことにしました。
もし使えないような時は
その時は、その時で
何か考えるしかありません。
食遊市場の年内の仕入れは
今日が最後ですが
魚市場の方は
明日が最後の予定です。
年明けの2日は
クラブツーリズムの
豪華バスツアーの企画があったり
その他の日は
ご予約もあるので
すべき事が、かなりあります。
ただ、早起きしての仕入れが無いのが
唯一の救いで
かなりのお気楽極楽状態。
というのも
睡眠時間が2時間以上
確保出来るだからです。
年明けも
普通に仕事をしているので
お問い合わせなどのお電話
熱烈歓迎!
SNSで繋がっている方でしたら
メッセンジャーや
ダイレクトメッセージも
同じく熱烈歓迎!
明日も早起きなので
この辺りで・・・。
「明日はお弁当の注文が
あるんだね🍱
そんじゃ、また🐡」 by ミニふぐちゃん
2023.12.28|お弁当 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
53歳の誕生日に思ふ事
Vol.4249
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月27日)で
53歳になりました。
そんなことよりも
暮れも暮れですので
すべきことがてんこ盛りで
今朝も、沼津魚市場へ。
いつものように
活魚売場へ行くと
福島県産のとらふぐが
用意されており
いつも以上に、萌え燃え・・・💖
取り出し
締めると
お祝の仕草なのか
一気に
膨らんでくれました。
とらふぐ以外には
目鯵(めあじ)と
肩星鰯(かたぼしいわし)を仕入れ
どちらも
沼津市西浦の冨久丸(ふくほうまる)が
定置網漁で水揚げしたものです。
【佳肴 季凛】に戻ると
開口一番
ふぐとらちゃんが
「誕生日おめでとう~🎉」
「ありがとうね。
どんどんやらないと
終わらないから
始めるよ。」
「メアジとカタボシイワシを
一緒にしているけど
とらふぐの血って
毒じゃないの?」
「毒じゃないよ。
そう思っている人が
結構いるけどね。」
「そういう誤った知識って
一番良くないよね。」
「一番困るし
血を流せば
無毒になるんて思っている人も
いるんだよ。」
「ヤバっ!」
「血が毒だったら
身に入っている部分だって
食べられないし
その基準もないからね。」
「そうなんだぁ~。」
①目鯵
②肩星鰯
これらは、自分一人の
仕事でした。
③とらふぐ
とらふぐだけは
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんの水洗後の
手直しあり。
「ここにも
誕プレがあるよ。」
と、指したのが
美食中の美食の
白子でした。
また、この時季は
ランチの営業をお休みさせて頂いているので
この流れで
昼ごはん。
そんな今日の昼ごはんは
目鯵と肩星鰯の
ハーフ&ハーフ丼でした。
酢飯にして
丼にしちゃうと
食べ過ぎちゃうという理由で
真由美さんは
白御飯であるだけでなく
別盛です。
「そうだよねぇ~。
よく分かるよ。」
「朝獲れの
鮮度バリバリの魚だし
リアル地魚丼だしね。」
「言われてみれば
こういうのが
地魚丼なんだよね。」
「そうだよ。
沼津じゃ
どうやっても
帆立、いくら、サーモンなんて
獲れないわけだから。」
「美味しいのかもしれないけど
輸入だったり養殖じゃあねぇ・・・。」
地元の漁師や
伊豆方面の漁師が
水揚げする魚の種類、量は
限られてしまいます。
今日のように
0,9キロ(目鯵)
0,7キロ(肩星鰯)
の量では
丼ものにしても
せいぜい2、3人分です。
ただ、自分のように
コース料理の刺身に使う分には
十分な量ですし
先日のランチでお出しした刺身は
葉血引(はちびき)と
肩星鰯は
地物でした。
本音を言えば
湯葉を使わずに
他の地魚が理想なのですが
先程お話ししたように
限度があります。
朝獲れの鮮度バリバリの魚は
漁港が併設されている
沼津魚市場の
最大の魅力と言っても
過言ではありません。
それらを仕入れるために
足繁く通うのは
もちろんのこと
漁師と親しくなることで
リアルの現場の様子を
知ることが出来ます。
料理の道に転がり
3分の1世紀が経ちましたが
知らないことは
まだ沢山あります。
そのためには
妥協することなく
これまで以上に
真摯に仕事に向き合うことを感じた
誕生日だったのでした。
「誕プレ@志村家女三羽烏 は
仕入れに行く時のジャンパーだって🎉
そんじゃ、また明日🐡」 by 熱血君
6年連続で、オリジナルの注連縄(しめなわ)飾り by フラワーサロン Sweet
Vol.4248
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月26日)は
新年を迎えるべく
注連縄(しめなわ)飾り
についてお話しします。
今日の夕方
新しい歳神様を迎えるべく
注連縄飾りを届けてもらいました。
作って下さったのは
村松広美さんです。
届けるとすぐに
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに
色々と説明をしてくれ
昨日の時点で
写真が送られている自分にとっては
復習状態です。
早速飾ると
村松さんが
位置の確認をし
写真撮影。
「いいじゃん!
でもさぁ、ちゅうれんなわって
変わった読み方だよね。」
と、ふぐとらちゃん。
「あはは・・・。
しめなわって
読むんだよ。」
「えっ!?
どうやっても読めないけど・・・。」
「でも、しめなわなの。
まぁ、日本語には
変わった読み方をするものもあるからね。
伊(い)と達(たち)で
だてだったり
小(こ)と豆(まめ)で
あずきだったり
数えきれないくらい
あるんじゃないのかなぁ。」
「そうだよねぇ~。
一つ勉強になったよ。
で、この注連縄
少し変わった形だけど・・・。」
「でしょ。
じゃあ、ここでクエスチョン。
来年は何年(なにどし)?」
「辰年🐉!」
「ピンポ~ン♬
これ、辰っていうか
龍の頭に見えない?」
「見える見える!」
「辰年だから
龍神が昇天する様子なんだよ。」
「昇竜かぁ。
勢いよく、天に昇るなんて
めでたい、めでたい🐉
今まで以上に
勢いがついたら
親方みたいなタイプは
手が付けられないじゃん。」
「自分なんて
まだまだ燻(くすぶ)っているし
埴猪口(へなちょこ)もいいとこだよ。」
「ずいぶん
大人しい口ぶりだけど
どうかしたの?」
「謙遜って言葉も
そろそろ覚えないと・・・。(笑)
そうなるよう目標的な
意味合いもあるしね。」
「ありゃ。(笑)
でもさぁ
今日は漢字のテストみたいに
難しい漢字が多いようだけど・・・。」
「冬休み明けの
試験対策のつもりだよ。
冬休みの課題は
終わったの?」
「あ~っ、いやぁ・・・。
薮蛇になっちゃったよ。」
「蛇=巳じゃないよ
来年は竜=辰だからね。」
「親方、上手い!」
最後になりましたが
村松さんに
注連縄飾りを作ってもらうのは
今回で6年連続です。
過去5年のものを
御覧頂きながら
今日はこれにて
お暇させて頂きます。
「鯵の開き
んまそう~😋
そんじゃ、また明日🐡」
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は、
御覧下さい。
娘達のクリスマス用のローストチキン
Vol.4247
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月25日)は
クリスマス用のローストチキン
についてお話しします。
「MERRY ふぐRISTMAS🎄
このローストチキンって
僕たちに焼いてくれたんだぁ
ありがとう、親方♬」
と、ミニふぐちゃん。
「え゛っ!?
●☆¥の分だよ。
それに、クリスマスは
出掛けるって言ってたじゃん。」
「そのつもりだったんだけど
予定が変わって・・・。
言っておくんだったよ。
あぁ、残念😢」
「まぁ、そんなことより
メリふぐ🐡」
●☆¥ とは
次女のことです。
「でも、2個あるけど・・・。」
「お友達とクリスマスパーティーを
やるっていうから
作ってあげたんだよ。」
「ふぅ~ん。
あれ、お姉ちゃんの分は無いの?」
「社会人だから
どうしようかと思ったけど
ついでに夕飯用に
作ってあげたんだよ。」
「いいじゃん、いいじゃん!
でも、こういうのって
買うもんだと思っていたけど
作れるものなんだね。」
「そりゃ、作れるさ。
うちはスチコンがあるから
そんなに大変じゃないんだよ。」
「へぇ~。」
このブログを読み終えると
「よ~く分かったんだけど
本業の料理よりも
こういう料理を作る時の方が
楽しんでいるような気が
するんだけど・・・。」
と、言ってきました。
「まぁ、否定は出来ないなぁ。
本業=商売用の料理って
原価はもちろん
お客さんの評価も
気にしなくちゃならないから
気楽じゃないよ。
でも、おかずとか賄いは
作りたいものや
食べたいものを作るから
間違いなく
楽しいに決まっているじゃん。」
「やっぱり~♬」
「それもあるけど
新しい料理のヒントとかにもなるし
試しで作るものは
最終的には
お客さんに出せるかどうか
っていうチャレンジみたいなものだから
前向きに作るようになれるのも
楽しい理由かもしれないなぁ。」
「そうは言っても
新しいものって
簡単には浮かばないんでしょ?」
「そりゃ、浮かばないよ。
自分みたいなオーナーシェフは
売上、原価、利益の強敵と
戦うようなもんだからねぇ~。」
「そっか~。
それらを考えると
怖気(おじけ)づかない?」
「そりゃ、怖気付くよ。
特に、市場に行って
知らない魚を見たりしていると
やったるぜ~
っていう風にはなるね。
まぁ、市場には
そのモチベーションも
仕入れに行っているような
そうでないような・・・。」
「出た、熱血料理人の本性!」
「あはは・・・。」
そんなやり取りをしていると
次女が出掛ける時間となり
蓋をして
渡したのでした。
御覧のように
化粧箱ではなく
ギフト用のお菓子の化粧箱です。
そんな今日は
持ち帰り料理をご用意する
12月31日を除き
最後の定休日でした。
ホームグランドの沼津魚市場に
行っては来たものの
仕入れて来たのは
出汁(だし)を取るための
かつお節、そうだ節、さば節のみ。
残り一週間となった2024年も
まだまだお付き合いのほど
宜しくお願いします。
「定休日だから
持ち込みで発送しに
行くんだね。
そんじゃ、また🐡」
さばふぐで、MERRY ふぐRISTMAS!
Vol.4246
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月24日)は
年明けのお弁当用の揚物の
さばふぐについて
お話しします。
「MERRY ふぐRISTMAS🎄
ふぐツリーも
明日までだと思うと
何だか、つまんないねぇ。
親方が一番
さみしいんじゃね?」
と、ふぐとらちゃん
「メリふぐ🐡
確かにねぇ~
こればっかりは
しょうがないね。」
こんなやり取りで
今日も始まりました。
「さばふぐを仕入れて来たなら
さみしいなんてこと
ないんじゃね、親方。」
「まぁね。
天然のとらふぐには
敵わないけどね・・・。」
「この間のさばふぐも
大きさが揃っていたけど
今日も揃っているってことは
好みのを選んできたの?」
「もちろん!」
今朝、沼津魚市場に着くと
桜海老(さくらえび)で有名な
静岡県由比の魚屋さんが
荷物の仕分けをしようとするところでした。
懇意にしている魚屋さん
ということもあり
邪魔にならぬよう
好みのサイズを選(よ)り
秤にかけてもらいました。
今更ですが
自分好みの魚はもちろん
サイズを選り好みするため
早く来ているようなものですので
多少の早起きは
ま~ったく問題ありませんし
自分好みのものが
仕入れられないことの方が
問題なのです。
ちなみに、あのコンテナの中の魚は👇
①駕篭担鯛(かごかきだい)
②糸引鯵(いとひきあじ)
③鱸(すずき)
下処理を終えたさばふぐは
唐揚げ用の大きさに
包丁したら
中骨に針金を通し
残っている血を
取り除きます。
「揚げるんでしょ。
ここまでの下拵えって
必要なの?」
「必要だから
やるじゃん。」
「出た、得意のぶっきら棒トーク!」
「血が残っていると
雑味が出るし
特に、このさばふぐはお弁当用だから
やらないわけにはいかないよ。」
「そうなんだぁ~。」
完全に下処理を終えたら
お弁当の分と
残りに分けて
真空パックし、冷凍庫へ。
「お年賀用の『西京漬』なんだって。
そんじゃ、また🐡」 by ミニふぐちゃん
『西京漬』用の魚で仕込んだ100パック超のおまけアイテムのフレーク
Vol.4245
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月23日)は
100パック超の
おまけアイテムのフレーク
についてお話しします。
「おはよう、親方🐡
このフレークみたいなのは・・・?」
と、熱血君が訊いてきました。
「フレークの素で
『西京漬』に仕込んだ
銀鱈(ぎんだら)、サーモン、鰤(ぶり)とか
刺身用の魚の
中骨を焼いてから
ほぐし身にして
冷凍しておいたものだよ。」
「かなり沢山あるけど
何本分なの?」
「秋頃から貯め込んだから
『西京漬』用の魚だけでも
100本とか・・・!?」
「マジでヤバっ!
で、どうするの?」
「蒸してから
味付けして
ちゃんとしたフレークにするんだよ。」
「ちゃんとってことは
売り物なの?」
「いや、おまけアイテム。」
「おまけってことは
お客さんにあげるの?」
「そうだよ。
今から仕込むんだけど
まぁ、御覧(ごろう)じろ。」
袋から出したら
バットに入れ
スチコンに入れ
蒸します。
スチコンとは
スチームコンベクション・オーブンのことで
蒸し料理、焼き料理が可能な
多機能の加熱調理機器のことです。
蒸すこと20分👇
出て来た水分や脂を捨てたら
塩
ガーリックパウダー
ホワイトペッパー
濃口醬油で
味を調えます。
これを繰り返すこと数回
よく混ぜ合わせたら
真空パック。
「で、何パック出来たの?」
「115パック。」
「100越えなんて
ヤバ過ぎ!」
「1パックに
90グラムくらい入っているから
ほぼほぼ10キロってとこだね。」
「わざわざ量っているなら
さっきの話じゃないけど
商品化すれば
いいんじゃね?」
「差し上げたお客さん達に
商品化するように
何度も言われたことあるよ。」
「へぇ~。」
「中には
『ホームページを探してみても
無かったんだけど
買えます?』って
言われたことも
何度かあったよ。」
「それなら
商品化するしかないじゃん!」
「商品化するのも
大事なんだけど
店に来てくれたお客さんに
差し上げて
さらに喜んでもらう方が
ずっといいじゃん!」
「せっかく食事に
来ててくれたんだもん
そういう考え方も大事だよね~。」
「あとは『西京漬』とかを
サブスク的に買ってくれるお客さんにも
差し上げているよ。」
「へぇ~。」
「そんな訳だから
商品化なんてことは
ぜ~んぜっん
考えたこともないよ。
それにさぁ
お帰になる時に差し上げる時の反応で
会話が弾むこともあるからねぇ。」
「あぁ、そこで
親方の伝家の宝刀の
切り替えしが
炸裂するんだね。
もしかして、これとか・・・👆」
「この時は
フレークじゃないけどね・・・。」
「いいじゃん👏👏👏
じゃ、僕が友達と行った時も
何かあるのかなぁ~。」
「どうかなぁ・・・!?(笑)」
「えっ~!?」
「彼女予備軍なら
確実だよ。」
「あ゛ぁ~っ・・・。」
おまけアイテムのフレークを
召し上がってみたい方は
お気軽にお申し付け下さい。
ただ、数に限りがございますので
無い時は
あしからず。
「今日は
サタデーナイトフィーバー@ふぐ料理
だってたね。
そんじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん
沼津魚市場の3種類の帽子
Vol.4244
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月22日)は
沼津魚市場の帽子について
お話しします。
「ねぇ、親方
穴が開いているけど
どういう帽子なの?」
と、ふぐとらちゃんが訊いてきました。
「この帽子は
魚市場でかぶる帽子で
この札を付けて
かぶる帽子だよ。」
「へぇ~。
その辺で
買えるものなの?」
「いやいや
魚市場の事務所で
買うんだよ。」
「ってことは
沼津の魚市場が
製造販売しているの?」
「いやぁ、それはないけど
ネットで調べても
売ってなかったんだよ。」
「検索のキーワードが
間違っていたとか・・・。」
「間違うも何も
魚市場 帽子 穴開き
みたいな言葉で
検索したんだけど
かすりもしなかったんだよ。」
「へぇ~。」
「ちなみに、市場には
3種類の帽子があるんだよ。」
「どういうこと?」
「まぁ、今説明するよ。」
①赤い帽子
魚市場の職員で
ユニフォームも赤
②ピンクのライン入りの帽子
魚市場で競りをする権利がある
いわゆる問屋
③無地の青い帽子
自分のように
買出人(かいだしにん)
魚市場構内で
購入することが可能ですが
競りをする権利は無し
「ってことで
分かった?」
「何となく。だから
『仲買人と作戦を立てて
競りに臨む』なんてことを
ブログに書いていたんだね。
やっと、その理屈が
分かったよ。」
「じゃあ、これからは
話が分かりやすくなるかもね。」
「うん、そうだね♬」
さらに言うと
47というのが
自分の窓口になっている問屋の番号で
9というのが
その枝番になります。
この番号が
魚市場でのハンドルネームのようなもので
この番号で
全てのやり取りが可能です。
今回のお話しは
沼津魚市場に限った話で
他の魚市場では
通用しません。
また、符牒(ふちょう)というか
暗号めいた使い方をする言葉もあり
長い間使われているものの中には
その語源が不明なものも
沢山あります。
そういった点でも
魚市場は
興味が湧く場所かもしれません。
「お昼ごはんの
銀鱈の切落としの西京焼が
んまそうだったなぁ~😋
そんじゃ、また明日🐡」