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2023年の止市日に、ふぐRUSH

Vol.4252 

いらっしゃいませ 


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(12月30日)は

止市日に仕入れたとらふぐ

についてお話しします。 



2023年最後の開市日

つまり、止市日の沼津魚市場の様子です。


どこそこの売場

普段の半分以下。


◆トロール漁(底引き網漁)の売場

完全なゼロ



◆伊豆周辺の近海ものの売場



◆陸送便の売場

こちらの売場に並ぶ魚は

全国各地から送られてきます



◆地物の売場

普段の3分の1程度



こんな状況ながらも

活魚売場では


宮城県産と三重県産の

とらふぐ(天然)の

仕分けの最中でした。


というより

自分の買い番である

【47−9】の札があるように

これらは全て

自分の分です。


実は、昨日

売れ残ってしまい

担当者から

電話が👇


担当者:季凛さん

明日、とらふぐをやって(買って)

もらえないでしょうか?


自分:人助けだと思って

付き合うよ。

まぁ、良きに計らってくれれば

いいからさ。


担当者:有難うございます🙇

助かります! 


助かります!

というのは

明日(12月31日)から

新年の4日まで5日間

休みになるからです。 


宮城産が8本



三重産が6本


ということで

合計14本。


生簀から取り出したら


すぐに締め

血抜きのため

海水へ。



それこそ、血の海。


とらふぐに限らず

ふぐの血が有毒だと

思っている方も多いのですが

血は無毒です。 


止市日ですので

今日の仕入れは

とらふぐのみでしたので

魚市場から撤収。 


『佳肴 季凛』に戻ると



ふぐとらちゃんがやって来て


「おはよう、親方🐡

もしかして、もしかして・・・・。」


「おはよう、そうだよ。

そのもしかして。

ジャ~ン🐡」




「ヤァ~バっ!

宮城のが8本で


三重のが6本ってことは

ふぐRUSHじゃん!」 


ふぐRUSHとは

天然のとらふぐを

卸すことです。 


「おはよう🐡

まぁね、止市日に

ふぐRUSHなんて

萌え燃え・・・💖だね。」 

「昨日、ボウルとか

用意してあったのは

やっぱ、そうだったんだぁ~。」 

「そんなの分かって

いたでしょ?(笑)」



「まぁ~ね。」


そんなやり取りをしていると

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが

やって来て


「真由美さん、おはよう♬

こんなに来るって

知ってた?」 



「おはよう♬

来るのも、沢山ってことも

知ってたけど

まぁ、こんな感じでしょ。」 



「こんな感じって・・・。

ずいぶん余裕じゃん。」



「卸すのは親方だし

私は黙々と

水洗いするだけだしね。」




「寒いし、冷たいし

たいへんじゃね。」



「そうなんだけど

単純な作業って

意外と好きなんだよ。

親方は飽きっぽいから

ダメみたいだけどね。」

「そうなの、親方?」


「包丁を使う仕事なら

平気だけど

無しの仕事は

どうも駄目だね。」 



「でも、苦手な部分を

真由美さんが補ってくれるなら

いいじゃん。

夫婦の鏡だね~

親方と真由美さんは・・・。」


二人して

「大人をからかわないっ!」


「こういうとこが

2個1なんだよねぇ~♬」


相手をしきれないので

おしまいにすることにし


「暮れでランチは

お休みしているけど

どんどんやらないと

終わらないから、始めるよ。」

と、言うと

 


「はぁ~い

頑張ってね~♬」



先ずは

14本全て

くちばし(口の先端)を切り落とし


これはがくちばしです。 



「くちばしを取っちゃうと

情けないっていうか

腑抜けたような面構えだね。

ふが抜けているから

じゃん!

あはは・・・。」


「・・・・・。」




「寒くて、冷たいから

固まったの、親方?」


「自分で言ってて

固まんない?」


「いやぁ、別に。

でもさぁ、こんだけあると

紛れちゃうことって

ないの?」


「あるよ。

そういう時は

二人で探しまくるけどね。」


「そうだよね。

安いもんじゃないだろうしね。」


そうこうしていると

 

真由美さんが参戦。


黙々と洗いをしてくれています。 



全て卸し終えると


「これって何なの?」


「うぐいす。」




「えっ!

最高の うぐいす イラスト 簡単

ホーホケキョって

鳴くの?」



「鳴かないよ。

ひれを動かす筋肉で

鳥みたいに見えるから

そう呼ぶんだよ。」

「そんなら

スズメでもメジロでも

いいんじゃね。」



「そうなんだけど

うぐいすって

イメージが良いからじゃないかなぁ。

そこまでは分かんないよ。」 


「そっかぁ。

くちばしにウグイスなんて

とらふぐは鳥なのかねぇ~。」



その後、自分が手直しをし

洗い上げたら



拭き上げてもらい

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6325.jpg


2023年最後の

とらふぐの仕込みにして

ふぐRUSHが終わりました。


部位の落ちは無いので

心配ご無用。 


一年最後の仕入れが

天然のとらふぐであっただけでなく

しかも、それが

ふぐRUSH。


さらに

とらふぐの行先未定で

頭を抱える売場担当を

助けることも出来ました。


さらにさらに

元気が良いとらふぐの命も救い

食材を粗末にしないで

済みました。 


というわけで

“ふぐに魅せられし料理人”の

自分にとっては

出来過ぎたような

止市日の仕入れだったので

心置きなく

2024年を迎えられそうです。



「大晦日の明日は

持ち帰り料理だね。

そんじゃ、また🐡」 by 熱血君

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