“昼特”こと、昼間の【特別会席】の食事は、土鍋炊きの松茸御飯
今日の“昼特”の献立は
贅沢ランチというより
贅沢昼ごはん
のような流れでした
そんな献立が
今日のお話しです
2024年7月26日
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
「おはよう、親方🐡
ハモとアワビを
仕入れて来た
ってことは
【特別会席】の
予約があるの?」
と、ミニふぐちゃんが
訊いてきました
「そうなんだけど
今日の【特別会席】は
“昼特”だよ」
「ってことは
贅沢ランチってこと?」
「そうだよ」
「わぁ~お
どんな献立なんだろう?」
「いつもと違う
献立だから
普通のランチのお客さんは
昨日までの
予約にさせてもらったよ」
「そこまでする
ってことは
期待大だね
気になるから
ちょっとだけでも
教えてよ」
「食事、要は
御飯ものが
土鍋炊きの松茸御飯だから
予約のみの
ランチタイムに
させてもらったんだよ」
「土鍋で
松茸ごはんなんて
もしかして
初めてじゃね?」
「そうだよ
いつもとは違うから
今から緊張しているよ」
「親方、頑張ってね」
「はいよ~!」
普通のランチの料理が
終わったら
水槽から
鱧(はも)を取り出し
締めてから
神経を抜き
水洗いしたのち
卸したら
骨切りをし
ご来店前の
準備(その1)をクリア
また、何よりも
緊張したのが
松茸御飯を
炊き始めるタイミングでした
贅沢ランチとは言っても
昼ご飯ですので
途中でお出ししなくては
ならないからです
ご来店と同時
火を点けたら
準備(その2)をクリアし
“昼特”が始まりました
◆先付(さきづけ)
もろこし豆腐
◆揚物
鱧と鮑(あわび)の
天ぷら
奥が鮑で
手前が鱧ですが
鮑は
肝醤油で
召し上がって頂きました
肝醤油は
蒸した鮑の肝を
裏漉してから
醤油などで
味を調えたものです
◆刺身(その1)
ふぐ刺
ふぐは、静岡県遠州灘産の
天然のとらふぐです
◆小鍋
鱧しゃぶ
小鍋は
熱々の出汁を張り
お出しします
出汁は
こんがり焼いた鱧のあらを
長時間、煮立たせることなく
取ったものに
薄味で調えたものです
◆刺身(その2)
鱧の落とし(湯引き)
ご来店されてから
湯引きしたものです
前もって
落としに仕立てないのは
冷蔵庫にしまっておくと
皮のゼラチン質が
固まってしまうだけでなく
パサパサとした
食感になり
美味しくないからです
◆焼物
銀鱈(ぎんだら)の西京焼
◆食事
松茸御飯
炊き上がった状態を
御覧頂いたら
いったん下げ
混ぜ合わせます
取り分けて
頂くように
茶碗とお新香を
お出ししました
端に写っている茶碗は
当店オリジナルのもので
ふぐのイラストは
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんが
描いたものです
◆蒸し物
鱧しんじょう蒸し
◆デザート
マスクメロンのアイス
先程お話ししたように
“昼特”にして
贅沢ランチとは言っても
昼ごはんなので
デザートを出し終えるまでは
1時間ちょっとでした
「この短時間で
こんな贅沢な
料理が続くなら
もう少しゆっくりでも
いいんじゃね」
「確かに
そうかもしれないけど
それよりも
この短時間で
こういう料理が続くと
かなり神経を使ったよ」
「見ていて
かなり緊張していたもん
お疲れ様~♬」
お客様のご相談の上で
献立を決めさせて
頂いております
夏ど真ん中ですが
今日の松茸のように
秋の食材も
チラホラしてきました
もうしばらくすると
千葉、茨城では
伊勢海老漁が
解禁になります
7月も終わっていませんが
食材は
秋の気配を
感じつつあります
「三色丼の特盛ってことは
親方達のお昼も
“昼特”だね・・・🤤
そんじゃ、また明日🐡」
by ふぐとらちゃん
ということで
三色丼は
胡椒鯛(こしょうだい)
目鯛(めだい)
水魳(みずかます)
でした
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
【特別会席】用の活かしの鱧(はも)&伊勢海老
6月13日
Vol.4418
【特別会席】の仕入れは
普段と違うことが
多いので
仕入れの楽しみが
倍増というより
2乗になります
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
沼津魚市場から
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました
「おはよう、親方🐡
ブクブク付き
ってことは
活魚を仕入れたの?」
「おはよう🐡
そうだよ
ジャ~ン!」
「おっ、ハモだ!
こっちは
伊勢海老じゃん!
超豪華~!」
「今夜の【特別会席】に
使うんだよ」
「そんなら
超豪華だよね~」
鱧は
山口県産で
これらの中から
選び
伊勢海老は
伊豆下田産で
これらの中から
選んだものです
鱧は
水槽に入れ
伊勢海老の方は
そのままにしておきました
というのも
伊勢海老は
海水の変化に
敏感で
場合によっては
死んでしまうからです
夕方になったら
水槽の鱧を
取り出しました
興奮させると
噛み付かれますので
注意しなくてはなりません
頭を布巾で
隠し
暴れないように
頭の付根を
掴みます
この部分には
心臓があるからです
締めたら
神経を抜き
血抜きのため
海水の中へ
ヌメリを取り
はらわたを抜き
水洗いを終えたら
卸しました
が、しかし
打身(うちみ)が
ありました
残念ながら
鱧料理のマストアイテムの
落とし(湯引き)には
不向きです
なので
この部分は
使うことが出来ません
卸した後は
鱧の仕込みで
欠かせない
骨切りです
骨切りを終えたら
落とし用に
包丁しておきました
打身の身があるのは
クオリティ
チェック用です www
鱧の次は
伊勢海老を
焼物用に
準備しました
「おぉ~
活きている
活きてる!」
「活きたものと
死んだものでは
美味しさが違うからね」
「そうなんだぁ
それなら
無理してでも
市場に行くしかないよね」
「そうだよ
美味しいものを作るには
妥協は出来ないんだけど
仕入れも特別だから
モチベーションも
上げ上げなんだよね」
「これで
全部の準備が
出来たの?」
「そうだよ
お客さんが来るのを
待つのみ」
「この期に及んで
訊くのは悪いんだけど
いつもの
【特別会席】とは
違うような
気がするけど・・・」
「鋭い!
刺身も焼物も
2種類の豪華版だよ」
「わぁ~
楽しみだなぁ
親方、FIGHT!」
「はいよ~」
ということで
今夜の【特別会席】の
献立です
◆先付(さきづけ)
もろこし豆腐
◆刺身(その1)
鱧の落とし
付け醤油は
梅肉醤油です
活かしの鱧で
仕立てているので
見た目も
ふんわりとしています
締めてから
時間が経った鱧でも
仕立てることが出来ますが
見た目だけでなく
味も違うので
時間ギリギリまで
締めるのを
待たなくては
ならないのです
◆揚物
とらふぐの唐揚げ
静岡県由比産の
天然もので
骨ごと
ぶつ切りにしてあるので
食べ応え十分です
◆小鍋
国産牛のしゃぶしゃぶ
小鍋に熱々の出汁を
はってから
お出しします
薬味は
ぽん酢と
紅葉卸しです
◆刺身(その2)
ふぐ刺
唐揚げ同様
天然ものですが
こちらは
福島県産です
◆焼物(その2)
伊勢海老の
具足焼(ぐそくやき)
具足とは
武士が身に着ける
甲冑のことで
それに似ているので
このように呼んでいます
味付は
仕上がりに
日本酒と濃口醤油を
同割にしたものを
掛けまわしただけの
至って
シンプルなものです
◆蒸し物
鱧しんじょう蒸し
◆焼物(その2)
銀鱈(ぎんだら)の
西京焼
◆食事
ひじき御飯
同時に
味噌汁と
お新香も
お出ししました
すっぽん鍋や
ふぐちり等のように
大鍋の料理を
お出しする時の
食事は
雑炊です
通常の会席料理でも
食事は
西京焼と共に
ごはん物を
お出ししています
◆デザート
桃のアイス
以上が
今夜の献立でした
これまでに
お話ししているように
【特別会席】は
お客様のご要望
ご予算などを
伺った上で
献立を立てております
ですので
献立は
その時次第にして
自分への“お任せ料理”と
いうことも
珍しくありません
お客様のお好み
または
自分へのお任せ
どちらでも
お気軽に
お問い合わせ下さい
「梅じゃん
アイスにするのかなぁ
そんじゃ、また🐡」
by 熱血君
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
休市日の仕入れは、【特別会席】 用の鱧(はも)、鮑(あわび)、伊勢海老(いせえび)
5月25日
Vol.4399
料理のためなら
仕入れに
手を抜くことは
出来ません
ということで
休市日ですが
今朝は市場へ
行って来ました
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
「おはよう、親方🐡
土曜日だけど
市場やってたの?」
と、ふぐとらちゃん
「おはよう🐡
休みだけど
前注文しておいて
取りに行って来たんだよ」
と、返しました
「そういう問屋さんが
いてくれると
助かるよね」
「そうだよ
個人の問屋さんは
かなり融通が利くし
何でもかんでも
大手重視じゃ
困るんだよ」
「働き改革って
なんなのかねぇ」
「無意味な
ただの理想論!
まぁ、現場のことを
あと1ミリでも
考えて欲しいよね」
「いやいや
『考えなさい!』が
正しいんじゃね」
「そうだけど
今日は
随分強いこと
言うね」
「誰かに
影響されたんじゃね!?(笑)」
「・・・・・」
休市日だったこともあり
沼津魚市場に着いたのは
6時前でしたので
夜も明け
完全な朝でした
休市日ですので
どこそこ
ガラ~ン
中に入り
向かったのは
活魚売場です
生簀には
山口県産の鱧(はも)が
2本入っており
ひと安心
【47-9】というのは
自分の買い番です
ブクブクをセットした
発泡スチロールに入れ
鱧の仕入れが終わり
活魚売場を出たら
こちらの問屋へ
店先には
自分の荷物が
既に用意されており
中を確認したら
鮑(あわび)を
鱧(はも)の
スチロールに移しました
伊勢海老は
このままで
鱧と一緒にしないのは
喧嘩して
共倒れさせないためです
ちなみに
鮑は韓国産で
伊勢海老は伊豆・下田産です
「こんな様子だと
かなり緩~い感じの
仕入れだったんだね」
「まぁ~ね
ただ、鮑以外の
下準備は
夕方になってからだから
流れとしては
結構バタバタに
なっちゃうんだよね」
「そうなんだぁ」
「しかも
今日は
すっぽんのコース用に
卸さなくちゃならないから
かなりハードだよ」
「そうなんだぁ
頑張ってね、親方」
「はいよ~」
ランチの営業が終わったら
すっぽんの仕込みです
すっぽんを卸す時は
仰向けにして
出て来た首を掴み
間髪入れずに
締めます
今日は
すっぽんは脇役なので
特に
お話しはしません
夕方になったら
鱧を卸すことにしました
頭の付根を掴むと
鱧の動きが
止まります
というのも
この部分に
心臓があるからです
締めたら
血抜きのため
海水へ
その時
神経を抜くため
脊髄に
針金を刺します
神経を抜くと
卸す時に
動ないからです
はらわたを抜き
ぬめりを取ったら
水洗いをしました
卸したら
鱧の下拵えで
欠かせない骨切を
しなくてはなりません
骨切包丁を出すと
ふぐとらちゃんが
やって来て
/ /
チャララ~
チャラチャッチャチャ
チャララ~
ラララララ~
\ \
と、必殺仕事人の
口ずさみ始めました
「どうでもいいけど
こんなの
よく知っているじゃん!」
「昭和歌謡とか
昭和なんちゃら
なんていうのが
よく出て来るから
覚えちゃったんだよ」
「そういうことね
何歳かと
思ったよ~」
「昭和世代の親方とは
別の時代ですので・・・(笑)」
骨切を終えたら
鱧料理の
マストアイテムの
落とし(湯引き)用に
包丁し
この後は
伊勢海老を
焼物用に
準備しておきました
「今更だけど
ハモあり
アワビあり
伊勢エビあり
ってことは
今夜の予約は
【特別会席】・・・?」
「もちろん!
どっかに書いて
なかった?」
「無いよ
バタバタしていたから
それどころじゃ
ないんじゃね」
「そうかもね
車が停まったから
鱧を落としにするから
離れていてよ」
「はぁ~い♬」
ということで
今夜の献立です
◆先付(さきづけ)
もろこし豆腐
◆揚物①
鮑の天ぷら
鮑の天ぷらに添えるのは
肝醤油です
鮑の天ぷら自体が
美味しいのは
言うまでもありませんが
肝醤油で召し上がると
その美味しさは
2倍ではなく
2乗となり
まさに
King of 天ぷらです
◆刺身
鱧(はも)の落とし
鱧の落としに添えるのは
梅肉醤油で
鱧には欠かせません
また
今シーズン初入荷が
一昨日ですので
ザ・走りです
◆小鍋
国産牛のしゃぶしゃぶ
具材は
玉ねぎ、人参
えのき、くずきり
豆腐で
熱々の出汁を
はってから
お出しします
◆食事
桜海老と新生姜の
炊込御飯
炊き上がったら
このまま
お出しした後
下げてから
ねぎ油を
少し入れ
混ぜ合わせたら
茶碗
お新香と共に
お出しします
普段なら
食事は
最後にお出しするのですが
お酒を飲まれない方も
いらっしゃるので
途中でお出ししました
◆留椀(とめわん)
蜆(しじみ)の味噌汁
◆焼物
伊勢海老の
具足焼(ぐそくやき)
具足とは
武士の
甲冑(かっちゅう)のことで
それに見た立てているので
このように
呼びます
◆揚物②
岩牡蛎(いわがき)の
天ぷら
小ぶりながら
濃厚な味わいは
天然ゆえの
美味しさです
◆蒸し物
鱧しんじょう蒸し
◆デザート
シャインマスカットか
桃のアイスの二択
「 今夜の献立は
西京焼も入っていないし
土鍋の炊込御飯だったり
いつもと
雰囲気が違うよね~」
「そうだね
常連さんだから
色々と工夫が
出来るんだよね」
「ってことは
通わないとダメ
ってことなの?」
「そうじゃないよ
ブログとか
SNSでもいいんだけど
載っていた料理を
言ってもらえれば
用意が出来るからね
そういうことを
言ってもらっても
困んないように
アンテナを高く
張っておかなきゃ
ならないんだよ」
「そういう料理が
今日はあったの?」
「桜海老と新生姜
の土鍋御飯だよ」
「親方が直接
市場に行っているから
出来るようなもんじゃん」
「そうだね」
料理に限らず
ご要望、ご予算など
可能な限り
対応させて
頂いておりますので
お気軽に
お問い合わせ下さい
「桜海老と新生姜の
土鍋御飯
んまそ~だったね🤤
明日は
作り方を
話してくれるんだって
そんじゃ、また🐡」
by ミニふぐちゃん
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
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ご興味、ご関心のある方は
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ゴールデンウィーク中の休市日の仕入れは、【特別会席】用の伊勢海老
5月5日
Vol.4379
休市日でも
今朝は仕入れに
行って来ました
働き方改革も結構だけど
休み方改革も
セットで
考えて欲しいものです
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝は休市日でしたが
【特別会席】用の
伊勢海老を仕入れるため
沼津魚市場へ
行って来ました
仕入れは
伊勢海老のみですので
普段とは違い
出掛ける時には
陽も昇り
既に朝
また、ゴールデン
ウィーク中なので
道もがら空き
そのせいなのか
道路の真ん中には
カルガモなのか
アヒルなのか
それとも
カモなのか・・・
Google先生や
Yahoo先生に訊いたところで
全く分かりませんでした
市場に着くと
ゴールデンウィーク
ということもあり
飲食店には
観光客の行列
また、普段
市場の建物の横に
止まっているのは
トラック、バン
などが殆どなのに
普通車ばかりです
なので
今日は
完全なアウェー気分
そんな中
仕入れ先の問屋に行くと
店先には
自分用の伊勢海老が
準備されていました
店内の水槽には
伊勢海老が
うじゃうじゃ
伊勢海老を積み
【佳肴 季凛】に戻ると
熱血君がやって来ました
「おはよう、親方🐡
市場が休みなのに
たいへんだね~
お疲れ様です♬」
「おはよう🐡
出掛けたのも
遅いから
大したことないよ」
「普段行く時と
どれくらい
時間が違うの?」
「普段は
4時前には出るけど
今日は5時起きで
1時間以上は違うよ」
「でも、休みなのに
問屋さんは
開いてるの?」
「前もって言っておけば
対応してくれるんだよ
こういう時の注文って
うちだけじゃないし」
「ありがたいよね~
でも、問屋さんも
休めないじゃん」
「う~ん
そうなんだけど
自分も休みの日でも
仕事をするのは
そんなに気にならないし
どうしても
休まなきゃならない時は
問屋もだけど
休みを取るよ」
「そんなら
いいけど・・・
でも、休みが
多過ぎるように思うのは
僕だけなのかなぁ」
「じゃないと思うよ
無駄に多過ぎ!
だから、仕事嫌いが
増えるんだと思うよ
これからの日本は
人口が減るし
資源もない国なんだから
働いてこそ
ナンボなんだよ」
「うんうん」
「働くっていうのは
はた(傍)を
らく(楽)にする
っていう意味が
あるんだよ」
「ってことは
周りの人達の
役に立つってこと?」
「そうだよ
少なくとも
日本人にとっての
働くはね
それに
自分の仕事って
生業(なりわい)
と同時に
自己実現のツールでも
あるんのよ」
「何だか
熱くなって
きたけど・・・」
「マクロビオティック
(玄米菜食)を基本にした
身体に優しい
美味しい日本料理で
身も心も
満足してもらいたいんだよ
出来る限り
国内の漁師や
農家の人達が
生産した食材で作れば
食料自給率も
良くはなるじゃん」
「だから、親方は
料理人は
一次産業の代弁者に
ならなきゃならない
って言っているんだね」
「それだけじゃなく
料理というか
和食文化で
日本人の食のあり方を
変える
っていうのが
自分の使命なんだよ
長くなるから
どんどん仕事を
始めるよ」
「そうだね
真由美さんも
フライヤーの掃除を
してくれているしね
これで
親方の仕事も
楽になるね」
「そうなんだけど
持って行き方が
上手くなったね~」
「えへへ・・・♬」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです
「さっきから
気になっているんだけど
仕入れて来たのは
イセエビだけじゃ
なかったの?
クロダイもあるけど・・・」
「そうそう
もらったんだよ」
「え゛~っ
どういうこと?」
「どうもこうも
もらったんだよ」
「海に物を落として
困っていると
人魚が出て来て
正直に言ったら
落とし物とクロダイを
くれたとか・・・?」
「あはは・・・
金の斧と銀の斧
じゃあるまい」
「う~ん、謎だ」
「謎の話は
明日にしてあげるよ」
「はぁ~い♬
で、今夜の
『特別会席』の献立は?
休みなのに
市場に行ったりして
お疲れだろうけど・・・」
「そうだったね
あっ、写真を
撮り忘れちゃったよ」
「え゛~っ
マジで!?」
「この時の献立と
ほぼ一緒なんだけど
西京焼が
鰆(さわら)じゃなくて
鰤(ぶり)だったんだよ」
「そうなんだぁ~
今度は
ちゃんと撮っておいてね」
「はいはい🙇」
ということで
明日は
黒鯛を仕入れた
経緯(いきさ)を
お話しします
★☆★ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを召し上がった方々が
投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
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天ぷらと刺身メインの『特別会席』用の魚介類
4月30日 (Vol. 4,374)
今夜の料理は
天ぷらと刺身メインの
コース料理でしたので
仕入れも
普段とは違いました
当然、仕込みもです
コースの内容は
明日にして
今日は仕入れと
仕込みの様子を
お話しします
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
「おはよう、親方🐡
今日の仕入れって
いつもと感じが
違うような
気がするんだけど・・・」
と、ミニふぐちゃん
「おはよう🐡
よく気付いたね」
と、言うと
「えへへ・・・♬」
「何故だと思う?」
「えっ!?
そこまでは・・・・・」
「今夜の予約は
天ぷらと刺身を
中心にした
コースだからだよ」
「カウンターでは
これまでにも
用意してるけど
個室って
初めてじゃね?」
「そうだよ
だから、仕入れも
普段と違うわけ」
「いいなぁ~♬」
ということで
今朝の仕入れです
全て、沼津魚市場で
仕入れて来ました
◆蛍烏賊(ほたるいか)
富山湾産
◆鮑(あわび)
韓国産
養殖は小さいものが
あるので
使い勝手が良いのです
というのも
天然は
小さいものは
獲ることが出来ないからです
選んだのは
80グラム程度の
鮑でした
鮑は殻から外したら
身はそのままにしておき
肝は
蒸してから
裏漉し
醤油、日本酒
みりん、赤酒などで
味を調えて
おきました
◆岩牡蛎(いわがき)
宮崎産
鮑同様
小さめのサイズを
選びました
◆黒鯛(くろだい)
静岡県沼津産
つまり地物です
薄造りにするため
活〆にしてきました
◆鯵(あじ)
鯵も黒鯛同様
地物です
地元の旋網船(まきあみせん)が
水揚げしたものでした
朝獲れですので
死後硬直もしていません
刺身用なので
あえて大きめのものを
仕入れ
活きてはいないものの
血抜きをするため
えらを切っておきました
いくらか
血が出たように
この血が
残っているかどうかで
味に差が出るのです
小さいものなら
無視することは出来ますが
せっかくの朝獲れですので
手をかけないわけには
いきません
刺身用なので
三枚に卸したら
小骨を抜かなくては
なりません
皮を引かないのは
色が飛んでしまうからです
夕方になって
皮を引いた鯵を見ると
「どうして
皮がきれいなの?」
「包丁で押さえながら
皮を引くからだよ」
「そうなんだぁ~」
「もう少し
背(黒い部分)を
押さえておけば
皮の色が
残っていたんだけどね💦」
「これぐらいは
いいんじゃね」
主だった下拵えは
今お話ししたような
感じでした
「そろそろ
予約の時間だね
想像はつくんだけど
どんな感じの料理なのか
気になるよ」
「今夜みたいな
コースは初めてだからね」
ということで
料理の内容については
明日お話しします
⭐⭐コエタス⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
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ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
『特別会席』の焼物は、伊勢海老の具足焼&鰆(さわら)の西京焼
4月25日(Vol. 4,369)
今日のお話しは
2種類の焼物を
お出しした
昨日の【特別会席】の
献立についてです
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
「んまそう🤤
今日の【特別会席】に
出すんでしょ?」
と、ミニふぐちゃん
「そうだよ
『料理は
親方に任せるけど
全て個別の料理が
望ましい』
って言われたから
国産牛の
しゃぶしゃぶの
小鍋仕立てにしたんだよ」
「一人前ずつの料理なら
お客さんも
気楽だしね
で、今日の献立は?」
「慌てないの
今から話すから」
「はぁ~い♬」
ということで
とりあえず
順を追って
お話ししていきます
◆先付(さきづけ)
鯵のなめろう
◆揚物
とらふぐの唐揚げ
こしあぶらの天ぷら
こしあぶら(濾油)は
山菜の女王と呼ばれています
◆刺身
ふぐ刺
ふぐは遠州灘産の
天然のとらふぐです
◆焼物①
伊勢海老の具足焼
◆小鍋
国産牛のしゃぶしゃぶ
愛知県産のサーロインです
◆蒸し物
蟹しんじょう錦糸蒸し
◆焼物②
鰆(さわら)の西京焼
◆食事
筍ごはん
◆香の物
浅漬・糠漬
◆留椀(とめわん)
蜆(しじみ)の赤出汁
◆デザート
シャインマスカットのアイス
昨日のように
【特別会席】に限らず
夜の会席料理では
食事と共に
西京焼をお出しするように
しています
というのも
食事つまり
御飯には
おかずが不可欠だからです
おかずと言えば
刺身、揚物、焼物の
三択で
伊勢海老の具足焼も
焼物には
違いないのですが
それ自体が
旨味が強いので
おかずには
不向きと言わざるを得ません
当店の場合
西京焼が看板なので
西京焼なのです
献立の内容によっては
必ずしも
食事と西京焼が
セットではありません
召し上がるお客様の
ご要望次第で
如何様(いかよう)にも
ご用意させて
頂いておりますので
お気軽に
お申し付け下さい
【特別会席】は
お客様とのご相談の上で
献立を決めさせて
頂いているので
お決まりはありません
なので
👆の画像をクリックして
頂ければ
カテゴリーに飛びますので
ご参考にしてみて下さい
「昨日のアジは
〆鯵(しめあじ)に
したんだね
そんじゃ、また明日🐡」
by 熱血君
★☆★ 【コエタス】 ☆★☆
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通販の商品などを召し上がった方々が
投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
東伊豆産の朝獲れの鯵(あじ)で作ったなめろう
鮮度の良さが
料理の味を
大きく左右するものです
そのために
自ら沼津魚市場に
仕入れに行っています
そんな今朝仕入れたのが
伊勢海老と鯵でした
4月24日(Vol. 4,368)
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました
「おはよう、親方
イセエビと
アジを仕入れて
来たんだね」
「おはよう🐡
そうだよ
どっちも
今夜の『特別会席』に
使うんだよ」
と、自分
「イセエビを
『特別会席』で
出しているのは
よく見るけど
アジって
あんまり見ないよね」
「酢締めにして
会席料理の刺身とか
お弁当の揚物に
使うことが
殆どだからね」
「で、どんな料理にするの?」
「なめろうだよ」
「なめろうって?」
「簡単に言うと
味噌入りの
たたきのことだよ」
「そんなら
たたきもも
いいんじゃね?」
「まぁね
元々は房総(千葉)の
漁師が
獲れたての魚を
船上で料理したものなんだよ
船の上って
波で揺れて
醤油を使うと
こぼれちゃうから
薬味を入れて
味噌で味付けするように
なったのが
始まりなんだって」
「面白い工夫の
仕方だね
なめろうって
変わった呼び方だけど・・・」
「皿を舐め回したくなるくらいに
美味しいから
なめろうって
言われるように
なったんだって」
「へぇ~
これも面白いね
じゃあ、このアジは
千葉産なの?」
「いや、東伊豆の定置網で
今朝、沼津に入荷していた
朝獲れの鯵だよ」
「ってことは
鮮度バリバリじゃん!」
「そうだよ
でも、この時間だから
死後硬直しちゃっているけど」
「じゃあ、市場に
あった時は
どうだったの?」
「漁師が持って来たのが
5時頃で
その中から
こんだけ
選ったんだけど
まだクニャ~
ってしていたし
触ると
生ぬるかったよ」
「わぁ~
こんなにも
違うんだね」
「こういう鯵を
使っちゃうと
他のを使えない
ってことはないけど
つい比べちゃうね」
「やっぱりね~
早起きした甲斐が
あるでしょ?」
「そうだよ
こういう魚を仕入れる
感動と快感を
魚市場ハイ
って呼んでいるよ」
「ちょっと
ヤバくね?」
「いやぁ 🥴
ぜ~んぜん🥴 」
「・・・・・
こりゃ、完全に
逝っちゃっているわ」
鯵の下処理は
👇の通りです
① 鱗(うろこ)を取る
② ぜいごを取る
ぜいごとは
尾の付根にある
硬い鱗状の部分です
③ 反対の身も
①と②を行う
その後
水洗いを終えたら
三枚に卸します
皮を引き
小さめに包丁したら
みじん切にした
長ねぎを合わせます
最後に味噌を加え
混ぜたら
大葉を敷いた器に
盛付け
天に紅たでをあしらえば
鯵のなめろうが
出来上がり
とりあえず
冷蔵庫へ
冷蔵庫にしまったのは
先程もお話ししたように
今夜の『特別会席』の
先付でお出しするためです
「あとは
お客さんが来るのを
待つだけだね」
「そうだね
言い忘れたけど
なめろうは
作ってから
早めに食べないと
生臭みが出ちゃうから
それがポイントだよ」
「それだから
予約時間のギリギリに
作ったんだね
で、今夜の献立は?」
「明日、話すよ」
「はぁ~い♬」
最後が
焼物用の伊勢海老の
準備です
活きたものなので
焼き上がった時の
プリプリ感が
たまりません
活きた伊勢海老を
水洗いし
半分に割ったら
背わたを取り
バットに乗せておきました
ということで
続きは、また明日
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【特別会席】の下見に行くも、緩めの定休日の朝
沼津魚市場から
戻って来た朝は
定休日らしく
緩めでした
そんな朝の様子は・・・
4月22日(Vol. 4,366)
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
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美味しい日本料理”
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熱血料理人の
志村弘信が
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「おはよう、親方🐡
箱入りってことは
今日の筍ご飯も
常連さんに届けるの?」
と、熱血君
「おはよう🐡
そうだよ」
と、返しました
今日の筍ご飯も
と熱血君が言っているように
先週も炊き
常連さんに差し上げ
「でも、今日は
炊き始めたのが
この前よりも
遅くね?」
「遅いよ
市場に行って来たからね」
「定休日なのに?」
「明日は
市場が休みだからだよ」
「で、何を仕入れて来たの?」
「蜆だけ」
「え゛っ、しじみのみ!?
冷凍ものも無いの?」
「蜆も無くても
良かったんだけど
明後日の※【特別会席】の
献立を考えるのに
行ったんだよ」
※【特別会席】
お客様とのご相談の上で
献立を決めさせて
頂いているので
いわゆる
お決まりはありません
そんな献立についてはこちらを👇
「それなら
電話で聞けば
いいんじゃね?」
「そうなんだけど
自分の目で
確かめないと
納得がいかないからね」
「そっかぁ~
親方は
そういうとこあるもんね
で、何を見て来たの?」
「伊勢海老(いせえび)と
岩牡蠣(いわがき)だよ
岩牡蠣は
貝類の売場だから
そこで
蜆を仕入れたんだよ」
「そうなんだぁ
で、伊勢えびも
岩がきも
良さそうなの?」
「良いは良いんだけど
岩牡蛎は
献立に入れるかどうか
未定だよ」
「じゃあ
どうするの?」
「どうって
明後日行ってみて
決めるよ」
「お客さんの
希望は訊いている
んでしょ?」
「もちろん
ただ、『任せるから』
って言われたから
明後日、決めるんだよ」
「そうなんだぁ
何が出るのか
楽しみだよ」
「まぁまぁ
御覧(ごろう)じろ
ってことで
今日は
これで、お仕舞ね」
「お疲れ様~♬
じゃ、筍ご飯を持って
真由美さんと
デートに行くんだね
行ってらっしゃ~い👋」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです
最後に
ホール席
カウンター周り
バックヤードの
トイレ掃除をし
定休日の朝が
終わったのでした
「娘ちゃん弁当は
肉巻おにぎりじゃん
んまそう🤤
そんじゃ、また明日🐡」
by ミニふぐちゃん
★☆★ 【コエタス】 ★☆★
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ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
2024.4.22|特別会席 賄(まかな)い 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
カウンターで、野菜の天ぷらメインの会席料理
カウンターで
ご用意するコースに
天ぷらのコースがあります
普段ご用意していないので
コース内容も
その時次第です
そんなコースって・・・
4月7日(Vol. 4,351)
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
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熱血料理人の
志村弘信が
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「今夜のカウンターの予約は
どんなコースを出すの」
と、ミニふぐちゃん
「今夜の予約は
常連さんなんだけど
『これまでにない
感じの料理で・・・♬』
って言われたから
天ぷらをメインにした
コースだよ」
「いいじゃん、いいじゃん
天ぷらは
どんなのを用意するの?」
「天種は野菜のみで
全部で6種類だよ
揚げた時に
ビフォアフター的に
話すよ」
「はぁ~い♬」
ご来店され
乾杯をされたら
コースの始まりです
◆先付(さきづけ)
グリンピース豆腐
天にあしらってあるのは
枸杞(くこ)の実です
今夜のように
天ぷらメインの会席料理は
天ぷらと同時の
色んな料理をお出しする
コースにしています
なので、先付の次からが
天ぷらです
天ぷらの前に
大根おろしを添えた器と
天つゆ
粗塩(あらじお)を
ご用意しました
◆天ぷら①
新玉ねぎ
◆天ぷら②
ヤングコーン
◆刺身
真ふぐ(薄造りと炙り)
味変のために
真ふぐの白子も
添えてあり
ぽん酢と共に
召し上がって頂きます
◆蒸し物
蟹しんじょう錦糸蒸し
◆天ぷら③
蓮根
◆刺身替り
ローストビーフ
国産牛のもも肉で
掛かっているのは
◆天ぷら④
甘長唐辛子
唐辛子ですが
甘とあるように
辛くはありません
◆天ぷら⑤
アスパラ
◆天ぷら⑥
マッシュルーム
◆焼物
銀鱈の西京焼
◆食事
ひじき御飯
◆香の物(つけもの)
◆留椀(とめわん)
蜆(しじみ)の赤出汁
◆デザート
シャインマスカット
のアイス
「って感じだったよ」
「こういう献立って
どうやって決めるの?
普通には無い
みたいだし・・・」
「【特別会席】みたいに
お客さんとの相談だよ」
「へぇ~
料理の希望や予算を
言えばいいの?」
「そうだよ
ただ、わがままを
言わせてもらえば
うちの店で何度か
食事をして
もらいたいんだよね
今日みたいに
カウンターに席を
用意する時は
特にね」
「どうしてなの?」
「そのお客さんの好みが
分かるし
何度か話していると
こっちも
色々と提案しやすいからね」
「そうだよね
じゃあ、僕達なら
色々と話せるから
いいんじゃね?」
「もちろん!
それでしたら
ご予約とご希望の
お料理は
どんな感じが
よろしいですか?」
「え゛っ
早速のセールストーク?」
「左様でございます
お日にちなど
お決まりになりましたら
お早目にご連絡
お願い致します m(__)m」
「はぁ~い♬」
カウンターで
天ぷらをご用意する場合
他のご予約を
制限することもあるので
お早目のご予約を
お願いしております
詳細については
お手数ですが
直接お問い合わせ下さい
「今日は
お弁当の注文が
あったんだね
そんじゃ、また🐡」
by 熱血君
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2024.4.7|特別会席 天ぷら会席 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
カウンターでの【特別会席】は、刺身と天ぷらメイン
Vol.4329
いらっしゃいませ
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“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です
今日(3月16日)は
天ぷらと刺身メインの
コース料理についてお話しします
「親方、これって
もしかして
今日のお昼とか・・・?」
と、熱血君
「そうだよ
今夜のカウンターの天ぷらの
クオリティチェックだけど
どうして?」
と言うと
「どうもこうも
ズルくね?」
と、予想通りのリアクション
「自分はいいんだけど
真由美さんも味見しないと
お客さんとの会話が
スムーズにいかないじゃん」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです
「確かに
そうだけど
やっぱ、んまそ~🤤」
クオリティチェックが済んだら
というより
堪能したら
御席の準備をし
休憩を取ることにしました
「ひとまず
お疲れ様~♬」
休憩後
「これが
今夜の天ぷらになるんだ~」
と、熱血君がやって来ました
「そうだよ
全部で9種類」
「多くね?」
「多いような気がするだろけど
お客さんのペースを見ながら
揚げていくから
意外と食べれちゃうんだよ」
「そういうもんなんだ~」
「これだけじゃないし
刺身をつまみながら
食べてもらうからね」
「昨日、そう言ってたもんね」
昨日とありますが
その後、刺身が出来たら
お客様のご来店を
待つばかりとなりました
「こういう時って
ふぐ刺もあるけど
今夜はないよね?」
「うちの看板だから
用意するんだけど
『今夜はパス』 by 常連さん
にしたんだよ」
「へぇ~」
「さらにさらに
『普段、あんまり出さないような
魚があると嬉しい』
のリクエスト付き」
「そうなんだぁ~
常連さんが来る前に
説明してよ」
「かしこまりました!」
①眼仁奈(めじな 静岡県沼津産)
沼津では
クシロと呼ばれています
②酢蛸(すだこ)
普段とは趣を変えるため
お出ししました
③鰖(たかべ 沼津産)
脂が乗っているだけでなく
皮も硬めなので
炙ることで
鰖の美味しさが増します
④湯葉
箸休め的に・・・
⑤ひがんふぐ(南伊豆産)
1本が300グラム程度の
小さなふぐですので
身皮(みかわ)を炙り
やや厚めに引き
所謂(いわゆる)ふぐ刺には無い
味わいを楽しむことが出来ます
⑥黒鯛(くろだい 沼津産)
⑦蛸(たこ 愛知産)
⑧真鰯(まいわし 鳥取県産)
酢で締めてあります
準備が整い
お客さんが見えたら
コースの始まり始まり~
◆先付(さきづけ)
芹(せり)のお浸し
◆蒸し物
蟹真丈(かにしんじょう)錦糸蒸し
生クリームが入っているので
ふんわりとした食感です
◆刺身の八種盛
◆天ぷら
器に天紙を敷き
大根おろしを添えたら
粗塩(あらじお)
天つゆをお出ししたら
天ぷらのスタートです
実は
天つゆをお出しする前に
熱血君が
こんなことを訊いてきました👇
「ちょっと待って~
塩と天つゆって
どっちがオススメなの?」
「そりゃ、好みだけど
自分は天つゆ一択」
「どうしてなの?」
「先ず、出汁と調味料を合わせることで
天つゆ自体が
料理になるからだよ
出汁っていう素材を
料理に変えるのが
調味料だから
天つゆ一択」
「ほぉ~」
「出汁は、その店ごとに
違いがあるからね
「このブログにも
書いてある通りだね」
「そうだよ
あと、天つゆにくぐらせると
油が落ちるから
食べやすいしね
そのものを味わうのなら
何もつけないで
そのままが一番だよ」
「そっかぁ
そういう食べ方が
いいんだね」
「少なくとも
自分はそうやって
食べるね」
「なるほど~」
「じゃあ、揚げ始めるよ」
「ほぉ~い♬」
①牡蛎
牡蛎の揚物と言えば
牡蛎フライですが
天ぷらの方が
牡蛎特有の香りと旨味を味わます
もっと言うと
牡蛎フライ好きの方に召し上がって頂き
牡蛎の揚物=天ぷら
に鞍替えして欲しい
限りでなりません
②マッシュルーム
露地ものの
原木椎茸(げんぼくしいたけ)が
収穫出来ない
この時季でも
時季の椎茸と
遜色ありません
ちなみに
原木の椎茸の時季は
3月半ば~5月
10月下旬~11月
の年2回です
③蓮根
個人的に
野菜類の中で
一番好きな天種(てんたね)です
④鮑(あわび)
鮑の天ぷらは
塩でも天つゆでもなく
肝醤油一択
肝を蒸してから
裏漉し
醤油などで
味を調えてあります
King of 鮑料理と
自分は呼んでおり
今回は韓国産の養殖でしたが
国産の天然の大きいものは
悶絶級の美味しさです
⑤新玉ねぎ
ジューシーな美味しさが
たまりません
⑥稚鮎(ちあゆ)
春の天種の代表格で
ほろ苦さが
一興です
⑦空豆(そらまめ)
さやから外したら
薄皮も取り除いています
空豆に限らず
豆類には
天ぷらにして美味しいものが多く
露地ものの
スナップえんどうの美味しさは
何とも言えません
家庭菜園でも
作られている方も多く
もうじきすると
収穫出来るので
是非やって欲しい食べ方です
⑧鰖(たかべ)
70グラム程度ですが
骨が硬いので
血合い骨を抜いてあります
刺身の時にもお話ししたように
脂があるので
揚げることで
フワフワ感が増します
⑨アスパラガス
かなり太目の佐賀県産ですが
4月の終わりから
5月の半ばくらいまでの間に出回る
途中
⑤新玉ねぎと
⑥稚鮎の間にお出ししたのが
鰤(ぶり)の西京焼でした
看板の西京焼ですが
今日の献立では
脇役に甘んじた次第です
普段のコースなら
食事(ごはんもの)で締めるのですが
当初からのご要望で
ありません
ただ、〆として
浅蜊(あさり)の味噌汁をお出ししました
そして、最後が
シャンマスカットのアイスです
ご予約を頂いた時
この時季なので
山菜類を考えたのですが
あいにく、露地物が無かったので
使いませんでした
栽培ものは
1月ぐらいでも
入荷していますが
天然ものの風味
食感を考えると
パスせざるを得ません
季節を味わうこそが
日本料理の醍醐味ですので
そのためには
妥協は不要です
今日のように
天ぷらのコースは
カウンターのみでのご用意となっております
また、献立も
【特別会席】同様
お客様のご予算
ご要望次第です
天ぷらは
特別な仕込みは少ないものの
その代わりに
仕入れに注力しなくてはなりません
また、カウンターでの
マンツーマンでの
お仕度になります
そのため
お早目のご予約を
お願いしております
詳細については
お気軽にお問い合わせ下さい
「今日仕込んだ【西京漬】の銀鱈には
ちょっと焦ったよ
そんじゃ、また明日🐡」
by ふぐとらちゃん