レア魚・右巻(ミギマキ)を、沼津魚市場の生簀にキープ
台風6号が接近していたものの
沼津魚市場は
予想に反して
そこそこの入荷があり
そんな今朝仕入れた魚は
あるレア魚でした
2026年6月3日
Vol.4905

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「ねぇ、親方🐡
右巻(ミギマキ)GET!
ってあるけど
この魚は
ミギマキって言うの?」
と、ふぐゑびすさんが
訊いてきました

「そうだよ
標準和名っていうか
正式名称なんだよ」
と、自分
「魚市場の様子を
ブログとか、SNSに
アップしているのを見ると
札には
魚の名前と目方が
買いてあるけど
〇 ?
って、どういうことなの」
「魚は
単価×目方で
売り買いするものだけど
〇は
目方じゃなく
一匹いくらで売ることだよ
他所の市場のことは
分かんないけどね
?は
魚の名前不詳
ってことだよ」
「そういうことかぁ
親方は
この魚が
ミギマキなのは
知っていたの?」
「知っていたよ
たま~に、並ぶからね
ただ、活魚(かつぎょ)で見たのは
お初かもね」
「ってことは
レア魚じゃね?」
「そうなるね
AIに訊いたら
『普通には泳いでいるけど
市場流通としては
100%超激レアの
誰もまともに扱わない珍魚』
なんだって」
「ヤバっ
で、持って来たの?」
「いや、台風の影響で
今週の魚の入荷が

あやふやだから

自分用の生簀に

キープして来たんだよ 」
/ /
ちょ~っと待った!
\ \
「どうしたの?
そんなにデカい声で・・・」
「ミギマキみたいな魚が
いるんじゃね?」
「あぁ、あれは
鷹羽鯛(タカノハダイ)で
右巻の近縁種だよ

時々、使うんだけど
泳がしておいても
落ちる(タヒぬ)ことが
殆どないから
キープしておくんだよ」
「そうなんだぁ
生簀にハモも泳いでいたけど
同じ理由で
キープしてあるの?」
「そうそう
そろそろ締めて
持って来ようと
思っているんだけどね」
「ふぅ~ん」

台風が接近していることもあり
対策していましたが

思ったより

地元や伊豆半島の
魚の水揚げがあったのですが

送りと呼ばれ
全国各地から届く魚は
豊洲などの中央市場が
休みなだけでなく

台風の影響で
半分以下でした
明日は明日の風が吹く
とは言え
台風の風ゆえ
水揚げ、入荷は
期待出来ませんが
その時は
キープしてある魚で
凌ぐことにします

「この色は
ミギマキの色を
モチーフにしていたんだね💡
そんじゃ、また明日」
by 熱血君
保護サバフグ&貰い物のごちゃ混ぜセット
2026年6月2日
Vol.4904

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます
今日のお話しは
昨日の続編ですので

ということで
昨日、沼津魚市場から戻ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方🐡
休みなのに
いい感じに仕入れて来たね?」
「そうなんだけど

仕入れたのは
青鯵(アオアジ)と

サバフグだよ」
青アジは、沼津のローカルネームで
標準和名(正式名)は
丸鯵(マルアジ)と
呼ばれています
「え゛っ
じゃ、他のは?」
「他のは
きえいさんから
もらった魚で

姫鯛(ヒメダイ)

胡麻鯖(ゴマサバ)

赤斑魚(アカイサキ)

黄鯛(キダイ)
黄鯛は
蓮子鯛(レンコダイ)とも
呼ばれているよ」
きえいさんとは
沼津の居酒屋さんです
「きえいさんは
この魚をどうしたの?」
「釣り好きのお客さんから
もらったんだって
だから、貰い物の貰い物
ってことだね」
「へぇ~」
今朝は、元々
青鯵みたいな
小物だけで
終わらせるつもりでした

魚市場に着くと
地元の旋網船(まきあみせん)
毘沙門丸(びしゃもんまる)が
仕分け中で

その中から
死後硬直前のものを選り
計量後

氷入りの海水で
一気に冷やし込んだので
ほぼほぼ活〆状態
ということに、なります

毘沙門丸の魚が
売場に並び
競りが始まったのですが

4,8キロのサバフグが
買い手がつかず
売場担当者から
声を掛けられ
仕入れることにしました
言ってみれば
保護さばふぐ
ということになります
死後硬直しているものも
いましたが
鮮度バリバリゆえ

頭の付根に
包丁を入れ
血抜きをして
持ち帰って来ました

普段なら
ぐる剥きをした後の水洗いは
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんがしてくれるのですが
定休日ですので
今日は、完全ワンオペです

貰い物のごちゃ混ぜセット
青鯵、サバフグ全て
水洗いを終えたら

拭き上げ

サバフグ以外の頭も

焼いてから
出汁を取るため
水洗いをしておきました

\ \ 休日出勤、お疲れ様~♬ / /
そして、明くる日の今日

サバフグを唐揚げ用に
包丁したら

中骨に金串を刺すと

血が出て来たら
拭き取り
ほぼ完全な血抜き完了

「ここまで
徹底的な仕込みをするなんて
親方、凄過ぎ」
「揚げるとは言っても
血が残っていれば
雑味になるからね
美味しさのためには
どんな手抜きも
するわけにはいかないんだよ」
「そうだよね~
唐揚げって言えばさぁ
ランチメニューのオプションで
ふぐの唐揚げを
出すんだよね?」
「そうそう

これが
未公開だけど
ホームページのスクショで

ほぼ同じだけど
こっちは
製作中の店内用のお品書き」
「1個から
注文出来るのも
いいよね」
「うちのランチメニューは
コース仕立てで
ひととおりの料理が出るけど
揚物が入ることで
完全な会席料理になるからね」
「完全な贅沢ランチじゃん」
「そうだね
富士だけじゃなく
地方の日本料理店で
ランチをやってる店は
レアだし
ある程度の入りやすさを
店側が用意しないと
日本料理そのものが
絶滅危惧種になっちゃうからね」
「そうだよねぇ~
和食っていうと
海鮮丼、天ぷら定食、うなぎ
とかのイメージが強くて
入りやすさはあるけど
日本料理ってなると
敷居が高くて
どうもって
なる人が多いもんね」
「魚菜食文化の日本料理が
廃(すた)れれば
それを支えてくれる漁師も
困るからね
だから、ブログでも
漁師の代弁者って
言ってるんだよ」
「分かってはいたけど
100%繋がってるね」
「言ってみれば
日本料理の完全方程式
by 佳肴季凛
ってことだね」
「超ヤバっ!

口を動かしながらも
手を動かすのは
さすが、親方!」

ということで
唐揚げ用のさばふぐは
真空パックしたのち
マイナス25度で
冷凍しておきました

「今日のお昼は
あじの開きだったんだぁ
んまそぉ🤤」
by ふぐゑびすさん
冷凍しておきました
定休日の沼津魚市場にて、軽トラ市的珍百景
明日は、沼津魚市場が
休みなので
定休日でしたが
沼津魚市場に
仕入れに行って来ました
そんな沼津魚市場で見た
珍百景とは・・・
2026年6月1日
Vol.4903

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
軽トラ市的並び
って、投稿しているけど
どういうこと?」
と、ミニふぐちゃん

「おはよう🐡
あぁ、これね」
と、返しました
「軽トラ市でもいいけど
軽トラのファイブカードでも
いいんじゃね?」
「そうだね
市場じゃ
軽トラとかトラックが
普通なんだけど
5台も横並びになるのは
意外と珍しいんだよ

そうしたら
沼津の居酒屋のきえいさんが
『こんなに並ぶのって
ありそうで、ないんだよね?』
って言うから
写真を撮ったんだよ」
「笑える~
きえいさん」

この5台の中で
自分の軽トラが
こちらです👇

荷台に乗っているのが

きえいさんから
貰った魚で
きえいさんも
常連さんから
貰ったのことでした
定休日なので
仕込みを避けたかったのですが
市場へ来た以上
魚の仕込みをするのは
想定内とは言え
避けられないのは
間違いありません
貰い物がきっかけとなり

こんな感じの仕入れに
なりました

「それでも
こんだけに抑えたのは
ある意味、凄くね?」
「まぁね
これらのお陰で
明日のブログねたも
見つかって
良かったよ」
「魚だけじゃなく
ブログねたも
仕入れたなんて
笑えるね」
「今日は、この辺にして
続きっていうか
明日は
今日の魚のことを話すね」
「 わぁ~い♬」
珍魚度レベル最高位の眼鏡魚(メガネウオ)の薄造り
ホームグランドの沼津魚市場は
漁港が併設されているので
様々な珍魚、レア魚を
目にすることが出来ます
そんな魚を仕入れ
料理に仕立てました
2026年5月31日
Vol.4902

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「ねぇ、親方
今夜の会席料理の刺身は
何の薄造りなの?」
と、ふぐのぽり君が
訊いてきました

「何だと思う?」
と、逆に訊くと
「これまでにも
使ったことがある魚なの?」
と、これまた
質問返し
「これが、その魚なんだけど

実はさぁ
初めて見た魚で
眼鏡魚(メガネウオ)って
いうんだよ」
「メガネウオなんて
名前の魚がいるんだぁ」
「かなり珍しい魚で
AIに訊いたら
『珍魚度98%』
って言ってきたんだよ」
「どういう根拠で
その数字を
弾き出したのかなぁ?」
「こんな感じだよ👇」
① 5%以下の流通量
全国の主要な魚市場の
データや水揚げ記録を見ても
メガネウオが
狙って獲れる主魚種として
水揚げされることはないから
95%のレア度
②活魚であるという無理難題
底引き網で擦れやすく
水圧の変化にもデリケートな魚が
活魚として
水揚げされると
5%の中から
さらに絞り込まれる
③ 100%と断言不可能
魚市場で仕入れ
お客様にお出しする料理ゆえ
商業流通として
最上級の珍しさを嘘偽りなく
かつ科学的な説得力で
表現できる限界値が
98%である
「へぇ~
AIやるじゃん!」
「そんな魚だから
市場でも
売場の担当者も
分かんなかったみたいで

近縁種の沼島虎魚(ミシマオコゼ)
の略称のミシマの札が

貼ってあったんだよ」
「〇の意味は?」
「魚の値段って
単価×目方で
決まるんだけど
こういう書き方だと
1匹単位の売り方なんだよ」
「へぇ~」
「この時は
ミシマオコゼかと
思っていたんだけど

皮の模様が
ミシマオコゼっぽくないから
調べたら
メガネウオって分かったんだよ」
「そうなんだぁ」

ミシマオコゼと違って
頭の付根に
鋭い棘(とげ)があるので
扱いには
注意が必要です
鱗を取ろうにも
細かいだけでなく
ヌメリも強く
苦心しました

活〆にしてあるので

身も透き通っており

血合い骨を抜き
皮を引くと

このような身で
これを薄造りにし

妻、もみじ卸しなどの
あしらいを盛付けると
眼鏡魚の薄造り
が、出来上がりました
ミシマオコゼの近縁種ゆえ
予想通り、かなりの美味しさで
リピート決定です
とは言っても
レア度98%の珍魚ですので
次回の仕入れは
いつになるか分かりません
なので、今日
眼鏡魚の薄造りを
味わえたお客様は
かなりの幸運でした
こういう魚を目にし
仕入れることが出来るのも
自ら、沼津魚市場に
出向いているからですし
その裏にいるのが
魚菜食文化の日本料理を
支えてくれる
多くの漁師です
常々、お話ししているように
彼らの代弁者として
声を出し続けるのが
料理人としての
自分の使命に他なりません

「明日から
6月なんだね
6月も宜しくね🐡」
by ミニふぐちゃん
地物の超特大の胡椒鯛(コショウダイ)
天然の魚の興味深いのは
時として
想像以上のサイズの魚が
水揚げされることがあります
そんな今朝入荷していた魚も
通常の2~3倍サイズでした
2026年5月28日
Vol.4899

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から戻ると
ふぐゑびすさんが
やって来ました

「おはよう、親方🐡
超デカいけど
これって
コショウダイだよね?」
「おはよう🐡

そうなんだけど

6キロもあったんだけど

地元の政親丸(せいしんまる)が
旋網で水揚げした魚だよ」
「マジ、デカっ!
普通のサイズは
どれくらいなの?」
「まちまちだけど
3キロもあれば
大きいってことにはなるね
普段、よく見るサイズは
1~2キロが多いなぁ」
「じゃあ、かなりデカいんだぁ
さっきの写真にもあったけど
活きていたんでしょ?」
「そうだよ

生簀から取り出したら

脳天めがけて
締具(しめぐ)を刺すと
目が大きく開いたら
脳締めコンプリート!

暴れないように
目隠しをして
えらを切ったら

氷入りの海水で
冷やし込んだら

尾っぽの付根から
針金を通し
神経を抜いて
もう一度
冷やし込めば
神経抜きの活〆
FINISH!」
「こんな風にやるんだぁ👏」
持ち帰る時
冷やしてしまうと
死後硬直が進みやすくなるので
濡れ布巾や
濡れ新聞で
表面が乾かないように
しておきます

これだけ大きいと
鱗(うろこ)を取るのも
ひと苦労ですが
やることは
普通の魚と
何ら変わりません

水洗いをし
水気をふき取ったら


焼いてから
出汁を取るため
水洗いしたアラを見た
ふぐゑびすさん曰く

「唇がSEXY なんだけど・・・💋」
「このSEXYな唇だから
英語では
胡椒鯛(コショウダイ)のことを
Crescent Sweet Lips
(クレッセント・スウィート・リップス)
って言うんだけど
訳すと
三日月型の甘い唇
なんだよ

下唇が
三日月型とか
体表面の模様が
三日月型だから
Crescent らしいけど
どっちなんだろうね」
「で、活〆の魚で
こんなに大きいと
味はどうなの?」
「そもそも
今日使うために
仕入れたんじゃなく
明日以降用なんだよ
特に、今日なんて
ゴリゴリで
薄造りにしても
旨味は
あんまり感じないかもね」
「そうなんだぁ」
「白身は
サイズ、身質によっても
食べ頃が色々だし
使い勝手だけじゃなく
好みもあるから
いつが美味しいとは
はっきりとは言えないんだよ」
「そうなんだぁ」
沼津のような産地では
活かしのコショウダイは
よく見るので
レア魚と言われることは
まずありません
また、胡椒鯛は
同じ白身の真鯛(マダイ)
平目(ヒラメ)のように
活魚の流通量は
多くありません
流通量が少ない
とは言え
十分に美味しい魚です
こういう魚を仕入れることが
出来るのは
自ら魚市場に
通っているだけでなく
漁港が併設されている魚市場の
最大のメリットにして
それを支えてくれる漁師
という存在が
いるからです
さらに、漁師は
魚菜食文化でもある
日本料理を支えてくれています
彼らの代弁者として
魚の魅力を伝え続けるのが
料理人としての自分の使命に
他なりません

「明日は、29日だから
ふぐの日だね
そんじゃ、また明日🐡」
by 熱血君
魚が無い時の秘密兵器は、縞河豚(シマフグ)の叩き
ホームグランドの沼津魚市場は
地元だけでなく
伊豆半島、全国各地から
魚が集まって来るのですが
そんな市場でも
天候不順には勝てず
魚の入荷、水揚げが無い時ほど
頭を悩ませることは
ありません
そんな時に備えて
手を打っているのですが
今日は秘密兵器のお陰で
事無きを得ました
2026年5月24日
Vol.4895

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認めます

「ガラ~ン・・・💦 は
いいんだけど
今日の魚
どうするの、親方?」
と、心配そうなふぐのぽり君
「あぁ、これね

沼津近辺の魚の売場も
少なかったし

活魚売場も少なくて

どっちも
自分好みの魚もなかったし
こういう時は
デタラメな値段になる可能性大だから
帰って来ちゃったよ」
「焼物、揚物は
冷凍庫にストックがあるから
心配なくても
刺身はどうするの?」
「どうもこうも
テッテレ~

しまふぐ!」
「春先に少しずつ
仕入れたシマフグじゃね?」
「そうだよ
THE秘密兵器!
真空パックして
マイナス25度で
冷凍してあるんだよ」」
「解凍すると
水が出ちゃうんじゃないの?」
「多少はね
フグ類は
水分、繊維質が多くて
脂質が少ないから
多少の水分は出ても
刺身にするには
問題無いんだよ」
「ヤバっ!
で、トラフグみたいにして
薄造りにして
出すの?」
「いや、炙りっていうか
叩きにするんだよ」
「炙りとか叩きって
んまそうに聞こえるんだけど・・・」
「聞こえるだけじゃなく
美味しいんだよ」
「そうだよねぇ~」
完全に解凍したら

氷を敷いたバットに並べて

バーナーでFIRE🔥

その後、キッチンペーパーで
水分を拭き取ったのち

刺身に仕立てました

「マジ、んまそう🤤
天気が悪くても
こんなのが出来るなんて
やるじゃん、親方!」
「悪いけど
今日みたいな時もあるから
仕入れる魚が無くても
魚市場に行くことも
あるんだよ」
「ヤバっ!」
「シアフグだけじゃなく
ヒガンフグ、ショウサイフグも
ストックしてあるよ」
「ってことは
前もって言えば
今日みたいな刺身を
用意してくれるの?」
「何とも言えないよ
完全に在庫を切らすわけには
いかないし
あくまでも
秘密兵器だからね」
「そっかぁ
こういうフグって
沢山獲れないの?」
「沼津に来る浜(産地)だと
網代(あじろ)が
殆どだけど
決して多くはないよ」
網代は、熱海市で
由比は、静岡市の漁港です
「そんなら
しょうがないね」
しまふぐなどに限らず
レアというより
メジャーではない魚を
目にすることが出来るのも
沼津魚市場は
漁港が併設されているからで
漁港を漁港たらしめてくれるのは
漁師の存在です
冒頭にもあるように
魚菜食文化の日本料理を
支えてくれる漁師の代弁者として
声を出し続けるのが
自分の使命に
他なりません

「無い無いとは言っても
【西京漬】用のブリを
仕入れたんだね
そんじゃ、また明日🐡」
byふぐとらちゃん
超久々に入荷した絶滅危惧種的な伊東・川奈産の金目鯛(キンメダイ)
沼津魚市場に入荷したり
水揚げする金目鯛は
伊豆半島産が中心ですが
ここ数年
激減した産地があり
その産地とは・・・
2026年5月17日
Vol.4893

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
静岡県富士市の日本料理店
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認め(したため)ます

今朝、沼津魚市場で
仕入れて来た金目鯛です

「ねぇ、親方
SNSの投稿でも見たけど
キンメダイの赤色
いつもより濃くね?」
と、ミニふぐちゃんが
訊いてきました
「やっぱ、そう思う?

この中から

この2枚を選んだんだよ」
「その言い方だと
何が違うの?」
「産地だよ」
「普段、南伊豆とか
下田のを仕入れて来るけど
これは、どこの?」
「伊東の川奈なんだけど
沼津で見たのは
超久々で
それこそ何年振りのレベルだよ」
「何年も獲れていなかったの?
それとも
沼津には
持って来なかったの?」
「まとまった数が
獲れなくなったんだって
漁に出ても
数える程度が
当たり前に
なっちゃったらしいよ」
「ヤバっ
それって、絶滅危惧種とか
レッドリストじゃん」
「そうだよ
だから、狙う魚を変えた漁師もいるし
遊漁船(釣り船)に
鞍替えしたり
キンメ漁と遊漁船の
合わせ技にしたり
なかには
みかん農家と兼業する漁師も
いるみたいだよ」
「そうなんだぁ
で、原因は?」
「水温が上がったのが
一番の原因らしいよ
実際、キンメだけじゃなく
南方の魚も
増えているのも確かだしね」
「年中、市場に
行っていると
そういうことも
肌で感じるんだね」
「そうだよ
で、川奈のキンメを
持って来た漁師は

成晃丸(せいこうまる)で
150キロぐらい
あったね

有徳丸(ゆうとくまる)と
庄福丸(しょうふくまる)は
八丈島の漁師で

合計で330キロくらい
持って来てたね」
ちなみに、沼津と伊東の
位置関係が
こちらです👇
沼津は駿河湾に面し
西伊豆の玄関口で

一方の伊東は東伊豆に位置し
相模湾に面しています
なので、伊東から
沼津に持って来る場合
40キロあり
山道を走るので
1時間半近く
かかります
「で、川奈のキンメの味は
どうなの?」
「伊豆周辺の金目鯛の中では
抜群だね
特に、川奈のキンメは
ハダカイワシを食べているから
脂乗りが
他とは別物だし
そもそもキンメは
南に行くほど
脂が薄くなっちゃうんだよ
だから、同じ日に
川奈、その下(南)の稲取
さらに下の下田の
キンメが入荷すると
段々と値段が
下がっていくんだよ」
「へぇ~
南下するにつれて
値段も低下するんだぁ」
「魚の相場って
そういう風になるのは
仕方がないけどね」
「このキンメは
どんな料理になるの?」
「フライだよ
【特別会席】に出すんだけどね」
「最近、キンメダイのフライ
よくやるよね?」
「そうだね
お客さんの反応がいいからね
キンメって言うと
煮付とか刺身が
定番だけど
金目鯛のフライは
異次元の美味しさだからね」
そんな金目鯛のフライの

卸し終えた金目鯛は
血合い骨を抜き

フライ用に
備しておきました
ランチの営業が
終わったら

女将兼愛妻(!?)の
真由美さんが
御席の準備をしていると

「真由美さん
そのセットだと
どんな鍋を出すの?」
と、ミニふぐちゃん
「すっぽん鍋なんだけど
・・・・・
これ以上は言えないから
明日のブログまで
待っていてね」
「え゛~っ
まぁ、明日になれば
分かるから
いいにするよ」
ということで
今夜の【特別会席】の
献立については
明日、お話しします
活〆の天然とらふぐ&ほぼほぼ活〆の鯵(あじ)
2026年5月15日
Vol.4891

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を支えてくれる
漁師の代弁者として
静岡県富士市の日本料理店
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認め(したため)ます
「おはよう、親方🐡

アジもトラフグも
活〆して来たの?」
と、ふぐとらちゃんが
訊いてきました
「おはよう🐡
とらふぐの方は

そのまんまの
活〆だけど
鯵の方は

沼津・西浦の定置網の鯵の中で

死後硬直前のを選んで

計量後

えらを抜いて
一気に冷やし込んだから
ほぼほぼ活〆だね」
「で、とらふぐも、鯵も
天然なのは分かるけど
どこ産なの?」
「小さいのは
熱海・網代(あじろ)で
大きいのは
地元の旋網(まきあみ)船のだよ」
「そうなんだぁ」

とらふぐも鯵も
水洗いをしてくれるのは
いつものように
女将兼愛妻(!?)の真由美さんです

とらふぐだけは
手直しが必要なので
自分がしたら

真由美さんが拭き上げ

仕込みが終わったら

/ /
真由美さ~ん
FIGHT!
\ \
「はいよぉ~
ありがとうね♬」
「親方は
掃除しないの?」
「掃除どころじゃないよ
あっちを見てごらん
ほら👇」
「わ~ぁ
ふぐ刺じゃん!

“昼ふぐ”の予約なの
親方?」
「いや、法事のお客さんの
刺身だから

会席料理の刺身だよ」
「会席料理でも
刺身がふぐ刺になると
豪華になるよね
このトラフグは
今日のじゃないでしょ?」
「今朝のじゃ
ゴムみたいに歯応えがあって
噛みきれないし
水分も抜けていないから
ダメだよ」
「へぇ~
じゃあ、いつの?」
「これは
一昨日の地元のだよ

出来ることなら
明日か明後日が
水分も抜けて
歯応えもあるから
いいんだけど
こればかりは
仕方がないね」
「そうは言っても
美味しいんでしょ?」
「そりゃぁね
より美味しく
食べてもらいたいから
あえて話したんだよ」
「まぁ、親方は
本音ズバリだからねぇ(笑)」
こんな感じで
仕込みだけでなく
法事以外のご予約の
料理に取り掛かっていると
こんなメッセージが
届いていたのですが

確認すると
お客様は御来店されており
フライング気味で
ランチの営業が
始まったのでした

「真由美さんの
新しい茶碗だね
そんじゃ、また明日♬」
by ふぐのぽり君
沼津魚市場の生簀を、専用の水族館化計画
2026年5月14日
Vol.4890

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を支えてくれる
漁師の代弁者として
静岡県富士市の日本料理店
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認め(したため)ます

「ねぇ、親方
ミニ水族館化に計画化中
場所:沼津港 魚市場
って・・・?」
と、ふぐのぼり君が
訊いてきました
「どうもこうも
そのまんまなんだけど

魚市場の生簀に
自分が仕入れた活魚を
キープしているんだよ」
「この中に入っているのは?」
「赤靴(アカグツ)

ローカルネーム
三ノ字(サンノジ)こと
仁座鯛(ニザダイ)

胡椒鯛(コショウダイ)×2

松笠魚(マツカサウオ)
なんだけど

今朝、行ったら
こんなごちゃ混ぜセットが
あったから

さらに追加して

水族館化計画が
さらに進んだんだよ

でも、皮飛車(カワビシャ)は
虫の息だったから

活〆にして来たんだよ

ただ、今朝の追加分が
伊佐木(イサキ)
赤靴、松笠魚で
増えたのは
伊佐木だけだから
つまんないね」
「魚市場の魚だから
食べられるんだよね?」
「そうだよ
普通の水族館は
鑑賞魚が多いけど
うちのは
食用魚だから
そこに大きな違いがあるよ」
「そうだよねぇ
お客さん行きだよね?」
「もちろんだよ
ただ、赤靴と
松笠魚は
知り合いの居酒屋さんに
嫁ぐんだけど
そこんちは
完全なペットだよ」
「赤と金色だから
ペットには
都合がいいね
親方は
いつ使うの?」
「餌付けする水族館じゃないから
日曜日までには
使うつもりだよ」
「そうなんだぁ」
「活かすことが出来る魚があれば
使いながら
増やすけどね
ただ、活きていても
痩せていくし
タヒんじゃうこともあるから
そこだけは
要注意だよ」
「珍しい魚が多いから
遊んでいるみたいに思うのは
僕だけかなぁ」
「何とも言えないけど
楽しんでいるのは
否定出来ないなぁ
ただ、沼津は
漁港が併設されているから
珍しい魚が
入荷、水揚げがあるのは
確かだよ
そういう魚の美味しさ
魅力を伝えるのは
地方の料理人の役目だし
こういうことが出来るのも
地方ならではだから
海の恩恵に感謝しないとね」
「そっかぁ」
ただ、水族館化は
メリットが多いのですが
仕入れる魚があろうと
無かろうと
安否確認が必要なため
それがためだけに
魚市場に行かざるを
得ないこともあるので
多少の負担があるのは
仕方がありません

「玄関のお花が
いい感じだね
そんじゃ、また明日🌺」
by ふぐとらちゃん
貰い物のチャッパと金目鯛を、夕飯に
沼津魚市場には
魚を仕入れるために
行っているのですが
それ以上に
人として
大切なものを
手に入れることが出来るのです
2026年5月8日
Vol.4889

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を支えてくれる
漁師の代弁者として
静岡県富士市の日本料理店
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認め(したため)ます

「この刺身とフライは
何なの?」
と、ふぐのぽり君が
訊いてきました
「チャッパの刺身と

金目鯛のフライなんだけど

今夜の夕飯だよ」
と、答えると
「マジで、ヤバ過ぎ~
っていうか
裏山Cィ~🤤
で、チャッパって・・・?」
「チャッパって
黄目近(キメジ)より
小さい魚のことで
静岡県内の
ローカルネームらしいよ」
「お茶どころの静岡だけに
チャッパとか?」
「そこまでは
分かんないなぁ」
「じゃあ、キメジは?」
「黄肌鮪(キハダマグロ)の
子供のことだよ」
「こんなの夕飯のおかずに
しちゃって
いいの?」
「いいさぁ

チャッパも

キンメも

漁師に
『おかずにして下さい!』
って、強~く言われたから
その通りに
したまでだよ」
「何だかなぁ
この様子だと
二人の漁師から
もらったってこと?」
「そうだよ」
「へぇ~

で、こっちの刺身は
何なの?」
「こっちは
常連さんの誕プレだよ」
「マジ!?」
「嘘を言っても
しょうがないじゃん
写真を撮り忘れたけど
鯖(サバ)のフライも
セットで渡したよ」
「ヤバっ!
これはこれで
裏山し過ぎる・・・🤤」
「他の言い方、無いの?」
「まぁまぁ
その辺は・・・
でもさぁ
もらえるってことは
仲がいいからなんでしょ?」
「そりゃ、そうだよ」
「仲良くなる
きっかけって?」
「きっかけ?
何となく声を掛けるんだよ
市場だから
おはようって言えば
それで通じるじゃん
使ったことがある魚を
持って来た漁師なら
尚更だしね
良さそうなものを見極めて
仕入れるから
良ければ
そこから話が始まって
こういう時代だから
SNSで繋がったり
ブログで書けば
仲良くなるのは
ごく普通の流れだしね」
「なるほど~
IT板前の本領
発揮じゃん!」
「仲良くなれば
自分が欲しい魚を
融通してくれるし
自分が知らない世界を
教えてくれるから
悪いことは
何一つないからね
何度も言ってるけど
漁師いてこその
魚菜食文化の日本料理だよ
漁師の仕事ほど
苛酷なものはないし
お金を積まれても
出来ないからね
いろんな意味で
漁師には頭が上がらないけど
こうやって
ブログで書いていれば
誰かしらに
漁業の大変さが伝わるだろうし
結果的に
それが日本料理の
魅力になって
巡り巡って
漁師の応援になれば
これ以上の喜びは
無いよね」
「キタ~!゜∀゜~!
お得意のセリフじゃん

身の行先は分かったけど
頭とか骨は
どうするの?」
「アラの部分も
綺麗に下処理して

出汁を取るため
焼くんだよ」
「捨てるとこないじゃん!」
「そうだよ
捨てるのは
内臓とか鱗(うろこ)ぐらいだね
ここに
マクロビの一物全体の
考えがあるんだよ
命を懸けて
命あるものを
獲って来てくれるんだから
粗末にする理由は
1ミリもないね」
「素晴らし過ぎる
👏👏👏」
良い魚を見極めるために
魚市場へ行くのは
料理人としての
初歩の初歩
それ以上に
人としての縁を紡ぐことが
一番尊いのです

「魚市場に
ブダイとタカノハダイを
キープしてあるんだね
そんじゃ、また明日🐡」
by 熱血君















