宮崎県の幸福丸の黄目近(キメジ)で、HAPPYな気分
漁船の名前は色々ですが
今朝、沼津魚市場に
入港していた漁船は
幸福丸という名前で
それに相応しい恩恵に
預かっちゃいました
2025年6月13日
Vol.4645

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ふぐとらちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方
こんな風に
大きめの魚が袋入りで
入っているのって
あんまり見ないんだけど・・・」
と、ふぐとらちゃん
「おはよう

あんまりだけど
ほっとんど無いね」
と、答えました
「じゃあ
どうしたの?」
「漁師に貰ったんだよ」
「え゛~っ
月曜日にも
もらったんじゃね?」
「そうだよ
良い子にしていると
ご褒美を貰えるんだよ」
「自分で
良い子って
言うかなぁ~」
「自己採点は
かなり厳しいから
間違いないよ(笑)」
「はぁ・・・」
「それはそれとして

今日の魚は
黄目近(キメジ)なんだけど

宮崎の幸福丸
っていう船だよ」
「宮崎!?
しかも、幸福丸なんて
めっちゃHAPPYじゃん!」
「そうだよ
ただ、操業しているのは
伊豆七島方面なんだけど

目鯛(メダイ)メインに
1,8トンも
水揚げがあったんだよ」
「1,8トンって
計算できないよぉ」
「こんな感じに
水揚げしたんだけど

数が多いから

水槽に入れて
競りにかけるんだよ

大きさも色々だけど
1本が
3,5キロとすると
500本とか」
「ヤバっ!」
「だから、売場は

こんな風になっていて
目鯛だけじゃなく

勘八(カンパチ)も
あったよ」
「これが
リアル1,8トンなんだね」
「そうだよ
最初の頃は
ふぐとらちゃんと一緒で
1トンとか
500キロなんて言われると
全く分かんなかったけど
最近じゃ
何となく分かってきたよ」
「慣れなんだね」

水洗いを終えたら
三枚に卸し

背の一節(ひとふし)だけは

明日用に
真空パックして
氷詰めにしておきました

「それはそれとして
この器って
季凛のじゃないよね?」
「そうだよ
近所の常連さんちので
市場の帰りに寄って
借りて来たんだよ」
「ってことは
キメジの刺身をあげるの?」
「そうだよ
基本的に
お客さんに刺身をあげる時は
この方が
都合がいいんだよ」
「お店のを
貸してあげれば
いいんじゃね?」
「返してもらう時に
変な気を使われるのは
嫌だからね
こうすれば
渡したら
お仕舞だから
これでいいんだよ」
「そうだよね
お店の器が
割れるのも
困るしね」
「もしそうなったら
それはそれで
厄介だしね

さっきの2枚とは別に

あと2枚あるよ」
「で、どんな風に
盛付けたの?」
「こんな感じだよ
その1

白身は
胡蘆鯛(コロダイ)
その2

その3

その4

なんちゃってその5

これは、うちらの
おかずだよ」
「なんか
少ないし
切落しっぽいけど・・・?」
「まぁね
さっき言ってたように
幸福丸だけに
幸福は常連さん行で
いいんだよ」
「ずいぶん
格好良くね」
「まぁ、こういう事が出来るのは
市場に行って
色んな漁師と付き合いを
深めているからだけど
日本料理は魚菜食文化だから
魚の事なら
何でも知らなきゃ
気が済まないし
沢山の人に
魚の美味しさを伝えるよう
手抜きは出来ないんだよ」
「漁師の応援団って
よく言っているもんね」
より良い魚を仕入れるのは
もちろんの事ですが
こういう人との縁を
紡ぐことが出来る事も
同じように
大切にしていきたいものです

「今日のハモは
愛知県から
届いたんだって
そんじゃ、また明日🐡」
by ミニふぐちゃん
キズ有りのアウトレットの目鯛(メダイ)で作ったフライ
漁港が併設されている
沼津魚市場には
そこそこの魚の
アウトレット品が
水揚げされることも
しばしばです
今朝は
そんな魚を
仕入れることが出来ました
2025年6月12日
Vol.4644

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ふぐとらちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方🐡
メダイと小ダイを
仕入れて来たんだね」
「おはよう🐡
小鯛は、春子(カスゴ)とも
言うんだけどね」
と、言うと
「へぇ~
ハルコじゃなくて
カスゴなんだね(笑)
今日のメダイは
ちっさめじゃね?」
「2本で2,0キロだからね
それはともかく
実は、訳ありなんだよ」
「そうなの!?
見た目だけじゃ
よく分かんないけど・・・」
「ほら

こんな傷が
あるんだよ」
「キズって言っても
きれいなまん丸じゃん

誰が傷付けたの?」
「誰って言われても
見たわけじゃないから
何とも言えないんだけど
こういう傷って
マグロ類によくあるんだよ」
「じゃ、それと同じなの?」
「もしかするとね
この手の傷をつけるのは
ダルマザメっていう魚なんだよ」
「へぇ~
でも、お腹の
一番良い所にあるってことは
商品価値ゼロに
近いんじゃね?」
「そうだよ
で、今日なんか
売れ残っていたから
賄い用に
仕入れたんだよ」
「賄い用でも
メダイだから
それなりの値段でしょ?」
「フッフッフ・・・😎」
「こりゃ
ヤバいくらいの値段だな
で、何にするの?」
「まぁまぁ
御覧(ごろう)じろ」

三枚に卸したら

柵取りをしました

傷のある身は
こんな感じで
食べても美味しくないので
残念ながら
ごみ箱行きです

適当な大きさの切身を見ると

「まかないってことは
そんなに難しい料理
じゃないだろうけど
何になるのかなぁ?」
そんなことは
聞こえないフリをして
パン粉をつけ

目鯛のフライが
仕上がりました

「おぉ~、フライ!
サクサクしていて
んまそぉ~🤤」
「脂が強い魚
じゃないけど
深場の魚らしい
いい感じの脂の乗りだから
外はサクサク
中はフワフワなんだよ」
「🤤・・・・」
「油で揚げるから
身の脂は関係ない
って思うかもしれないけど
脂が無いと
フワフワにならないんだよ」
「へぇ~」
「まぁ、こんな遊びが
出来るのも
市場に行っているからこそ
なんだよ
しかも
地物の魚のアウトレットなんて
産地ならでは
特権だからね」
「大量消費地に行く魚は
ちゃんとしたものなんでしょ?」
「そうだよ
だから
早起きして
行く価値は
大いにありだね」
「それこそ
早起きは三文の得じゃん!」
「・・・・」
「この沈黙は
もしかして
仕入れた値段じゃね」
「まぁまぁ・・・」
「そもそもさぁ
親方には
仕事と遊びの
境界線ってあるの?」
無いと言えば、無い
っていうのが
「仕事の中に
遊びがあって
遊びの中に
仕事があるなんて
ある意味羨ましいよ」
商売が絡むと
一筋縄ではいかないけど
商売と楽しみの両立が
出来るよう
日々、もがいているんだよ」
「本心は分かんないけど
何となく感じるけどね」
「まぁ、この険しい道を
乗り越えてこそ
辿り着ける所が
やっと見えて来た感じだから
早起きなんて
チョロいもんよ」
「👏👏👏」
ということで
明日も市場へ行くので
今日は
この辺で
休日出勤手当は、朝獲れの平宗田(ヒラソウダ)の刺身
魚市場へも行き
休日出勤をしたので
今夜は、セルフご褒美を
準備しました
2025年5月26日
Vol.4637

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます
明日は
沼津魚市場の休市日なので
定休日ですが
今朝は
仕入れに行って来ました
最初に

沼津市西浦の定置網漁で
水揚げされた
小鯖(こさば)を
仕入れました

朝獲れの魚ですので
死後硬直はしていません

なので
身が曲がります
水揚げしたのは
沼津市西浦で操業している
冨久豊丸(ふくほうまる)です

今朝は
活魚の水揚げもあり

その中から
黒鯛(くろだい)を仕入れ

活〆(いけじめ)にし

神経を抜いてから

持ち帰ることにしました
帰る準備をしていると

山下丸の魚の仕分けが
始まりました
山下丸は、東伊豆・稲取で
定置網漁をやっています

この中に
平宗田(ひらそうだ)が
何本かあり

仕分け前だったので

この2本をGET!
平宗田は
宗田鰹(ソウダガツオ)とも呼ばれ
同じソウダガツオ属には
丸宗田(マルソウダ)なる
魚もいます
その後
【佳肴 季凛】に戻ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方🐡
今日は戻って来るのが
少し遅くね?」
「おはよう🐡
今日みたいな定休日に行くと
時間に追われることがないから
ついつい
色んな魚を見ちゃって
遅くなっちゃうんだよね」
「まぁ、仕事熱心なのは
大いに結構だけど
休みだけは
ちゃんと取ってよ」
「まぁ、その辺は
上手くやっているから
心配はいらないよ
そうは言っても
仕事=料理は
生業(なりわい)であるけど
それだけじゃなく
自己実現のツール
でもあるから
手を抜けないんだよね」
「熱血料理人の本性が
出たね!」
「何を今更
言ってんの
裏も表も無いんだから
いいんだよ」
「そうだよね~」

小鯖は
南蛮漬用なので

水気を取るため
布巾に乗せておきました

焼いてから出汁を取るための
頭の下処理も
えらを外すだけに
しておき
ここまでにしておいたのは
切りが無いからです

黒鯛は
三枚に卸しておきました

卸したら

皮に包丁目を入れ

バーナーで炙った後

血合いを外し
刺身用の柵にしておきました

「血合いを取ると
かなり小っちゃく
なっちゃったね」
「まぁね
鮮度が良いものは
さほど気にする
必要はないけど
ソウダガツオ属の血合いには
赤身魚に多い
ヒスタミン食中毒を
起こす場合があるから
注意が必要なんだよ」
「ヤバいじゃん!
それって・・・?」
「サバのアレルギー
と同じみたないもんだよ」
「サバNGの人って
「そうそう
たださぁ
さっきも言ったように
必要以上に
神経質になる必要は
無いから
それだけは
よく覚えておいてね」
「もちろんだよ
でもさぁ
休みなのに
刺身用にしたってことは・・・?」
「フッフッフ・・・😎」
「その不敵な笑いは
もしかして・・・」
「フッフッフ・・・😎
AGAIN!
まぁ、新鮮なものを
ちゃんと調理する限りは
特に
問題は無いからね」
「うん♬」

小さくても
ほどほどに
脂が乗っていました

そして、夕飯用の刺身に

「あの笑い😎は
やっぱ、こうだったんだね」
「まぁ、休日出勤手当
ってことで・・・🤤」
「今度は🤤かい!?」
僅かな脂の乗りは
何とも言えない美味しさでした
ソウダガツオ属は
鮮度が落ちやすいので
宗田節(そうだぶし)として
出汁用に
加工されるのですが
沼津魚市場のように
漁港が併設されていると
こういうレアな魚を
仕入れることも出来ます
そして、そういう魅力ある魚の
美味しさを伝えるのが
自分の使命ゆえ
そのために
自ら、沼津魚市場に
通い続けるのです

「明日は
これを南蛮漬に
仕込むんだね
そんじゃ、また🐡」
2025年の初鰹を堪能
昨日は
今シーズン初の鰹
要は、初鰹を仕入れました
2025年5月15日
Vol.4633

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「ねぇねぇ、親方
これって
夕べのカツオの残り?」
と、ふぐとらちゃんが
訊いてきました
「そうだよ

どうして?」
と、答えると

「あんだけあったのに
これだけって・・・」
と、半ば呆れ顔の
ふぐのぼり君

あんだけあったのは
ONLY 鰹の特々盛で
この鰹は
昨日、沼津魚市場で
仕入れたものです
無類の鰹好きですので
鰹を見ると
素通り出来ません
好きな食べ物御三家の
一つであるだけでなく
ありとあらゆる食べ物の中で
もっとも好きな食べ物だからです
なので、人生最期の食事には
鰹一択しかありません
ちなみに
好きな食べ物御三家は
鰹、ふぐちり
海老フライです
鰹は、この3列の
真ん中にあり

この2,0キロのものを
仕入れました
今シーズン初ですので
自分的には
初鰹ということになります
産地というか
水揚げしたのは
静岡県富士市
田子の浦の『ひさ丸』
という漁船で
地元と思われるかもしれませんが
漁場(ぎょば)
要は、魚を獲った場所は
駿河湾ではなく
外海とのことでした
去年は
5月の時点で
沼津近隣の漁師が
駿河湾に入って来た鰹を
旋網(まきあみ)漁で
水揚げしていましたが
今年は
まだありません
というのは
しらすを追いかけて
鰹が駿河湾に
入って来るのですが
今年は
しらすの水揚げが
殆ど無い
要は、駿河湾に
入って来ていないからです
なので
水揚げが無いのは
当然の流れです
それはさておき
今朝の鰹です

このフォルムが
たまりません
水洗いを終えたら

三枚に卸すと

脂が殆ど無い
真っ赤な身です

「脂が無いと
美味しくないんじゃね?」
「いやいや
この脂っ気の無さが
鰹好きには
たまんないんだよ」
「よくカツオは
戻り鰹が美味しいとか
言うけど
このカツオとは、違うの?」
「戻り鰹っていうのは
秋口に三陸から
太平洋を南下してくる鰹で
夏前から
鰯を追いかけて、北上し
その後
北海道から
下って来る秋刀魚を
食べると
脂が乗るんだよ」
「そんなら
戻りカツオの方が
いいんじゃね?」
「良いも悪いも
あくまでも
好みだからねぇ
たださぁ
この時季の鰹
要は、初鰹は
血の風味が強くて
血の酸っぱいような味が
たまんないんだよ

個人的には
血だけに
ヘモグロビンの味って
呼んでいるんだけどね」
「ヘモグロビンの味かぁ
なんか笑えるっていうか
そういう呼び方が
親方らしいよね」
「言ってみれば
食べて輸血されている
みたいなもんだね(笑)」
卸し身を
背と腹に分け

皮に包丁目を入れ
氷の上に乗せたら
バーナーでFIRE🔥

すぐに返し
粗熱が取れるまで
冷蔵庫で冷ましました

刺身用に切り付けたら

あとは
盛付けるのみ

薬味は
生姜、ねぎ、紅たで
の3種類
この分量(約70切れ)を
家族4人で食べたのですが
このうちの半分以上を
自分が食べたはずです
なので、自分にとっての
鰹の刺身一人前は
30切れということになります
食べ過ぎと思われる
かもしれませんが
自分にとっての
一人前なので
適量なのです
どっちにしても
2025年の初鰹を
鮮度バリバリのうちに
堪能することが出来
満足、満足!
沼津魚市場には
全国から送られて来る鰹も
入荷しますが
どんなに鮮度が良くても
水揚げされたのは
前日のものです
ただ、昨日のように
漁師ダイレクトの鰹に
出会えるのは
漁港が併設されている
沼津魚市場の最大のメリットの
一つでもあります
その恩恵に与(あずか)るために
日々、通い
さらには
漁師の代弁者として
魚菜食文化の
日本料理文化の魅力を
伝え続けます

「今日はバスが
来たんだね🚌
そんじゃ、また明日🐡」
by ミニふぐちゃん
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
【西京漬】をはじめ
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が

投稿して下さっています
ご興味、ご関心がある方は
御覧下さい
ごちゃ混ぜのワゴンセール的な静岡県沼津産の地魚
今朝、仕入れた魚のうち
葉血引(ハチビキ)以外は
ワゴンセール的な魚でした
その魚って・・・?
2025年5月7日
Vol.4631

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
なに、何
この魚たちは・・・?」
と、ふぐとらちゃんが
訊いてきました
「魚市場で
仕入れて来たんだけど
どうかしたの?」
と、自分
「そんなの分かるよ
そうじゃなくて
数は少ないのに
種類が多いからだよ」
「葉血引(はちびき)は
一つの仕切りで

残りは

2つの仕切りだったんだよ」
「こんな風に
ごちゃ混ぜの山が
あるんだぁ」
「魚も小さいし
種類がある時は
十把一絡げ
(じっぱひとからげ)
にして
ワゴンセール状態で
競りにかけられるんだよ」
「へぇ~
こういう状態だと
使い勝手が悪くね?」
「良くはないよね」
「やっぱね
じゃあ、値段も
高くないとか・・・」
「実は、売れ残りなんだよ」
「え゛~っ
どんな風に
そうなるの?」
「口じゃあ
説明しにくいから
いつもみたいに
市場の様子から
話すよ」
「はぁ~い♬」

今朝、沼津市西浦の
定置網で水揚げされた魚を
仕分けしている様子です

こちらが
水揚げした漁船の
冨久豊丸(ふくほうまる)です
この時点では
惹かれる魚が無かったので
眺める程度でした
むしろ、気にしていたのは
葉血引(ハチビキ)で
無事にGET出来たことに
ひと安心し

持ち帰る準備をしているうちに
売場の競りが
終わっていました

売場には
仲買い人の札が無い
スチロールが2つあり
その2つが
先程のものです

競り人(せりにん)に
訊くと
売れ残っているとのことで
超破格値で
仕入れることに成功し

持ち帰ることにしたのです

「こういうこと
だったんだね」
「そうだよ」
「で、魚の名前は?」
「じゃあ、いくよ
①葉血引(ハチビキ)

②真鯛(マダイ)

③真鯖(マサバ)

④丸鯵(マルアジ)

丸鯵は
青鯵(アオアジ)とも
呼ばれており
沼津では
青鯵と呼ばれています
⑤伊佐木(イサキ)

⑥鯥(ムツ)

はらわたを抜いてきました
⑦南葉丹宝
(ミナミハタンポ)

ハタンポの語源を
調べてみましたが
不明とのこと
⑧真鯵(マアジ)

⑨真鰯(マイワシ)

⑩片口鰯(カタクチイワシ)

⑪肩星鰯(カタボシイワシ)

⑫糸笛吹(イトフエフキ)

⑬鱓(ウツボ)

ってことで
全部で13種類」
「13種類かぁ
ヤバっ!
ねぇ、親方
変なこと、訊いていい?」
「どうぞどうぞ
何でも、ござれ」
「13種類
全部知ってたの?」
「いや、2つは
知らなかったよ
⑦の南葉丹宝
と
⑫のイトフエフキ
は知らなかったよ」
「じゃ、どうやって
調べたの?」
「調べた
っていうか
三重の魚屋に
訊いたんだよ
彼のところからは
たまに、魚を
仕入れているからね

こんな風に
訊いたら

返信がこれ

この後、ハタンポは
【ぼうずコンニャク】
っていう
魚の百科事典的なサイトで
細かいところまで
調べたら
南葉丹宝って
分かったんだよ」
「そうなんだぁ
この魚屋さんでも
分からない魚は
いるの?」
「今までに
色んな魚を訊いたことがあるけど
分からなかったことは
一度も無いよ」
「それって
すギョくね?」
「いやいや
彼は、さかなクン
じゃないし
っていうか
さかなクン言葉に
なっているけど・・・」
「ギョギョギョッ!(笑)」
これらは

いつも通りに
下処理をしておきましたが

折角なので

クオリティチェック用の
刺身にしました

「沼津水揚げの
地魚の刺身の
盛り合わせじゃん
んまそぉ~🤤」
「純粋中の純粋の地魚の
刺盛(さしもり)だね」
「皮を引くと
全然分かんないから
説明してよ」
「順番にいくよ

④丸鯵

⑪肩星鰯

⑤伊佐木

⑫糸笛吹

⑦南葉丹宝

⑧真鯛
ってことで
合計6種類」
「おぉ~
どうして
漢字で書くの?
読みづらいんだけど・・・」
「カタカナだと
もろに魚になって
図鑑を見ているみたいで
美味しさが1ミリも
無いからだよ
自分にとっては
魚は生き物じゃなくて
食材=料理だから
あえて漢字で
書くんだよ」
「言われてみれば
納得だね
でも、僕達は
カタカナっていうか
何でもOKなんでしょ?」
「もちろんだよ」
「で、味は
どうだったの?」
「そういう訊き方は
ペケだね」
「え゛っ?」
「一番のオススメとか
お気に入りとか
っていう訊き方じゃないと・・・」
「そっかぁ
じゃ、どれが
親方好みなの?」
「お~っ
変化球で来たね
丸鯵が断トツ!
脂が乗っているし
これを揚げたら
フワフワな食感になるから
たまんないね」
「クゥ~っ
聞いているだけで
たまらん・・・🤤」
「揚げるのは
明日なんだけど
少し多いから
常連さんの夕飯用に
差し上げるよう
連絡したんだよ」
「全部が全部
羨ましい・・・」
「市場に自分で
行っているからこそ
為せることだし
これこそが
オーナーシェフの
醍醐味よ!」
「親方
素晴らしい
💯💯💯」
「冒頭にも書いてあるけど
漁師の代弁者として
魚菜食文化の
日本料理文化の魅力を
伝えるのが
使命だし
商売以外でも
魚の美味しさを
伝えなきゃならないから
手抜きなんて
出来ないよ」
「またまた
💯💯💯
今日の親方には
参ったよ」
「あざ~っす!」

「で、ウツボの話は?」
「明日だよ
だってさぁ
初めての魚だしね」
「へぇ~
そりゃ、楽しみだね」
ということで
明日は
初チャレンジの
ウツボについて
お話しします
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
【西京漬】をはじめ
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が

投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
今シーズン最後の牡蛎(かき)フライの後に、フライヤーの掃除
基本的に
3月末で入荷が終わるのが
牡蛎(かき)です
そんな名残を惜しんで
昨日の夕飯用に
牡蛎フライを揚げました
2025年4月2日
Vol.4602

いらっしゃいませ
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基本に据えた
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美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
フライヤーの油が
もう寿命じゃね?」
と、ミニふぐちゃんに
言われたので
「そうだよ」
と、答えました
「だから

昨日の夕飯に
フライを揚げたんだぁ」
「そうだよ

豚カツと

牡蛎フライなんだけど

油が新しいうちに
揚げるのは
何か抵抗があるんだよね」
「どうしてなの?」
「油が新しい時に
揚げると
油の劣化を
早めているような
気がするからだよ」
「油が古くなった時は
そうじゃないの?」
「近いうちに
濾したり
処分して
フライヤーの掃除をするから
『まっ、いいか』みたいな感じで
変に開き直っちゃうんだよ」
「何となく
分かるような・・・
天ぷら、フライ、唐揚げ
の揚げ方があるけど
どれが
油を一番、汚すの?」
「フライだよ
特に、生のパン粉を
使うから
尚更だよ」
「へぇ~
牡蛎フライを揚げたけど
牡蛎って
まだあるの?」
「3月一杯だから
今シーズン最終便だよ」
「その名残を惜しんで
フライにしたんだね」
「そうだよ
秋までは
食べられないからね」
「そっかぁ
でも、冷凍のは
あるんでしょ?」
「あるけど
牡蛎独特の風味が無いから
食べてもねぇ~」
「そんなに違うんだね」
「それこそ
別ものだよ」
「へぇ~
それはそれとして

ここまでになったら
もう捨てるしか
ないんでしょ?」
「そうだね」

油が温まったら
油を抜きました

このまま濾して
使うことも
出来るのですが
ここまでになると
揚物の色も
茶褐色になるので
見栄えもよくありません
唯一と言っていいくらい
油が古い方が
望ましいのが
春巻で
春巻が白いと
美味しそうに見えないのが
その理由です
なので、あえて
古い油で揚げるのが
春巻です
油を抜いたら
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんが

洗い始めてくれました

きれいになったら
自分が
最終チェックをします
その後
洗い流したら
拭き上げ

フライヤーの掃除が
終わりました

「おぉ~✨
きれいな道具は
いいねぇ
きっと美味しい料理が
出来るとしか
思えないもん」
「そうなんだよ
美味しい料理は
きれいな道具から
生まれるもの
って決まっているからね」
「それって
親方の言葉?」
「いやいや
浜松の旅館にいた時の
親方の言葉だよ
だから、鍋を
磨いてないと
「休み無し!」
って
よく言われたもんだよ」
「それって
今なら
パワハラじゃね?」
「まぁ~ね
昭和の名残があった
平成一桁の頃だし
あの頃は
良くも悪くも
デタラメだったからね」
「はぁ~ね
僕達だったら
耐えられないよ」
「そうだよね」

ランチの営業が終わったら
真由美さんが
鍋の油を
ペットボトルに
移してくれていると

「これって
どうするの?」
「リサイクル用に
近所の小学校に
持って行くんだよ」
「リサイクルって?」
「燃料とか
飼料とか
色んな使い道が
あるんだって」
「凄いじゃん」
「それだけでじゃなくて
買い取ってくれる金額も
かなり良いって
聞いたことがあるよ」
「使い道も沢山で
値段も良いなら
優等生じゃん!」
「あとさぁ
うちの子供達が
小学校に通っていた頃から
持って行っているから
10年以上になるよ」
「ヤバっ!
それなら
かなりの金額を
寄付したことに
なるんじゃね?」
「そうだね
こういうお店を
やっているから
出来ることだし
続けられる限り
続けたいね
そうすれば
地元の小学生を
応援出来るしね」
「季凛のママだけじゃなく
地域のママみたいじゃん」
「そうだね♬」

これら以外にも
廃食用油が
貯まりに貯まっており

月1回の回収日が
待ち遠しいばかりです

「今日はランチ西京焼は
定番のさばじゃん
相変わらず
脂乗り乗りだね
そんじゃ、また🐡」
by 熱血君
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が

投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
春の訪れと共に、入荷が増えて来た鯵(アジ)
気温も上がり
春が近づいていることもあり
魚市場の様子も
春らしくなり
今朝も、鯵(あじ)が
入荷していました
2025年3月27日
Vol.4597

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
また、アジ?」
と、ミニふぐちゃんが
訊いてきました

「おはよう🐡
そうだけど
この鯵は
昨日みたいに
貰い物じゃないよwww」
と、答えると
「何がら年中
貰えるなんて
そんなのあり得ないでしょ」
と、ミニふぐちゃん
「まぁね
で、この鯵は
由比のだよ」
と、答えました
昨日みたい
とありますが

今日の鯵は
桜海老(サクラエビ)で有名な
静岡県由比(ゆい)産です
今日の鯵は
正規なものですので
賄い行きではありません

水洗いを終えたら

三枚に卸しておき
揚物用に
明日、打粉をします

「明日、粉をつけるって
言ってたのに
これは何?」
「これは
今夜のおかず用だよ」
「あっ、分かった!

昨日のこれでしょ? 」
「正解!」
「アジの他は
何なの?」
「牡蛎でしょ

チキンカツ

牡蛎は
今月一杯で
おしまいだから
名残を惜しんで・・・🤤」
「名残ねぇ・・・
まぁ、物は言い様だよね
じゃあ
チキンカツは?」
「かさ増し!
っていうか
胸肉が特売で
安かったからだよ」
「普段から
ああ言えばこう言う
のは分かっているけど
食に関しては
一気に、それが
バージョンアップ
するんじゃね?」
「そうだね
食べることが好きで
料理人になったんだから
職業病かな!?」
「親方には
敵わないよ(笑)」
そして
このように
揚げ上がりました

◆鯵フライ

◆牡蛎フライ

◆チキンカツ

「いつものことだけど
んまそぉ~🤤

よく見ると
親方お気に入りの
海老フライがないじゃん!」
「そうだね
こんだけあれば
海老は要らないからね」
「そうなんだけど
そもそも
海老が好きなの?
天ぷらじゃ
ダメなの?」
「海老は好きだけど
海老の料理は
フライだね
天ぷらもいいけど
フライには敵わないよ
サイズにもよるけど
普通のサイズの
海老フライなら
20本はいけるよ!」
「そんなに好きなの?」
「好きな食べ物の
御三家だからね」
「残りの2つは?」
「ふぐちりと鰹!
鰹は、ありとあらゆる
食べ物の中で
一番だね」
「カツオかぁ
よく言っているもんね」
鯵の入荷があったのですが
3月に入るまでは
全国的に水揚げも少なく
魚市場で見る機会は
かなり少なかった気がします
暖かくなるにつれ
鯵の入荷も
増えて来るはずです
また、今日は

地元の巻網船が

片口鰯(かたくちいわし)などを

水揚げしていました
風が吹く日も減り
春本番も間近です

「明日は🚌
Wバスなんだね🚌
FIGHT!」
by ふぐとらちゃん
鮮度バリバリの鯵(あじ)の叩き丼
今日は
西伊豆・仁科(にしな)の
漁師の親方から
鯵を貰っちゃいました
その鯵の行方は・・・
2025年3月26日
Vol.4597

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
アジを仕入れたんだぁ
久々じゃね?」
と、ミニふぐちゃん
「おはよう🐡
そうだね
丸鯵(マルアジ)とか
眼鯵(メアジ)は
たまに仕入れていたけど
真鯵(マアジ)は
半年振りとか
もしかして
それ以上かも・・・」
と、言うと
「そんなに~!?
それはそれとして
今日のアジは
大きさがバラバラだけど
どうしてなの?」
と、訊いてきました
「知り合いの漁師から
もらったんだよ」
「スゲェじゃん!」
「まぁ~ね
普段の行いが良いと
神様が良きに
図らってくれるんだよね~」
「・・・・・」
「何で黙るかなぁ」
「でもさぁ
もらえる時って
沢山獲れたからなの?」
「そりゃそうだよ
魚を獲って
それが売れて
ナンボの世界だからね
前から言っているけど
魚を獲るって
半端なことじゃないんだよ」
「それだから
漁師に代弁者になって
色々なことを
親方は話すんだよね」
「そうだよ」
「へぇ~
で、沢山獲れた
ってことは
どれくらいなの?」
「言葉じゃ
説明出来ないから
いつもみたいに
市場時間に戻って
話すよ」
「わぁ~い♬」
今朝、沼津魚市場に着くと

西伊豆・仁科(にしな)の
塩徳丸(しおとくまる)の親方が

鯵(あじ)を生簀に
入れていました

鯵以外にも
平鱸(ヒラスズキ)
黒鯛(クロダイ)なども

持って来ていました
「親父さん
おはよう🐡
今日は鯵が多いね」
「おはよう
いつも、ありがとうね
アジを持って行きなよ」
と言うと

車に戻り

鯵を渡してくれました
いつもとあるのは
時々、魚を買っているからです
電話やSNSでは
頻繁にやり取りを
しているのですが
実際に顔を合わせるのは
それこそ
何年振り?的な・・・
活かしの魚を卸した後
親方は
締めた鯵を
別の売場に
並べる準備を始めました

売場に並べ終えた親方は
帰り支度をし

魚市場を後にしたのでした
沼津から仁科までは
70キロもあるので
ゆっくりしているわけには
いかないのです
ちなみに
【佳肴 季凛】と魚市場の
往復50キロよりも
距離があります
そのことを知った時
かなり驚いたものでした

「こんな感じだったんだよ」
と言うと
「そうなんだぁ
で、どれくらいのアジを
親父さんは
持って来ていたの?」
「200キロまでは
いかないけど
100キロは
あったね」
「そんなに!?」
「素人にしてみれば
そんなに
ってなるんだろうけど
3キロ入の箱なら
50ケースだから
ビックリするような量でも
ないんだよね
自分も沼津みたいな
漁港がある市場に
通い始めた頃は
同じような感じだったよ」
「やっぱ
そうなんだぁ」

水洗いをしたら

三枚に卸し

大きい4本=8枚は
このまま、冷蔵庫へ

「これらは
どうするの?」
「ふっふっふ・・・😎」
「😎出たな・・・
何か企んでいるな、こりゃ」

その間に
器に酢飯と海苔を
盛付けたら

鯵の叩きを
オンザライス!

さらに
薬味一式を
トッピング

「これって
親方ひとり分?」
「そうだよ」
「真由美さんのが
無いじゃん!」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです
「用事があるから
戻って来てから
用意するけど
酢飯にして
丼にしちゃうと
食べ過ぎちゃうから
白御飯と叩きは
別盛にするよ」
「そりゃ、そうでしょ
鮮度バリバリの
アジで作ったんだからね
しっかし、んまそう~🤤」

卸し生姜を
醤油と合わせ
回しかけたら
箸が止まることなく
一気に完食
鮮度バリバリの魚の
美味しさに出会えるのは
沼津が
漁港が併設されている
魚市場だからです
天の時は
地の利に如かず
地の利は
人の和に如かず
という言葉があるように
こういう地の利を活かし
さらには
直に漁師と
付き合うことで
地方でしか無し得ない
日本料理を仕立てることが
出来ます
その恩恵を忘れることなく
日々の仕事に
臨むのが
我が道にして
使命なのです
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
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ご興味
ご関心のある方は
御覧下さい
休市日の朝は、娘弁当の天丼のついでに、フライヤーの掃除
今日のような
休市日の朝は
フライヤーの掃除のついでに
娘弁当の揚物を
揚げるのか
それとも
娘弁当のついでに
掃除をするのか・・・
2025年1月28日
Vol.4555

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
やっぱり
娘ちゃん弁当は
天丼だったんだね」
と、ミニふぐちゃん
「おはよう🐡
そうだよ」
と、答えました
やっぱり
と言っているのは
昨日の時点で
天種を準備していたのを
見ていたからです

また、普段
娘弁当は
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんが作るのですが
今日のように
ホームグランドの
沼津魚市場の休みの日は
フライヤーの掃除を
することが多く
そのために
油を温めなくてはなりません
結果として
自分が娘弁当用に
お弁当を揚げる役目が
回ってくるのです
ただ、フライヤーの掃除を
してくれるのは
真由美さんなので
お弁当作りの代打ちは
プラマイゼロ
ということになります

そんな今日の天種は
海老、長ねぎ、南瓜
赤ピーマン、さつま芋、大葉
の6種類です

揚げたら

白御飯をよそり
曲げわっぱの弁当箱に
丼つゆを掛けておきます
天ぷらを
丼つゆにくぐらせたら
盛付けていきます

南瓜

さつま芋

長ねぎ

海老

大葉

赤ピーマンの順に
盛付けたら
出来上がりました
娘弁当ですので
仕上がるのは
6時までには
仕上げてなくてはなりません
一旦、フライヤーの
火を落とします
今度は
自分と真由美さん用に
遅朝食にて
早お昼のおかずを
揚げました

濾しては
継ぎ足して
使ったきたので
限界が来ました

油を抜くと

こんな感じです
濾せば
使えないわけでは
ありません
が、しかし
見た目はきれいでも
油に腰がなくなるので
揚げるのに
時間がかかってしまいます
結果として
仕上がった揚物は
油の切れが悪いので
美味しい訳がありません
ここで攻守交替

真由美さんが
掃除を始めてくれました

/ /
まぁゆぅみぃさん
おはよおぉ!
\ \
お湯を流しながらの
作業ですので
全く聞こえていないようでした
それでも
気付くと
「おはよう♬

ほら、こんな風になったよ」
「おぉ~
ピカピカじゃん✨
💯💮💯💮💯」
「 💯💮💯💮💯
ありがとう♬
きれいになると
気分もスッキリするし
これで作ると
美味しそうな料理が
出来そうだよね~」
「フライヤーだけに
料理を作る気分も
アゲアゲだしね
『美味しい料理は
きれいな道具からしか
生まれない』
って、親方が
言っているのが
よ~く分かるよ」
その後
油が冷めたら

娘達が通っていた小学校に
持って行くため
ペットボトルに
詰めておきました
古くなった油を
再利用するためで
こんなことを
するようになって
かれこれ10年近く
経つかもしれません
些細な事でも
誰かしらの役に
立っている以上
これからも
続けたいものです
で、冒頭の問いですが
正解は
どっちもどっちで
それこそ
卵が先か、鶏が先か
でしょう

「ランチの刺身を
ふぐ刺に変更なんて
贅沢じゃん😋
そんじゃ、また🐡
by 熱血君
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
【西京漬】をはじめ
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娘ランチの【佳肴 季凛】弁当のワンプレート・バージョンは、3種の揚物入り
土日にお弁当の
ご注文を頂くと
その余り物は
娘ランチ行となります
そんな今日の
娘ランチの内容って・・・
2024年11月24日

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
【佳肴 季凛】の
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「娘ちゃんランチが
ワンプレート
ってことは
お弁当の注文があったの?」
と、ミニふぐちゃん
「そうだよ

法事の予約をくれた
お客さんが
お寺に持っていくのだよ

だから
5時半前から
始めたよ」
と、自分
「かなり早くね?」
「9時に取りに
見えるからね

そんな時間だから
君達は
しっかり
寝ていたよ😪」
「あちゃ~
こんな写真を
撮るなんて・・・
それはそれとして
1個でも
注文を受けるの?」
「普段、お弁当の注文は
最低5個から
お願いしているけど
法事の予約をしてくれた
お客さんの場合は
例外だよ」
「お客さんには
都合がいいけど
親方は
大変じゃないの?」
「お客さんの都合を
より良くするのが
商売の基本だし
料理みたいな
手が掛かる事を
承知の上で
生業(なりわい)にしているから
そんなには
気にならないよ
料理に
面倒臭いなんて
言葉はあり得ないよ」
「そうだよね
それにしても
親方らしいね~
で、今日の
ワンプレートランチは
揚物付じゃん!」

「法事の御席で
お子様料理も
用意しするから
それ用の鶏の唐揚げも
入れてあげたんだよ」
「優しいね~」
「作り始めると
つい楽しんじゃうんだよ

鶏の唐揚げ以外には
余分に準備しておいた
さばふぐの唐揚げと
鯵(あじ)のしんびき揚げも
盛付けてあるよ」
「ここまでくると
裏山C~🤤」

ちなみに
今日ご用意した
お子様料理です

遊び心のある料理は
新たな視点で
料理を作ることが
出来るだけでなく
息抜きにもなります
特に、賄いは
自分が食べたいものを
作ることもあり
その楽しみは
他には代えることが
出来ませんし
それこそが
自分にとっての
料理の醍醐味なのです

「ちょっと早いけど
12月9日は
ランチのみ
営業するんだって
そんじゃ、また🐡」
by 熱血君
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
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