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もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ

常連さんへの筍ごはん 


商売抜きで作る料理は

色んな意味で

楽しいもので


それが

常連さんへのものとなると

尚更(なおさら)です




4月15日(Vol. 4,353) 

いらっしゃいませ 

マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます


「おはよう、親方🐡

こんなに沢山

筍ご飯を炊いたんだぁ」

と、熱血君 


「おはよう🐡

1升5合炊いたよ」

と、返しました 



「昨日言ってたみたいに

お遣い物なんでしょ?」


「そうだよ

子供達の弁当にも

入れたけどね」



熱血君が

昨日と言っていますが

昨日のことは

こちらを👇



「お弁当って

どんな感じ?」



「これだよ」



「んまそう🤤

おかずは

真由美さんが作ったんでしょ?」 


「そうだよ」


真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことで

基本的に

お弁当を作るのは

彼女です 


「親が二人共

料理が出来るって

こういうメリットが

あるんだね」 



「言われてみれば

そうだよね

そんなこと

考えたこと無かったけど

まぁ、二人共

料理を作るのが

好きだからね」



「いいじゃん、いいじゃん!

でも、さぁ

この時間に

出来ているってことは

何時から

始めたの?」 



「5時前だよ


だから


誰かさんは

ZZZ・・・😪」


「あちゃぁ~

こんなとこ

撮っちゃったのぉ」 


「あはは・・・」 



ところで

筍ご飯に限らず

炊込御飯は

予め、具材を

煮含めておき

具材と煮汁を分け

その煮汁で炊き

炊き上がる前に

具材を入れるのが

基本的な炊き方です



「昨日

そう言ってたよね」 



釜に


米(白米、押麦、もち米)

と煮汁を入れて


炊き始めます



今日の筍ご飯の具は

筍、鶏肉 



油揚げです 



湯気が出始めてきたら


具材を

入れます 


こうするのは

具材にも

完全に火が通すためです





炊き上がったら

バットに移し


混ぜ合わせます 



このバットに

取り分けたのは

近所の常連さんの

お弁当用で

急いで

常連さんのお宅へ

届けました 




「こういう流れだったんだぁ

それにしても

普段の日の朝よりも

せわしないなんじゃね?」 




「市場無しの日よりは

バタバタだね

でもさぁ

商売抜きの料理って

気楽に作れるから

楽しいんだよね」 


「そこまで

料理を作るのって

楽しいなんて

よっぽど

料理を作るのが

好きなんだねぇ」



「そりゃ、そうだよ

料理を作るのが好きで

料理人になったんだもん

当然、食べることも

好きだよ」 


「真由美さんも?」 


「そうだね」




「娘ちゃん達も

いいよね~」



先程の常連さんの

お宅に届けた帰りに

別の常連さんに

会ったので


茶碗を借りてきて

ご飯をよそり

再び、なんちゃって

ウーバーイーツ 




「筍と筍ごはんを

パックしてあるけど

これは?」





「これは

東京の常連さん用

都会の人だし

筍をもらうことはないから

毎年、こうやって

送るんだよ」


「へぇ~」




ちなみに、こちらは

別の常連さんへの

バースデーカード

by 真由美さん




こういうことが

出来るのも

オーナーシェフだからです


勤めの料理人だと

自宅で作らざるを得ませんし

常連さんと

懇意になれることも

簡単ではありません


【佳肴 季凛】の場合

自分が料理を作り

料理を出してくれるのは

ほぼほぼ真由美さんです



その過程で

お客様と親しくなり

常連さんとなってくれる方も

いらっしゃいます


筍ご飯のように

おかずアイテムを差し上げる

繋がりを築けるのは

個人の飲食店しか

ありません


料理以上に

その魅力を

磨き続ける姿勢を

失うことなく

二人して

日々の仕事に

臨み続けます 



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6703.jpg


「もしかして

新しい包丁?

そんじゃ、また明日🔪」 

by ふぐとらちゃん 




★☆★ 【コエタス】 ★☆★


当店のお取り寄せや

通販の商品などを召し上がった方々が 

【コエタス】というサイトで

投稿して下さっています

ご興味、ご関心のある方は

御覧ください

頂き物の筍で、筍ご飯


頂き物の筍は

筍ごはんにして

お遣い物に

させてもらっています 


そんな使い方が出来るのも

地方というか

田舎あるある




4月14日(Vol. 4,352) 

いらっしゃいませ 

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“身体に優しい

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【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます



「たけのこじゃん!

親方が掘って来たの?」

と、熱血君



「まさか~

常連さんから

もらったんだよ

毎年、この時季は

誰かしら

くれるんだよ」

と、返しました 



「ふぅ~ん

地方あるあるだね

で、こんなにどうするの?」 


「筍ごはんにして

常連さんにあげるんだよ」 



「わぁ~

いいなぁ~」




その後、筍ごはんの素を

仕込むと



「このまま

お米と一緒にして

炊けばいいの?」 


「いやいや

具と汁を別にして

汁と米を一緒に

炊いてから

炊き上がる直前に

具を入れるんだよ」


「そんなに

手間が掛かるなんて

思わなかったよ」



「もしかして

白米を炊く要領で

水、具、調味料を

一緒にして

炊くものだと

思っていたとか・・・」 



「う、うぅ~ん」 


「やっぱりね

そう思っている人

意外と多いんだよ」 


「でしょでしょ

で、たけのこ以外の

具は何なの?」 




「見えないけど

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6117.jpg

筍と鶏肉


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6118.jpg


油揚げだよ」 



「油揚げを別にしてあるけど

どうしてなの?」 


「油揚げは

スポンジみたいに

水分を吸っちゃうから

出汁と分ける時に

目一杯、絞らなきゃ

ならないからだよ」


「水分がある状態で

混ぜたら

ご飯がべちゃべゃに

なっちゃうから

リゾットになっちゃうもんね」 


「そうだよ

だから、別々なんだよ

リゾットなんて

シャレたもの知っているじゃん」



「えへへ・・・」



「じゃ、正確には

リゾットじゃないけど

まっ、いいか~」 


「どういうこと?」



「リゾットに似ている

おかゆ、雑炊、おじや

の違いは、こんな感じだよ 



◆おかゆ 

 水の量を増やして

 米を柔らかく炊いたもの



◆雑炊 

 炊いたご飯を

 水洗いしてから

 煮込んだもの 


◆おじや  

 ご飯を洗わず

 煮込んだもの


◆リゾット

 生の米を炒めてから

 スープで炊いたもので

 イタリア料理


雑炊もおじやも

味付きだよ」 



「へぇ~

おじやと雑炊の違いって

こういうことなんだぁ

常連さんにあげるって

言ってたけど

明日は休みじゃね?」 



「そうだよ

子供達のお弁当にも

入れてあげるし

誕生日の常連さんに

届けてあげるんだよ」 


「届けるの?

そうだよ

近所の人もいるけど

離れた常連さんには

休みだし

遊びがてら

届けるんだよ」 



「誕生日の常連さんは

このことを

知っているの?」 



「知らないよ

だから、サプライズ」 




「びっくりして

美味しいなんて

いいじゃん

僕の誕生日も

この時季だったら

良かったなぁ~」

 


「あはは・・・

多めに炊くから

明日食べてもいいよ」


「わぁ~い

これで、75日

寿命が延びたよ

うれしい~!」  



筍に限らず

農作物を貰えるのは

田舎ならではの

ことであるだけなく 


それらを使って

お客さんに

差し上げることが出来るのは

オーナーシェフだからこそ

為せることです 



明日は、市場へ行く時よりは

遅起きですが

早起きなので、この辺で・・・




★☆★ 【コエタス】 ★☆★


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ソフトボールサイズのジャンボたこ焼


普通のたこ焼のサイズは

ピンポン玉サイズですが

先日見つけたものは

ソフトボールサイズでした 


一体、どんなたこ焼!?





4月13日(Vol. 4,351) 

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「親方、これは・・・?」

と、ミニふぐちゃん 


「何だと思う?」 

と、訊き返しました



「ドーナツ?

それとも

ん~・・・・」 



「たこ焼だよ」 



「ビッグたこ焼き!

そのまんまじゃん🐙」  



「1個

何グラムだと思う?」 



「たこ焼きの重さなんて

考えたことないよ」



「そうだよね

たこ焼って言えば

ピンポン玉くらいの

大きさだもんね

じゃ、これ」





「え゛~っ、200g」 



「200gって言うと

コンビニのおにぎり

2個分だよ」


「へぇ~

でも、このたこ焼きは

調理済みたいだけど

このままレンチンで

OKなの?」 



「いや、完全に解凍してから

揚げるみたいだよ」

「そうなんだぁ~」 



ということで

油の中へ

 


金串を刺し

中が熱々になったら

油から出します



「揚げパンみたいだね」


断面はこんな感じです



「タコみたいなのが

入っているけど・・・」


「そうだよ

たこはたこでも

飯蛸(いいだこ)って言って

小さいたこが

丸々1ぱい」 



「どんな風に

タコが入っているかと

思ったけど

こういう風に

入っていたんだ」


「そうだね」


食べてみた娘の感想👇



それこそ

大きいたこ焼という結論


油っぽくなかったとは言え

今度は

揚げる時間を短くして



170度のオーブンで

温めることにしました


取り出し

包丁すると


先程より

生地がカリッとした感じです





「今度は親方の

食レポだよ」 



「はいよ」 



ということで

感想は

丸いお好み焼

以上です 


味は至って普通でしたし

そもそもの目的は

ブログねたでした


興味あるものは

調理しないと

気が済まない性分ですので

面白いブログねたを

見つけた時には

また、お話しさせてもらいます 





「今夜のふぐ刺は

レギュラーサイズだったんだぁ

そんじゃ、また明日🐡」


by 熱血君 





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ランチだけでなく、夕飯のおかずにも、地物の鰹(かつお)の刺身

昨日仕入れた鰹は

予想通り

良いものでした


となれば

鰹好きの自分としては

せざるを得ません




4月9日(Vol. 4,346)

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画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG5632.jpg


昨日、氷詰めしておいた

鰹(かつお)です




「おはよう、親方🐡

血も抜いて

氷詰めにしたから

色も変わっていないね」 

「おはよう🐡

そうだよ

こんな感じだと

木曜日くらいまでは

色が持つと思うよ」



「丸4日ってことだね」



「鮮度が良いうちに

仕入れたからだよ

まぁ、産地ならではの

特権だね


世界一と言ってもいい

豊洲の魚市場には

世界中から

魚が集まるけど


活魚は別にして

どんな魚でも

獲れた明くる日の魚だし


こういう鰹みたいな

鮮度バリバリ部門があるなら

豊洲には負けないね」 



「そう聞くと

沼津\(^o^)/」 




「2024年問題って

言われているけど

陸送便の魚は

水揚げした翌々日に

届くなんて可能性もあるから

今まで以上に地方でも

美味しい魚を食べられる

可能性があるかもよ」 


「そっか~

良い物は東京みたいな

大都会に集まるなんてことが

なくなるかもしれないのかなぁ」



「何とも言えないけど・・・

そんなことより

地魚みたいに

産地ならではの良い魚を

仕入れるためにも

熱を上げ続けるよ」 



「そうだね」


三枚に卸したら


皮に包丁目を入れたら

氷の上に乗せ


FIRE🔥 


炙ったら


ひっくり返し

粗熱を取ります


「身のところが

黒くなっているけど・・・」



「身がぶつかって

こうなった打身(うちみ)だよ

こればかりは

卸すまでは

分かんないからね

しょうがないよ」 



「ありゃりゃ・・・」



そうこうしていると

ランチタイムとなり


鰹の刺身は

ランチメニューにも

登場


鰹好きの自分としては

見ているだけでも

うっとり


うっとりでは

収まらないのは

想定内


となれば・・・

夕飯のおかずに登場!



「これって

何人分?」


「一般レベル

それとも、自分レベル?」 


「えっ

どういう意味?」 



「どうもこうも

一般レベルなら

3とか4人前だけど

自分レベルなら

1人前だよ」



「マジで!?」


「マジだよ

今日のサイズなら

一度に全部食べられる量だよ」


「・・・・・

好きなのは分かるけど

まさか・・・」



今日のような

脂の薄い鰹は

鰹特有の血の香りが

何とも言えません



目に青葉

山ほととぎす

初鰹


そんな句を感じる

季節となり

今日のような鰹に

出会える機会が

増えると思うと 

楽しみでなりません


が、しかし

鰹好きの自分としては

一年365日

熱烈歓迎!




「娘ちゃん達の

新年度生活の

お祝なんだって🍰

そんじゃ、また♬」

by 熱血君

 

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これぞ、地魚丼


魚の美味しさの魅力は 

何と言っても

その種類の数


しかも、それが

地魚となると

さらに美味し・・・ 



4月3日(Vol. 4,347)

いらっしゃいませ 


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“身体に優しい

美味しい日本料理”

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西京漬(西京焼)を

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いきなりですが

今日の昼ごはんです




「やっぱり

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4968.jpg



昨日の不敵な笑いは

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6269.jpg

昼ごはんのこと

だったんだね」

と、ミニふぐちゃん 


「あはは・・・」


「で、昨日の5種類の

魚を使っているのは

わかるけど

もう1種類は

何なの?」


「目鯛(めだい)だよ」 




このやり取りだけでは

昨日のことが

お分かりにくいので

こちらを👇



目鯛(めだい)



鮗(このしろ)



春子(かすご)



鰖(たかべ)



鯥(むつ)



魳(かます)


ってことで

全6種類!」



「んまそう~🤤

5種類の小魚は

地物だけど

メダイは、どこ産なの?」 


「目鯛は

伊豆下田産だよ」


「ってことは

地魚丼じゃん!」 


「そうなるかな」



「親方にしては

弱気な感じじゃね」


「そもそも

沼津の場合

地魚の定義って

どこにあるのかって

疑問なんだよね」



「どういうこと?」




「伊豆半島だけじゃなく

伊豆諸島で獲れた魚も

漁師が直接

沼津の市場に

持って来るからだよ」


「そういうことね

その辺はアバウトで

いいんじゃね」 


「そういうことにしとくよ

話はそれるけど

沼津には

他県の漁師が

島で獲れたマグロ類も

水揚げするんだよ」 


「へぇ~

他県って?」 



「マグロ船(せん)は

和歌山とか宮崎だよ」

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4058.jpg


「そんな遠くから!?」 




「知りたがり

訊きたがりだから

初めての漁師でも

色々訊いちゃうんだよ」


「マジで~!?」


「ほら👆

クリックか

タップしてごらん」


「本当だ~

どんなことを

訊くの?」 



「どれくらいの間

漁に出ているとか


何人で

操業しているとか


好きな女性の

タイプとか


そんなとこかな?」 



「好きなタイプの女性

なんてことも

訊くの?」 



「そんなわけないじゃん

冗談だよ」



「だよね~

でも、親方は

意外とくだらないこと

訊きそうだから

少し焦ったよ(笑)」

「あはは・・・」



「ところで、さぁ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4966.jpg


親方は

丼(どん)っていうか

皿にド~ンだよね」



「そうだよ」


「真由美さんは

別盛だよね、いつも」

真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです 



「丼にすると

食べ過ぎちゃうんだって

だから、別盛」 



「そりゃ、そうだよね

ちゃんとした魚

ばかりだしね


今日の丼ものみたいに

地魚だけで

作ったものって

あんまり聞いたことが

ないけど・・・」 




「そうだね

地魚丼って言っても

サーモンとか

うに、いくらが

乗っていると

う~んって

なるよね」 


「わかるわかる!

どうせなら

ランチメニューで

やっちゃうのは、どう?」 


「常時はおけないけど

この前、やったじゃん

ほら👇


「そうだったね」


「でも、今日みたいな

地魚丼の魚は

出たとこ勝負みたいなのが

面白いんだよ

商売的には

難しいけどね


ただ、未利用魚みたいな

魚を使うことで

水産資源を

大切に出来るのが

一番だね」 




「親方がよく言う

料理人は

一次産業の代弁者

ってことだね」

「そうそう」 



魚菜食文化である

日本料理文化は

南北に長く

海、山、川、里に

囲まれているという

地理的要件の上に生まれ


そのような自然の恵みを

日本人は

享受(きょうじゅ)してきたのです 


その食材の数

野菜は約150種

魚介類は約300種

とも言われています


それらを活かしてこそ

和食の料理人です


それを我が道とし 

マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本にした

身体に優しい

美味しい日本料理

を突き詰め続けます





「新年度最初の

真由美さん作の

娘ちゃん弁当だね

んまそう~🤤

そんじゃ、また明日」


by 熱血君 






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誕生日プレゼントに、鰍(いなだ)のフライ

魚のフライと言えば

鯵(あじ)フライですが

それ以外にも

オススメのフライがあるんです


そんなフライとは・・・

Vol.4336(3月23日)

いらっしゃいませ 


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昨日

沼津魚市場で仕入れた

静岡県由比(ゆい)産の

イナダ(鰍)です 


イナダは、鰤(ぶり)の幼魚で


ワカシ 

 ↓

イナダ

 ↓

ワラサ

 ↓

ブリ

と、名前を変えていく

いわゆる、出世魚です


出世魚とは

成長するにつれ

名前が変わる魚と

思われていますが

元々はそうではありません


出世つまり

段々と価値が上がった場合に

出世魚の称号を

もらうことが出来ます


そもそも、出世魚とは

ある歴史上の人物にちなみ

名前が4回変わるものです



その人物とは

豊臣秀吉で

豊臣秀吉 数々の伝説はドコまで本当か? 62年の生涯まとめ【年表付き】 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)


日吉丸

 ↓

木下藤吉郎

 ↓

羽柴秀吉

 ↓

豊臣秀吉


と変わりました 


秀吉の出自は

農民と言われているように

成り上がりだったのです 


秀吉はさておき

イナダは鰤同様

鱗(うろこ)が細かいので

すき引きと呼ばれる

包丁を使う方法で

鱗を取り除きます 



頭を落とし

はらわたを抜き

水洗いしたら

三枚に卸したら


柵取りしました 


背の節(ふし)の皮に

包丁を入れたら

バーナーでFIRE🔥



ランチメニューの刺身で

お出ししました 


ランチタイムが終わったら

自分達のランチタイムにも

登場し


自分は

野菜増し増しの

鰍丼(いなだどん)の特盛で




女将兼愛妻(!?)の

真由美さんは

あえて、別物の

鰍の刺身定食でした



そして、あくる日の今日


残りを切身にし

塩、胡椒をしたら

パン粉をつけたら

フライにしました 


鰍のフライの奥にあるのは

ハッシュドポテトです




「揚げててで

んまそう~🤤

4人家族分にしては

多くね?」

と、熱血君


「多いよ

っていうか

うちらの家族分だけじゃなく

常連さんの誕生日プレゼントも

兼ねているんだよ」 


「誕プレ~

超豪華じゃん!」 

御菓子の化粧箱に

ラップを敷いたら


揚物を詰め


生野菜も一緒に


「使わない器があるのに

どうして

こんな風にしたの?」 


「器だと

返してもらう手間が

省けるからだよ」 


「そういうことね

親方は

こういう余興みたいな料理って

意外と楽しむから

訊いてみたんだよ」 



「あはは・・・」 


常連さんの誕プレとは別に

自分達も昼ごはんの

おかずにしました 



イナダはスーパーなどでも

並んでいるように

リーズナブルな値段で

買うことが出来る魚の

一つでもあります 



魚のフライの典型と言えば

鯵(あじ)フライですが

いなだのフライは

切身ですので

食べ応えもあるのも

魅力です



ただ、刺身用で売られていても

色変わりが早いことが

欠点でもあります


なので

柵で購入出来るような時は

揚物にすると

色変わりを

気にする必要がありません 

片栗粉をつけて

揚げてから

野菜あん掛けにすると

なかなかのおかずになります 



魚の消費量を

肉のそれが

上回ってから

久しいのですが


魚を売る側も

その美味しさを

上手く伝えていかないと

ますます魚を

食べてもらえなくなってしまいます 


基本的に

肉は、牛、鶏、豚の

3種類しかありません


それに対して

魚は種類も豊富で

生食もOKですし

加熱調理も出来ます 


魚菜食文化である

日本料理を

生業としている以上

その魅力を

伝えるのも

和食の料理人の使命です 


さらには、魚を獲ってくれる

漁師なくして

魚菜食文化は

成り立ちません 


そのためには

料理人たるもの

自ら魚市場に出向き

現状を把握して

彼らの代弁者として

声を出し続ける

使命があるのです 



「鹿のもも肉の

叩き風なんだって

んまそう~🤤

そんじゃ、また」

by ミニふぐちゃん 

誕生日プレゼントの鰍(いなだ)の刺身

Vol.4320

いらっしゃいませ 

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基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です 




今日(3月7日)は

誕生日プレゼントの

鰍(いなだ)

についてお話しします 


「おはよう、親方🐡

ブリみたいだけど

この魚は?」

と、熱血君が訊いてきました 


「おはよう🐡

鰤の幼魚の

鰍(イナダ)だよ」

と、自分


「魚へんに秋って

書くんだね」 


「そうだよ

たださぁ、カジカって

淡水魚も

鰍って書くんだよ」


「えっ!?

それじゃ

区別がつかないじゃん」


「さらに、厄介なのが

海水魚にも

カジカっているんだよ」 


「ますます複雑じゃん!」


「これが

淡水魚のカジカで

カジカの形態写真



海にいるカジカは

何とかカジカって言って

50種類くらい

いるようだよ」



「へぇ~」



「山育ちの自分は

子供の頃

川でカジカを取りに

行ったことがあるから

馴染みがある魚なんだよね」


「そうなんだぁ

何だか話が

複雑になりつつあるけど・・・」



「そうだね

まぁ、この辺にしておくよ」


「でも、気になるのが

魚へんに

春、夏、冬がつく魚もいるの?」 


「どれもこれも

いるんだよ」 


「やっぱりね」



「春がサワラ(鰆)で

夏がワカシ(魚夏)

冬がコノシロ(鮗)

ただ、ワカシは当て字だから

一つの漢字では

無いみたい」


「へぇ~

で、ワカシって?」


「ワカシも

鰤の幼魚で

イナダよりも

小さいものだよ

夏の後が秋だから

意味としては

合っているよね」


「うまく出来ているね~」



「その次に大きいサイズが

ワラサで

鰤の手前だから

稚鰤って書くんだよ」 


「漢字って

頭がいいね

生成AIにも勝てるんじゃね?」 



「どうなんだろうね

鰤の呼び名についても

話したいけど

この辺にしておくね」 


「うん♬

鰤を仕入れて来るのは

よく見るけど

イナダは

あんまり仕入れて来ないよね?」


「そうだね

ただ、今朝は

由比(注)のが

結構あったんだよ」


「わぁ、沢山!」



(注)由比(ゆい)

桜海老で有名な漁港で

沼津から40キロくらい

西に位置しています 


コンテナに入っていたのは

各2、3本ずつで

それでは多いので

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この1本を

フライングゲットさせてもらいました


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「しずまえって

書いてあるけど

これって

どういう意味なの?」 




「 静岡市には

用宗(もちむね)、清水、由比の

3つの港があって



この海沿いの地域で

水揚げされる魚介類を

しずまえ鮮魚って

呼ぶんだよ」


「へぇ~」 


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「色んな魚が水揚げされるけど

さばふぐを仕入れることが

一番多いね」 


「で、イナダは

何に使うの?」

「常連さんの誕生日プレゼント!」


「わぁ~っ

いいじゃん、いいじゃん!」 


いつもながらの下処理をし

柵取りしたら


皮に包丁目を入れたら


バーナーでFIER🔥


炙ったら

皮目を下にして

冷まします



腹の方は


切身にしたら


塩、胡椒をし

フライにするため

パン粉をつけておきました



いなだのフライと言うと

聞き慣れないかもしれませんが


アジ科ということで

大きめの鯵フライ

と言った感じで 

少なくとも

フィッシュバーガーの

フライとは別物ですし

刺身で食べるよりも

おすすめです



いなだの刺身を盛付けると


「んまそう~🤤

このお皿って

季凛のじゃないんじゃね?」 



「そうだよ

近所の常連さんだから

器を借りて来たんんだよ」 


「言われてみれば

『何か作った時に

鍋とかタッパ持参で

来てね』って

よく言っているもんね


使い捨ての容器だと

面倒だったりするしね

ただ、わさびが無かったけど・・・」 



「チビッ子がいるから

無しにしたんだよ」 


「ふぅ~ん

で、これって・・・?」



「自分達のお昼だよ」 

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「やっぱ、来たか・・・

で、フライは?」


「フライは、明日だよ」 


「いいなぁ~🤤

ねぇ、親方

僕の誕生日にも

何か作って欲しいんだけど・・・」 


「もちろんだよ」 

「わぁ~い!」


イナダに限らず

魚市場に行くことで

色んな魚を目にすることが出来るだけでなく

今日のような余興が

楽しむことが出来ます


というよりも

本業よりも

こちらの方が

楽しかったりして・・・



「明日のバスの席は

グループごとなんだね

そんじゃ、また🚌」 


by ミニふぐちゃん

休み明けと休み前に、フライヤーの掃除

Vol.4316

いらっしゃいませ 

マクロビオティック(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です



今日(3月3日)は

フライヤーの掃除

についてお話しします 




今日は、バスツアーの御席があり

お帰りの際には

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いつものように

皆でお見送り👋👋👋


もちろん

ミニふぐちゃんも一緒です



洗い物を終えたので

女子達も

ひと段落



ひと段落も束の間で

今度はフライヤーの掃除をするため

油を抜くと

かなりのくたびれ様です



ここ最近

揚物をすることが多く

限界ですので

捨てることにしました


また、休み明けの火曜日(27日)も

朝の段取りを終えたら

フライヤーの掃除をしたので


今週2回目

ということになります




火曜日の時点では

油もくたびれてはいなかったので

濾しておき


濾すためには

油を温めなくてはなりません


ということで

その日の昼ごはん用に

天ぷらを揚げました

揚げたのは

かき揚げとさつま芋です



自分と女将兼愛妻(!?)の真由美さんは

天ぷらカレーで


休みの娘達は

温玉乗せカレーうどんに

さつま芋の天ぷら付でした


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「どっちも

んまそうだったよねぇ🤤


このために

フライヤーの掃除をしたんじゃね」 



「ついでだよ、ついで!」



そんな今日の昼ごはんも

ついでに、かき揚げを揚げて

そばにしました



「ついでって言ってたけど

朝の準備が終わった後に揚げたのは

どうしてなの?」 

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「今日のバスのお客さんに

揚物を出すから

そのために

油を温めたかだていたからだよ」 


ということで

バスの御席の揚物が

鯵のしんびき揚げと鶏の唐揚げでした





「そうなんだぁ~

ついつい

賄いに目が行っちゃうのは

僕達だけじゃないと思うけど・・・」 

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最初に真由美さんが洗ったら

自分が手直しをし


拭き上げると



「ピカピカじゃん✨」



「美味しい料理は

きれいな道具からしか

出来ないからね」

「なるほど~♬

親方の言葉なの

それって?」 


「いや、若い頃

浜松にいた時の親方に

『道具がなきゃ料理は

作れないんだから

道具は大事にしなくちゃならない』

って言われたんだよ」




「おぉ~さすが

親方の親方だね!」


「まぁね」 



リサイクル用に

ペットボトルに

入れ替えたら

一連の油仕事が終わったのでした



「明日発送分の

『西京漬』だね

そんじゃ、また🐡」

by ミニふぐちゃん 

肩星鰯(かたぼしいわし)のような小魚が好きな理由

Vol.4314

いらっしゃいませ

マクロビオティック(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です




今日(3月1日)は

肩星鰯(かたぼしいわし)に限らず

小魚が好きな理由について

お話しします 





今朝、沼津魚市場に行くと

沼津市西浦の

定置網漁船・冨久豊丸(ふくほうまる)が

水揚げをしているところでした




台の上に乗っているのは

鯵(あじ)です 



鯵以外で

目に付いたのが

肩星鰯(かたぼしいわし)でした



朝獲れと言うより

今朝獲れですので

死後硬直はしていません 



鱗(うろこ)も

びっしり



好みのサイズを

1キロ分

選(よ)り



【佳肴 季凛】に戻ると

ミニふぐちゃんがやって来ました


「おはよう、親方🐡

カタボシイワシ、久々じゃね?」 



「どうかなぁ

ただ、ここ最近

水揚げが増えてきたような

気がするけどね」  


「親方って

こういう小魚

意外と好きじゃね?」 



「そうだね

色んな意味で好きだよ」 



「色んな意味って?」 


「料理の道に

転んだきっかけが

鮨屋だったことかな」


「鮨屋と小魚って

どういう繋がりなの?」 



「鮨屋って、最初に

貝類とか小魚の仕込みを

覚えなくちゃならないんだよ」 



「寿司を握る前に?」 



「そうだよ

鮨ねたが無きゃ

握れないじゃん

だから、その前に

魚の仕込みを

覚えなくちゃならないんだよ」



「言われてみれば

そうだよねぇ

で、どうして

小魚とかが

最初なの?」 


「包丁を使う

基本の仕込みだからだよ」



「へぇ~」


「特に、貝類は

開き方、下処理が

それぞれに違うからね

お陰で

貝類の仕込みって

ほぼほぼ覚えたよ」 



「鮨屋で使う貝類って

沢山あるよね?」



「主なところだと

赤貝、青柳(あおやぎ)、鮑(あわび)

北寄貝(ほっきがい)、鳥貝(とりがい)

海松貝(みるがい)、白みる

帆立(ほたて)、平貝(たいらがい)、蛤(はまぐり)

知っているとは思うけど

鮨ねた以外にも

貝類は沢山あるからね」 



「アサリとかでしょ?」 



「そうそう

貝類の話は置いといて

鯵、小肌(こはだ)とかの

仕込みを覚えたら

穴子を覚えて

その後に

普通の魚の三枚おろしを

やらせてもらえるようになるんだよ」 



「そんなに順番があるの!?」 


「そうだよ

で、最後が

鮪(まぐろ)の柵取り」 


「長っ!」 


「あくまでも

鮨屋の話だよ

和食っていうか、日本料理は

こういう小物を

沢山使うことは少ないからね」 



「そうなの!?」 



「鮨屋と和食って

似ているけど

実は、別物なんだよ」 



「ふぅ~ん」 



「鮨屋時代の先輩に

『お前は鮨屋が

最初だったから

細かい仕事に

抵抗が無いんだよ』

って言われたことがあるんだけど

確かにそうなんだよ

『だから、フグ類の

水洗いも嫌がらないんだよ』

とも言われたよ」 



「フグって

親方の仕込みしか

見たことないから

よく分かんないんだけど・・・」 



「とらふぐに限らず

ふぐ類って

身欠(みがき)って言って

卸した状態のものが

売られているんだよ

だけど

人が触った魚を扱うのは

たぁ~っまんなく嫌だから

仕入れることはしないけどね」 


「言われてみれば

どんなに小さいフグでも

そのまんまを仕入れているもんね」 


「小物の仕込みが

料理人としての始まりだから

それをパスするってことは

自分自身を否定するようなものだから

それは出来ないんだよ」 



「へぇ~

人に歴史あり

って言うもんね」

「ってことだから

仕込みを始めるよ」 


「はぁ~い♬」  

 

肩星鰯は

鱗を取ったら




頭を落とし



はらわたを取ります



鱗が残っていることもあるので

丁寧に水洗いをしなくてはなりません


その後

三枚に卸すと


鮮度バリバリですので

中骨が

そり返っていました


「こんなの初めて見たよ!」

「実は、自分も初めてなんだよ」


「マジで!?」 


「でも、自分が仕入れた魚が

ここまで新鮮だと思うと

してやったりの気分だね」 



「👏👏👏」 




卸し終えた身に

塩をあてること20分


塩が溶けたら

水洗いします

二番酢(一度酢〆に使った酢)に

くぐらせたら

新しい酢に漬けること5分


酢から上げたら

昆布で挟んでおきました



「これはこれいいんだけど

さっきよりも

量が少なくね?」 



「あはは、バレた?」 


「そりゃ、わかるでしょ」 



小さめのところを

たたきにして


昨日仕入れた

葉血引(はちびき)と共に

オン・ザ酢飯



昨日の葉血引については

こちらを👇



「やっぱ、こう来たか・・・🤤

真由美さんは

食べ過ぎちゃうから

別盛なんだよね

しっかし

親方の盛が凄過ぎ!」


「この時間(2時過ぎ)まで

特に食べていないからね」


「そうかもしんないけど・・・。」

「今夜の予習だよ」

「予習!?」



そして、今夜の会席料理の刺身👇

葉血引、肩星鰯、湯葉の

三種盛です




「確かに、予習だけど・・・」

「でしょ」


「湯葉は抜きにしても

こういうのが

地魚の刺身だよね


それもだけど

今日のお昼こそ

地魚丼だね」



「まぁね

折角、魚市場に

自分で行っている以上

鮮度バリバリの魚を仕入れて

魚の美味しさを

知って欲しいからね」 


今朝の肩星鰯に限らず

魚市場で仕入れるのも

料理人としての原点でもあります


最初の鮨屋は

今は無き築地に

仕入れに行ってました


当時は、注文した魚を取りに行くのが

基本でしたが

そういう中でも

自分の練習のために

色んな魚を仕入れたものです 


その時も

店で使わないような

小物が殆どでした


仕入れることも

仕込むことも

小物が原点で

今でも、その習慣は

変わりません


“三つ子の魂百まで”

“雀踊り百まで忘れず”

とは、よく言ったものです 


そういう気持ちと姿勢を

忘れることなく

日々の仕事に

臨み続けます 




「明日はお弁当があるんだね

そんじゃ、また🐡」 

by 熱血君 

黒鯛の薄造りと刺身の三種盛

Vol.4307

いらっしゃいませ

マクロビオティック(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です



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今日(2月23日)は

黒鯛の薄造りと

刺身の三種盛について

お話しします 


「 今日のランチの刺身

んまそう~🤤

内容は?」 

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と、ミニふぐちゃん



「黒鯛(くろだい)

尾赤鯵(おあかあじ)

湯葉の三種盛だよ」

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と、答えると 

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「昨日は

黒鯛の薄造りだったけど

どうして違いがあるの?」 


「昨日、薄造りにしたのは

魚市場で仕入れた

活きた黒鯛だったからだよ」 


「じゃ、今日は

薄造りには

出来ないの?」 



「出来ないわけじゃないんだけど

正確に言うと

不向きってことかな」 


「不向きって・・・?」 


「魚の種類にもよるけど

薄造りにする時って

身が活きた状態

要は、活〆にしてから

時間が経っていない状態じゃないと

歯応えが味わえないんだよ」 


「時間が経つと

どうなるの?」 


「時間が経つと

歯応えがなくなる代わりに

旨味が出てくるんだよ」 



「じゃ、どっちが

美味しいの?」 


「好き好きだから

どっちがどうとは

言えないね。」 


「そうなんだぁ~

あと、オアカアジって

言ってたけど

これはいつ仕入れたの?」 




「尾赤鯵も昨日なんだけど

酢で締めてあるから

今日の方が

味が馴染んで

美味しいんだよ

折角だから

黒鯛も尾赤鯵も

仕入れの様子を話そうか?」 



「わぁ~い♬」 


ということで

昨日の沼津魚市場です


🐟黒鯛


黒鯛は、産卵が近づく

冬から春にかけて

脂が乗り

浅場にも出て来るので

入荷が増えてきます 




昨日の黒鯛は

いわゆる地物で

この中から仕入れたのが

2,3キロのものでした


黒鯛のサイズとしては

やや大きめになります


生簀から取り出したら



動かないように

目を隠します





えらと


尾の付根に

包丁を入れたら



血抜きのため

氷を入れた海水で

一気に冷やし込みます


しばらくしたら

海水から上げます 


氷を入れておくのは

締めた時に

体温が上がり

それによって

身が焼けるのを防ぐためです 


身が焼けると言っても

加熱されるわけではありません 

身が白濁したり

柔らかくなってしまい

使いものにならなくなってしまいます


🐟尾赤鯵(おあかあじ)


尾赤鯵の漁場(ぎょば)は

沼津近隣で

大型船の巻網漁で

水揚げされたものです



尾赤とあるように

尾をはじめ

ひれが赤いのが特徴で


正式には

オアカムロと呼ばれています


競り前の仕分け中だったので

好みのものを選り

3,5キロを

フライングゲット 



毎回毎回、フライングゲットが

出来るわけではありませんが

「早起きは三文の得」

「早いもの勝ち」

とあるように

市場に早く来ることが

美味しい料理の近道なのは

言うまでもありません 


「っていう感じで

仕入れて来たんだよ」  



「そうなんだぁ」


沼津魚市場は

他所から送られて来る魚だけでなく

漁港が併設されている魚市場なので

地魚を仕入れるという

合わせ技が為せるのです



いわゆる朝獲れの魚の中には

マイナーな魚も多く

魚屋ですら

その味を知らない魚も

多いのです 

なので、自分のように

変わり種を仕入れていると

奇異の目で見られることも

珍しくありません


そういう時に言うのが👇

折角、魚市場に来ているんだから

変わり種を仕入れて

その美味しさを

お客さんに伝えるのも

ありだと思っているからね



魚屋は、品揃えというハードルがあるので

万人受けして

それなりの量を扱わなくてなりません


しかしながら

自分の場合

気に入った魚を

気に入った分

使い切れる分だけを

仕入れれば

事足ります


もっと言えば

お客様のことだけを

考えておけば

いいだけのことなのです 




食べることが出来る魚の種類は

恐らく天文学的な数字レベルのはずで

美味しくない魚を探すのは

難しいとも言われています


日本料理が魚菜食文化である以上

多くの魚の魅力を伝えるのが

料理人の役目で

それと同時に

魚を獲ってくれる漁師だけでなく

野菜の生産者たる農家

つまり、一次産業の

代弁者でなくてはならないのです


「相変わらず

熱いねぇ、親方は・・・♬


その想いが

余りに余って

ついついおかず行きなんだよね」



「何だかんだ言っても

自分が食べなきゃ

説得力ないじゃん

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この尾赤鯵じゃないけど

味と値段が比例しない魚って

意外と多くて

さっきの話の繰り返しになるけど

その美味しさを伝える使命が

料理人にはあるんだよ」 



「なるほどねぇ

でも、美味しさが広まって

値段が高くなったら

仕入れが困るんじゃね」 



「ただ、ある程度

高くならないと

漁師が困るじゃん

さっきも言ったように

漁師の代弁者に

ならなくちゃならないんだよ

料理人は!」 


「そっか~」  


明日は土曜日ということで

沼津魚市場は休みなので


早起きをしなくて済むのが

ひと安心です




「今日の娘ちゃんランチは

天ぷらじゃん🤤

そんじゃ、また明日🐡」

by ふぐとらちゃん 

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