グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 山分けした鰹(かつお)

山分けした鰹(かつお)


5月10日

Vol.4384

卸売りが

基本の魚市場でも

仲間と山分けすることも

可能です 


そんな今朝は山分けをして

鰹を仕入れて来ました




いらっしゃいませ

マクロビオティック

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし 

天然のとらふぐ

西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼

熱血料理人の

志村弘信が

今日も認(したた)めます 




「おはよう、親方🐡

サーモンと

カツオを仕入れて来たんだね」 

と、ミニふぐちゃん 


「おはよう🐡

さっきから

腑に落ちないような

感じだけど

どうしたの?」

と、訊きました 



「どう見たって

サーモンの方が

大きいのに

4,9キロで



カツオが

5,2キロって


どういうことなの?」 



「あはは・・・

確かに、そうだよね


サーモンは

間違いなく

4,9キロだよ


サーモンを扱う問屋で


2本入っていたものから


1本選んで

秤にかけてもらったんだよ

で、4,9キロ


この写真は

別の売場で

撮ったんだけどね」


ちなみに

サーモン(ノルウェー産)は

『西京漬』用です

佳肴 季凛 謹製 西京漬け





「う~ん

確かに

4,9キロだよね」



「だけど、鰹は

山分けしたんだよ」


「山分けって

どういうこと?」 


「2本入れのを

分けたんだよ」


「そんなこと

出来るの?」 



「出来るんだよ

口で言っても

分かんないだろうから


市場の様子から

話すよ」 



「はぁ~い♬」


今朝の沼津魚市場には

地物の鰹が

入荷していました



この黄色いコンテナは

政親丸(せいしんまる)

という地元の漁船です 


こちらの鰹は

西伊豆・土肥(とい)で


大奉丸(だいほうまる)

という漁船が

水揚げしました




また、同じ土肥でも

野村さんという

漁師の鰹です



今朝の仕分けは

1本入れが少なく

殆どが

複数入りでした


1本入りは

良さげな感じが

しなかったので

当然スルー


だからと言って

2本仕入れるわけには

いきません 



ということで

知り合いの

【きえい】さんの

ご主人に

山分けの相談を

持ち掛けました 



【きえい】さんは

沼津市の居酒屋さんで

親子ぐらい

歳は離れているものの

それこそ

友達感覚で

お付き合いさせて

もらっています


ラッキーなことに

【きえい】さんも

同じことを

考えていたらしく

交渉成立!


こういう場合

確認するのが

漁師ごとの

魚の状態です 


その次に

競りの順番を

考えなくてはなりません 


早いか遅いで

値段も変わるからです 


そこに

仲買人も加え

三人寄れば

何とかで

作戦を立てて

競りに臨みました


競りの結果

2本入の5,2キロを

GET!


自分と【きえい】さんは

同じ問屋を

窓口にしているので


こういうことをしても

伝票のやり取りが

簡単に済むのです 


気持ち大きい方を

自分がもらうことにし


秤にかけると


2,8キロで


【きえい】さんの方は

引き算して

2,4キロでした



「こういうわけで

5,2キロの札が

入っているんだよ」 


「そういうこと

だったんだぁ」  




水洗いを終えたら

片身だけ

卸しました 




骨付の片身の中骨に

盛箸(もりばし)を

刺すと


「何をやるの?」




「血の塊を

取るんだよ」


「どういうこと?」



「まぁまぁ

御覧(ごろう)じろ」




身を傷つけないように

骨を割って

血を取り除き


取り切れなかった所は

骨抜きで

取り除きました 



このようにするのは

血が残っていると

鮮度が落ちやすくなる

だけでなく

生臭みが残るからです 



きれいに取り除き  

お腹に

キッチンペーパーを詰め

さらに包(くる)み


弱めの真空包装をして

氷詰めしておきました


卸した片身は

皮に包丁目を入れ

バーナーでFIRE🔥 



その後、粗熱が取れたら

冷蔵庫へ 



これまでにも

【きえい】さんとは

色んな魚を

山分けをしたことが

あります


魚市場のように

競りで買う世界では

時には商売仇に

なることも

珍しくありません

その反対で

今日のように

タッグを組むことも

可能です 


そういうことが出来るのも

お互い商売人としての

矜恃(きょうじ)を

持っているからに

他なりません


先程もお話ししたように

【きえい】さんとは

親子ぐらい

歳が離れていますが


こういうお付き合いが

出来ることは

非常に有難いことです 



もっと言うと

自分が【きえい】さんの

年齢になった時

年下の人に

同じようなことが

出来るかどうか

言い切ることが

出来ません


ただ、【きえい】さんのような

お手本がいる以上

背中を見ながら

歳を重ねて

いきたいものです

 



「この間

仕込んだすっぽん鍋だね

トゥルントゥルンじゃん

そんじゃ、また明日🐡」

by 熱血君 





⭐⭐コエタス⭐⭐

当店のお取り寄せや

通販の商品などを

召し上がった方々が 

【コエタス】というサイトで

投稿して下さっています

ご興味、ご関心のある方は

御覧ください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る