宮城県塩釜産の生の本鮪(ほんまぐろ)と真梶木(まかじき)
今朝、東京・豊洲から届いたのが、
宮城県塩釜産の生の本鮪で、獲れた海域つまり、漁場(ぎょば)は、
日本太平洋沖合北部でした。
今回のお話しは、この本鮪についてではなく、塩釜繋がりで、先週の水曜日の沼津魚市場でのことが、今回のお話しです。
その日、
沼津魚市場には、
塩釜産の真梶木(まかじき)が、
入荷しており、
産地のシールが貼られていました。
ご存じのように、真梶木は大きな魚ですので、現地でセリ落とした荷主が、
頭の方である上(かみ)、
胴体付近の中(なか)、
尾に近い下(しも)と、半身を3つに分けて、送ることもあります。
そんな真梶木は、冬が旬の魚で、昨年の暮れには、
川崎北部市場から、千葉県銚子産のものを仕入れ、それについては、こちらをお読みください。
その時にお話ししたように、真梶木を最後に食べたのは、10年以上前のことですが、今が旬ということもあり、下手な鮪よりも、ずっと上で、お客様の御予約の状況に応じて、仕入れる魚のひとつにしました。
そんなこともあり、先日の入荷状況については、素通り出来ず、浜値などについても、荷受けの人に訊いたりもしました。
そして、川崎北部市場の鮪屋の社長に、写真と共に、「すぐに使うのには、良さそうな魚だけど、安物買いの何とかになりそうな感じがしたんですけど・・・」と送ると、返信には、「南方系の魚だと思います。」と、ありました。
ちなみに、カジキ類は、大型の魚なので、扱うのは鮪屋の領域で、太物とか大物と、水産業界では言われています。
餅は餅屋ならぬ、鮪は鮪屋で、写真だけで、その漁場まで想像がつくのは、恐れ入った次第で、「漁場は、ベトナム、インドネシア、バリ方面です。」とのことでした。
カジキ類やマグロ類に限らず魚は、水揚げされた漁港よりも、その漁場の方が重要です。
その違いが、結果的に味の違いになるゆえ、「素材に勝る味付けなし」と言われるように、素材への飽くなき探究心を失うわけにはいきません。
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