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幸福丸(宮崎県)の水揚げ

料理が好きで料理人になり、3分の1世紀。誰が名付けたのか、熱血料理人。

3406回目の今日も、 日々の様子や料理への想いを、 日本料理店『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が認(したた)めさせて頂きます。

仕入れるものがあろうと無かろうと、沼津魚市場に行くと、必ず立ち寄るのが、

活魚売場で、今朝も然りでした。

例年、この時季は、地物の目一鯛(めいちだい)の水揚げが多くあり、

今朝は、

生簀の半分ぐらいが 目一鯛で、

まさに目一鯛祭!

そんな様子を尻目に、

構内を歩くと、

地物の太刀魚(たちうお)や、

薄葉剥 (うすばはぎ)など、秋が旬の魚が多く入荷していました。

秋と言えば、

別棟の売場には、海水温も下がってきたようで、

17尾(2キロ)、

16尾(同)、

15尾(同)と、

北海道産の秋刀魚(さんま)も、出始めの頃に比べ、多く入荷していました。

15尾、16尾、17尾と大差が無いように思われるかもしれませんが、平均すると、1尾あたり130グラム、125グラム、117グラムになり、その差5グラム、8グラムです。

特に、15尾と17尾の差は、13グラムの1割で、1割の差はかなりのものがあります。

また、明日が定休日ということもあり、今日の仕入れは、冷凍物や鰹節などの類で、生の魚介類はなく、それこそ社会科見学気分で、魚市場を歩いていました。

そんな緩い状況で、構内を行き来していると、

水揚げされた魚の仕分けが始まり、

秤にかけられた後、売場に並べられていき、並んでいたのは、

大口石血引(おおぐちいしちびき)にはじまり、

勘八(かんぱち)、

浜鯛(はまだい)などで、浜鯛は、沼津魚市場近郊では、尾長鯛(おながだい)とも呼ばれています。

どれもこれも、沼津近郊で水揚げされる魚よりも、かなり大きく、今朝の社会科見学状態に拍車が掛かりました。

さらに、

去年から、自分のお気に入りの魚のひとつになった葉血引(はちびき)も水揚げされており、先程の魚同様、大型のものがいて、

4,8キロと5,2キロと、1,5~3キロぐらいのものを多く目にする葉血引ですので、葉血引ファンの自分としては、うっとりしてしまいました。

ちなみに、自分がこれまで仕入れた葉血引の中で、最も大きかったのが、

昨年の10月に仕入れた沼津産の4,7キロのでしたので、いくらか及ばず。

他の外道として目鯛(めだい)も水揚げされており、

外道はおまけで、メインたる魚は、

黄肌鮪(きはだまぐろ)で、その名の通り、皮とひれが黄色いのが特徴です。

他の魚の水揚げについては定かではないのですが、大きい外道が多かったこともあり、気になって、船の名前を見ると、

幸福丸なる名前で、これまでの記憶にない船だったので、色々眺めると、

宮崎県の船で、仕分けをしていた魚市場の担当者に漁場(ぎょば)を訊くと、三宅島周辺とのことでした。

これまで自分が見たことがある地元以外の船だと、和歌山県串本や神奈川県三崎のものが殆どで、宮崎の船は初めてです。

前浜とも呼ばれるように、地元の船の水揚げだけでなく、他所の船の寄港地という点では、沼津港の規模は、意外にも侮(あなど)ることは出来ません。

実際、外港と呼ばれ、大型船専用の岸壁もあり、

s-P2170045

この時の様子については、こちらをお読み下さい。

沼津魚市場に通うようになって、20年以上経ちますが、初めて目にする魚は時々あっても、漁船の水揚げとなると、かなりのレアケースとも言えます。

“早起きは三文の得”とはよく言ったもので、今朝は貴重な体験をすることが出来ました。

まだまだ、知らないことはあり、生涯未熟ゆえに、一生勉強ということを忘れることなく、日々精進し続ける所存です。

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