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ふぐ皮の仕込み(その1) 粘膜編

ふぐ料理の華と言えば、

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やはり“ふぐ刺”です。繊細な味わいにして、特有の歯応えが、その身上でもあります。その真ん中に盛り付けられるのが、

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独特の食感が特徴の皮を湯引きしたものです。ふぐの皮ですので、ふぐ皮と呼ばれていますが、その仕込みは、かなり手間がかかるものです。

 

【佳肴 季凛】のふぐ料理でお出ししているふぐは、

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活きた天然のとらふぐです。活きているので、

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当然、膨らみます。卸す時は、頭の付け根に包丁を入れ、締めてから、くちばしの部分を取り、ひれを切り落としてから、

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背の黒い部分を剥ぎ取ります。写真の赤くなっているところが、包丁で締めた後です。その次に、

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お腹の白い部分を、剥ぎ取ります。剥ぎ取った皮は、

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このようになっています。黒い皮の部分を裏返すと、粘膜がついているので、

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これを取り除かなくてはなりませんが、この仕事が、かなりの手間なのです。一方、白い部分も、

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同じ様になっており、全く同じ仕事をします。この粘膜は、“なめたれ”と呼ばれていますが、その毒性については、不明ですが、見た目や食感からいっても、好ましいものではありません。

 

この“なめたれ”を取り除いたら、s-PA092280

皮は、二層になっているので、内側の部分の皮下組織を引っ張ると、二つに分けることが出来、

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このようになります。一方、黒い皮も、

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同じように、分けることが出来ます。

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両方の部分の内側に付いていた皮下組織の部分は、“とおとうみ”と呼ばれ、食べることが出来ます。ふぐは、卸してから、

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身に付いている皮を、

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切り取るのですが、

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この部分を、身皮(みかわ)と呼んでいます。身皮は、三河と読み変えることが出来、皮下組織の部分は、身皮に接しています。つまり、三河の隣りは、遠江であることから、この皮下組織のことを、“とおとうみ”と、洒落ているのです。

 

身皮を切り取った身は、

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晒にくるんで、

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天然のとらふぐの場合、最低でも2日経たないと、水分が抜けないので、美味しいふぐ刺には、仕立てられません。

 

身のお話しはさておき、皮についてですが、皮、とおとうみ、身皮と分けても、ふぐ皮の仕込みは終わりではなく、とらふぐには、棘(とげ)があるので、これを取り除く仕事があり、これもかなりの手間がかかります。これについては、次回以降お話しします。

 

なお、ふぐの棘については、予習していただけると、分かりやすいと思いますので、こちらをお読みになって下さい。

 

★★★ 冬の特別献立 ★★★

女性のお客様に限り、期間限定で、会席料理『冬ごもり』を、御用意致しました。なお、“冬ごもり”は、ご予約なしでも、お召し上がり頂けますが、11月19日~12月19日までの金、土曜日以外の御用意となっております。

 

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(お一人 3,500円  食事、デザート付 全9品)

 

この機会に、マクロビオティックの考えを採り入れた“身体に優しい、美味しい日本料理”を、お召し上がり、上質なひと時を、お過ごしください。

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