11個の道具
定休日の今日は、休日出勤ということで、仕込みをしましたが、仕込んだのは、
先付の南京豆腐(南瓜で作った豆腐)だけでした。
仕込みという言葉が当てはまらないような気もしますが、食材に触れた以上、
米を研いだり、
糠漬(ぬかづけ)にする野菜(大根、胡瓜、人参)を、
糠床に漬け込んだので、実際には、3つの仕込みをしたことになります。
仕込みを終え、
洗い物をしたら、
大小合わせて3つのボウル、2つのバット、裏漉し、やっとこ、ゴムべら、そして、
糠漬用の野菜を包丁するため、包丁、まな板、ピザパンを含めると、11個の道具を使ったことになり、洗い物まで含め、実働30分程度の仕込みでしたが、改めて考えると、意外と道具を使うものです。
ところで、どんな凄腕の料理人でも、道具がなければ、料理を作ることは出来ないのは、言うまでもありません。
20代の頃、師事した親方に言われたのが、「美味しい料理は、きれいな道具から生まれるものだから、道具を大切にしなくてはならないものだよ。」という言葉です。
独り仕事ゆえ、或る意味好き勝手出来ますが、今でも親方の言葉は心に残っており、今日のように、完全に一人だと、後片付けをぞんざいにするわけにはいきません。
これからも、この言葉を忘れることなく、日々、厨房に立ち続けます。
コメントを残す