お弁当の残りの玉子焼は、西京焼の前盛(まえもり)に
Vol.4106
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(8月6日)は
西京焼の前盛りの玉子焼について
お話しします。
お弁当のご注文は
基本的に最低5個となっていますが
今日のように
法事の御席のお客様に限っては
1個からでも
ご用意させて頂いております。
お弁当を見たふぐとらちゃん曰く
「こういうことだったんだね」
「そういうことだね。」
と返すと
「ひと段落したみたいだから
訊いてもいい?」
「まぁ~ね。」
と、ここからは案の定の
職質(職務質問)です。
「揚物の鶏の唐揚げが
6個あるんだけど
どうしてなの?」
「これは子供達の昼ごはん用だよ。
御飯だけは炊いておいたから
これがおかず。
まぁまぁの手抜きだね。」
「手抜きって言っても
鶏からは喜ぶんじゃない?」
「自分が作る料理の中では
ベスト3に入るくらいって
言ってたよ。」
「鶏から
いいもんねぇ~🐔」
「で、今日の西京焼は?」
「葉血引(はちびき)だよ。
生の身が赤いから
こんな感じだけど
味はちゃんとしているよ。」
「へぇ~。」
殆どの料理は
お弁当の数=1個分に
予備となるのですが
玉子焼だけは
レギュラーサイズで焼き
その後
お弁当用よりも
小さめに包丁すると
「これって
どういうこと?
もしかして
僕達の分とか・・・。」
「違うんだな
残念ながら。」
「世の中
そんなに甘くないかぁ~。
でも、どうして
こんなにあるの?」
「ランチと夜の西京焼用
前盛のだからだよ。」
「こんなにあると
けっこうハードじゃね?」
「まぁ~ね。」
法事用ということなので
紫と白の紐を用意し
お弁当は終了です。
予約時間の関係で
ランチは予約のみの
御席とさせて頂き
お断りしてしまったお客様には
改めてお詫びさせて頂くだけでなく
「僕達からも
ごめんなさい。」
そんなランチの焼物は
基本バージョンということで
鯖(さば)の西京焼で
もちろん、前盛は
玉子焼。
ちなみに
ランチメニューの西京焼は
先程の鯖(さば)、鰤(ぶり)
サーモン、銀鱈(ぎんだら)で
魚によって
お値段が追加となります。
また、夜の西京焼は
鰆(さわら)の西京焼で
ランチ同様
前盛は玉子焼でした。
前盛には
特に決まり事がありませんし
色々なものを
お出ししており
お弁当のご注文を頂いた時は
あえて、多めに焼き
前盛に使うようにしています。
前盛に使うものは
様々ですが
玉子焼を前盛用に
焼くことはありません。
その理由を考えてみところ
特別な理由はないような・・・。
ただ、言えるのは
玉子焼を焼くためには
それ用の出汁を仕込む必要があることや
西京焼に玉子焼となると
焼物が重なるからです。
そう思うと
意外と考えているようで
考えていなかったりするのは
今更ながら
不思議なものでなりません。
「今夜はローストビーフを
用意したんだぁ。
そんじゃ、また明日。」 by ミニふぐちゃん
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