真鰯(まいわし)の塩焼
今朝は、沼津の魚市場に行って来たのですが、
この売場に、
富山県魚津産の真鰯が、
入荷しており、中を確認すると、
鮮度も大きさも良かったこともあり、【鰯の丸煮】に仕込むため仕入れることにしました。
この売場の真鰯は、セリで買わなくてはならなかったのですが、
思いの外のお値打ち価格で、
2ケースをセリ落としてもらうことが出来、ひととおりの仕入れを終えたこともあり、魚市場から帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻り、仕込みの目途がついたこともあり、
真鰯の下拵えに取りかかることにし、
頭を落とし、はらわたを抜いたら、いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
水洗いをしてくれました。
【鰯の丸煮】用に仕込むため、
尾を切り落としてあるのですが、幾分大きめのものは、
そのままにしておき、
皮の部分に切れ目を入れ、
串を打ち、
塩をして、今日のランチコースの『季』(おひとり 1,500円)の主菜用に、焼くことにしました。
両面が焼けたら、
串を抜き、
腹と背の部分を焼くため、串を打ち直し、再び焼台へ。
程なくすると、焼き上がり、
盛り付けたのですが、前盛りにあるのは、
玉子焼、染め卸し、本山葵ですが、染め卸しとは、大根卸しに濃口醤油を合わせたものです。
すり卸した本山葵が添えてあるのは、意外かもしれませんが、真鰯や鯖のように、脂の強い青魚の塩焼には、非常に相性が良いのです。
ただ、刺身に使う時とは異なり、
粗めに卸した方が、
辛味が強くなく、青魚の味を引き立たせてくれます。
本山葵がないからといって、練り山葵でやっても、全く美味しくなく、ただ辛味を感じるだけで、本山葵という本物の素材でこその味わいで、至ってシンプルな料理ですが、鮮度の良い真鰯と本山葵の素材を、100%活かしきった料理とも言えます。
また、真鰯の塩焼を、ランチメニューでお出しする時は、【鰯の丸煮】用に仕入れたものの中で、大きめのものがある時だけです。
さらに、真鰯を仕入れた時は、ランチ用だけでなく、お昼の賄い用に間引きすることも多く、
今日も然りで、真鰯を使った賄いについては、こちらに色々載っているので、御覧下さい。
真鰯の塩焼がメインで、
マクロビオティックを基本に据えていることもあり、御飯は、
雑穀御飯(玄米、押麦、黒米、小豆、あわ、ひえ、きび)です。
汁物は、この時季ということもあり、
粕汁で、中の具は、じゃが芋、大根、エリンギ、韮で、今日のお昼で、15種類ぐらいの食材を食べたことになります。
自分は、肉類を食べることは少なく、魚をメインのおかずにし、野菜類を多く食べるようなスタイルで、自分のようなタイプは、ペスクタリアンとかペエスコベジタリアン(魚菜主義者)と、呼ばれています。
ちなみに、自分は、卵や乳製品を食べる機会も、多くありませんが、学者でもないので、どれが正しいかは分かりません。
当店のホームページのマクロビオティックのページにも書いてあるように、これからの時季、多くの方を悩ませる花粉症の症状から解放されて、10年以上経っています。
また、同じく書かれているように、お客様には、食べたいものを好きなように召し上がって頂くことが何よりです。
お出しする食材は、自らの目で選び、納得の上で仕入れ、仕込んだものですので、そんなスタイルをご理解して頂けると、幸いなこと、この上ありません。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、
このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。
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