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もっとおいしいお話し

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日本料理店のお持ち帰り料理

Twitterを、ご覧下さい。日々の様子が、ご覧になれます。
日本料理店『佳肴 季凛』のお持ち帰り料理の一つが、
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お弁当です。これ以外にも、
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このようなお弁当だけでなく、お子様向けには、こんなお弁当もご用意しております。
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ただ、日本料理店ですから、“刺身の盛り合せ”のようなご注文を頂くこともあり、そんな先日御用意したのが、
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こんな感じのものでした。言うまでもありませんが、お持ち帰りのお料理ですから、器は使い捨てのものです。
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また、結納、新築、七五三のようなお祝いのお席には、
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“車海老の塩焼”なども、御用意致しております。ちなみに、この器もお持ち帰り用のものですから、
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もちろん、ふた付きの使い捨てです。
日本料理は、“お節料理”をはじめ、“折り詰め”や“仕出し”などが、十八番(おはこ)料理で、お持ち帰り料理とはいえど、多種多様の器が作られています。
さらに、『佳肴 季凛』では、冬場には、看板料理の一つでもある“ふぐ料理”をお持ち帰りすることも出来ます。
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特に、大晦日の食卓を彩るお料理として、ご好評を頂いております。
これらのお料理に限らず、ご要望を頂ければ、可能な限り対応させていただいておりますので、お気軽にご相談下さい。
★★★ 夏期限定 鱧(はも)会席 ★★★
只今、夏期限定コースとして、鱧料理をご堪能いただけるコースをご用意して、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
富士市 はも料理
『鱧づくし』 (ランチ) 、 『鱧彩々』 (夕席)と銘打ちました。
この時期美味しい鱧の味を、是非ご賞味下さいませ。
詳細は、【鱧会席】のページをご覧下さい。
最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
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日本料理店らしいちょっと豪華なお弁当

リアルタイムの【佳肴 季凛】は、Twitterを、お読み下さい。
普段、当店でお出ししているお持ち帰り用のお弁当は、
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このようなもの(一人前 2,100円)です。
また、法事などのちょっとした時には、
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こんな感じのお弁当(同 3,150円)をご用意致しております。
ちなみに、こちらは、お子様用のお弁当(同 1,050円)です。
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これらは、どれも前もってのご注文で、お作りするのですが、先日お受けしてお作りしたのが、
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このようなお弁当でした。中が4つに仕切られた“松花堂弁当”の2段重ねです。
このように、お作りして、お代も頂いたのですが、一番最初のご注文を受けた時、一旦お断りさせて頂きました。
というのも、「料理は、出来立てをそのまま食べるのが、一番美味しい。」と、思っている自分ですから、どんな高級食材を使っても、お弁当は出来立てを食べることは出来ないからです。
実を言うと、今お話ししたことは、自分がおせち料理を作らない最大の理由なのです。
ですが、お客様の強いご要望もあって、ご注文をお受けしたのです。お弁当ですから、料理は全て、煮る、焼く、揚げるが基本の加熱したものでなくてはなりません。
当店の代名詞的食材でもある天下無双の“大間の鮪”をはじめとする“生の本鮪”や、
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“天然のとらふぐの刺身”、
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そして、今が旬の“鱧”
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などの生ものは、間違っても使うことは出来ません。
ですが、頂くお値段も、一人前5,000円ですから、容器というより、器もそれなりのものを使わなくてはなりません。
外の箱は、
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このように、桐のもので、ふたも
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所謂“かぶせ”と呼ばれ、ちゃんとふたが出来るものです。中の器ですが、こんな感じのものですが、
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全て紙製のものです。
さて、このお弁当に入れた料理です。一の重は、こんな感じです。
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左上が、“鶏肉の照焼”で、その隣りが、揚物で、“しょうさいふぐの唐揚げ”と“鱧の磯辺揚げ”です。
左下が、煮物です。煮物の内容は、蒟蒻、蓮根、椎茸、ヤングコーン、人参、隠元です。
その隣りが、口取です。“サーモンの西京焼”、“つくね串”、“床節(とこぶし)の旨煮”、“茄子のチーズ焼”です。
一方、二の重は、
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このように、仕立てました。左上が、揚物で、“烏賊の新挽(しんびき)揚げ”(ピンク)、と“ずわい蟹の新挽揚げ”(白)です。ちなみに、紅白にしたのは、今回のお弁当が、お祝いのお返しにお品だったからです。
その隣りには、“活車海老の艶煮”、“う巻き玉子”、“本鮪の南蛮漬”が入っています。ちなみに、“う巻き玉子”とは、鰻(うなぎ)の蒲焼を芯にした玉子焼きのことです。
左下ですが、“温牛(おんぎゅう)”です。A4ランク以上の和牛のもも肉を使用した当店定番の逸品です。
いよいよ、最後の8番目の料理の煮物です。さつま揚げ、南瓜、白滝、牛蒡、人参、絹さやです。
お弁当とは言え、どれも自分が吟味した食材を、丁寧に仕込んだ逸品を散りばめてあります。また、お弁当や折り詰めというのは、日本料理ならではのもので、こういう料理を、久しぶりに作ってみると、日本料理の奥深さを改めて感じるだけでなく、料理人としての未熟さを痛感しました。やはり、料理の道は、遥か彼方に続いているようです。
★★★ 佳肴季凛謹製 贈答用 西京漬 ★★★
当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な【贈答用 西京漬】をご用意いたしております。
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銀鱈、サーモン各3切入  税込3,600円     ※クール便にて発送可
店主自ら、魚市場で吟味した“銀鱈”、“サーモン”を使用し、お手製の有機西京味噌で仕込んだ逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。
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吹き寄せ

ブログを更新してない時は、Twitterをお読み下さい。日々の『佳肴 季凛』がご覧になれます。
十月も半ばになると、日毎に秋の風が冷たくなります。風に吹かれた落ち葉や木の実が集められた風情をとらえたのが、“吹き寄せ”という言葉です。
この時季になると、“吹き寄せ”を日本料理の献立で目にするにも多いこともあります。そんな今日、お客様のご注文もあったので、“吹き寄せ”なるものを仕立ててみました。これが、その“吹き寄せ”です。
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“吹き寄せ”とは言ったものの、簡単に言えば、“オードブル”で、この器に盛り付けられたものは、焼物と揚物です。ちなみに、以前お作りしたのが、こちらの“オードブル”です。
揚物は、こんな感じで、
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“海老の真挽き(しんびき)揚げ”(白)と“烏賊の真挽き揚げ”(ピンク)です。この日は、お客様のお子様のお誕生日ということもあり、紅白に仕立てました。
焼物は三種類で、
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“鶏肉の照焼”と、
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“玉子焼き”、そして
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日本料理の定番とも言える“西京焼”で、お祝いの席ということで、色目が綺麗な“サーモンの西京焼”にしてみました。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、“オードブル”や“吹き寄せ”は、お持ち帰り用のお料理なので、ご予約にてご用意致しております。
ご家庭でのパーティーやお誕生会などの際に、是非ご利用下さい。また、ご要望があれば、会席料理のコースでお出しすることも可能です。
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ワンランク上のお弁当

毎日の『佳肴 季凛』は、Twitterをお読み下さい。
普段『佳肴 季凛』でお出ししているお弁当は、
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こんな感じのもので、一人前2,100円です。ご予算に応じて、お作りさせて頂いているのですが、今日のお弁当は、
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こちらで、言うなれば、“ワンランク上のお弁当”です。
その内容ですが、左上に入っているのが、
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焼物などで、“サーモンの西京焼”、“玉子焼”、“じゃが芋のチーズ焼”、“海老の酒煮”が入っています。その隣が、
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“鶏肉の照焼”です。一番右が、
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“煮物”です。その中身は、人参、牛蒡、蒟蒻、さつま揚げ、隠元です。手前の左側が、
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ご飯で、今日のは“ひじき御飯”です。その横が、
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揚物で、“烏賊の新挽(しんびき)揚げ”と、“鱧の磯辺揚げ”です。その隣が、先程の焼物の別バージョンで、
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“鶏つくねの串焼”、“本鮪の南蛮漬”(この本鮪は大間のものです)、“帆立の含め煮”です。
ちなみに、このお弁当のお値段は、3,150円です。このお値段が、『佳肴 季凛』のお弁当で一番高いものですが、これ以上のものは敢えてお作りしません。
言うまでもありませんが、これよりも高いものを作ることは可能です。焼物を“甘鯛”に変えたり、揚物を“ふぐ”(勿論、天然のとらふぐ)にしたり、“鮑”や“和牛”を使うなど、所謂高級食材を使えば、いくらでも高いものは作れますし、おせち料理さながらのお弁当に仕立てることは出来ます。
ただ残念なことに、お弁当というのは、出来立てを召し上がって頂くことは出来ません。料理を食べて一番美味しく感じられるのは、やはり出来立てです。
料理の格言のようなもので、「“冷めた天然の車海老の天ぷら”よりも美味しいのは、“揚げたての冷凍海老の天ぷら”」という言葉があります。この言葉は、料理を味わう上での、ポイントを的確に表現しているのです。
悪い言い方をすれば、お弁当というのは、味を落とさざるを得ない料理なのです。となると、いかなる高級食材を使っていても、より美味しく召し上がって頂くことは出来ないのです。
そういう料理をお出しして、お金を頂くことは出来ません。もっと言えば、自分自身がお客様として、お金を払うことが出来ませんし、払いたくもありません。自分がお金を払って、食べたい料理をお出しして、お金を頂きたいのが、自分の料理人としての信条なのです。
確かに、限度はあります。でも、自分自身が、オーナーとして包丁を握るからには、自分にとっての原点、そして生命線を譲ることは出来ないのです。
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日本料理店のお子様用のお弁当

『佳肴 季凛』でお出ししているお持ち帰り用のお弁当は、
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こんな感じのものです。和食店のお弁当ですから、オーソドックスな松花堂弁当です。松花堂弁当については、こちらを
内容はその時によって、変わりますが、お持ち帰り用のものですから、料理は全て、加熱調理されたものです。ちなみに、こちらのお弁当ですと、御飯、揚物、煮物、焼物です。
『佳肴 季凛』のお弁当は、前もってのご注文となっているので、ご要望やお好みを仰って頂ければ、可能な限り対応させていただいております。
そんな先日、先程のお弁当と一緒にご注文を頂いたのが、
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お子様用のお弁当です。
ご注文を頂いた時点で、自分はその内容を考えるために、『佳肴 季凛』の女将にして、愛妻(!?)の真由美さんに、
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こんな本を借りました。この本に載っているお弁当は、どれもが可愛らしいもので、それこそ“チビッ子”向けで、お子様ランチのお弁当バージョンのオンパレードです。
そのようなお弁当を作るのは、出来るのですが、日本料理店である『佳肴 季凛』にご注文をされたのですから、和食らしいお弁当を作ることにしました。というより、日本料理のエッセンスを採り込まないと、自分の気が済まないのが、本音だったのは、あえて否定はしません。
さて、その内容ですが、
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“俵型御飯”(海苔、胡麻の二種)に、“じゃが芋のチーズ焼き”、“玉子焼”、蛸に包丁した“ソーセージ”です。
その横の器には、
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“海老フライ”、“鳥の唐揚げ”、“つくね”で、あしらい(つけあわせ)にペテイトマトとブロッコリーを添えてあります。
今回のご注文を頂いたお子様は、アレルギーがないので、こんな感じのお弁当をお作りしたのですが、先程お話ししたように、予め仰って頂ければ、可能な限り対応いたしますので、どうぞ仰って下さい。
ただ、アレルギーのお子様向けのお弁当を、作るとしたら、その内容は、野菜中心のマクロビオティック風のお弁当になってしまうのでは・・・。
★★★ 期間限定 会席料理 ★★★
2月、3月限定、しかも女性のお客様限定の会席料理(夕席)“春支度”を、御用意致しました。
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先付に始まり、食事、デザート付の全9品(お一人 3,000円)のコースとなっております。
なお、ご予約なしでもお召し上がれますが、土曜日以外のお支度となります。
春には、まだ早いですが、吟味した食材で奏でる“身体にやさしい、美味しい日本料理”を、召し上がって、楽しい一時をお過ごし下さいませ。
最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
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弁当の思い出

お弁当の注文を受けた日は、こんな風に折箱を並べます。
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その役目は、“佳肴 季凛”の女将である真由美さんの役目です。自分の役目は、もちろん料理を作ることです。
煮物を煮たり、
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玉子焼きを焼いたり、
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また、焼物を焼いたり、
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と、全てをします。“親方なしの子分なし”の身ですから、当然といえば、当然です。
ただ、弁当を作っている時や、前の日に焼物の準備をしたりしていると、
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思い出すのが、かつて勤めていた店(東京)のことです。
その店は、殆ど毎日(特に午前中)、“佳肴 季凛”でお出ししているような松花堂弁当に始まり、牛丼などの丼ものに至るまで、沢山の数の出前を作っていました。
勤めていた当時、多い時で、200人前、少ない時でも、50人前を作っていました。
そして、半年に一度くらい、400人前作ることもありました。そんな時は、調理場全員、泊り込みです。
もちろん、板前の数も20人弱勤めていて、交替で15人前後出勤する年中無休(暮れと正月は除きます。)の大所帯の店でもありました。
沢山の注文が入れば、出勤時間も早くなります。
玉子焼きを焼く持ち場の日には、一人で10本を焼いたりもしました。使う卵も、一度に1ケース以上(1パックではありません。)は当たり前でした。ちなみに、1ケースに120個くらいは入っていたような気がします。
かかった時間も、今となっては、覚えていませんが、一時間以上はかかったはずですし、慣れない頃は、腕が筋肉痛になったこともありました。
また、焼き場(焼物を焼く持ち場)が担当の日は、もっとハードでした。その店は、炭で焼くので、火をおこさなくてはなりません。ですから、他の人たちよりも、出勤時間は自ずと早くなります。
また、献立によっては、焼くものも魚だけでなく、肉など何種類も焼くこともありました。
数が多いのは、時間をかければ何とかなるのですが、それ以上に過酷なのが、炭の前に立つということです。
炭はガスの火に比べ、火力が強いので、ともかく熱いのです。その熱さは、ハンパではありません。まさに、炎熱地獄です。
ですから、いくら水を飲んでも、たまりませんし、汗をかきすぎて、食事をする気にもならないほどでした。またその熱さゆえ、体は火照るので、家に戻っても、熱くて寝られないこともありました。
それだけではありません。肉を焼く時は、炭の上の網を敷くので、脂が落ちると、煙が出ます。当然、目にしみます。さらに、その煙を吸い込むので、咳き込みます。
数が少ないうちはいいのですが。多くなると、酸欠状態寸前です。倒れたことはありませんが、あまりに気分が悪くなって、外へ出て、休んだこともありました。
まさに、火事の疑似体験でした。
弁当を作る当日がハードなら、その前日も変わりません。煮物用の野菜を切り出すだけでも、ハンパではありません。
使う野菜は、人参(一人前 2個)、ごぼう(同 2個)、こんにゃく(同b2個)、蓮根(同 1個)基本に、献立によって、切り方や内容も変わります。
野菜を切りながら、数えるので、話しかけられても、耳を貸す余裕などありません。切り終えた野菜は、すぐに、煮方(煮物を作る人)に渡し、その作業を何度も繰り返すのです。
それが終った頃には、お客さんも見え始めるので、お客さんの料理を出しながら、弁当の細かい準備をするのは、ごく当たり前のことでした。
その当時は、たいへんだったのですが、というより逃げ出したいくらいの思いだったのですが、そんな経験があったからこそ、今の自分があるわけですし、今となっては、良い経験にして、良い思い出です。
そうは言っても、弁当の注文が入る度に、思い出すのは、一種のトラウマなのかもしれません。
【季節限定 鱧づくしランチ】
お知らせです。
只今、7月・8月の限定コースとして、鱧づくしのランチ『鱧御膳』をご用意して、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
この時期美味しい鱧の味を、是非ご賞味下さいませ。
詳細は『鱧御膳』のページをご覧下さい。
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バージョンアップ

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“佳肴 季凛”のお弁当は、こんな感じのものです。内容については、以前お話ししました。
初めて注文を頂いたお客様にお出しする時は、大体このような感じですが、今日のお弁当は、先日に引き続いての注文だったので、内容もがらりと変えました。バージョンアップってやつです。
料理そのものは、当然ですが、中の器(紙製)も、変えます。これが、今日の器です。
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一方、こちらが前回のものです。
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料理内容が違うわけですし、召し上がる方が同じですから、変えるのは当然ですし、かの有名な魯山人が言っているように、「器は料理の着物」である以上、二回目の訪問をするのに、同じ着物というわけにはいきません。
「そこまでもしなくても、いいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、料理を変えれば、及第点はもらえます。いつも、そんな時思うのは、「自分がお客さんだったら、どうなのか?」ということです。
そこまで、気を配ってもらえたら、さぞかし嬉しいと、自分は感じます。だからするのです。というより、これがおもてなしの基本だと思っているからです。
さらについでに、折を結ぶ紐も変えます。
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青が今日のもので、緑が前回のものです。ここまでやって初めて、お客さんからお金を頂けるのですし、それがプロとしての本分です。
さて、肝心の中身がこちらです。
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先ずは、左手前の御飯からです。今日のは、“ひじき御飯”です。ひじきを戻してから、味を含め、その出汁で炊いたものです。
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右手前が、煮物です。今回は“炊き合わせ”です。南瓜、里芋、さつま揚げ、白滝、人参(今回は鮎の形に抜いてあります。)、隠元です。ちなみに、“炊き合わせ”という料理は、それぞれの材料を違った味付けで煮たものです。
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右奥が、焼物です。“鶏ものの塩焼”です。粒辛子のドレッシングをつけてあります。
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最後が、“口取り”です。う巻き玉子(鰻入りの玉子焼き)、つくね串、鱧の新挽き(しんびき)揚げ、帆立の含め煮です。“口取り”は普通奇数なのですが、今日は器の都合で偶数(四種)になってしまいました。
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このように、献立を変えるのは、食べ手のお客様のことが、第一義なのですが、献立を変えることで、自分自身のモチベーションも上げることも、出来ます。
また、違ったものを召し上がって頂くことで、その方の好みも知ることが出来ます。そうすれば、段々と良いお弁当が出来るはずです。
これは、何もお弁当に限ったことではありません。“佳肴 季凛”にいらして、召し上がって頂く時も、同様です。
店と料理人というものは、お客様が作って頂くものです。もちろん、料理人にはそれぞれ、主義、主張があります。もっとも、自分はその二つの塊ですが・・・。
“佳肴 季凛”は、まだ赤子同然の店です。料理に限らず、様々な面で、ご要望を仰って頂ければ、有難い限りです。
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日本料理店のオードブル

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“佳肴 季凛”では、前もってご注文をいただければ、このようなオードブルもお作り致します。
左奥の料理が、”海老の彩り揚げ”です。“五色揚げ”などと言ったりもします。
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“彩り揚げ”とは、赤、黄、緑などの色を付けたお茶漬け用のあられ(ぶぶあられ)を衣にして揚げたものです。オードブルのような、盛り込み料理には、盛り栄えする食材を入れるのが基本です。
その隣が、“玉子焼き”です。
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ただ、四角に包丁するのではなく、こんな風に包丁しました。このような包丁の仕方を、“切り違い”といいます。“切り違い”については、こちらを
右奥が、“めかじきの西京焼”です。
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その手前の器に盛り付けているのが、“鱧の南蛮漬”です。
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器ごと盛り付けることで、汁がこぼれるだけでなく、盛り付けに変化を持たせることが出来ます。
真ん中手前が、“鶏ももの塩焼き”です。
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その隣の手前左にあるのが、”おにぎり”です。桜海老の炊き込みご飯です。
今回は、こんな風に作りましたが、ご要望に応じて、いろいろと対応させて頂きます。
若い方が多いようでしたら、揚物中心でお作り致しますし、煮物をご希望であれば、そのように致します。
日本料理店というと、兎角堅苦しいイメージがつきまといますが、“佳肴 季凛”では、お客さんのご要望には、可能な限り対応させて頂きます。オードブルも、そんな一つです。
機会がございましたら、ご家庭などでの、ちょっとした集まり等に、是非ご利用してみて下さい。
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玉子焼

お弁当の献立の定番の一つが、玉子焼きです。
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そんな今日は、玉子焼きのお話しというより、焼き方のお話しです。
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これが、玉子焼き専用の鍋です。銅で出来ています。銅製なのは、熱伝導率が高く、熱当たりが柔らかいからです。
玉子焼きですから、先ず卵を割ります。ここで、話しをあえて、逸らします。玉子焼きであって、卵焼きではありません。
そう書かない理由ですが、卵と書くと、モロに卵という感じになってしまい、グロテスクな感じがするからです。つまり、素材を表すのが卵で、料理を表すのが玉子なのです。
卵を割る時は、一個ずつ小さいボールに割ります。そうしてから、大きいボールに入れます。このようにすれば、卵に不都合があった時に、その一個だけを、処分すれば済みます。
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割り終えたら、卵をときほぐします。この時、切るように混ぜます。そこに、出汁を入れます。今回は、厚焼き玉子なので、甘い味付けにしてあります。
厚焼き玉子とは、簡単に言えば、甘い玉子焼きのことです。出汁巻きとは、お吸い物の汁のような味付けで作ったもので、厚焼きに比べて、出汁の量が多いので、お弁当には向きません。
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出汁の中に、砂糖、塩、薄口醤油、日本酒、味醂を入れ、沸かしたものです。
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これで、玉子地(たまごぢ)=玉子液の準備が出来ました。
玉子焼きの鍋を、火にかけます。油を引き、鍋が温まったら、玉子地を流します。火は、中火より強めです。
ある程度の火力でないと、玉子の黄色い色が出にくく、火が弱いと、空気が入らないので、食べた時のふんわりとした食感が出ません。
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固まってくると、所々膨らんできます。これをつぶします。表面が乾き始めたら、向こう側から、巻いていきます。半熟状態で巻くと、くっつきやすく、きれいに巻けます。
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巻いたら、また向こうに押し戻してから、玉子地を流します。
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さらに巻きます。この作業の繰り返しです。
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この時、箸を使っていますが、箸は玉子焼きをつかむものではなく、返す時の支えです。
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最後の玉子地を流しました。
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巻き終えたら、角を立たせるため、左右にずらして、火にあてます。
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完全にくっついたら、向こう側に戻してから、捲き簾(まきす)に取ります。
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しばらく、そのまま巻いておきます。こうすることで、角が美しい玉子焼きになります。今回の玉子焼きは、大きいので、無理ですが、この時丸くすれば、丸い玉子焼きに出来ます。
今でこそ、こうやって玉子焼きも焼けるのですが、当然、最初は全く出来ませんでした。
一番最初に入ったのが、鮨屋でしたが、そこでは玉子焼きを買っていたので、焼くこともありませんでした。が、焼いてないから、焼けないのでは、みっともないし、店を移った時に、出来ないと、シャレにもなりません。
ですから、休憩時間や、仕事が終った後に、練習しました。毎日、一本か二本焼きました。当然、失敗の連続です。失敗したからといって、捨てるわけにはいきません。
失敗作は、当然賄い行きです。ですが、自分のためにやっているから、卵代は自腹です。卵がいくら安いとはいっても、自腹ですから、本気です。
昼休みでしたら、お昼のおかずとなりますが、仕事が終ってからですと、店には誰もいませんし、そんな時は、焼きあがった玉子焼きを持参で、ネオン輝く夜の新宿・歌舞伎町に繰り出します。
当然、お土産持参ですから、女の子にも、喜ばれること受けあいです。しかも、大抵の女の子は玉子焼きが好きです。ただ練習しても、張り合いがありません。こういう下心があればこそ、上達も早いものです。
独身時代の自分の給料は、玉子焼きに限らず、魚を卸したりと、色んな練習代に変わった以上に、殆どが課外授業の代金に変わってしまいました。
たまには、そんな課外授業にも繰り出したいものです。
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松花堂弁当

以前、”佳肴 季凛”のお弁当のお話しをしました。詳しくは、こちらを
今日のお弁当は、こんな感じのものでした。先ずは、その器から。
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二段になっています。ふたを開けると、こんな料理です。いわゆる松花堂弁当です。ちなみに、松花堂弁当とは、中に十字の仕切りがしてある弁当のことです。
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左上の仕切りに入っているのは、揚物です。白い方が”いかの新挽揚げ”で、ピンクの方が”帆立の新挽揚げ”です。
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右上の仕切りが、”煮物”です。人参、蓮根、ごぼう、こんにゃく、椎茸、絹さやです。
s-画像 146.jpg  右下の仕切りが、焼物ほか色々です。お弁当の定番である”玉子焼き”、”めかじきの照焼”(上に乗っているのは、酢ばすです。)、”つくね”、”海老の酒煮”が入っています。
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左下の仕切りが、御飯と香の物です。今回は、”桜海老の御飯”です。
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このお弁当箱とは、別にもう一品あります。”鳥もも肉の塩焼”です。粒マスタードをかけると、より美味しく召し上がれます。
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会社の会議、お花見、ご自宅での会食など、ご予算、ご要望に応じて、色々作らせて頂きますので、何なりとお申し付け下さい。

ただ、お弁当に限らず、”佳肴 季凛”の料理は、全て自分の手作りですので、前もってのご注文をお願いいたします。
志村

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