冷凍のアブラガニ(油たらば)
先日、沼津の魚市場にある冷凍の海老、蟹を扱う売場に、
行くと、
この時季にしては、珍しく、
冷凍の蟹が、並んでいました。
ご存じのように、蟹は、正月用の商材で、11月から暮れにかけて、取り扱い量がピークに達するもので、在庫こそあっても、殆ど荷動きがありません。
そんな商材ですので、手に取ってみると、
鱈場蟹(たらばがに)と棘の形や本数が、違うことに気付き、表示を見てみると、
“ボイル油がに”と、書かれていました。
油がにという蟹がいるのは、知っておりましたが、記憶している限り、食べたことがなかったので、買ってみることにしました。油がには、油たらばとも呼ばれており、鱈場蟹との違いについては、こちらをご覧下さい。
また、鱈場蟹とに似ている蟹で、イバラガニモドキと呼ばれる蟹がいて、以前、沼津の魚市場で仕入れたことがあります。イバラガニモドキは、沼津の魚市場では、タラバモドキと呼ばれており、その時の様子は、こちらをご覧下さい。
既に、加熱済みですので、
そのまま解凍し、包丁して、
盛り付け、味見することにしました。
鱈場蟹と、同時に食べ比べない限りは、区別がつかないかもしれませんし、姿の場合では、気付いても、このようになってしまうと、もしかすると、言われなければ、食べても、気が付かないかもしれません。
しかしながら、少なくとも、自分は、先程お話ししたように、外見で違いを判断することが出来たので、鱈場蟹との違いに気付いた以上、やはり味は、違いました。それは、仕入れ値の違いでもあります。
時々、新聞報道などで、偽装や誤表示の記事を目にすることがありますが、プロの料理人である以上、どんなものでも、目で見ただけで、判断出来る眼力だけを失わないためにも、市場など、直接現場に出向き、納得した素材で、料理する姿勢を貫くよう、日々精進します。
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