魚のみで終わるつもりが、急遽お弁当の仕込み
今日は定休日でしたが、明日は、沼津の魚市場が、休みなので、仕入れに行って来ました。市場に着くと、仕入れるつもりでいた金目鯛が、
かなり入荷していました。この金目鯛の産地は、沼津周辺のいわゆる地物です。これだけあると、選び甲斐があるもので、仲買人に、狙い目を幾つか伝えておき、これ以外の魚の仕入れに、向かいました。
その次の売場で、仕入れたのが、
小肌の幼魚である新子(しんこ)で、
有明海(佐賀)産のものです。この売場で、次に仕入れたのは、
鱧で、全部で6本あり、和歌山と大分産のMIXでした。金目鯛のセリまで、時間があったので、
【贈答用西京漬】に仕込む銀鱈を、仕入れに行き、この中から選り抜いたのが、
この2本で、アラスカ産のものでした。
そうこうしていると、金目鯛のセリの時間になり、売場に向かうと、
セリが始まり、
次々と仲買人が、札をおいていき、自分は、
当初の狙い通り、1,4キロのものを仕入れることが出来ました。
これらの荷物をまとめ、車に向かうと、
こんな発泡スチロールが置いてあり、中を開けると、
活きた鱧が、2本入っており、
和歌山産のものでした。
その後、【佳肴 季凛】に戻り、銀鱈以外の魚を卸し終え、
最後に、活きた鱧以外の6本の骨切りを終え、昼前までには、仕込みは終わり、休日モードに入っていましたが、夕方に、携帯が鳴り、明日のお弁当の注文を、突然頂いたので、仕込みをすることになりました。
焼物のサーモンの西京漬に串を、
打ったり、玉子焼の出汁を、
仕込んだりしました。お弁当の仕込みは、これだけでなく、
煮物や、御飯に使うひじきを、
煮含めたりしたり、ようやく突然の仕込みは終わりました。
定休日なので、仕事を一切せずに過ごせることが出来るのは、百も承知ですが、間違っても歯向うことの出来ない自然と、自分の想い、考えが儘ならない生身の人間を相手にしている以上、今日のようなことは、避けることが出来ないことです。
でも、これこそが、料理人の醍醐味、苦悩、楽しさ、悲哀で、これを味わえるのは、料理人に許されたものかもしれません。
★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
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