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刃こぼれした出刃包丁

Vol.4090

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。

今日(7月21日)は


刃こぼれした出刃包丁について

お話しします。 


一日の〆は

使った包丁を砥ぐことです。


砥ぎ始めると

ミニふぐちゃん達がやって来て


「お疲れ様~、親方🐡

今日は使った包丁が

多かったね。」

「そうだね。

野菜やら魚やらで

ほぼ全種類の包丁を使ったよ。」


「この出刃包丁

欠けていない?」


「今日、刃こぼれ

させちゃったんだよぉ。(涙)」

「え゛~っ

どうしてなの?」



「今朝仕入れた

胡椒鯛(こしょうだい)の頭を

包丁する時に

やっちゃったんだよ。」

「この子でしょ?」

「そうそう。」

胡椒鯛は

今朝、沼津魚市場で

活かしで仕入れて来たものです。 


刃こぼれしたのが分かったら

沼津市にある包丁屋のご主人に

電話をした後に

この2枚の写真を

送ると


という返信。



電話をする前に思ったのは

①直し賃が高くなること

②直すことが出来ないこと

でした。


恐る恐るかけると

「季凛さん、薄く砥ぎ過ぎ~!

元の方を刃先と同じ感じで

砥いでいるから

こぼれちゃったんですよ。」

「どういうことですか?」

「出刃は元の方で

骨を叩くから

多少、切れ味が悪い感じに

しておいた方がいいんですよ。」

「骨を叩くのは

承知だけど

そこまでの砥ぎ方をしていないです。」


「で、直すんだけど

これまでと同じ感じにするのか

それとも

こぼれにくい直し方にするのか

決めてもらっていいですか?

ただ、今みたいな感じだと

またこぼれる可能性ありですよ。」


そこまで言われると

悩むまでもなく

「こぼれにくい方がいいから

それお願いします。」

と返答しました。 

明日の朝、沼津市内の

包丁屋さんの自宅に届け

明後日の朝、受け取る

という流れで


出刃包丁を


新聞紙で包んでおきました。


「明後日までに戻れば

仕込みに問題はないの?」

と、ミニふぐちゃん。 


「市場も休みだし、平気だよ。

もし、直しに時間がかかっても

これまで使っていた包丁があるから

特に問題はないんだよ。」

「ふぅ~ん。」

「よくよく考えてみると

これまで頭とか

固いものを包丁する時は

ステンレスの出刃を使っていたんだよ。


切れ味は劣るけど

元々の刃の付き方もあって

大きくこぼれるようなことは

無かったんだよ。」


「そうなんだぁ、

包丁屋さんが言うことが

合っているってことじゃん。」

「そうだね。

餅は餅屋じゃないけど

包丁屋は包丁を砥ぐことが

仕事だから

見ているところが

料理人とは違うんだよね。」

「そうだね。」


そう思うと

本当の意味で

包丁の砥ぎ方を知らなかったので

未熟そのものです。 


ただ、未熟である以上

成長途上ですので

日々の仕事が成長の日々だと思うと

これまで以上に

前向きな気分で

仕事に臨めます。 


「じゃあ、市場は休みでも

明日も沼津方面に行くんだぁ。

そんじゃ、また🐡」 byふぐとらちゃん

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