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ニュージーランド産と境港産“本鮪(ほんまぐろ)”の因縁!?

営業時間の変更や、日常の『佳肴 季凛』については、Twitterを、お読み下さい。
今日入荷した“本鮪”は、
nzjune.jpg
天然のニュージーランド産のものです。「美味しそう」という感覚を超えた官能的な美しさすら醸し出すほどです。やはり、正真正銘の“本鮪”です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、“本鮪”の幼魚は“めじまぐろ”、それよりも成長したものは、“ちゅうぼう”と呼ばれています。その大きさは、30キロぐらいから50キロぐらいものです。ちなみに、“本鮪”というのは、50キロを超えるものです。
そんな“ちゅうぼう”が、今朝の沼津の魚市場に沢山入荷していました。
maguroseriba.jpg
数にして、およそ100本です。どれも大きさは、
sakaiemekata.jpg
30キロ前後のもので、その産地は、
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鳥取県境港です。“本まぐろ”という札こそ貼られていますが、“ちゅうぼう”です。同じと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大きな違いがあります。
“鰤(ぶり)”とその若魚である“いなだ”や“わらさ”が同じでないのと同様に、“ちゅうぼう”や“めじまぐろ”は、“本鮪”ではありません。言い方を換えれば、“じゃが芋”と“さつま芋”ぐらいの違いがあるのです。もっと言えば、偽装だと自分では思っています。
これまでにも、“本鮪”と書かれたお店で、注文をして、“めじまぐろ”や“ちゅうぼう”を出された時、自分は返品したこともあります。何も、これらが美味しくないと言っているわけではありません。ちゃんと言わないことが、納得がいかないだけのことなのです。
こういうことは、昨今の食品を取り巻く状況を見ていると、見過ごすことは出来ませんし、見過ごすことで、大きな問題や被害が出るのは周知の通りです。何だか脱線しかかってしまったので、話しを元の戻します。
これほど、沢山入荷してきたのは、巻網という漁法で、獲られたからです。巻網で獲られたものは、身が傷つくので、自ずと味も落ちます。また、色の変わりも早いのが、一般的です。特に、この“ちゅうぼう”の大きさそのものが、30キロ前後なので、これらの特徴は顕著でもあります。
一方、今日のニュージーランド産の“本鮪”は、そんなことはありません。魚体も120キロのものですから、身の質は比べ物になりません。簡単に言えば、大人と子供ぐらいの差があるので、味わいの深さは別物であるのは言うまでもありませんし、値段も然りです。
そして、何よりも違うのは、自分のモチベーションです。これだけは、どんな高値でもセリ落とすことの出来ないものです。
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官能美を纏った中トロ、そして芳醇そのものの赤身を食せば、恍惚の域に達するのは、言わずもがなです。どうぞ、この魔性とも言える“本鮪”を、今週末は、是非ご堪能いただきたいものです。
ところで、タイトルの『ニュージーランド産と境港産“本鮪(ほんまぐろ”の因縁!?』とは関係ないようなお話しでしたが、実はちょうど去年の今頃も、全く同じような日があったのです。それついては、『境港産の本鮪』を読み下さい。
ということもあり、今日のタイトルは、あのようにしたのです。最後になりましたが、今日見えたお客様に、ちょっとした“お遊び”をさせて頂きました。
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赤身の味比べです。一つが、冷凍の“南鮪(通称 インド鮪)”で、もう一つが今日の生の“本鮪”です。その正解は・・・?


左側が生で、右が冷凍です。残念ながら、正解した方はいませんでした。
だからといって、自分は冷凍ものを生と言って、お出しすることはありません。そして、本物の味を安心して、お召し上がり下さい。
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zoutousaikyou.jpg
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最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
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“ニュージーランド産と境港産“本鮪(ほんまぐろ)”の因縁!?” への8件のフィードバック

  1. 通りがかりのグルマン より:

    ん~。種別的に言えばメジマグロもチュウボウも同じ本マグロですよね!?!
    キハダマグロやメバチマグロを本マグロと書いて売るのは大きな問題ですが
    写真のマグロは本マグロなわけですから、薩摩芋とジャガイモの差を例にあげたり
    札は偽装だ!とまで書かれる方が疑問です。出世魚の名前だって人間が味や色目や大きさで勝手に名前を付けているだけで種別的には同じなわけですから。チュウボウと本マグロの境目だって厳格に決まっているのではないですよね!?料理をされる方がどんな物を使うかは自由です。しかし今回のブログ内容では一般の魚に詳しくない方が読んだら、、、。
    もう少し書き方を考えられては
    偉そうに言ってすみません。

  2. kzfm より:

    面白かったです。涎が出てしまいました。

  3. 志村 より:

    kzfm様
    お久しぶりです。お元気ですか?
    涎の出る美味しさですよ・・・。

  4. 志村 より:

    通りがかりのグルマン様
    コメント有難うございます。また、不愉快な思いをさせてしまったようで、申し訳ありません。
    当ブログは、一般通念を元に、自分の考え、想いを表現しているものです。ただ、自分の性分ゆえ、主観的な表現も、多々見受けれるかもしれませんが、これまでにも他店の誹謗、中傷はしていません。
    また、本物の美味しさ、料理のあるべき姿、そして、自分の料理観を伝えるがためのブログですから、お気に召さないようでしたら、大人としてのご対応をお願い致します。
    ですが、今後のために、以下の質問へのご回答をいただければ、幸いです。
    さつま芋とじゃが芋については、極論としても、“いなだ”、“わらさ”、“ぶり”に関して、今回の
    事例をベースにした上で、お考えをお聞かせ下さい。
    また、コメントの終わりに、「一般の魚に・・・。」、とございます。その続きをお書き頂きたいのですが?
    どうぞ、宜しくお願いします。

  5. 通りがかりのグルマン より:

    先日はご丁寧なお返事をありがとうございました。大人の対応が何か考えましたが
    コメント欄をお作りになっている以上、名を伏せての投稿も大人の対応かと
    お考え頂けると幸いです。僕が気になったのはメジマグロも大きくなれば本マグロ、
    イナダだって大きくなればブリになりますよね!?大きさは違えど魚は同じ。
    それをチュウボウに本マグロと書かれたシールが付いているものを「偽装」だとか「サツマイモとジャガイモ位の違いがある」と書かれたものを「極論だとして」とだけで片付けられてはどうかとおもいますが?ジャガイモは大きくなってもサツマイモにはなりませんし。
    文章最後の「一般の魚に、、」の事ですが僕に1つミスが有りました
    {{一般の、魚に詳しくない方がこのブログを読んだらチュウボウと本マグロをサツマイモとジャガイモ位、種類が違う差が有ると思ってしまうんじゃないか}}とか
    スーパーに写真と同じマークの付いたマグロが有ったけどあれは偽装なんだ。
    と思ってしまう人も出てしまわないかと思っただけです。
    しかし、料理に魅力が有り店主さんの熱心さも伝わってくるお店だ思っていまして
    近々、お店に行かせて頂く予定ですのでお店で楽しく料理のお話させていただくのを楽しみにしています。週末しかパソコンを見ることが出来ず返事が遅くなったことをお許しください。

  6. 志村 より:

    通りがかりのグルマン様
    お返事、有難うございます。
    ご来店、もしくはご予約の際には、“通りがかりのグルマン”とお伝え下さい。
    是非、お待ちしております。

  7. 紀州熊野灘 海産物商 3代目 より:

    はじめまして。
    たまたま見つけ、拝見させていただきました。
    そちらでは"ちゅうぼう"なんて呼ばれてるんですね。
    ここらでは30kgまでのはすべて"ヨコワ"です。
    それにしても店主さんの料理にかける思い、熱心さがものすごく伝わってきます。
    これからまたたまに、拝見させていただきます。

  8. 志村 より:

    紀州熊野灘 海産物商 3代目様
    コメント、どうも有難うございます。
    紀州といえば、ここ最近仕入れているのが、鱧、さばふぐなどです。
    ちなみに、先週末は、勝浦の本鮪をお出ししていました。
    今後とも、宜しくお願いします。

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