天然の縞鯵(しまあじ)が多く水揚げされるようになった理由
Vol.4191
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(10月30日)は
天然の縞鯵(しまあじ)の
水揚げが増えた理由について
お話しします。
今朝は
沼津魚市場で
地物の錘鰤(つむぶり)を仕入れました。
水揚げしたのが
西伊豆の土肥(とい)なので、
地物と言えば地物なのですが
漁場は銭洲(ぜにす)です。
銭洲とは
伊豆半島最南端の石廊崎(いろうざき)から
70キロほど南下したところに
位置する岩礁群で
好漁場として知られています。
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
「おはよう、親方🐡
おっ、ツムブリじゃん。」
と、ミニふぐちゃん。
「おはよう🐡
そうだよ。」
「定休日なのに
どうして、仕入れに行ったの?」
「明日は、バスが来るから
その刺身用の魚を仕入れるためだよ。」
「明日じゃ、だめなの?」
「もし、刺身用にする魚が無かったら
困るじゃん。」
「あっ、そうか。
今日はツムブリだったけど
刺身用の魚を選ぶ基準ってあるの?」
「鮮度、目方、単価が
一番の基準かな。」
「他には?」
「あとは、自分の好み。」
「へぇ~、そうなんだぁ。」
「錘鰤の話はとりあえず置いといて
今朝は、天然の縞鯵(しまあじ)が
沢山入荷していたよ。」
「シマアジって、高級魚の?」
「そうだよ。
ほら👇」
◆活魚売場
(写真がぼけていて、すみません🙇)
◆沼津近郊の魚中心の売場
◆東伊豆=伊豆半島周辺の魚中心の
半地物の売場
「わぁ~
凄いね。」
「たださぁ
沼津の市場に
こんなに入荷するようになったのは
この2、3年の間だよ。」
「そうなの?」
「縞鯵って言うと
養殖が殆どで
天然はかなり少ないから
それだけで高級なんだよ。」
「どんだけ高いものなの?」
「活きた天然もので
夏場だと
キロ単価で諭吉越えなんて
珍しいことじゃないよ。」
「ひゃ~!
でもさぁ
こんだけあると
養殖よりも安いとか?」
「相場のものだから
何とも言えないけどね。」
「多く獲れるようになったのは
沼津だけなの?」
「そうじゃないらしいんだよ。
三重に知り合いの魚屋がいるんだけど
彼のSNSの投稿でも
増えているから
訊いてみたら
多くなったって言ってたよ。」
「へぇ~。」
「海水温が上昇したのが
一番の理由じゃないのか
っていう結論になったんだけど
南方っていうか
暖かいところの魚が増えているのは
同じようだよ。」
「どこそこ同じなんだぁ。」
「元々、縞鯵は
伊豆諸島で獲れたものが多いんだけど
定置網で水揚げされるようになったのも
海水温が上昇していることと
繋がりがあるのかもね。」
※定置網は陸から
それほど離れていない場所に
仕掛けられるのが一般的です。
海水温の上昇の原がが
我々人間の環境破壊にあるのは
確かです。
それを止めるには
👇のようなことが考えられます。
①エコバッグを利用
②LED照明に切り換える
③自転車や徒歩での移動
④省エネ電化製品の利用
⑤ゴミを減らす
⑥旬の野菜を食べる
(時季外れの野菜の生産には
旬の野菜生産の
約5倍 のエネルギーが必要)
このうち⑤と⑥は
マクロビオティック(玄米菜食)
の考え方に通じるものがあり
特に、⑤と⑥に関する
箇所もあります。
ひとりひとりの力には限りがありますが
少しでも、実践することが出来るなら
大きな力となり
自然の恩恵に少しでも
預かれるようになるはずです。
だとしたら
そのための努力を
惜しむわけにはいきませんし
料理を通じて
声を出し続けます。
「定休日だから
お取り寄せグッズを
持ち込みで発送したんだね。
そんじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん
★☆★ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください。
コメントを残す