グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ お弁当の煮物のポイントあれこれ

お弁当の煮物のポイントあれこれ

Vol.4256

いらっしゃいませ 


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(1月3日)は


お弁当の仕込みについて

お話しします。 




「おはよう、親方🐡

真由美さんがセットをしているけど

いつの予約なの?」

と、ミニふぐちゃん


※真由美さんと

女将兼愛妻(!?)のことです。 




「明日(4日)の夜だよ。」




「えっ!?だって

昨日のバスは特別として

明日まで休みになっているじゃん。」


「そうなんだけど

暮れの27日に

問い合わせがあったから

(予約を)受けたんだよ。」 



「ふぅ~ん。

時々、定休日の月曜日も

受けているけど

受ける基準みたいなものってあるの?」



「特に無いけど

ランチなら、7~8人

夜なら、5人とか・・・。

まぁ、前もって

言ってもらえれば

出来る限り対応しているよ。

そういうのが出来るのも

夫婦二人+α(アルファ)で

やっている店の売りかな。」 

「そうだよね。」


そういう小回りが利くのも

個人店の売りだしね。」


「まぁ~ね。

そんなに訊くってことは

予約でもしてくれるの?」


「予定は未定って感じかな・・・。」


「気の利いた言い回しを

覚えたねぇ

知らないうちに・・・。」




「親方と話していれば

嫌でも覚えるよ。」


「褒められているのか

貶(けな)されているのか・・・。」


「そりゃ~

褒めているに決まっているじゃん!」


明日の御席の隣で用意しておいたのが


5日のお弁当の折です。 


その後、真由美さんに

お弁当の煮物の人参の皮を剥いてもらい


包丁すると


「どうして🥕

こういう形に切ったの?」 


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0111.jpg

「こういう切り方を

乱切(らんぎ)りって言うんだけど

表面積が大きくなって

味がしみやすくなるからだよ。」



「へぇ~。

形は違っても

大きさは同じだよね。」


「そりゃ、そうだよ。」 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0112.jpg



包丁し終えたら

下茹でをします。



「空のざるを茹でて

どうするの?」


「あはは・・・。

これだけ見ていると

そうかもしれないけど

少し待っていなよ。」


「ふぅ~ん。」 




「あっ、ごぼうだ!

でも、どうして

こんな風に下茹でしているの?」 


「火の通り方が

違うからだよ。」 



「だから、人参から

先に茹でたんだね🥕」 


「そういうこと。」 


「そう言えば

水から茹でていたけど

どうしてなの?」 



「根菜は

火が通りにくいからだよ。

地面の下にあるものは

水からで

上にあるものは

沸騰した状態で

湯がくのが

基本だよ。」



「だから、葉物は

沸騰したお湯の中で

茹でるんだぁ~。」


「例外もあるけど

基本は、👆の感じ。」



「そうなんだぁ~。」




先に茹で上がったごぼうの下に

ざるを置き

しばらくすると

人参が茹であがりました。

空のざるを下に置くことで

簡単に水切りが出来ます。 


水が切れたら

鍋に移し


一番出汁、日本酒を注ぎ

煮含めていきます。 


この時、下茹でをしたお湯をかけた

鶏肉の皮とつくねも

一緒に煮ます。


鳥皮を入れるのは

味にコクをつけるためです。

人参、ごぼう、つくね


こんにゃくも同じ要領で

煮含めておくと

「こんにゃくは

色が濃いけど・・・。」 


「蒟蒻は濃い目の

味付けにしてあるからだよ。」


「ふぅ~ん。

煮汁が多いけど

このまま、お弁当に入れるの?」 



「まさか!

火入れを兼ねて

煮上げるんだよ。

お弁当に入れる料理は

汁気を出来るだけ

飛ばすのが基本だからね。」



「なるほど~♬」 


「にんじんの皮は

どうするの?」 




「切り落としの部分も



小さく包丁したら


賄い用のカレーの鍋行きだよ。」 




「おまけアイテムの王様のカレーだね🍛」



「そうそう。」

「これは?」


「玉子焼の出汁。

一番出汁に、てん菜糖、薄口醤油

日本酒、みりん

赤酒(あかざけ)を合わせ

沸かしたものだよ。」


「海老は汁が入っているけど

このままなの?」 


「盛付ける時に

キッチンペーパーで

汁気をふき取るし

仕込みの時点で

煮汁だけ煮詰めてあるから

いたみにくようにしてあるんだよ。」

 


「へぇ~。」


「どんなものでも

煮汁の方から傷むからね。」


「そうなんだぁ。」


最後に

サーモンの西京焼に

串を打ち


煮物と共に

冷蔵庫へ。 


基本的にお弁当の

煮物の仕込みと串打ちは

前日か前々日にするようにしておきます。


明日の仕込みは

揚物の粉打ちなどです。

「お弁当の仕込み方って

どこで覚えたの?」 



「東京の和食屋で

覚えたんだよ。

その店は、土日以外

殆ど毎日、お弁当だけでなく

テイクアウトの注文があって


多い時だと

200人前くらいあったよ。」 


「マジ!?

板前さんは何人いたの?」



「合計で20人くらいいて

交替で出勤して

日によって

10~15人くらい出ていたかな。」
 



「大きな店だったんだぁ~。」


「あと、めちゃめちゃ多い時は

400人前くらいの

注文がある時も・・・。


そういう時は

泊まり込みだよ。」



「凄過ぎ!」



「その時は大変だったけど

今になってみれば

いい経験だったし

どんな経験もしてみるもんだよ。」



「ふぅ~ん。

また、色々教えてね。」 


「はいよぉ~。」 

 

当時の経験が

今の自分の血となり

肉となっており 


それをバージョンアップして

今の自分があります。 


その経験を忘れることなく

日々の仕事に臨み

さらなるバージョンアップのために

気を抜くことは出来ません。 


「明日まで市場は

休みなんだね。

そんじゃ、また🐡」 by 熱血君 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る