沼津港でカツオを水揚げしていた和歌山の漁師と話してみた
今朝、沼津港で
鰹を水揚げしていた漁船は
和歌山の漁船でした
折角なので
色々と
訊いてみることに・・・
5月3日
(Vol.4377)

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おっ、カツオじゃん
大好きなんだよね
親方は?」
と、ミニふぐちゃん

「おはよう🐡
そうだよ
ありとあらゆる
食べ物の中で
一番好きなのが
か・つ・お🤩」
と、言いました
「どんだけ~
で、今日のカツオは
どこ産なの?」
「水揚げしていたのは
沼津港で
漁場(ぎょば)は
南伊豆だよ」
「ってことは
地物じゃん」
「そうなんだけど
漁師は
和歌山の漁師だよ」
「え゛~っ
そんなことあるの?」
「あるよ
和歌山の漁船が
マグロとかを
水揚げしているのは
珍しくないし
時には
宮崎の船も来ているよ」
「そうなんだぁ~」
「折角だから
市場で
色々と訊いてみたんだよ」
「社会科見学みたいじゃん
親方は知りたがりだからね」
「そうだね」
「何を訊いたか
教えてよ」
「じゃあ
いつもみたいに
市場時間に戻るよ」
「わぁ~い♬」
今朝、沼津魚市場に行くと
鰹の水揚げを
しているところでした


水揚げされた鰹は
運ばれ

似たようなサイズごとに
仕分けされ

秤にかけられた

売場に
並べられていきました
水揚げ直後ですので
鰹に触ると
ぬめりもベットリ

見づらいかもしれませんが
縞模様の辺りが
ザラザラしています
ザラザラしているのは
鮮度バリバリゆえのこと
さらにさらに
秤にかける時
鰹独特の青臭いような
血の香りで
充満していました
青臭いとは言っても
鮮度が落ちた
魚の臭いではありません
言ってみれば
ヘモグロビンのような
臭いなのです
鰹大好きな自分にとっては
この臭いが
たまりません
うなぎ屋の近所で
たれが焦げた香りに
そそられる感覚を
想像してみてください
アレです、アレ
お分かりになりますよね?www
そんな様子と
臭いに惹かれ
2.9キロの鰹をGET!

嬉々としながら
帰ろうとすると
水揚げを終えた漁師が
一服しているところで

色々と訊いて
みることにしました
「親父さんは
どこの漁師なんすか?」
「和歌山だよ」
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「和歌山って
紀伊半島を半周する感じだけど
どの辺ですか?」
「〇※¥◆☆
ってとこや」
関西弁なので
聞き取りづらく
訊き返して
海に放り込まれたら
困るので
あえて訊き返さず(笑)
弧を描くような
ジェスチャーをしながら
「紀伊半島の
どの辺りです?」
同様にジェスチャーをして
説明をしてくれ
この辺りということが
分かりました

「さっき
鰹を買わせてもらったけど
あれって、曳縄?」
「そうや」

曳縄(ひきなわ)とは
船で釣糸と釣針を
引っ張りながら
魚を釣る漁法で
ケンケン漁とも
呼ばれています
「ケンケンじゃなきゃ
ひとりじゃ
ようやれんのよ
もう年やし・・・」
「いくつなんすか?」
「もう75過ぎや」
「それでも
一人でやれるだけ
いいじゃないですか」
「せやけど
もうえろうて
(=もう疲れて)」
「いつ向こう(和歌山)を
出たんですか?」
「昨日の昼過ぎに
松崎辺りで
仕事して
戸田(へだ)の仲間のとこに
泊めてもろうたんよ」
松崎:南伊豆の地名
戸田:西伊豆の地名
現在は沼津市
「いつ戻るんですか?」
「この後なんやけど
焼津(やいづ)で燃料を入れて
そのままやなぁ」
焼津:静岡県中部の地名
沼津同様
水産業が盛ん
その後
同じ紀伊半島の
三重からとらふぐ(天然)を
仕入れる話などをして
盛り上がりました
「じゃ、気を付けて
帰って下さいね
また、魚を
買わせてもらうから」
「ありがとうな
お兄さんも
気ぃ付けてや」
ちなみに
和歌山の漁船が
水揚げした鰹は
入船予定表によれば
約500キロで

貴丸(たかまる)という
漁船です

「っていう
感じだったんだよ」

「親方みたいに
漁師と直接
話をする人って
いるの?」
「いるだろうけど
アレコレ訊く人は
いないんじゃないのかなぁ
前から言っているけど
料理人って
漁師とか農家の
代弁者じゃなきゃ
いけないんだよ」
「うんうん
よく言っているし
このことになると
熱血料理人の本性が
モロに出るよね」
「そりゃそうだよ
食材がなきゃ
料理は出来ないからね
だけど、今の世の中って
一次産業を
ぞんざいにし過ぎなんだよ
食の安全とか
なんちゃらとか
言うくせに

はぁ~っていうのが
多過ぎなんだよ
しかも
選挙が近くになると
候補者が来たりするんだよ」
「何それ
ウザくね」
「ウザいよ
それこそ
間違ったふりして
魚の生臭い汁を
引っ掛けたくなるよ」
「生臭い人間に
生臭い汁なんて
毒をもって毒を制す
ってことじゃん!」
「上手いこと言うね」
「っていうか
【もっと美味しいお話し】だけに
美味(うま)い
でいいんじゃね」
「冴えているね~」
「じゃ、座布団じゃなくて
カツオの刺身で・・・😋」
「いいんだけど
今日は卸さないよ」
「どういうこと?」
「明日、明後日は
市場が休みだから
水洗いしてから
氷詰めしておくよ」
「そっか
じゃ、明日まで待つかな😋」

水洗いを終えた鰹は
腹にキッチンペーパーを詰め

水が入らないように
袋に入れたら

氷詰めにしておきました

「明日は
お弁当の注文が
あるんだね
そんじゃ、また🍱」
by ふぐとらちゃん
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