トロール漁が、始まれど・・・
沼津の魚市場の構内には、
その日の水揚げの状況が書かれたホワイトボードが、あります。
自分は、斜め読みする程度で、殆ど気にかけることは、ありませんが、
沼津市戸田(へだ)のトロール漁が始まり、今日(11日)から、
構内の売場は、いつも以上に、賑わいをみせていました。
トロール漁とは、底引き網漁の一種で、戸田の場合、9月から、翌春まで、行われています。
この時点では、全て並んでおらず、
秤にかけ、
並べる作業をしている最中でした。
水揚げされるものは、
海老類をはじめ、
深海に棲んでいる魚など、
様々で、
図鑑や専門書などでないと分からないようなものが、沢山あります。
実を言うと、沼津の魚市場に通うようになって、15年以上たつのですが、トロール漁で揚がったものを仕入れたのは、後にも先にも、数年前に、1回あるだけで、その時は、鮟鱇(あんこう)を仕入れました。
仕入れたことがない理由は、どうしても必要なものがないのと、セリの開始時間が、7時以降という2つの点です。
当然、今日も、トロール漁の売場は素通りで、
活魚売場に行ったところ、ここでも、
トロール漁で揚がった高足蟹(たかあしがに)が、活きたまま、生簀に入っていました。
ここでも、素通りし、
既に注文しておいた活かしの鱧(愛媛産)を、
ブクブクをセットした発泡スチロールに、
移しました。
その後、別の売場に行き、
鯵(島根産)を、
仕入れることにしました。
ひと通りの仕入れを終えたので、市場から帰ることにし、『佳肴 季凛』に戻ったのですが、
今日は、“昼鱧”のご予約を頂いていたので、
そのまま締めてから、卸し、
骨切りをし、
鱧料理の定番である“落とし”に仕立てるため、包丁しておきました。
お客様がご来店し、頃合いを見て、
“落とし”にした鱧を、生の本鮪(大間)、新子(佐賀)、湯葉と共に盛り付け、お出ししました。
夏が旬の鱧は、ピークを過ぎたものの、ここ最近、卸している鱧の状態からして、まだまだ美味しく召し上がれそうですが、市場への入荷も少なくなっているので、お早めのお問い合わせ、ご予約をお願い致します。
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