鰆(さわら)の入荷はあれど・・・
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昨日から、沼津の魚市場は開いていたのですが、魚の入荷も少ないことを予想していたので、あえて昨日は行きませんでした。というのも、築地などの中央市場が開いていないからです。
そんな今朝、沼津の魚市場の構内を歩いていると、
自分が大好きでやまない“鰆(さわら)”が入荷していました。どれくらい好きなのかは、去年の11月前半のブログをお読み下さい。ただ、“鰆”と呼ぶには、まだ小さいサイズで、“さごち”または“さごし”と呼んだ方がいいかもしれません。
実際、右側のもので、2本で5,0キロですから、一本あたり2,5キロということになります。一方、左側のもので、2本で3,7キロですから、同じく1,85キロということになります。
これくらいの大きさですと、脂もさほど乗っていませんし、肝心の味に深みがありません。
当然、素通りしたのですが、後ろ髪引かれる思いだったのは、言うまでもありません。ただ、あと一ヶ月半も経てば、一本で3,5キロ以上の“鰆”が入荷してくるはずですから、それまで我慢しています。
★★★ 夏期限定 鱧(はも)会席 ★★★
只今、夏期限定コースとして、鱧料理をご堪能いただけるコースをご用意して、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
『鱧づくし』 (ランチ) 、 『鱧彩々』 (夕席)と銘打ちました。
この時期美味しい鱧の味を、是非ご賞味下さいませ。
詳細は、【鱧会席】のページをご覧下さい。
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店主 志村
鮑(あわび)のしゃぶしゃぶ
更新しないことはあっても、呟かない日はありません。リアルタイムの『佳肴 季凛』と自分の様子は、Twitterをお読み下さい。
今日の暑さも、堪りません。そんな暑さのあまり、“風呂上りのビール”ならぬ、禁断の“昼下がりのビール”を、飲んでしまいました。
勿論、この一杯で、おしまいです。“ガソリン”も入ったので、エンジン全開で、今日のお話しをさせて頂きます。
一年を通じて、出回っているのですが、“鮑(あわび)”は、夏が旬の食材です。以前、“鮑の天ぷら”についてお話ししましたが、それに勝るとも劣らない“鮑”の食べ方が、“鮑のしゃぶしゃぶ”です。
その料理の仕方ですが、“鮑”を殻から外します。
外したら、肝の部分を、バットに入れて、蒸器で10分程蒸します。
蒸し上がったら、この肝を裏漉し、
醤油などの調味料で味を調えます。
これが、“鮑のしゃぶしゃぶ”に欠かせない“肝醤油”です。
“鮑”の身は、“へそ”と呼ばれる柱の部分を、
厚めに切ってから、
スライスしていきます。召し上がる時は、小鍋に薄めの鰹出汁に昆布を入れ、
日本酒、塩、薄口醤油を入れます。出汁が沸いてきたところに、“鮑”を入れ、頃合を見計らって取り出し、
“肝醤油”につけるのが、“鮑のしゃぶしゃぶ”の食べ方です。
軽く火が入ることで、程よく柔らかくなって、旨味が凝縮された“鮑”の味わいは、至福以外の何物でもありませんし、その美味しさを、さらに際立たせてくれるのが、“肝醤油”のコクです。
普段、『佳肴 季凛』には、“鮑”は御用意していませんが、予めご要望があれば、御用意致しますし、その召し上がり方もお客様のご希望を、その都度伺っております。
“鮑”に限ったことではありませんが、このようなご提供の仕方は、可能な限り対応させて頂いておりますので、どうぞお気軽にお申し付け下さい。
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店主 志村
ボストン産の次は戸井産の本鮪(ほんまぐろ)
あいも変わらず暑い日が続いていますが、同じく呟き続けています。
呟くどころか、吠えたくなるような魚が入荷しました。
戸井産の“本鮪”の美味しさについては、こちらを。
とりわけ、今日の“本鮪”の赤身の風味は格別で、脂が乗りかけているので、コクのある旨味は、堪りません。
北海道・松前、ボストン、そして、今日の戸井と、“本鮪”が入荷しています。この次辺り、大間がそろそろ入荷してくるかもしれません。
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ボストン産本鮪(ほんまぐろ)
今日は、まだ一回ですが、毎日呟いています。
さて、明日から、お盆休みの方もいらっしゃるかもしれませんが、『佳肴 季凛』は、23日の月曜日まで、お休みはありません。普段は、月曜日が定休日となっていますが、
今度の月曜日の9日は、営業しておりますので、皆様のお越しお待ち申し上げます。
ところで、そんな今日入荷したのが、
アメリカ・ボストン産の“本鮪(ほんまぐろ)”です。所謂、大西洋産ホンマグロです。この札にも書かれているように、釣物です。
ボストンに限らず、アメリカ北東部は、“本鮪”に限らず、鮪の漁場としては有名で、ニューヨークもその一つで、一ヵ月くらい前に入荷したのは、カナダ産のものでした。
今回のボストンの味ですが、生の“本鮪”特有の旨味に溢れています。この身の状態から見ると、明日から三日間が、一番の食べ頃と言えそうです。
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店主 志村
久々の“本鮪(ほんまぐろ)”は・・・
リアルタイムの『佳肴 季凛』は、Twitterから、ご覧下さい。
Twitterでは、既につぶやいていましたが、今日入荷したのが、
北海道・松前産の“本鮪(ホンマグロ)”です。勿論、生の天然ものです。本鮪”としてはやや小さめの魚体で、札の下に書かれているように、94キロのものです。
北海道・松前は、津軽海峡に面していますから、今日入荷した“本鮪”は、水揚げされた場所こそ違いますが、
かの有名な“大間の鮪(マグロ)”と同じものなのです。また、同じ津軽海峡で有名なのが、
北海道・戸井産のものです。
これから、暮にかけて入荷して来る“本鮪”は、産地こそ違いますが、津軽海峡で水揚げされたものが中心となります。
脂の乗った“秋刀魚(さんま)”を食べた“本鮪”も脂が乗り、いよいよ真打が、日本料理の華である“刺身”を彩ります。
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店主 志村
超特大の岩牡蠣
今朝、沼津の魚市場に入荷して来た“岩牡蠣(いわがき)”は、
三重県産のものでした。その中から、自分が選り抜いたのは、
手前にある4個でした。今日の“岩牡蠣”は特別大きいものでした。
300cc入りのペットボトルと比べて見ると、その大きさがお分かり頂けると思います。さらに、昨日仕入れて来た“岩牡蠣(三重県産)”と比べても見ました。左側が今日ので、右側が昨日のものです。ちなみに、普段仕入れてくるのが、右側のもので、これでも十分大きいものです。
さらに、この二つを開けてみると、本当の大きさがお分かり頂けると思います。
上の写真のものは、大きい“岩牡蠣”の方です。両方の“岩牡蠣”の身は、こんな感じです。
大きい方の身は、
こんなに厚く、プリプリです。これほど大きい身ですから、
5つに包丁して、
氷を敷いた器に盛り付けたのがこちらです。これほどの身ですから、その味は濃厚で、一切れ頬張るだけでも、口中に“岩牡蠣”の風味が広がります。
今日の“岩牡蠣”の大きさは、お分かり頂けたと思いますが、比較のついでに、今日入荷した鮪と並べてみました。
今日の鮪は、ニュージーランド産の生の“南鮪”で、先週入荷したものよりも、良いものでした。“インドマグロ”とも呼ばれる“南鮪”の赤身は、モッチリとしていて、中トロの脂の乗り具合は、まさにトロっとしています。
ところで、超特大の“岩牡蠣”と“南鮪”についてお話ししましたが、そんな二つの食材を合わせたのが、今日の『もっと美味しいお話し』の“トリ”です。
夕べテレビを見ていたら、長崎県の定置網に超特大の“本鮪”が漁獲されたニュースが流れてきました。そのニュースとは、こちらです。
この記事は、当たり障りも無いのですが、自分は今朝、この“本鮪”のことを、『佳肴 季凛』で仕入れている東京・築地の鮪屋の社長に、聞いてみました。
「社長、今日の(鮪)は、抜群だね!言った通り、光っていたよぉ。」
「そう、光っているし、輝いているでしょ。」
「ところでさぁ、長崎で揚がった“本鮪”のニュースを見たんだけど、あの魚(=鮪)は、どうだった?」
「・・・、ん~、そこそこ。やっぱ、定置で揚がったものだから、身はすれていたし、脂もあったんだけど、すこし焼けて(=変色して)いたから、素通りでしたよ。シミ(=血痕)も入っていたし・・・。」
「やっぱね。」
「季凛さん、それではまたお願いします。」
こんな感じで、やり取りは終わったのでした。
さて、今週末は連休です。夏が旬の“南鮪”と“岩牡蠣”で、皆様のお越しお待ちしております。
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店主 志村
市場なのにスーツ姿
時々ですが、沼津の魚市場には、スーツ姿の人がやって来ます。その人たちは、
こんな風に、いろんな海産物を販売しに来ている商社や水産会社の人たちです。それらは、殆どが冷凍ものや、加工食品です。それぞれの商品は、スーパーと同じ様に、試食も出来ます。
この日、売られていたのは、
冷凍の“鮑(あわび)”(オーストラリア産)です。味見したのですが、歯応えはそこそこでしたが、ちょっとしょっぱかったです。
その隣に並んでいたのが、
『天使の海老』と呼ばれている“海老”で、ニューカレドニア産のものです。この“海老”は生のまま刺身で食べることが出来ます。もちろん、これも味見しました。まぁまぁというやつです。
その横には、
“手長海老”がありましたが、これは試食し損ねてしまいました。ちなみに、産地は未確認でしたが、輸入されてくるものは、北大西洋産のものが多いようです。
また、
“北寄貝(ほっきがい)”もあり、これも産地は確認しませんでしたが、恐らく、カナダやアラスカ産のはずです。この他にも、幾つかのものが並んでいました。
買うことはしませんが、これらがどこから来ていて、どんな味なのか、気になるので、自分は必ず立ち止まるようにしています。というのも、自分が使わない食材でも、新しいものを知ることは、料理人である以上、最低限の義務だと、思っているからです。
昨今の水産資源の状況から見て、今後はこのような冷凍ものの輸入量は増えるでしょうし、養殖ものの入荷量も増えるのは必至のことです。
いずれにせよ、仕入れのためだけでなく、食材を取り巻く状況を把握し、素材の良し悪しを見極める目を養うためにも、市場に行くのが、料理人の基本です。
そこが自分の料理人としての原点ゆえ、睡眠時間がどんなに少なくなろうとも、行かないわけにはゆかないのです。
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店主 志村
再びニュージーランド産の生の“インドマグロ”
昨日入荷した鮪は、
先週入荷したものと同じ、ニュージーランド産の“インドマグロ”です。部分としては、背の部分の真ん中よりやや下の部分です。
“インドマグロ”は、“ミナミマグロ”の通称で、冷凍で流通するのが一般的ですが、この時期は、“生”の入荷も多いのです。つまり、夏が旬の鮪です。
そんな鮪ですから、味も美味しいのは当然のことです。
赤身を切りつけたところです。鮪の特徴は、やはりその赤い色をした身です。一方中トロは、
こんな感じで、赤身と中トロを盛り付けたのがこちらです。
手前に盛り付けたのが、
赤身ですが、“本鮪”よりも、赤い色が濃く、食感もモチモチしています。その味も、軽い感じよりも、ズシリとしたパンチの効いた感じすらします。
奥側に盛り付けたのが、
中トロです。赤身同様、ズシリとした感じの味わいで、いかにも“中トロ”らしい脂の乗り具合です。
この“ズシリ”というのが、“インドマグロ”の味の最大の特徴で、そのまま刺身で食べるよりも、鮨にした方が、美味しいと言う人もいます。実際、多くの鮨屋さんでは、“インドマグロ”を使っています。
ただ、言えるのは、やはり“生”だけあって、その風味は格別ですし、刺身にするにせよ、鮨にするにせよ、その美味しさは、本物の味であることには、変わりありません。
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今回のニュージーランド産は・・・
昨日、『佳肴 季凛』に入荷した“鮪”は、
先週同様、ニュージーランド産でした。ただ、この“鮪”は、いつものような“本鮪(ほんまぐろ)”ではなく、通称“インド(マグロ)”と呼ばれる“ミナミマグロ”です。
その中は、こんな感じです。
一方、こちらがニュージーランド産の“本鮪”です。
見た目だは、その違いは分かりにくいかもしれません。というより、分からないというのが、正確なところかもしれません。
その味の違いですが、“インド”は、“本鮪”に比べ、脂の乗りが良く、ずしりとした味わいが特徴です。
“インド”は、冷凍で流通することが殆どですが、この時期は、“生”の入荷もあります。やはり、“生”である以上、その風味は格別ですし、本物の味わいです。
連続して、ニュージーランド産でした。今度は、何処(いずこ)から?
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境港産の本鮪
今朝の沼津魚市場の鮪のセリ場には、
こんなに沢山の生の“本鮪”が入荷していました。これらは、
全て鳥取県境港産のもので、
30キロ前後の大きさのもので、これぐらいの大きさのものを、“ちゅうぼう”と呼んでいます。ちなみに、“本鮪”という呼び方は、50キロを越える魚のことです。その反対に、ご存知かもしれませんが、幼魚は、“めじ(まぐろ)”と呼ばれています。
ですから、先程“本鮪”とお話ししましたが、厳密に言えば、境港産の“ちゅうぼう”というのが、正しいことになりますが、分かりやすくするため、“本鮪”と、記させて頂きます。
何故、これほど沢山の入荷があったかというと、これらは巻網という漁法で獲られたからです。一網打尽というやつです。
網で獲られたものですから、このように、
皮がすれているものもあります。巻網に限らず、網で獲られた魚は、どうしても、傷がつきやすくなります。それだけでなく、卸してみると、身の部分にシミ(斑点のような血痕)が入っていたり、身の鮮度も落ちやすく、特に“鮪”の場合、変色しやすいのです。
また、外見上も良くないわけですから、味も落ちるのは、当然のことですし、自ずと値段も安くなります。
ところで、そんな光景を沼津の魚市場で見た今日入荷したのが、
ニュージーランド産の生の天然の“本鮪”です。今日の“本鮪”は、魚体も小さく、70,4キロのものです。
その背の真ん中の部分で、2、5キロほどです。程よく脂の乗った中トロと赤身の味わいは、“本鮪”ならではですし、申し訳ありませんが、“ちゅうぼう”や”めじ”とは、比べ物になりません。それこそ、格が違います。
先日は、
スペイン産でした。スペイン、ニュージーランドと、サッカーW杯に出場している国の“本鮪”が、ここ最近入荷しています。次回は、どこの国からやって来るのでしょう。
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