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HOME ≫ ブログ ≫ 小さめの活かしの鱧(はも)

小さめの活かしの鱧(はも)

Vol.4060

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月21日)は

活かしの鱧(はも)について

お話しします。 


沼津魚市場で

必ず立ち寄るのが

活魚売場です。


必ずとあるように

仕入れるものが

あってもなくても

立ち寄ります。

さらに言うと

一番最初に寄る確率

90%以上。


特に、この時季は

鱧の入荷状況を

確認しなくてはならないので

マストです。 

生簀を確認すると

この3マスのうち

両隣に鱧が入っていました。


今朝の鱧は

熱海・網代(あじろ)産ですので 

地元産ということになりますが

網代以外に入荷してくる産地は

山口、大分、和歌山などです。


また、今日は

豊洲などの中央市場が休みなので

他所の産地からの入荷が無かったので


この中から

大きめのものを選り

活かしたまま

持ち帰ることにしました。 


【佳肴 季凛】に戻ると


「お帰り~&おはよう、親方🐡

水曜日だけにスイスイ!」と

ミニふぐ。

「おはよう🐡

今から締めるから

離れていてね。」

「はぁ~い♬」 


腕に巻き付き

噛まれないようにするため

頭の付根を掴みます。

掴んでいる辺りには

心臓があるので

動きが鈍くなるからです。 

頭の付根に包丁を入れたら

脊髄に針金を通し


神経を抜いたら

血抜きのため、海水へ。 

しばらくしたら

ぬめりを取るのですが

この役目は

ほぼほぼ

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。 


ぬめりを取り終え

手直しをし

はらわたを抜いたら

卸すのですが

この鱧を見ると


「こうしちゃうと

強面のハモとは思えないねぇ。」

「獰猛な性格なのが

分かんなくなっちゃうよ。」


卸し終えたら

冷蔵庫にしまおうとすると


「今日は、骨切りをしないの?」

訊かれました。


「今日はしないよ。」

「どうしてなの?」

「この後


さばふぐと


鯵(あじ)を

卸さなくちゃならないからだよ。」

「そっかぁ~。

何かつまんないなぁ~。」

「また見せてあげるから

いいじゃん。」

「そうだね。

一つ訊いていい、親方?」

「仕事しながらでも

いいかい?」

「うん♬

親方って

サバフグとかアジもだけど

細かい魚の仕込みの方が

好きそうなんだけど・・・。」

「よく気付いたじゃん。」

「やっぱりね。

でも、どうしてなの?」

「料理の世界に転がった始まりが

鮨屋だったからだよ。」

「鮨屋と細かい魚・・・?」

「鮨屋は

小肌(こはだ)、穴子、貝類とか

細かい仕込みが多いからだよ。」

「へぇ~。」


「鯵と小肌を酢で締める時

鯵は背開き、小肌は腹開き

っていう風に違いがあるし

貝類は剥き方、開き方、火の入れ方とか

それぞれに違いがあるんだよ。」


「へぇ~。」

「だから、細かい仕込みをするのが

苦にならないんだよ。」

「そうなんだぁ。

『三つ子の魂百まで』だね。」

「気の利いたこと

知ってるじゃん。」

「包丁を使うのは

自分だけど

真由美さんが

手伝ってくれるのも

マジで助かるんだよ。」

「真由美さん

親方が感謝しているよ。」



「はいよぉ~♬」

と、真由美さん。



鱧のあらを見ると

「今日は

出汁を取るのに

焼かないの?」と、訊いてきました。 


「卸したばかりだと

身がそっくり返っちゃうし

旨味も出ないから

明日まで、このままだよ。」

「そうなんだぁ。

ただ焼けば

いいんじゃないんだね。」

「そうだよ。

自分が気に入って仕入れた魚だし

最後まで使い切らないとね。」

「魚も漁師も

喜ぶんじゃね?」

「そうだよ。

どんな食材も

命あるものだから

粗末には出来ないよ。」

「親方に卸してもらえる魚たちは

絶対に喜ぶから

美味しい料理に変わってくれるのは

間違いないね。」

「そのためには

手抜きは出来ないよ。」

「👏👏👏」


明日の鱧の入荷は分かりませんが

あれば、500gくらいのものを

仕入れてくる予定です。


ということで

早めに寝ないと・・・。



「明日は、苺のアイスを仕込むんだね。

じゃ、また🐡」  by 熱血君

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