静岡市の同窓を訪ねて~おだまき米店編~
Vol.4206
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(11月14日)は
同級生が営む米店について
お話しします。
「親方このお米は・・・?」
と、熱血君が訊いてきたので
「この米は
昨日
この米屋で買ったんだよ。」
と言うと
いつものように
やり取りが始まりました。
「ってことは
静岡にあるの?」
「そうだよ。
中高の時の同級生の米屋で
おだまき米店っていうんだよ。」
「へぇ~。
昨日のお菓子屋さんも
静岡だったよね。」
「そうそう。
小田巻のところで
何度か買ったことがあるよ。」
「そうなんだぁ。」
「今年の夏は暑くて
米の出来が良くないから
米のことで
色々教えてもらったばかりで
静岡に行ったついでに
寄ってみたんだよ。」
「ふぅ~ん。
じゃ、お米のことを
話してくれるんでしょ?」
「まぁ、慌てなさんな。
今、話すから。」
「はぁ~い♬」
店内に入ると
様々な銘柄の米だらけ。
米屋なので
当然と言えば
当然のことです。
ちなみに、奥にいるのが
女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
米は
玄米のまま
並べられており
目移りするばかりで
自分の関心は
高温耐性の品種についてで
高温耐性とは
文字通り
高い気温に影響されないことです。
ここ数年の酷暑により
最高品種の“コシヒカリ”の味が落ち
一等米の比率が低下していることを
聞いたことがあるかもしれません。
当店でお出ししている白米は
例年、新米がひと通り揃う
11月の半ばあたりに
色んな銘柄を味見して
好みのものを伝え
それを富士市内の米屋から
納品してもらうようにしています。
味見して
美味しくない場合は
他の銘柄に
“浮気”することも
珍しくありません。
同じ産地の
同じ銘柄でも
田んぼが違えば
味に違いがあり
和食の基本食材の米ですので
素通りは出来ないからです。
ちなみに、むこう一年の基本の銘柄は
山形産の“つや姫”にしました。
そうは言っても
知らない銘柄や
好みの銘柄があれば
味見をしないわけにはいきません。
その中で
今回選んだのが
青森県産の
“青天(せいてん)の霹靂(へきれき)”
新潟産の“新之助(しんのすけ)”
秋田産の“サキホコレ”で
これらは全て
白米に精米してもらいました。
また、自分の食生活にして
料理観の基本であるところの
マクロビオティック(玄米菜食)
には欠かせない玄米が
福井産の“コシヒカリ”で
これだけは古米で
購入したのは
無農薬、無化学肥料だったからで
普段使っているのも
“コシヒカリ”です。
3種類の白米のうち
“サキホコレ”だけは
未体験の銘柄で
どのような味なのか
気になります。
夏の暑さには
米農家の多くも頭を悩ませており
その結果として
高温耐性の品種作りに
力を注いでいるようです。
ただ、米が出来るのは
一年に一回のことで
新しい品種に切り替えるのも
簡単ではないと聞いたことがあります。
そういう中で
苦心している農家の方がいてこそ
我々の食というものが守られている以上
農家、漁師をもう少し
守るべきです。
さらに言うと
我々料理人は
一次産業の代弁者として
声を出し続けなくてはなりません。
「親方の母校の優勝した記事だよ。
そんじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん
2023.11.14|野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
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