グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 真子(卵巣)が一つのとらふぐ(天然)

真子(卵巣)が一つのとらふぐ(天然)

Vol.4263(1月10日) 

いらっしゃいませ 


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日は

真子(卵巣)が一つしかなかった

とらふぐについて

お話しします。 



「親方、今日のお話しは

昨日のとらふぐのことだよね🐡」 

と、ミニふぐちゃん。 



「そうなんだけど

どこから、話そうかなぁ~。」



「とりあえず

昨日のブログを読んでもらえば

いいんじゃね。」

「そうだね。

ということで

昨日のブログを先ずお読み下さい👆」



真鰯の下拵えを終えたら

真打のとらふぐを

卸すことにしました。



「どうして

まな板をきれいにしないの?」


「ふぐは有毒の部位もあるから

汚れていても

構わないんだよ。」


「そうだよねぇ。

季凛に来て

僕達も無毒になっちゃったから

そんなこと

完全に忘れていたよ。」 



「確かに、そうだよね。

でも、毒のある部位は

覚えているでしょ?」


「そりゃあ、もちろん!」 

卸して始めると

1本目に異変。


どうやら

卵巣が1個しかないのです。 


卵巣は真子と呼ばれ

猛毒ゆえ

食べることは出来ません。 


というより

食べると痺れます。 



「親方、どうしたの?」


「知っていると思うけど

基本的に

どんな生き物でも

生殖腺は一対あるんだけど

このとらふぐは

1個しかないんだよ。」



「あっ、本当だ。

でも、女の子なんでしょ?」


「そりゃ、そうだよ。

っていうか

メスの扱いになるかな。」


「こういうのって

たまにあるの?」



「あるのは

聞いたことあるけど

見たのは初めてかな。

でも、一対のうち

片方が真子で

もう片方が白子のは

何度も見たことあるよ。」


※白子は精巣のことで

食べることが出来

美食中の美食です 


「へぇ~。

あんだけの数を卸していれば

当然って言えば

当然かもね。」


「白子と真子がある場合

真子の扱いだから

両方とも

食べられないよ。」


「そうなんだぁ~。」



「見た目は白子でも

毒があるらしいし

あと、白子の中に

真子が隠れているものもあるから

必ず、半分に包丁して

確認するんだよ。



真子は中が空洞になっているのが

判別の基準だからね。

ともかく、分かんない時は

処分するよ。」


「事故があったら

困るもんね。」 



「そうだよ。

だから、フグ類の無免許運転は

絶対にダメだよ。」


「うんうん。」


卸し終えたとらふぐは

真由美さんが水洗いしてくれ


それを


自分が手直しをし

洗い上げてから


拭き上げ

とらふぐの仕込みが

終わりました。 


今日のように

真子が片方しかないとらふぐは

初めて見ましたが

白子が片方しかない

反対のケースは

まだありません。 



また、一対半=3個の

生殖腺も見たことありません。 


海の中のことは

未知の事も多いどころか

未知であることが未知であるような事も

あるはずです。 


ただ、魚市場に行って

魚を仕入れるだけでなく

そういう機会がある以上

マニアな事も知り

それを伝えるのも

料理人の役目かもしれません。  



「22日(月)は定休日だけど

ランチのみ営業するんだって。

そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る