グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 生の本鮪の年間ランキング(平成28年版)

生の本鮪の年間ランキング(平成28年版)

新年が始まり、一週間が経とうしており、今回のお話しは、昨年入荷した生の鮪の年間ランキングについてですが、鮪というよりも、本鮪についてで、全て、東京・築地から入荷したものでした。

 

ランキングということですが、あえて、順位をつけず、どれもこれも、素晴らしく、甲乙つけがたいので、横並びの1位とも言うべきものを、5つ挙げます。

 

最初が、

s-P1080082

年明け最初に入荷した宮城県気仙沼産でした。

 

あまりに素晴らしく、昨年というよりも、これまで自分が仕入れた中で、一番と言っても、過言ではなく、その時の様子については、こちらをお読み下さい。

 

その次が、

s-P4160265

4月半ばに入荷した、宮城県塩釜産のもので、これまた素晴らしく、『備忘録として、塩釜産の生の本鮪』というタイトルで、お話ししました。

 

3番目が、

s-P4280189

この後に入荷した和歌山県那智勝浦産のもので、この時のお話しにもあるように、鮪屋の社長が、

s-P4280213

こんなメールを送ったほどでした。

 

そして、4番目と、

s-PC170173

5番目が、

s-PC230187

どちらも同じ、千葉県勝浦産のもので、暮れの最後と、その前に入荷し、最初の勝浦産も、かなりのレベルであったこともあり、ブログで書きました。

 

また、暮れの一番最後のものは、その前のものを凌ぐもので、

s-P1040203

年明けの4日でも、

s-P1040204

全く変色していませんでしたが、入荷した23日の時点では、年内は問題無くても、ここまで持つとは、思いませんでした。

 

これまでにもお話ししているように、身の良し悪しは、どこまでいっても、産地ではなく、個体差が全てです。

 

産地と言えば、青森県大間が、もっとも有名な産地ですが、去年の上位のランキングには、入る余地はなかったものの、決して悪いわけではありません。

 

ただ、今回お話しした産地は、本鮪に限らず、他の魚でも、良いものが水揚げされており、それだけ漁場(ぎょば)が良いのです。

 

大間をはじめとする津軽海峡でも、色んな魚が揚がるのですが、それほど耳にしたり、目にすることがないのは、やはりその程度で、自分は、必要以上に期待しませんし、逆に、不安すら感じており、仕入れ先の鮪屋の社長も、そんな自分の仕草を、百も承知です。

 

もっと言うと、社長自身も、産地で選ばないからこそ、暮れも押し迫り、マスコミの報道に採り上げられる大間に見向きもせず、千葉県勝浦のものをセリ落とし、二週間以上も、変色することのない本鮪を見抜く眼力は、神業以外の何ものでもありません。

 

ただ、社長も人間ですので、“ババ”を引き、自分も、それに付き合わされたこともあり、それを召し上がったお客様には、この場を借りて、お詫びします。

 

ただ、天然ものゆえ、全てが自然任せで、どうにもこうにもならないこともあることだけを、少しだけも、ご理解して頂けると有り難い限りです。

 

今年は、どんな鮪が入荷してくるのかは、分かりませんが、昨日の初セリで、大間産の本鮪に、

s-P1070226

7000万円を超える値段がつき、「大間マグロ 伝統を守った」という見出しがついており、自分にしてみれば、不可解極まりありませんでした。

ブランド信仰を煽るマスコミに気を留めず、本物を味わい、愛でる食を堪能して頂けるような方達が増えてくれると、嬉しい限りで、そのための努力を惜しまぬ姿勢を保ち、今年も、さらに精進し続ける所存です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このページの上へ戻る