地物の勘八(かんぱち)の写真
今朝、沼津魚市場に着くと、

外に出ていた人達が携帯やスマホで、同じ方向を見ていて、その先には、

虹が出ており、弧の先が気になり、構内を抜け、表に出ると、

扇形の90度分までしか見えませんでしたが、自分の心の中では、その先は、右下がりとなることなく、元の弧の点対称で、上昇していました。
その後、構内に戻り、いつものように、

いの一番に、活魚売場に行くと、

生簀には、

地物の勘八(かんぱち)がいて、勘八は、間八とも書き、頭を間に八の字を書いたように見えるから、かんぱちとも呼ばれており、個人的には、勘八の方が好きです。
これまでに、当ブログをお読みになっている方の中には、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に、自分は魚の名前を漢字か平仮名で書くようんにしています。
というのも、片仮名で書くと、料理の素材ではなく、魚そのものだからで、美味しさが思い浮かばないからです。
この写真の勘八の目方は、1,0キロで、こういう小さいサイズのものは、勘八ではなく、汐子(しょっこ)などとも呼ばれています。
また、勘八は養殖されている魚の代表の一つで、養殖ものは、コストの関係で、4キロ前後のものが主流ですが、天然ものには、

70キロ近いモンスターとも言うべきものがいて、以前、沼津魚市場で見たことがあり、お話しました。
ところで、今朝の勘八は仕入れなかったのですが、写真を撮ったのは、

過去のブログ(2000年10月2日)に掲載されている勘八の名前の由来である頭の八の字の写真を使いたいとの依頼が、某テレビ局からあったからです。
というのも、 これでは、視聴者の方に見づらいだけでなく、可も無く不可も無いような魚に思われたくなかったからで、さらに言えば、日本料理の柱は、魚食文化ゆえ、ぞんざいにすることが出来ません。
また、放送時間まで日数があるので、このチャンスを伺っていたところ、昨日の今日と、好機を逸(いっ)さずに済み、もしかしたら、虹の加護だと思うと、早起きは三文の得とは、よく言ったものです。
その後、ひととおりの仕入れを終え、

魚市場から帰ることにしたのですが、途中、富士山を見ると、頂上辺りに、雪と見間違えるような雲がかかっていました。
気温や湿度が高い夏場の富士山は、ただの青っぽい三角形というか三角錐(さんかくすい)ですが、早朝の富士山の姿が、その輪郭を目で確認出来るようになります。
今年は、かの疫病ゆえ、季節の移ろいを感じることが難しいのですが、そんな中、知らぬ間に夏から秋に変わりつつあり、どんな時でも、それを愛でる日本人の心持ちを忘れるわけにはいきません。
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当店の『鰯の丸煮』などを召し上がった方々が、

【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
2020年8月の鮪(まぐろ)コレクション
週に2、3度通う沼津魚市場ですが、明日(金曜日)は、お弁当のご注文を頂いているので、


土曜日が公休日ゆえ、今週は、今日が納めということになりました。
沼津魚市場は、全国から魚が送られて来るのですが、漁港が併設されていることもあり、いわゆる地物の魚も売場に並び、流通することが少ない魚を仕入れることが出来ます。
地物ですので、うまく見極れば、良質なものも仕入れることが出来、このところのお気に入りが、

浜鯛(はまだい)や、

紡錘鰤(つむぶり)などで、地物の中でも、一番のお気に入りが、

葉血引(はちびき)で、それぞれの刺身は、先程の順の通り、

浜鯛、

紡錘鰤、

葉血引です。
ただ、刺身と言えば、鮪(まぐろ)が代名詞で、魚の王様であるのは、広く認められているところで、月1恒例の鮪コレクションをお話ししているのも、その理由で、先程の地物を使った機会も多かった8月に入荷した鮪は、

青森県大間産の生の本鮪で、川崎北部市場から仕入れたものでした。
この本鮪は、頗る状態が良く、2週間近く色持ちし、それについては、先日お話しし、結果として、今年の年間ランキング入りは必至です。
既に9月になり、今月も同じ様な仕入れになる感じであるだけでなく、台風の影響が出始める時季ですが、その隙間を通り抜け、鮪に限らず、良い魚を仕入れるように努めます。
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胡麻鯖(ごまさば)と潤目鰯(うるめいわし)の南蛮漬
昨日のお話しの続篇で、タイトルにもあるように、胡麻鯖と潤目鰯の南蛮漬についてです。
腹骨と中骨を取り除いた胡麻鯖は、

3つに包丁し、

潤目鰯の包丁せずに、軽く振りしてから、

どちらも、

片栗粉をつけ、

油で揚げます。
盆ざるに移したら、

どちらも、

油抜きのため、熱湯を回しかけます。
油抜きをしたら、

バットに並べ、

立塩と呼ばれ、海水程度の濃さにした塩水でしんなりさせた玉葱と人参を乗せたら、

潤目鰯を乗せたら、

合わせ酢を注ぎます。
普段なら、土佐酢のみですが、今回は、おかず用ですので、濃口醤油、酢、胡麻油を加えてあり、土佐酢の作り方については、こちらをお読み下さい。
そして、青柚子が残っていたので、

風味づけのため、スライスし、加えておき、青柚子でなくても、かんきつ類なら、どれでも構いません。
そして、昨日のフライ、今日の南蛮漬を仕込んだことで、汚れていた油も終わりが近づいたので、

処分した後、

フライヤーを掃除し、

新しい油に入れ替えました。
南蛮漬は、仕込んだ日では、味が馴染まないので、最低でも、丸一日経たないと美味しくありません。
ということで、

胡麻鯖と、

潤目鰯の両方を、

盛り付けました。
昨日の胡麻鯖のフライについても言えるのですが、

商売抜きの料理は、お気楽極楽そのもので、それ以上に、自分が食べたいものを作れるという作り手と食べ手の両方になれる究極の贅沢にして、料理人ならではの醍醐味かもしれません。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、9月3日(木)の予定です。


放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
三重県安乗(あのり)産の胡麻鯖(ごまさば)のフライ
昨日、三重県安乗(あのり)の魚屋さんから頂き物をしたことをお話ししましたが、

中に入っていたのは、

胡麻鯖と潤目鰯(うるめいわし)でした。
頭を落とし、はらわたを抜き、

水洗いしたら、

それぞれ、

3枚に卸しました。
頂き物ゆえ、それこそ好き放題に仕込めるので、思案するだけで、楽しくなりますし、もっと言うと、商売抜きの仕事は、楽しい限りでなりません。
胡麻鯖は7本あり、そのうちの1本は、〆鯖にすることにし、残りの6本は、

腹骨を欠いたら、とりあえず冷蔵庫へ。
これらは、

フライと南蛮漬にするため、血合い骨を抜いたら、南蛮漬用のものは、キッチンペーパーを敷いたバットに置いていくのですが、

重ねてあるのは、

氷を入れたバットがあるからで、このようにするのは、鮮度の劣化を防ぐためなのは、言うまでもありません。
胡麻鯖を終えたら、

潤目鰯で、

同じ様にし、

終わったら、こちらも、冷蔵庫へ。
南蛮漬にしない胡麻鯖には、

塩と、

胡椒を振り、

身割れさせないよう、小麦粉を両面につけます。
その後、

水、全卵、小麦粉を混ぜ合わせた衣様の地(液)に浸したら、

パン粉の入ったバットに移し、パン粉をつけるのですが、パン粉は粗目の生のものです。
万遍なくつけないと、仕上がりは勿論のこと、食感を大きく損ねるので、実は、この作業が、美味しいフライを仕上げるための肝とも言えます。
パン粉をつけたら、

揚げますが、油に入れた直後は、

泡だらけで、胡麻鯖に限らず、食材に火が入り始めると、揚物だけに、

浮き上がって来ますし、魚介類のフライの多くは、生で食べられるものをフライに仕立てているので、揚げ過ぎは禁物で、特に、冷凍ものでない、本当の生は余熱で火を通すくらいでも、十分です。
油から上げたら、

油が切れるよう、斜めにし、油が切れたら、

盛り付けます。
500グラムくらいの胡麻鯖の半身ですので、生野菜を盛り付けてあっても、隠れてしまい、料理というよりも、図工や美術の授業の課題のような気がしないでもありません。
添えてあるのは、

マヨネーズと粗目に卸した本山葵で、フライの薬味というか、添える調味料は、色んな好みがあるので、機会を見て、お話しさせて頂く予定です。
小さく包丁にしたものを揚げて、食べる方が、“お上品”かもしれませんが、

取皿に取り、思うがままの量を箸で切り分け、頬張る方が、熱々で、ワイルド感というか、食べた感があり、先ずは、マヨネーズと本山葵で、

ふた口目は、先月から販売している“野菜感溢れるドレッシング”につけたり、その後は、ソースなどと、色々を味を変え、胡麻鯖の美味しさを堪能しました。
油で揚げれば、脂の有無は問わないように思われがちですが、脂があると、フワフワした食感が増します。
また、焼くにせよ、揚げるにせよ、加熱調理をする場合、鮮度が落ちたものでも、良いように思われるがちですが、油で揚げる場合、鮮度が良くないと、必要以上に油を吸っていまい、食感が大きく損なわれてしまいます。
ただ、あまりに鮮度が良過ぎると、加熱すると、身がはじけたり、割れてしまうだけでなく、旨味成分も生成されていないので、注意が必要です。
そして、〆鯖にした1本は、

お昼の賄いとして、

葉血引(はちびき)、白魚と共に、丼に仕立てたり、

葉血引、湯葉、帆立と共に、会席料理の刺身として、お出しました。
胡麻鯖、潤目鰯の頭や中骨などは、きれいに掃除した後、

出汁を取るため、焼いておきました。
先程お話ししたように、今日、どちらも南蛮漬に仕込んだのですが、それについては、明日お話しします。
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帰路は東名
今朝は、沼津魚市場に行って来たのですが、仕入れも多かっただけでなく、魚市場の後に、沼津市の隣の清水町にある食遊市場に、野菜の仕入れに行かなくてはならなかったので、魚市場に着いた時点から、バタバタしていました。
仕入れるものの有無に関わらず、一番最初に向かうのが、

活魚売場で、

愛知県産の鱧(はも)を仕入れたら、

隣の売場で、

三陸産の帆立を仕入れたら、別棟の売場へ行くことにしたのですが、

地物の魚が並ぶ売場を通ると、

下田、河津とあるように、東伊豆産の葉血引(はちびき)が並んでおり、これらは、セリ売りゆえ、仲買人に希望の値段を伝え、他の仕入れのため、別棟の売場へ。
この売場は、

“送り”と呼ばれ、全国各地から送られてくる魚が並んでおり、

熊本産の新子を仕入れました。
新子とは、読んで字の如く、新しい子のことで、その年に生まれた魚のことで、中でも、水産業界で新子と言えば、小肌(こはだ)というか、このしろの幼魚のことを指します。
水産業界においては、魚は大きさによって商品価値が異なることもあり、呼び名も様々で、結果として、値段もまちまちですが、標準和名では、どれもこれも、このしろです。
新子は、6月の半ばに初めての水揚げがあり、その時の総量は1キロに満たないこともしばしばで、そのキロ単価は、10諭吉とか、20諭吉のようなことも、珍しくありません。
ただ、各地で水揚げされるようになると、値段も落ち着き始め、そうなると、自分は使い始めます。
また、新子は、そもそもが鮨屋用の魚ゆえ、日本料理では使うことが少ないのですが、この業界の振り出しが鮨屋だったこともあり、使うかどうかは別にして、素通りが出来ない魚の一つです。
ところで、それに類するのが、ほぼ同じ時季に新物が入荷する墨烏賊(すみいか)の新物で、こちらは、新烏賊とも呼ばれ、握り鮨1貫(1個)で1匹の大きさで、鮨屋に入った頃、この仕込みに泣かされ、遡ること4半世紀。
あな、懐かし。
その後、

この売場で、

霞ヶ浦産の白魚を仕入れた頃には、セリの時間も近づいていたので、再び、別棟の売場へ向かいました。
そして、“3密”を避けながら、

セリを眺めていると、

作戦通、2本で3,9キロのセリ落としてもらったら、

発泡スチロールに移し替え、積み込んだら、

一路、食遊市場へ。
魚市場からは、15分程度で、

着いたら、

八百屋に行き、

買物をしたら、6時半も過ぎていたので、のんびりはしていられず、帰ることにしたのですが、鮮度の劣化は最も避けるべきことゆえ、氷を入れた発布スチロールに新聞を敷き、

買った野菜を箱ごとしまいました。
氷ですので、保冷剤のように、0度以下にはならないだけでなく、発泡スチロールに入っているので、0度以上10度以下と、野菜には願ったり叶ったりの温度ですので、鮮度が落ちることはありません。
6時くらいなら、下の道で、市街地経由で戻るのですが、時間も時間ゆえ、

バイパスで、

東名で帰ることにしました。
このルートを使ったのは2回目で、高速代は掛かるものの、食遊市場に行った時は、こちらの方が早く着くこと2も分かったので、今日も利用し、バタバタしていて、熱中症対策も疎かになっていたので、

パーキングエリアに立ち寄り、水分補給し、

『佳肴 季凛』へ。
普段の仕入れの時と同じような時間に戻ることが出来たのですが、仕入れも多かったので、荷物を下ろしたら、

仕込みを始め、

軽トラの掃除は、

いつものように、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

滞りなくやってくれ、バタバタの金曜日が始まったのでした。
そして、仕込みの最中に嬉しい出来事として、

天然のとらふぐの仕入先の一つである三重県安乗(あのり)の魚屋さんから、頂き物をし、これについては、明日お話しします。
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2020.8.28|鱧(はも) 魚 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
台風5号の影響と夏枯れの沼津魚市場
今朝は、

先付のもろこし豆腐を仕込んでから、

沼津魚市場に行きました。
着くと、

沼津は、風が強かったらしく、売場のシャッターも閉まっており、隣で、天気は似ていても、陸(おか)の富士とは、気候が違うことを、改めて感じることも、しばしばです。
風と言えば、

台風が2つ発生しており、

5号は、上陸する直接の被害はなかったものの、海は時化るので、

山陰、北陸方面の日本海からの魚の入荷は少なく、海水温も上昇する夏場になると、魚も深いところに潜ってしまい、定置網や旋網で水揚げされる魚も少なくも少なくなり、この状態を夏枯(なつが)れと呼んでいます。
三連休後のお盆休み前の暦ということもあり、案の定、魚の値段も高騰ししていたので、特に入り用の魚もなく、今日の状態は、無関係でしたし、こういう時に備え、真空パックしてから、マイナス30度で冷凍してあるので、気は楽でした。
ただ、もう少しすると、台風が増えるので、色々と気を揉みますが、それ以上にかの疫病と強烈な暑さが、収まって欲しい限りでなりません。
☆★☆ お持ち帰り(テイクアウト)の鶏の唐揚げ ★☆★
当店では、お持ち帰りの鶏の唐揚げをご用意しており、

言うなれば、料理人が作るおかずです。
5個、650円(税別)で、前日の午後3時まで、5個単位からの御注文となっております。夕飯の一品などに、是非どうぞ。
ツムブリ(紡錘鰤)は、メナダ
今朝、沼津魚市場に行き、

地物を中心に扱う売場を歩いていると、

地物のツムブリ(紡錘鰤)が、

2本すつ入ったものが、3つありました。
このところ、地物を刺身用に仕入れることもあり、好みの魚があると、確認するようにしており、

中を見ると、6,2キロ、

4,9キロ、

4,1キロでした。
2本入りだと、多いので、思案していると、仲買人が同じで、懇意にさせて頂いている沼津市の居酒屋『きえい』さんに声を掛け、1本ずつ分けることにし、セリの時間を待つことに。
セリが始まり、

“3密”を避け、眺めていると、

6,2キロのものをセリ落としてもらい、

窓口になっている問屋の荷造り場に行き、

秤にかけ、

3,5キロの方を、

自分用にさせてもらい、

『きえい』さんの分は、

3,1キロだったのですが、

メナダと書かれて書かれており、疑問に思った自分は、荷造り場にいた従業員に訊くと、「ツムブリでも通りますけど、沼津では、そう呼んだりもしていますよ」と、言われました。
料理人や水産関係者のバイブルとも言える【ぼうずコンニャク】のツムブリのページを見たら、沼津だけでなく、神奈川県真鶴でも、そう呼ばれており、ブリ(鰤)の幼魚のイナダに対してのメナダで、その呼び名というか、語源は、案の定というより、ツムブリが、ブリに因んでいるので、当然とも言えます。
沼津は、漁港が併設されている魚市場ゆえ、地方名で呼ばれる魚も多く、標準和名では、通らない場合もあり、これまでに、面喰らうことも、何度かありました。
機会があれば、お話ししてみたいと思っています。その時まで、お待ち下さい。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店の『胡麻だれ』や『ぽん酢』などを召し上がった方々が、

【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は、お時間が許す時にでも、御覧下さいませ。
葉血引(はちびき)と〆鯵(しめあじ)のハーフ&ハーフ丼
昨日、『お持ち帰りの〆鯵重(しめあじじゅう)』についてお話ししましたが、今日は、その際のクオリティ・チェックについてで、

〆鯵だけでなく、葉血引と合わせたハーフ&ハーフ丼に仕立てました。
葉血引は、昨日、

沼津魚市場で仕入れたものです。
構内の地物を扱う売場を物色していると、

赤い姿ゆえ、

すぐに目にとまり、

3,7キロの伊豆・土肥(とい)産でした。
仲買人と作戦を立て、

所謂(いわゆる)3密を避け、眺めていると、

無事にGET!
常の通りの下処理をし、

柵取りをし、血合い骨を見ると、

白くなっており、脂があることが確認出来、期待増大。
腹の部分の皮目に、

切り込みを入れ、

盆ざるに乗せ、

バーナーで炙ったら、

ひっくり返し、

氷で冷まし、

キッチンペーパーで、水気を拭き取り、早速、昼間の会席料理のお客様に、

父島産の浜鯛(はまだい)、島根産の〆鯵、湯葉と共に、お出ししました。
昼の営業が終わったら、期待していたクオリティ・チェックの時間となり、

鮪(まぐろ)で言うところの大とろの部分は、皮を引いてから、

細めに包丁し、

炙った柵、〆鯵も包丁し、

葉血引と〆鯵を交互に乗せたら、

出来上がり、卸し立ての本山葵を醤油で溶き、

一気呵成に食し、至福の時を堪能した次第です。
そして、明くる日の今日は、

お昼の【特別会席】のお客様や、

鱧(はも)料理のお客様にお出ししました。
葉血引は、赤い色をしていますが、鮪や鰹(かつお)のようなヘモグロビンの赤身の魚ではなく、脂が乗った赤い白身の味わいです。
水揚げ自体が少ない魚ですが、機会があれば、是非とも、召し上がって欲しい魚の一つでもあります。
★☆★ お持ち帰り(テイクアウト)の天重 ☆★☆
当店では、お持ち帰りの天重を御用意しております。

1人前900円(税別)で、前日の午後3時まで、2人前からの御注文です。皆様の御注文、心よりお待ちしております。
活〆の超特大平目(ひらめ)丼&薄造り
一昨日の日曜日のことです。近所の常連さんが、

超特大の平目を釣って来たのですが、聞いたところでは、8キロオーバーのもののようで、そのサイズともなると、玄人はだしというか、料理人でも手こずるのは間違いありません。
そんなこともあり、卸すことを頼まれ、普段なら、平目のような鱗が細かい魚は、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除くのですが、他の仕込みもあるだけでなく、超特大ゆえ、鱗も大きいこともあり、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、通常の魚のように、

鱗を取ってもらい、左手のところを御覧になると、はらわたの一部を取り除いてあるのがお分かり頂けると思います。
自分が手直しをし、頭を落とし、

水洗いしたら、

卸したのですが、ひと柵だけ、皮を引かずにおきました。
皮を引かなかったのは、刺身以外の料理にしたいとのご要望だったからで、良い素材をご家庭でも、ご自身で、思うが儘の料理にして下さるのは、料理人としては、嬉しい限りで、フライもしくは、南蛮漬をお勧めした次第です。
また、御裾分けに与(あずか)ることも出来たので、日曜日ということもあり、2人の娘達の分も含め、急遽、お昼御飯は、活〆の平目丼に、バージョンアップすることになりました。
酢飯用の御飯には、

黒米を入れて炊き、ここにすし酢を合わせると、

黒米のアントシアニン色素と酢が反応し、

淡いピンク色を帯びます。
ただ、黒米は、研ぐ前に2時間程度、水に浸けておかないと、炊き上がった時に芯が残るので、注意が必要です。
酢飯を器によそったら、

刻み海苔をちらし、

そぎ切りした平目、大葉、紅蓼(べにたで)を合わせたものを、

盛り付け、

すり卸した本山葵をあしらったら、出来上がりました。
身だけでなく、

縁側も頂戴し、

醤油に本山葵を溶き、

穿るが如く、食しました。
活〆でありながらも、薄目に引いてないのは、神経を抜いていなかったことで、死後硬直が早まったからです。
そして、スポンサーのお客様には、

ご持参の器に、

丼同様、薄造りとまではいかない厚みで、

お渡しし、湯引きして包丁した皮と刺身用の妻(大根、人参、胡瓜、アーリーレッド)を合わせたものと、もみじ卸し、打ち葱も、一緒に盛り付けました。
突然のご依頼でしたが、ご相伴に与ることが出来ただけでなく、薄造りをご持参の器で盛り付けたことで、盛り付けの妙も知ることが出来、即座に対応出来るための勘は、非常に大事であることを再認識し、結果として、日々、料理を作ることが、料理人にとっては不可欠で、そこにしか、料理人の立ち位置がないのです。
★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★

この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。
当店謹製の『胡麻だれ』を使ったオリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。
急遽、明日のお持ち帰り(テイクアウト)の天重の準備と仕込み
昨日お話ししたように、今朝は、

沼津魚市場に行く前に、

先付のうすい豆腐(グリンピースの豆腐)を仕込み、

冷蔵庫にしまい、

鍋やボウルは、そのままにし、

車に乗ると、走行距離の表示が40000キロちょうどで、こういう数字を見ると嬉しいのは、自分だけではないはずです。
魚市場に着き、

いつものように、

活魚売場に行くと、山口、大分から届いた鱧(はも)の仕分けをしているところで、

輸送中に死んでしまった大分産の鱧を2本仕入れることにし、この鱧は、揚物や蒸物などの加熱用に使うもので、鱧料理のマストアイテムの落としや湯引きと呼ばれるものには、使いませんし、使えません。
その後、

別棟の売場で、

鹿児島産の鯵(あじ)を仕入れました。
7月に入り、九州方面をはじめ、西日本各地は雨が多かったこともあり、魚の入荷がかなり少なく、高値だったものの、天候だけでなく、値段も落ち着いてきたので、これからの台風シーズンに備え、揚物用にストックするためです。
これら以外の仕入れは、冷凍物などで、定休日明けということもあり、早めに魚市場から帰ることにしました。
ちなみに、【佳肴 季凛】と魚市場の距離は、

約25キロですので、帰る直前の表示は、40026キロでした。
戻ったら、仕込みを始めたのですが、しばらくすると電話が鳴り、明日の夕方に、お持ち帰りの天重の30人前の御注文を頂いたので、

ランチの営業中に、

海老の仕込みをし、ストックする予定だった鯵も、

全て明日の天種行きとなり、足りない分は、真空パックし、冷凍しておいたものを使うことにし、今朝の仕入れが功を奏した次第です。
そして、折も足りないので、発注時間は過ぎていたものの、魚市場近郊にある包装資材店が、

折を届けてくれたので、魚市場関係の仕入れや準備が済んだことにひと安心。
急な御注文とは言えども、問題無かったのは、超早番で仕込みをし、40000の数字を見た霊験だとするならば、“早起きは三文の得”とは言ったものです。
というのも、明日は、

開催される予定だった東京オリンピックに合わせたごり押しとも言うべき4連休の暦ゆえ、

魚市場が休みで、自分の仕入れなどに、影響があるとは危惧していたものの、実際に降りかかると、厄介なものです。
かの疫病ゆえ、開催、中止、延期などの議論がありますが、無理を通せば、道理が引っ込む以上、この際、諦めて、かの疫病への対策を考えることが、第一義としか思えません。
そして、夜の営業前に、

天種用の南瓜、

玉葱、

パプリカなど、出来るとこまで仕込み、出来るとこまでと言えば、

米も量っておいたのですが、同じく足りないので、

明日配達してもらってから、研ぐため、不足分のメモ書きをおき、明日の天重用の仕込みと準備を終えました。
明日の天重は、これまでにない数ゆえ、少しばかり緊張していますが、その一方で、未体験の仕事は、自らの成長の糧となるので、心して、明日の仕事に臨みます。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

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2020.7.21|お持ち帰り(テイクアウト) 鱧(はも) 魚 |permalink|コメントはまだありません















