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もっとおいしいお話し

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平成30年2月の鮪(まぐろ)コレクション

今日から、

3月です。

 

今日は、バスツアーのお客様がご来店されたり、

第一木曜日ということで、

地元のローカルFM局の電話インタビューが、

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あったのですが、こちらは月1恒例のものです。

 

月1恒例と言えば、当ブログの鮪コレクションですが、今回のお話しは、2月に入荷したものについてで、いつものように、東京・築地から入荷したもので、全て天然の生の本鮪でした。

 

2月のトップバッターは、

千葉県銚子産のもので、この時季の太平洋産らしい脂の乗り具合で、赤身と中とろのバランスも、それらしいものでした。

 

この次が、

宮城県塩釜産のもので、前回の銚子産と似たような身質で、この次も全く同様でしたが、産地は、

銚子産でした。

 

2月のものは、どれもこれもなかなかのものでしたが、この二つの産地は、東日本の中でも、有数の漁港の一つで、生の本鮪に限らず、他の魚も良質なものが多く水揚げされています。

 

さらに言うと、魚もさることながら、漁場も良いこともあり、古くから漁業が盛んで、結果として、腕の良い漁師が多いのも、良質が水揚げされる理由の一つでもあります。

 

ただ、何度もお話ししているように、産地はあくまでも目安でしかありません。

 

今でこそ、青森県大間をはじめ、津軽海峡が生の本鮪としては、有名な産地ですが、有名と良質なのは、全くの別もので、巨人は球界の盟主かもしれませんが、覇者とは限らないことと、同様です。

 

国産、外国産に限らず、様々な産地の生の本鮪や南鮪を仕入れたことがありますが、今月はなかったものの、和歌山県那智勝浦は、銚子や塩釜以上に、良質な生の本鮪が水揚げされています。

 

特に、これからの時季は、太平洋産のものの入荷が増えるのが例年のことですが、自然相手ゆえ、どうなるかは分かりません。

 

また、例年2月は、時化などの悪天候により、入荷はおろか、水揚げそのものが芳しくないのですが、今年の2月は、築地の鮪屋の社長の目利きが、ピンポイントではまった感じでした。

 

今月も、ピンポイントでなくとも、良質な鮪の入荷を、期待するばかりです。

 

★☆★ 日本料理の匠 ★☆★

【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

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このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。

生の本鮪(ほんまぐろ)の皮の三次利用

今日、東京・築地から入荷した鮪は、

千葉県銚子産の生の本鮪でした。

 

今日に限らず、塊の下処理は、

最初に血合い、次に皮を取り除いたら、

中とろと赤身の塊に分けておきます。

 

皮の部分に残った身は、

スプーンなどで、

こそげ取り、ランチメニューなどに使ったり、時には失敬して、

クオリティ・チェックを兼ねた“お疲れちゃん♪”ということもありますが、この写真の本鮪は、今日の銚子産ではなく、那智勝浦産で、過去画像です。

 

これで、お役御免と相成っても構わないのですが、

まだまだ使い道があるので、こんがり焼くのですが、

左上にあるのは、ひれを動かす骨です。

 

これらを、

一番出汁を取った鰹節、昆布、椎茸の足、さらに、野菜の手くず、他の魚のあらを焼いたものと共に、

沸き立たせないように、長時間かけて、出汁を取ります。

 

この出汁は、小鍋の出汁などに使うのですが、濃厚でありながら、上品な滋味深い味わいがあります。

 

これで、お役御免とはならず、

出汁がらから、皮を取り出し、

鱗を取り除きます。

 

取り除いたら、

適当な大きさに、

包丁し、

このまま、

出来上がったカレーの中へ。

 

そして、出汁がらの昆布も、

同様に包丁してから、

カレーの中へ。

 

そして、最後の最後に、

賄い用のカレーとして、登場するのです。

 

結果として、鮪の皮の部分は、すき身を取るための一次利用、出汁を取るための二次利用、カレーを作るための三次利用までしたことになります。

 

また、昆布も、一番出汁を取るための一次利用、もう一度出汁を取るための二次利用、カレーを作るための三次利用まで、行き着いたことになります。

 

鮪の皮と昆布以外に入っているのは、仕込みの時に余った野菜の皮や芯、お弁当の煮物の余りもの、肉類の切り落としなど、食べられるけど、お客様にはお出し出来ないものを冷凍しておいた食材です。

 

今回は、仕上げの段階で入れたのですが、包丁した状態で冷凍しておくこともあり、賄いのカレーは、余りものの集大成とも言えるかもしれません。

 

できる限り、無駄をなくし、食材を使い切るのが、何よりも大切なことで、その姿勢を忘れることなく、仕事をしていきたいものです。

 

☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★

毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

3月は、1日(木)の予定です。

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放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

平成30年1月の鮪(まぐろ)コレクション

今日で、1月も終わりです。

 

ということで、月1恒例の鮪コレクションが、今回のお話しで、いつものように、東京・築地から入荷したもので、全て生の本鮪でした。

 

先ず最初が、

青森県三厩(みんまや)産ですが、大間同様、津軽海峡産のもので、津軽海峡で本鮪が水揚げされるのは、8月くらいから、1月の半ばくらいです。

 

この次が、

千葉県銚子産のもので、この次も、

同じく千葉県銚子産のもので、しかも、所謂“連れ”で、全くの同じ魚の違う部位でした。

 

約2週間、色が変わることもないかなり質の良い本鮪で、年間ランキング入りは、確実と思われますが、詳しいことは、こちらをお読み下さい。

 

そして、最後が、

和歌山県那智勝浦産のもので、脂の乗りこそ薄いものの、個人的には、好きなタイプの身質で、前回、前々回の銚子産と同じくらい、色持ちが期待出来るものでした。

 

そんな今夜は、この大とろの部分を、ふぐ料理の先付で、

お出ししました。

 

1月の後半は、南岸低気圧や最強寒波の影響で、魚そのものの入荷が芳しくないのですが、ピンポイントで、良い本鮪が入荷してくれ、ひと安心でした。

 

2月の天候はどうなるかは分かりませんが、今月同様、ピンポイント作戦が、功を奏すことを期待したいものです。

 

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2月は、2月1日(木)の予定です。

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生の本鮪の血合いの粕漬

先日、築地から入荷した生の本鮪は、

和歌山県那智勝浦産でした。

 

一番最初にするのが、

血合いを外すことです。

 

血合いは、お客様にお出しすることはなく、賄い行きとなるのですが、殆どの場合、醤油と日本酒に漬けてから、焼くのですが、冬場は、酒粕が手に入りやすいので、粕漬にしてみました。

 

大きさにもよりますが、この時は大きかったので、

このように開いてから、

『西京漬』用に仕込んだ西京味噌と酒粕を合わせたものに漬け込みました。

 

3日ほどで仕上がるのですが、焼く時は、

必ず水洗いするのですが、『西京漬』同様、味がしみ込んでいるので、味が抜けることはありません。

 

洗ったら、キッチンペーパーで拭き取り、火が通りやすくするためだけでなく、縮まないように、包丁目を入れてから、

串を打ち、焦げないように、火加減を調節しながら、焼いていきます。

 

火が通ったら、味醂を塗っては焼くという作業を、3回繰り返したら、

焼き上がり、適当な大きさに包丁してから盛り付けるのですが、賄いですので、掻敷(かいしき)も前盛りもありません。

 

ちなみに、掻敷とは、料理の下に敷く笹や葉蘭などの葉っぱや紙のことで、揚物などの下に敷く天紙も、掻敷と呼びます。

 

また、前盛りとは、あしらいとも呼ばれ、一般的には、付け合わせのことです。

 

他のおかずも一緒に並べ、この日の賄いは、

こんな感じになりました。

 

御飯は、マクロビオティックを基本に据えていることもあり、

雑穀御飯で、入っているのは、玄米、押麦、黒米、小豆、粟(あわ)、稗(ひえ)、黍(きび)です。

 

汁物は、

清まし仕立ての御椀で、中に入っているのは、玉葱、えのき、人参、青海苔で、小鉢というか箸休めが、

牛蒡と人参のきんぴらとで、香の物は、田舎風の沢庵でしたが、沢庵は頂き物です。

 

理想的な食事は、一汁三菜(汁物1品、おかず3品)ですが、この日の食事で食べた食材は、約20種類ですので、それに近く、バランスが取れているので、満腹感もさることながら、満足感があります。

 

自分は、学者や研究者のような専門家でもないので、科学的な専門知識を持ち合わせてはいませんが、料理人である以上、バランス良く美味しく食べてもらうことが一番ですので、それを念頭に置きながら、会席料理の献立も考えています。

 

賄いは、余りものをはじめ、あるものをその時の気分で作るものですが、商売抜きで作れるのが何よりで、自分にとっては、息抜きでもあり、この時ほど、料理人になって良かったと思うことはありません。

 

好きでなった料理人である以上、この道を歩き続けられるよう、日々の仕事に取り組み続ける所存です。

 

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延着で届いた生の本鮪(和歌山県・那智勝浦産)

今朝は、仕込みの前に、

宅配便の営業所に行き、

東京・築地から届くことになっていた鮪を、

受け取って来ました。

 

全国的に今日は、

1月24日で、予定では、

昨日(23日)に届くことになっていたので、延着でした。

 

延着の理由は、月曜日の午後から降った雪によるもので、延着の可能性を覚悟した上で、月曜日に発注したのですが、昨日の朝、それが分かると、かなり焦りました。

 

サービスセンターに問い合わせすると、昨日の時点で、荷物は発送されておらす、最悪の場合、明日の到着の可能性もあるということが分かり、昨日は、仕事の合間を見ては、ネットで高速道路の通行状況を確認し、気が気でない一日でした。

 

そして、今朝、ネットで確認すると、いつも通り夜中に中継店を通過したことが分かったので、営業所に行った次第です。

 

クール便とは言っても、袋の氷が溶け、何らかのショックで水没してしまい、使い物にならなくなってしまうことが、一番の心配でしたが、

殆ど溶けておらず、

予定通り、

和歌山県那智勝浦産の生の本鮪が、お目見えしました。

 

この時季の太平洋産の本鮪ですので、脂の乗りは薄く、

大とろの取れる腹の真ん中より下の部分ですが、本鮪の味を象徴するような魚で、鮪屋の社長曰く、「季凛さん好みのど真ん中!」で、杞憂に終わった延着による最悪の状況を、雲散霧消にしてくれ、不幸中の幸いそのものでした。

 

本鮪に限らず、脂が乗っている魚もあれば、そうでないのが、天然素材で、それは、時季もさることながら、個体差によるものです。

 

水産資源が枯渇しつつ昨今、良質なものを求めるのは、容易ではなくなりましたが、そういう状況でありながらにして、今日のような延着というアクシデントに遭遇しても、良いものが良いままで入荷してくれたことに感謝して、

クオリティ・チェックを兼ねて、那智勝浦産の本鮪で、今宵というより、この3日間の心労をねぎらい、“お疲れちゃん♪”

 

午前中着の荷物が、午後着ということは、鮪に限らず、何度か経験があるのですが、今日のように、翌々日というのは、初めてのことで、どんな形でも、避けたいものです。

 

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先週と今週の本鮪(銚子産)は、連れ同士

今朝は、

5時半過ぎのスタートでした。

 

先ずは、法事用のお弁当用の玉子焼に取り掛かることにしたのですが、

2個目の卵を割ったら、“双子ちゃん”で、何となくラッキーな気分。

 

法事用のお弁当は、会食というより、お客様がお寺にお持ちになるものが、

数も少ないのが、殆どで、

今朝も然りでした。

 

お弁当を仕上げたら、

法事だけでなく、“昼ふぐ”のお客様のデザートから、盛り付けを始めました。

 

全ての料理を盛り付けた後、

刺身を盛り付けたのですが、

今日の鮪は、

千葉県銚子産の生の本鮪で、

一昨日の金曜日に、東京・築地から入荷したものでした。

 

先程の赤身は、

法事のお客様用で、中とろは、

“昼ふぐ”のお客様用でしたが、山葵がついていないのは、お出しする直前のに、すり卸したての本山葵を添えるからです。

 

ちなみに、

今日の“昼ふぐ”のふぐは、

テーブル席でのご用意でした。

 

前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題の銚子産の本鮪です。

 

金曜日に入荷した本鮪は、実は、先週に入荷したものの“連れ”で、

“連れ”とは、同じ魚の別の部位です。

 

先週は、腹の真ん中より下の部分で、今回は、背の真ん中より下の部分でしたが、先週のものは、

尾に近い部分ということもあり、シミが入っていましたが、シミは、打ち傷で皮下が充血してしまったことに原因があります。

 

ただ、身の質はかなり良かったので、身持ちが良いことは、かなり期待出来、二週間連続で入荷しても、変色していないのは、2枚の写真を御覧になれば、お分かり頂けると思います。

 

とは言っても、二週連続で、同じ本鮪が入荷するとなると、信頼を置いている築地の鮪屋の社長とは言っても、不安になるのは、否定出来ませんし、その時のやり取り(木曜日)は、次のようなものでした。

 

自分 「おはようございます。(今回の鮪は、)どう?赤身の手持ちがあるので、土曜日着(金曜日発送)でも、構わないんだけど・・・。」

 

社長 「おはようございます。魚(=鮪)は、あるんだけど、先週の“連れ”になるんですけど・・・。」

 

自分 「え゛っ!?他のは、ないの?」

 

社長 「あるんですけど、定置(網で水揚げされた本鮪)しか、手持ちがないから、季凛さんには、勧められないですし・・・。前回のを使っているから、間違いないのは、分かるとは思いますけど・・・。」

 

自分 「じゃあ、それで頼みますよ。」

 

社長 「有難うございます。あとで、メール(で、目方と送り状の伝票番号)を、送っておきます。」

というやり取りでした。

 

鮪屋が、銚子産の後に、他の鮪を仕入れているのにも関わらず、新しいものの方を売っていたのは、銚子産の方が持ちが良かったからです。

 

また、取引先の日本料理店、鮨屋などの中には、入荷状況によって、鮪を使い分ける店もあり、場合によっては、冷凍を使うこともあり、それぞれの使い方があるのは、当然のことですが、当店の場合、余程のことがない限り、本鮪に限らず、鮪は生の天然ものを使うことにしています。

 

さて、二週間も色の変わらない銚子産の生の本鮪ですが、

一番色が変わりやすい皮目の中でも、ひれに近い部分も、何ら変色しておらず、

血合いを外しても、然りでした。

 

今回は、部位も違うこともあり、

シミもありませんでした。

 

外した血合いは、

血合い下と呼ばれる筋の強い部分は、

お弁当用の生の本鮪の南蛮漬用に包丁し、

血合いの部分は、写真左側の筋と骨を外し、

観音開きにして、

粕漬にし、皮と筋の骨の部分は、

出汁を取るため、焼いておきましたが、粕漬は、おかずというより、つまみ用です。(笑)

 

肝心の身ですが、

赤身と中とろに、切り分けたのですが、前回仕入れた赤身も、

左と真ん中の柵で、何ら変色していないのが、お分かり頂けると思います。

 

切り分けた赤身と、

中とろは、

専用のキッチンペーパーに包み、

弱めに真空パックし、

氷詰めしておきました。

 

もし使わずにいたら、赤身は、来週半ばまで、色は変わらないはずですし、中とろは、今週いっぱいまで、持ちそうな感じです。

 

本鮪というと、青森県の大間、三厩(みんまや)、竜飛、北海道の戸井など、津軽海峡産の方が、有名ですが、これまでに何度もお話ししているように、産地はあくまでも目安に過ぎません。

 

巨人は球界の盟主かもしれませんが、つねに優勝するとは限らないことと、全く同じことです。

 

また、銚子に限らず、宮城県塩釜、気仙沼などは、東日本でも有数の漁港の一つで、本鮪以外の魚にも、良質なものが多いだけでなく、個人的には、津軽海峡産のものよりは、好きな産地です。

 

一方、西日本なら、和歌山県那智勝浦が、水揚げ量も全国一ということもあり、良質な本鮪を何度も仕入れていることもあり、好きというより、定番の産地でもあります。

 

ただ、魚は、産地よりも、個体差が全てで、魚体が大きい本鮪については、個体差が全てだと言っても、過言ではありません。

 

例年、この時季は天候不順により、生の鮪の入荷に気を揉むことが多いのですが、少ない入荷ながらも、その隙間を縫って、鮪屋の社長が良質な本鮪をセリ落としてもらうことを、期待するばかりです。

 

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2月は、2月1日(木)の予定です。

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平成29年版 生の本鮪ランキング

昨日(5日)が、

築地の初市で、毎年、初市の話題は、

本鮪の初セリの値段で、青森県大間産の本鮪が、1本3645万円(キロ単価9万円)と、今日の新聞に載っていました。

 

そんな今日、築地から、『佳肴 季凛』に入荷したのが、

青森県三厩産の生の本鮪で、大間と同じ津軽海峡産らしい脂の乗り具合でした。

 

ここまでが前置きで、前回の最後でお話ししたように、今回は、昨年の生の鮪の年間ランキングについてです。

 

年間ランキングを決めるため、このブログの鮪(まぐろ)のカテゴリーに書いたものを遡って、順位を改めて確認しました。

 

あえて順位を付けることはせず、5本の指に入るものを、入荷した順番に、挙げることにしますが、記憶に残っていることもあり、全てではありませんが、何らかの記述があるので、詳しいことは、リンク先を御覧下さい。

 

最初が、

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3月半ばに入荷した和歌山県那智勝浦産でした。

 

2番目が、

約一ヶ月後に入荷した、同じく那智勝浦産でした。

 

3番目が、

8月半ばの宮城県塩釜産でした。

 

そして、4番目が、

12月半ばに入荷した静岡県下田産で、最後が、

今年最後に入荷した千葉県銚子産でした。

 

順位をつけないとは言ったものの、この中でも、3月の那智勝浦産が、自分としては、一番だと言えます。

 

太平洋産の方が、赤身と中とろのバランスが良く、脂が軽いこともあり、本鮪というか、魚らしい味わいが感じられるのが、自分の判断基準ですので、このような結果となりました。

 

また、那智勝浦、銚子、塩釜などは、マグロ類だけでなく、色んな魚が水揚げされることもあり、腕の良い漁師が多く、水揚げした後の処理の仕方などが上手なことも、結果として、身持ちが良くなることも、確かなのです。

 

大間などの津軽海峡産のものは、夏場から水揚げがあるのですが、水温の関係で色持ちも悪く、期待外れだったりすることも、しばしばあります。

 

また、それらは、延縄だけでなく、釣のものもあり、釣のものは、延縄のものに比べると、劣ることも多いのです。

 

というのも、釣のものは、水揚げされるまでに、暴れるので、どうしても、身の質が落ちざるを得ません。

 

その中でも、塩釜産と同じ頃入荷した大間産は、

昨年のランキングでは、次点とも言うべきものでした。

 

大間同様、次点ではないものの、記憶に残っているのが、

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キプロス産のもので高評価に値すべき本鮪でした。

 

今年も、色んな生の鮪を仕入れることになるでしょうが、良い鮪に出会いたいものです。

12月の鮪コレクション

年が明け、早くも5日が経ちましたが、月1恒例の鮪コレクションが、今日のお話しで、去年の暮れの12月の鮪についてで、いつものように、東京・築地から入荷した生の本鮪でした。

 

トップバッターは、

青森県三厩(みんまや)産の本鮪で、その次も、三厩同様、津軽海峡産の本鮪で、

大間産のものでした。

 

津軽海峡産の本鮪の次が、

築地経由の逆輸入とも言うべき静岡県下田産のもので、脂が強い津軽海峡産のものとは違い、この時季の太平洋産らしい身質は、別の意味で、旬そのものでした。

 

下田産の次が、

大間産のもので、鮪屋の社長曰く、「極上!」で、かなり脂が乗っていました。

 

この次も、

大間産で、前回同様の身質でした。

 

そして、平成29年最後が、

千葉県銚子産のもので、下田産同様、脂の乗りは薄いながらも、赤身と中とろのバランスが、自分好みのものでした。

 

明日(6日)も、築地から、三厩産の本鮪が入荷して来ますが、恐らく脂の強いものだと思います。

 

これで、昨年、『佳肴 季凛』に入荷した生の鮪が、出揃ったので、次回のお話しは、生の鮪年間ランキングです。乞うご期待!

生の本鮪、〆鯖、白魚の三色丼

今日のお昼は、

こんな三色丼にしました。

 

少し前にも、

こんな三色丼を作り、お昼に食べたのですが、この三色丼については、こちらをお読みください。

 

今日の三色丼は、

生の本鮪(銚子)、

〆鯖(長崎)、

白魚(霞ヶ浦)を使いました。

 

三色丼と共に、

春菊、牛蒡、青海苔、大豆の粕汁も用意したのですが、この時季、粕汁は身体が温まるので、何とも言えない美味しさがあります。

 

ところで、お昼といえば、明日(29日)と、

明後日(30日)は、

お昼の営業をお休みさせて頂きますが、夜は、通常通り、営業致します。

 

ちなみに、年内の営業は、30日までとなっておりますので、よろしくお願いします。

 

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新年は、1月5日(木)の予定です。

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47歳の誕生日つれづれ

沼津の魚市場に行く時、一番最初に向かうのが、殆どの場合、生簀のある活魚売場で、

今朝も然りでした。

 

生簀には、お目当ての魚はなかったものの、

静岡県舞阪から、自分宛ての2つの荷物が届いており、

シールにあるように、

箱の中には、

合計6本の天然のとらふぐがスイスイとなれば、言うまでもなく、萌え燃え・・・

 

ひととおりの仕入れを終え、魚市場から帰ることにし、

途中、宅配便の営業所に立ち寄ったのですが、

暮れも押し迫ったこともあり、クール便のコンテナが貨物列車の如く、連なっており、その中に、

東京・築地から届いた生の本鮪の入った発泡スチロールを受取り、

『佳肴 季凛』に戻ることにしました。

 

戻ると、

6本のとらふぐを取り出し、

締めてから、

血抜きのため、海水へ。

 

ふぐの後は、宅配便で届いた発泡スチロールから、

千葉県銚子産の生の本鮪を取り出したのですが、

今年の営業も僅かとなったこともあり、

目一杯小さく切ってもらったので、塊の目方は、1,3キロで、身質はバッチリでも、先日お話ししたと同じ単価ですので、案の定のグッタリ・・・。

 

ちなみに、今日は、自分の47歳の誕生日ということもあり、天然のとらふぐと生の本鮪が同時に入荷したのは、料理人としては、嬉しい誕生日プレゼントであるのは、言うまでもありません。

 

もっとも、これで請求書がなければ、最高のプレゼントであるのですが・・・。(笑)

 

先ずは、御歳暮用の『西京漬』のサーモンを仕込んだら、

いよいよ、

真打ちの登場です。

 

幸先良く、1本目から、

白子GET!

 

白子とは関係ありませんが、別のとらふぐからは、

釣針が、

出て来ました。

 

卸し終えたら、

いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いしてくれ、

最終的に、6打数4安打の猛打賞ということで、自らの誕生日に、花を添えてくれました。

 

卸し終えたら、

手直しをし、

ランチの営業の合間を見ながら、真由美さんが、

拭き上げてくれ、ふぐの仕込みが終わりました。

 

先程もお話ししたように、今日は、自分の誕生日ということで、

下の娘から、

プレゼントとバースデーカードを、もらいました。

 

プレゼントの中身は、

つまみ用のさきいかとサラミが入っており、バースデーカードには、

このようなことが、

書かれていましたが、今夜もしっかり飲んで、明日に備え、47歳の誕生日の一日は、過ぎたのでした。

 

★★★ 佳肴季凛謹製 西京漬 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な『西京漬』をご用意いたしております。

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銀鱈、サーモン各3切入  3,480円     ※クール便にて発送可

店主自ら、魚市場で吟味した“銀鱈”、“サーモン”を使用し、お手製の有機西京味噌で仕込んだ逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。

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