コースの一部を、ふぐ刺と西京焼に差し替えたすっぽん料理
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3539回目の今日も認(したた)めます。
当店のコース料理のお品書きを開くと、
コース料理のページがあり、
その中に、
すっぽん料理(おひとり 9,350円)があります。
お品書きにもあるように、“すっぽん尽くしのコース”ですが、活血とすっぽんの刺身は、苦手な方も多いのが、実際のところです。
また、すっぽんは鍋に仕立ててこそ、真価が発揮出来るので、個人的には、すっぽん尽くしよりも、すっぽん鍋をメインに仕立てたコースをおすすめしています。
そんな昨日、タイトルにもある『ふぐ刺と西京焼に差し替えたすっぽん料理』を御用意したので、今回はそれについて、お話しすることにしました。
先付は、
南京豆腐で、通常は二品出すのですが、今回は一品にしました。
先付の一品、活血、すっぽんの刺身の替わりとして、
ふぐ刺をお出しし、ふぐは、遠州灘・舞阪産の天然のとらふぐです。
すっぽんの唐揚は、
通常通りで、唐揚げにする部位は後ろ脚で、薄口醤油と日本酒を同割にしたものに、10分ほど漬けたら、片栗粉を付けて揚げてあります。
そして、メインたるすっぽん鍋は、
厨房で温めてからお出しし、すっぽん以外の食材は、豆腐、くずきり、焼葱だけで、お出しする直前に、卸し生姜のしぼり汁を入れており、生姜の風味は、すっぽんを味わうには欠かせません。
すっぽん鍋をお出ししたら、
鰆の西京焼をお出しし、ふぐ刺同様、先付、活血、すっぽんの刺身の差し替えです。
頃合いを見計らい、鍋を下げたら、
お新香と取皿をお出しし、すっぽん鍋の出汁と取り置きしておいたすっぽんの出汁で、
雑炊に仕立てました。
最後に、デザートの梅のアイスをお出しし、
コースが終わりました。
すっぽん尽くしがいいのか、すっぽん料理のコースなのに、ふぐ刺や西京焼が召し上がれるのがいいのかは、お客様次第です。
御予約の際に、お申し付け下されば、その通りに御用意させて頂きますので、宜しくお願いします。
【西京漬】用のノルウェー産の鯖(さば)は、千葉県銚子加工
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3538回目の今日も認(したた)めます。
昨日、千葉県銚子産のめじ鮪のお話しをしましたが、銚子は、東日本の中でも、トップクラスの漁港の一つで、漁場(ぎょば)も良いだけでなく、熟練した漁師も多いので、魚の質に関しては、かなりのレベルであるのは、広く知られています。
また、一大産地ゆえ、水産業の加工場も多く、国産であれ、外国産であれ、多くの水産物が加工されており、
当店謹製の【西京漬】用の鯖(さば)は、
銚子の水産会社で、
加工されたものです。
冷凍の鯖には、国産もあるのですが、水揚げが多かった時に冷凍したもので、量としては限られており、国産の冷凍は無いと言っても過言ではありません。
冷凍ものは、ノルウェー産が主流というより、知る限りでは、ノルウェー産しかなく、さらに言うと、国内加工よりも、中国加工が主流で、国内で流通している冷凍の鯖=ノルウェー産の中国加工という図式が、基本です。
昨日、冷凍の鯖を仕入れて来たら、冷凍庫にしまい、入れ違いで出したのが、
カナダ産の銀鱈で、明くる日の今日、
どちらも、【西京漬】に仕込みました。
冷凍ものの外国産の鯖というと、質が劣るように思われる方もいらっしゃるかと思いますが、国産よりもノルウェー産の方が、脂が乗っているので、加熱調理するなら、ノルウェー産に限るという水産業界の不文律もあるほどです。
極寒の地のノルウェーは、海水温も低く、否が応でも脂が乗り、鰊(にしん)も、その一つで、 それを捕食している鯖も、 脂が乗るのは、言うまでもありません。
また、地中海で養殖されている本鮪(ほんまぐろ)のえさにも使われており、鯖同様です。
さらに言うと、日本には、身欠き鰊としても、輸入されています。
当店の【西京漬】に使う魚も輸入もので、さらに言うと、それらを調理する調味料の原料も、輸入ものであるのは、由々しき問題に他なりません。
一介の料理人に出来ることは限られており、日本料理を生業とする身としては、歯痒(はがゆ)いばかりですが、和食文化の伝統を次世代に紡ぐことを第一義として、日々の仕事に臨み続けます。
オンラインショップは、三連休中も営業
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3536回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日まで三連休とさせて頂いておりますが、明日からの営業に備え、今日は仕込みをしました。
仕込んだのは、
小鍋用の野菜(玉葱、長葱、えのき、人参)にはじまり、
刺身用のつま(大根、人参、胡瓜、アーリーレッド)、
蛇腹胡瓜(じゃばらきゅうり)、
サラダ素麺の野菜などで、サラダ素麺の野菜には、長葱、茗荷、アーリーレッド、ピーマン、パプリカ(赤、黄)、人参、レッドキャベツが入っています。
魚市場は明日行くので、今日の仕込みは野菜が殆どで、これら以外には、
浅漬(キャベツ、人参、胡瓜、鷹の爪)や、
先付の南京豆腐(南瓜の豆腐)も仕込みました。
店自体は休みですが、
オンラインショップは営業していることもあり、『鰯の丸煮』や、
『西京漬』のご注文を頂き、
明日発送出来るように、
冷凍庫へ。
また、昨日は、
ご自宅用にお取り寄せ頂いたものや、
時節柄、成人式の内祝としてのお品を、連休中ということもあり、
自分で営業所まで持参して、発送しました。
内祝の『西京漬』は、
年明けから続いていたバスツアーの最終日に箱詰めしたもので、
手持ち分には、
熨斗を貼っておきました。
どちらも、同じお客様からのご注文だったのですが、熨斗を分けたのは、ごく近い親族とそうでない方にお返しをするからで、熨斗に関しては、可能な限り対応させて頂いておりますので、オンラインショップであれ、直接のご注文であれ、お気軽にお申し付け下さい。
暮れからの一か月連勤、新年のバスツアー、正月休みを経て、明日から、ようやく通常モードとなります。
この間に、お断りしてしまったお客様には、改めてお詫びさせて頂きますと共に、これに懲りずにご来店頂ければ、幸いです。
2022.1.13|西京漬 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
クラブツーリズムの“ロイヤルクルーザー 四季の華”の三連荘(中日編)
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3532回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
クラブツーリズムの“ロイヤルクルーザー 四季の華”の三連荘の中日の今日は、
お祝いのお弁当の仕上げから、
一日が始まり、仕上った料理を盛付けてくれるのは、
いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんでした。
お弁当は、
このように仕上がり、
お祝い用ですので、紐は紅白のものです。
また、日曜日ということもあり、娘達の昼ごはんの用立てをしなくてはならず、志村家の場合、昼夜問わず、娘達の食事は、手が空いている方が準備をするのが不文律で、今日は自分が用意し、
鶏肉の照焼をメインにしたお弁当の余り物丼にしました。
今回のバスツアーは、4日、昨日と続いているので、時間の配分は100%に近い状態で把握しているだけでなく、早い始動だったので、ある程度の盛付けを済ましたら、
所謂(いわゆる)ブランチを食べることにし、夕方までの腹持ちを考え、牡蠣フライ付のカレーにし、マクロビオティック(玄米菜食)を基本にしていることもあり、御飯は玄米ベースの雑穀御飯です。
食べ終えたら、
ふぐ刺を引き、今日のふぐは、遠州灘舞阪産の天然のとらふぐです。
いたずらな地元産はそりに合わないものの、看板料理の一つですので、こういう時は、静岡産のものをお出しするように努めるのは、言うまでもありません。
全ての料理が整うと、添乗員から連絡が入り、予定通り、
到着。
3回目にして、二日連続ですので、ルーチン化する流れで、デザートをお出しするまでになったら、
外に出て、
ロイヤルクルーザーをチェックすると、クラブツーリズムのロゴが五色で、昨日までの2回分は、
金の一色でした。
色が違うのは、いくつかの理由があるのですが、そのことをドライバー、ガイト、添乗員の3人の乗務員に訊くと、「親方、よく気付きましたね。もしかして、バス男ですか?」との切り返し。
「いやいや、これだけ沢山のバスがいらっしゃっているので、素通り出来ないんです。」と伝え、これまでご来店されたバスの写真を見せたり、好みのバスを伝えると、「やっぱり、バス男?」と、話に華が咲きました。
お客様より早く食事を終えた乗務員が出発の準備をしていると、御予約に見えた定連さんが、「ブログやSNSに出て来る例のバスね。」と言ってきたので、「折角だから、見せてもらいます?」と尋ねると、「え゛っ!?」
その様子を見ていた乗務員が、「見るだけなら、どうぞどうぞ・・・♬」ということで、
車内見学。
定連さん曰く、「凄い、凄い!皆で、泊まりで行こうよ。季凛に迎えに来てもらって、どこか遠くにね。」
「いいね~。」
そんなやり取りを見ていた乗務員の方は、「是非、ご利用下さい♬」
出発時間にも余裕があったので、洗い上げた器を仕舞わず、
明日の段取りを取っていると、出発の準備も整い、
いつものように、
皆で、
お見送り。
店内に戻ったら、
片付をし、
掃除が終わったら、
個室、ホール席共に、三連荘の千秋楽の御席の準備、
器出しをし、器が異なるのは、グループごとによって、器が揃わない場合もあるからです。
他の仕込みや準備が終わり、一日が終わりました。
このような状況ゆえ、明日までは完全予約営業となっており、明後日の11日から13日まではお休みさせて頂きます。
通常モードに戻るのは、14日からですので、くれぐれも宜しくお願いします。
クラブツーリズムの“ロイヤルクルーザー 四季の華”の三連荘(初日編)
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3531回目の今日も認(したた)めます。
2日のクラブツーリズムの“ロイヤル・グランステージ 四季の華”と、
4日の“ロイヤルクルーザー 四季の華” のバスツアーの御席で、
新年が始まり、中三日の今日から、
4日と同じ“ロイヤルクルーザー 四季の華”の三連荘が始まり、 献立は、4日のものと全く同じです。
一般的に、バス旅行で欠かせないのがドライバーで、その時にもよりますが、ガイド、添乗員も同行しています。
ロイヤルクルーザー 四季の華” の旅の場合、添乗員は、お客様アンケートの中から高評価がつけられた添乗員です。
ドライバーやバスガイドは専属制をとっているので、添乗員同様、お客様からの評価も高いとされており、添乗員と乗務員の説明は、ホームページに書かれているのものを、コピペしました。
今日の場合、同行した添乗員自ら、
手書きのツアー日程を書いて、お客様に渡したそうです。
余分に作ったものを頂いたので、お話しすることにします。
A3サイズの紙に、
昨日、今日の日付が書かれてあり、
ツアー名にもあるように、富士山を愛(め)でる企画でした。
昨日、
東京を出発し、
清水港でフェリーに乗り、海からの富士山を眺め、【日本平ホテル】で宿泊し、
明くる日の今日、
【久能山東照宮】でロープウェイに乗り、空からの富士山を堪能したのち、
陸からの富士山を楽しんだ後の昼食が、
当店でした。
お客様の中には、このパンフレットに今日の献立をメモ書きされた方がいらっしゃり、お帰りの際に、それを見せて下さったのですが、このような経験は初めてでしたので、小躍りしたくなった次第です。
明日も同じような状況ゆえ、全ての料理を出し終えたので、下がった器を洗い上げたら、
仕舞わずにおき、様子を見ながら、明日の準備や仕込みの準備を始めました。
お食事を終え、出発時間となり、
お見送りをし、
当店から20分ほどにある【富士山世界遺産センター】と【浅間大社】を最後の立寄り場所にし、
帰路に就いたようです。
お見送りを終えたら、片付などは女将兼愛妻(!?)の真由美さん達にしてもらい、自分は、
先付の南京豆腐(南瓜の豆腐)などの仕込みや、
明日のお弁当の準備を始めました。
そして、
明日のお弁当の道具と、
折や、
紐などを用意したら、本日打ち止め。
以前からお話ししているように、このような状況ゆえ、三連休ながらも、明後日の10日までは完全予約とさせて頂いております。
また、11日から13日まで、お休みさせて頂きますので、宜しくお願いします。
お弁当の合間に、すっぽんの仕込み
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたくなったら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3529回目の今日も認(したた)めます。
夕べ、ご家族に不幸があった常連さんから、今日の夕方のお引き渡しで、お弁当のご注文を急遽頂いたのですが、年明けということもあり、折の手持ちが無かっく、昨日の時点で、ご注文は一時保留とさせて頂くことにしました。
沼津魚市場で仕入れを済ましたら、
近隣にある包装資材店に立ち寄り、無事にご注文を受けることが出来、ひと安心し、【佳肴 季凛】に戻りました。
ここ最近、お話ししているように、10日まで断続的にバスツアーの御予約を頂いているので、その準備や仕込みをしなくてはならないので、完全予約の営業とさせて頂いております。
そんなこともあり、 休業日の今日は、出汁を引くなどの段取りを済ましたら、お弁当の仕込みに取り掛かることにしました。
先ずは煮物からで、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに人参の皮を剥いてもらうことにし、黄色の人参と、
普通の人参と組み、
包丁したら、
水から火に掛け、ざるの中に入っているのは、白滝です。
根菜は火が通るのに時間が掛かるので、水から火に掛け、葉物や実の野菜、つまり地面の上に出ているものは、熱湯で湯がくのが、一部の例外はあるものの、野菜の下拵えでは、基本となっています。
人参を下茹でしている間に、
牛蒡(ごぼう)を包丁したら、
白滝の入ったざるに入れます。
牛蒡の方が、火の通りが早いので、
鍋から先に出し、人参も火が入ったら、
つくね、さつま揚げと共に、味を含めます。
さつま揚げは今日のお弁当用で、つくねは日曜日用で、使い分けるのに、特段の理由はありません。
粗熱が取れたら、
日曜日の分を、
バットに入れ、今日の分は、
そのまま、鍋に入れておき、このことを、鍋止めと呼んでいます。
その後、
照焼用の鶏肉の仕込みをしたり、
銀鱈の西京漬に串を打ち、同時に、
明後日のバスツアー用のサーモンの西京漬にも、串を打っておきました。
そして、お弁当用のさばふぐの唐揚、
鯵の新挽(しんびき)揚げの仕込みと同時に、
明日の夜の御予約の揚物にも打粉をしたりと、その他全ての仕込みが整いました。
普段なら、お弁当用の料理に取り掛かるのですが、すっぽんを卸すことにし、
卸し終えたら、霜降りをし、薄皮や汚れを取り除き、
すっぽんの仕込みが終わりました。
すっぽんは、今朝、
沼津魚市場で、
広島県産のもので、
2,04キロでした。
いわゆる四つ脚ゆえ、すっぽんを卸した後の画像は、
投稿するには抵抗があるほどですので、割愛し、
掃除をしている間に、
煮物を煮上げたり、
銀鱈の西京焼や玉子焼を仕上げたら、
真由美さんが盛付けてくれ、
このように仕上がり、仏事用ゆえ、
天紙(てんし)や、
紐も、それ用であるのに対し、日曜日のお弁当は慶事用ですので、天紙は通常のものですが、
紅白の紐です。
とりあえず、10日まで終われば、その後の11日から13日まではお休みさせて頂き、連続一ヶ月勤務から解放されるので、気を引き締めて、明日からの4日間を乗り越えます。
初市で仕入れた『西京漬』用のサーモン
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3528回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
ホームグランドの沼津魚市場は、
今日が初市で、行き交う人との挨拶は、「おめでとうございます。」や、「今年もお願いします。」などでした。
初市だからと言って、賑わうわけでもなければ、ご祝儀相場で取引されるわけでもなく、そんなことは今は昔で、成人式の三連休の後にならなければ、操業しない漁師も多く、貝類専門の売場は、
ガラ~ン。
とは言え、地物メインの売場は、
銀世界の如く、太刀魚が並んでいました。
別棟の売場に行くと、
案の定、ガラ~ン。
ところで、先程の太刀魚が並んでいた売場の別角度から撮った写真をローカル新聞の夕刊で、たまたま目にしたのですが、 その記事全文を見た自分としては、すぐ上の写真のことについても、言及して欲しい限りでなりませんでした。
マスコミの報道が切り取られたものであり、記事を作るのが仕事としか言わざるを得ず、ねつ造、偽造が後を絶たない温床そのものです。
そんなことはさておき、
【西京漬】に仕込むため、サーモン(ノルウェー産)などを扱う問屋に行くと、
十分なくらい並んでおり、
5,6キロのものを仕入れ、暮れの29日から休業している【季凛オンラインショップ】の営業初日の明日(6日)に間に合わせることが出来ました。
ただ、仕上るのは、7日になるので、発送出来るのは8日以降になります。
【佳肴 季凛】に戻ったら、サーモンの下拵えを始めることにし、
サーモンは鱗が細かいので、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除き、頭を落とし、水洗いをしたら、
三枚に卸し、切身にしたら、
有機JAS認証済みの西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、
真空パックし、サーモンの【西京漬】の仕込みが終わり、
昨日仕込んだ鯖(ノルウェー産)、
一昨日仕込んだ銀鱈(カナダ産)と、
お決まりの三種類全ての仕込みが終わり、先程お話ししたように、【季凛オンラインショップ】の新年の営業日まで間に合わすことが出来ました。
そして、中骨や腹骨は、
塩を振ってから、焼き、ほぐしておき、
一昨日の銀鱈のほぐし身と共に、
真空パックしておき、冷凍庫へ。
ある程度まとまったら、火入れをしてから、フレークにするので、素手で仕込んでも、問題はありません。
これまでお話ししていうように、年明けから今週末にかけて、バスツアーの御予約を断続的に頂いているので、その準備などに追われていることもあり、しばらくの間は、完全予約の営業とさせて頂いています。
ということで、初市日の今日は、サーモンの【西京漬】の仕込みなどだけで終わり、
後片付けをし、
暮れから年明けまでに出来なかった野暮用を済ますため、初市日の仕事が終わったのでした。
約2年振りのロイヤルクルーザー
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたくなったら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3527回目の今日も認(したた)めます。
これまで何度かお話ししているクラブツーリズムの“ロイヤルクルーザー 四季の華” ですが、今日は、その当日でした。
出汁を引くなどの普段の仕込みを終えたら、
盛付けを始めることにし、最初に盛付けるのは、冷蔵庫にしまう都合で、最後にお出しするものからです。
今日のデザートは梅のアイスですので、器のみで、最初に盛付けたのは、
酢の物のずわい蟹のドレッシング掛けで、ドレッシングは、
当店オリジナルの“野菜感溢れるドレッシング”で、お出しする直前に掛け、ミニトマトをあしらってからお出しするので、とりあえず、このまま冷蔵庫へしまっておきました。
全ての料理を盛付け終え、添乗員から連絡が入ったら、頃合いを見計らい、
小鍋、御飯をセットし、小鍋は、
鰻鍋で、御飯は、
昆布御飯です。
そして、予定通りに、
ロイヤルクルーザーが到着すると、小鍋の火を点け、先付の南京豆腐(南瓜の豆腐)、
ふぐ刺をお出しし、
ふぐは、遠州灘産の天然のとらふぐで、豪華バスのロイヤルクルーザーの御席ですので、御食事時間にも余裕があり、お出しする側としては、通常の会席料理のような流れでした。
ふぐ刺とほぼ同時にお出ししたのが、
さばふぐの唐揚で、
サーモンの西京焼、
鰯つみれ錦糸蒸し、
ずわい蟹のドレッシング掛け、
梅のアイスをお出ししました。
ひと段落したこともあり、
外に出て、
ロイヤルクルーザーを、
チェック。
御食事を終えた乗務員が外に出て来たので、
ホールスタッフのバイトの長女が車内を見させてもらい、その豪華さに驚いていました。
自分と女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
約2年前に御来店した時に、車内を見させてもらっており、その時の様子や車内などについては、こちらをお読み下さい。
そうこうしていると、御食事を終えたお客様がバスに乗り込み、出発することにになり、
いつものように、お見送りをしました。
とりあえず、一昨日と今日のクラブツーリズムの新春バスツアーの企画の前半が終わり、週末の8日、9日、10日の三連荘が後半となります。
そんな状況のため、通常の営業をお休みをさせて頂き、11日から13日までは三連休とさせて頂き、一ヶ月振りの完全オフを頂くことにしました。
不都合が生じるかもしれませんが、ご理解のほど、くれぐれも宜しくお願い致します。
バスツアー“ロイヤルクルーザー 四季の華”の準備と銀鱈の『西京漬』の仕込み
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3526回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
明日(4日)は、昨日と同じ旅行会社“クラブツーリズムの“ロイヤルクルーザー 四季の華”という企画の御予約を頂いているので、
今日は、その仕込みと準備をしました。
その前に、
昨日から解凍しておいた銀鱈(カナダ産)を、
『西京漬』に仕込むための下拵えを始めました。
銀鱈に限らず、魚の下拵えは、鱗を取ることが始めで、
この役目は、専ら女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
その後、
自分が手直しをしたら、腹を裂き、水洗いしたら、
卸します。
卸したら、尾の先端を包丁したら、
串を打ち、試し焼きをしなくてはなりません。
試し焼きをするのは、銀鱈は、加熱すると、身が溶けてしまうジェリーミートと呼ばれる身質のものがあるからです。
試し焼きが終わるまでには、時間がかかるので、
その間に、明日用の米を研いでおきました。
4本全て問題無く、
切身にしたら、
脱水シートに挟み、
3時間ほど、冷蔵庫へ。
その後、
西京焼用のサーモン(ノルウェー産)に串を打ったり、
酢の物用の蛇腹胡瓜(じゃばらきゅうり)や、
南京豆腐(南瓜の豆腐)を仕込み、
ふぐ刺用の天然のとらふぐ(遠州灘・舞阪産)を晒(さらし)にくるんでおき、冷蔵庫へ。
一方の真由美さんは、
御席のセットをしたり、
食器洗浄機の手入れをしてくれました。
明日の御予約は大人数ではないので、仕込み自体はそれほど多くなく、
包丁を砥ぎ終えたら、
まな板周りと、
カウンター内や側溝の掃除をし、とりあえず仕込みの第一ステージが終わりました。
何故、第一ステージなのかは、最後でお分かりになるので、今はお話ししません。
その後、器出しをし、
ふぐ刺の器だけは、
引きながら、盛付けるので、カウンターに置いておき、隣にあるのは、
『西京漬』用の袋です。
銀鱈の切身を脱水シートに挟んでから、1時間くらいですので、西京味噌と共に、真空パックするのには早いので、とりあえず水入り。
水入りを経て、
銀鱈を冷蔵庫から出し、
有機JAS認証済みの西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に真空パックし、
仕込みの第二ステージにして、今日の仕込みが終わったのでした。
ちなみに、ギフトや一品ものの隣にあるのは、
お弁当用のものと、
賄い用の切り落としの部分です。
というわけで、第一、第二ステージとお話ししたのは、こういう理由だったのです。
新年の口開けは、クラブツーリズム“ロイヤル・グランステージ 四季の華”
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたくなったら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3525回目の今日も認(したた)めます。
今日は、
以前からお話ししているクラブツーリズム“ロイヤル・グランステージ 四季の華”のお客様がお見えになるので、ランチ、夕席共、通常の営業をお休みさせて頂きました。
仕事を始める前に、正月休みを頂いている“季凛オンラインショップ”の営業開始の5日に間に合うよう、
『西京漬』用の銀鱈(カナダ産)を、
冷凍庫から出しておきました。
出汁を引くなどの普段の仕込みを済ましたら、蒸物の鰯つみれ錦糸蒸しを器に入れ、
あんを掛けたら、蓋をし、
温蔵庫にしまい、電源を入れるのは、御来店時の2~2時間半を目安にしています。
こうすることで、熱々をお出しすることのは、言うまでもありません。
その後、ふぐ刺用の薬味や、
先付の南京豆腐(南瓜の豆腐)、
お新香を盛付けたのですが、
器が違うのは、グループごとの席割りだからです。
この後の盛付けは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
小鍋の鰻鍋を、自分が、
ふぐ刺を引き、とりあえずの盛付けが終わり、ふぐは、遠州灘・舞阪産の天然のとらふぐです。
そして、温蔵庫の電源を入れると同時に、
焼物の器も温蔵庫に入れておきました。
御来店時間が近づいたら、
御席に御飯とお新香を並べ、御飯は、
昆布御飯です。
添乗員から、最終の電話が来たら、頃合いを見て、
サーモンの西京焼を焼き始めたのですが、途中、焼き具合を見ながら、
焦げないように、ホイルをかぶせておき、
温蔵庫から器を出し、前盛(まえもり)のさつま芋のレモン煮を盛付けておきました。
そうこうすると、
バスが到着したら、南京豆腐、
サラダ素麺、
ふぐ刺、
サーモンの西京焼、蒸物をお出し、最後のデザートを待つばかりとなり、ひと段落したので、
外に出て、バスを見ると、フロントガラスには、
今日のツアー名が書かれていました。
中に戻ると、料理の進み具合を見ながら、お客様ごとに、
デザートの梅のアイスをお出しし、全てのお客様にお出しし、しばらくすると、
出発時間となり、皆でお見送りをし、年明けのバスツアーの初日が終わったのでした。
初日とあるように、明後日の4日をはじめ、8日、9日、10日と断続的にバスツアーのお客様が御来店されるので、通常の営業を制限させて頂き、
玄関前のご挨拶には、
新年の営業日に関しては、空白にしております。
このような状況ゆえ、11日、12日、13日までお休みさせて頂き、ランチ、夕席共、通常の営業は、14日からさせて頂きますので、宜しくお願いします。